カテゴリー「4000 橋の裏側を見てピーリング」の記事

暗渠ハンター 門前仲町近辺の川跡③ 護岸見るなら門仲おいで

さて、無事に目標であった牡丹と古石場を見られて満足、だったのですが、
せっかく門前仲町に来たことだし、ほかの川跡も見て帰るかなと。
門前仲町には、
高速下を流れる油堀川、富岡八幡を囲む八幡堀のほか、
蛤町堀
江川
黒江川
大島川西支川
中ノ堀
仙台堀川支川
などたくさんの川跡がありますからね。

しかしこれらは比較的痕跡がのこされておらず、
というかほとんど残ってなくて、
根こそぎ都市化の波にさらわれた感じです。
つまり記事になりづらいわけです…。
それでもいくつか残っている川の断片を、門前仲町近辺の〆として、
ハイライトでご紹介していきます。

より大きな地図で 油堀川と八幡堀 を表示

まずは首都高速9号深川線の下の油堀川跡。
まあ高速高架下となれば必然的に橋裏を見上げることになるわけですね、
私としては。
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さすが首都高ともなると、前回で見たような橋裏と一味もふた味も違いますね。
複雑な構造幾重にも重なっていて、ちょと白色彗星帝国を思い出します。

油堀川の埋立はS49(1974)年。
30年の時を経ても、この下にまだ一部の護岸がしっかり残っていました。
門前仲町からずいぶん離れ、隅田川との合流も近い福住・佐賀のあたり。
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ずいぶん前、クルマに乗っていたころは
この首都高深川線も何回か走ったことがあります。湾岸から箱崎に向かう時にここは通っていたはず。福住の標識に見覚えがあるし。
でもその首都高に乗っていたときと今とでは、脳内地図が全く違うことに少々驚きですね…。
あの道がここを通っていたとは!
そしてあの道の下がこんなことになっていたとは…!

さてこの首都高下の油堀川に、
北の仙台堀川からまっすぐに合流してくる堀が一本あるはず…。
それが仙台堀川支です。
あったありました。あれ。
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奥に延びるのが油堀川、これに仙台堀川支川が左からせーつーぞーくー。
近づいてみます。
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支川の上は公園になっていますね。
へえーまあありがちですよねえ、
…って公園のまわりはまんま護岸ではないですか!
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両岸にしっかりと護岸が残っています。
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護岸マニアの方には絶対おすすめのスポットですね。
間違いないです。

どうやらこの公園の名は亀堀公園。
知りませんでしたが、この支川の名前が「亀堀」なのでしょう。
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お、ちょうどこのあたりには支川のさらに支川が延びていたようです。
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(「東京時層地図」~高度成長期前夜 より転記)

その支川の支川はたぶんこの奥に。
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亀堀はその先、「きよすみはし」で仙台堀川に合流します。
写真は合流地点から見た仙台堀川。
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まあはっきり言ってこの近辺には護岸くらいしか痕跡ないっす…。

では、最後にこの仙台堀川支川(亀堀?)から見た、
油堀川に架かる首都高速9号深川線の橋裏別ショットでお別れしましょう。
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うーん、美しいカーブの先に消えていく橋裏…。
護岸と橋裏の回でした。

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暗渠ハンター 門前仲町近辺の川跡② 古石場川で川面さんぽ

では牡丹やら古石場やらの現地をご紹介してまいります。

のっけから横道にそれますが(結果的にはこれが以降の伏線にもなっちゃうんですが)。
現地には東京メトロ木場駅からアプローチ。
その途中、大横川東支川の川跡(H4・1992年埋立)に架かる、
首都高速9号深川線高架の橋裏が見えたので思わず萌写。
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はい、本筋に戻ります。
今回のエリアはこちら。

より大きな地図で 油堀川と八幡堀 を表示

エリアの中心となるのが「古石場川」です。
もちろん人工の堀。
この川の北が牡丹、南が古石場という住所になっています。
古石場川は現在埋め立てられ、
大部分が親水公園となり地元の憩いの場に。

平久(へいきゅう)川に接続する古石場川の東の端っこは、こんな様子です。
琴平橋という橋の上から撮影しました。

奥の土手の向こう・さらに1ブロック先に平久川が開渠で流れています。
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この、川の右側はカミソリ堤防みたいに急峻ですが、
その上に手すりがあるように堤防の上に歩道があります。
ここを奥に入っていくと、
親水公園として整備される前の、
おそらくかつての古石場川の堤防と思しきものが
粗っぽい雰囲気で残っています。
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この左下のコンクリ構造物。
このあたりから南にくいっと入っていくちいさな支川(支堀?)があったのですが、
その跡のものであろう堤防も、
隣接のマンション敷地沿いに残されていました。
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そして対岸には、堤防をケーキみたいにさくっと切り分けて作った
個人宅の入り口。
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なんだか堤防がカステラとかスポンジとか
そういう美味そうなものに見えてきます。
私は腹がへっているのかもしれません。

まずはさきほどのマンション脇に入って行った小さな支川を追っておきましょう。
冒頭の地図ではオレンジ色の、
十手の短いほうみたいにくいっと曲がってるやつです。
マンション奥から南に続くのですが、
そこのブロックはすでに暗渠のあの字もない住宅地となっています。
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南下した支川はほどなく西に直角に曲がり、
少しだけ古石場川と並行して伸びて終点をむかえます。
こんな感じで。
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(東京時層地図「明治のおわり」より転記)

下の写真では、奥から手前に続く道がこの支川です。
時層地図上の青い丸は、ちょうど写真中央右の街路樹のところになりますね。
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ここまでは何とも痕跡のないのっぺらぼう暗渠なのですが、
ここから続く反対側では、不自然に広い道が現れます。
それ、回れ、右。
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この支川は、程なく古石場図書館の手前で終了。
ちなみにこの古石場図書館近辺にはかつて金比羅神社があったとのこと。
金比羅さんといえば海運の守り神ですよね。それもそのはず、この近辺はかつて漁師町として栄えたところでもありました。

では古石場川の本流に戻りましょう。
琴平橋から、平久川の反対側(西のほう)に向かって撮りました。この川においては上流とか下流とかいう概念は消えますね。
ちなみにこの「琴平」は近くにあった「金比羅」とリンクしてつけられた名前です。

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前回の導入編みたいなところでも書きましたが、このあたりは江戸時代に
波除けの土手があったところ。
その土手は越中島から南砂まで続く大規模なものであったそうです。
明治に入ってからこの土手はさらに現在の越中島川まで南下させるのですが、
その時に掘られたのがこの古石場川。
そしてその川も、昭和63(1988)年に埋め立てられました。

しかし防災機能という点では今もその使命をしっかり受け継いでいて、
北側の大横川が非常高水位となるとこの古石場川は貯水池代わりになり、
貯まった水は東側の平久川に汲みだす、
という「大横・古石場・平久」3つの川による水害対策リレーションが整備されています。
※「おはなし江東区 川と橋の話」H4 江東区教育委員会 より

古石場川を進んでいくと、ちょっとだけ変な形のスペースがあります。
なんか両岸が平行でなくてちょっと出っ張ったところ。
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ここはかつて、三角形の川の「溜まり」のような場所でした。
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(東京時層地図「明治のおわり」より転記)

この公園、さすが古石場だけあって石推しです。

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また、親水公園には以前の橋が残され、公園を跨いで架けられています。
これこそがこの公園の見どころでしょう。

これは小津橋。

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そう、あの小津安二郎さんの小津です。
おうちがこのあたりにあったばjかりでなく、近辺に映画のロケ地もたくさんありますね。もしかしたらこのあたりは小津ファンの聖地なのかもしれません。
古石場文化センターでも小津映画に絡めたオリジナルの周辺マップが置いてありましたし。
まあそれはさておき、小津ファンも泣いて喜ぶであろう、小津橋の橋裏写真がこちら。
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いい色です。青ともグレーともいえない、特定不可能な微妙な色。
こういう色を出そうと思って作られていない(であろう)ところがなんともたまりません。
ビバ無作為作品。

さて公園の周囲は、よく見るとしっかり護岸です。
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ああなんかうれしい!
なんだか水面に浮かんで川を巡っているような気分で悦に入ってるのは
この暖かい陽気につられてこの公園を散歩しているたくさんの人の中でも
私ぐらいかも知れませんが。

すこし進むと、船着場のようなものがみてきました。
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そういえば以前会社に、
誰からも「チャック!」とか「チャックさん」と呼ばれるおじさん(純日本人顔)がいました。
なんでそんな欧米風の愛称で呼ばれてるんですかと先輩に聞いたら、
「船着さんって名前なんだよ。だから着=チャックだろ」と教えてくれました。
チャックさん今も元気かなあ…。

マジで船着場、または荷捌所のようなところのようです。
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ある時期の地図を見ると、このあたりから南の越中島川に
垂直に延びる短い堀が掘られていた時期がありました。

ちなみにこちらが越中島川。
バリバリ現役の運河ですね。
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古石場川に戻って、雀橋です。
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はい、そのスズメちゃんの橋裏ですよー!
あ、こういう言い方はよくないな、やめよう。
橋裏のことを書くとついつい感情が先走ってしまいます。
改めまして、雀橋の橋裏です。

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これまた澄んだ静かな湖のようなブルー。

構造に整然と並んで見られる幾何学模様が、
なんだかロシア構成主義の絵画を思わせます。
…なんか今日は橋裏特集みたいになってきちゃったな…。

そして次はちどり幼稚園と対岸の公園を結ぶ橋。
公式名は不明。
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橋裏はちょっと意外な構造でした。交互ナナメトラス。
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色も鮮やかです。適度に。

この橋をくぐると、90度カーブ。
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そしてその先には…。牡丹園です!いよいよ牡丹!
牡丹という地名の由来と共になんと359株の牡丹植えてるよと書かれています。へえー。
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ま、
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当然まだ咲いてませんけどね。

最後に架けられているのが、古石場橋。
なんか本命キタ!的な。
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はい、橋裏はこちら。
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コンクリートを筋交いに鉄筋が補強しているふうです。
横から見るともっさりしたグレーなのに、裏側は意表を突くさわやかペイルブルー。
去年岩手の岩泉で見てきた地底湖を思い出しました。
そしてこの番屋みたいなところで、向こう側の大横川と接続します。
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さて以下はおまけ。
牡丹という地名にみんなが愛着を持ってそれを強調したがるからか、
あるいはその地名に惹かれた私が意識し過ぎているのか、
どちらかわかりませんがなんだか牡丹を歩いてるときは
やたら「牡丹○○○」の町名冠が目につきました。
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ふつうの町ってこんなに町名冠の店多かったっけ…。

※記事では部分的に「江東区の川(堀)・道・乗り物の変遷と人々」(H22 江東区教育委員会)も参考にさせていただきました。

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暗渠ハンター マナイタ学会真冬のFW①橋裏ばっかしのプロローグ

スリバチ学会から派生した「マナイタ学会」という謎の組織がありまして。
先日主宰のF沢さんにお誘いを受けて、
一日がかりのフィールドワークに参加してまいりました。
大雑把に行程を言えば、
北千住に集合して牛田から隅田川を越え、
小菅の東京拘置所から綾瀬、堀切菖蒲園を抜けてお花茶屋に向かい、
亀有付近まで上がって新宿(にいじゅく)を通って金町でゴール、
という合計30kmにも及ぶもの。

そもそもマナイタってなんだ?と思われる御仁も多いでしょうが、
主宰F沢さんからは「謎の組織にしておきたいからあんま説明しないでね」と
言われているのであえて解説しませんw

この日はスリバチ学会会長をはじめ、
土地の微妙な高低差とか、寺社仏閣とか、
史跡はじめとした昔の痕跡とかスリバチ地形とか、
町の素朴なおいしいものとか貨物線とか、
歴史的な事件の現場とか処刑場とかとか…さまざまな関心領域をお持ちの
エキスパートの方々10人くらいが集まって、
その行程を歩いてきたわけです。
これから数回に分けてその行程を、
ここでは暗渠や水路切り口&橋裏切り口などで振り返りながら
ご紹介していこうと思います。

まあはじめは全行程の地図でもご覧ください。
(あ、手違いでした、文末に掲載いたします;;;)

さて午前中に北千住に集まった一行(ごめんなさい、遅刻しました;;;)、
主宰F沢さんから「ばかポッキー」をいただき栄養補給をして出発です。
この「ばかポッキー」というのはF沢さんの命名で、
一般的には「棒チョコパン」などと呼ばれているようですが、
すっかり「ばかポッキー」が頭の中に定着してしまいました。
それにしても「ばかポッキー」をバルクで持ってこられるとは、F沢さんw

北千住の北をぐるっと回って、駅の東方面、
隅田川のちょっと右岸である日ノ出町、柳原を歩きます。
この近辺を地図で眺めてみると、
柳原という土地を囲むように緩くカーブを描く道が
二重三重と南北に走っているのがわかります。
F沢さんによるとここのどれかが川だった、とのこと。
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歩いてみるとどれも怪しい…。
必殺東京時層地図ではこのうち真ん中の道に
川の表記がありますが、
周りは田んぼ。
おそらく一本だけが川だったのではなく、
烏山川上流のように
田んぼを挟んで動脈静脈みたいに複数の流れがあったんじゃあないかなあ、
とひそかに思っております。

南下するとすぐに東武伊勢崎線の牛田駅の近くに。
このあたりには名物鉄橋がありまして。
なんと桁下1.7mという極低鉄橋。
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橋裏の眺めはこうです。
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上がスケスケで、なんともここを電車が通りかと思うとかなりゾクっとしますね。

じつは先ほどの川跡とここはそこはかとなく
つながっているようにも見えます。
もしかするともともと川の上を通す鉄橋で、
人や車がここを通ることは想定していなかったんじゃないかと思います。
鉄橋の先の小さな祠には
橋の親柱が残されていました。
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…と思っていま時層地図みてみたらやはりしっかり川でした。

すぐにもう一本線路を潜ります。
京成本線の鉄橋。
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うーん、この適度に複雑な構造もいいですが、
錆、いや寂び具合が見事。
見ごたえのある橋裏です。
しかも、ちゃんと元・川から見上げる橋裏ということになります。

さてこっからはいよいよ隅田川を対岸に渡ります。
これは314号線・隅田川に架かる堀切橋の橋裏。
くっりりした緑色が鮮やか。
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そして堀切橋の途中からの、
隅田川右岸の眺め。
ここいらの、314号線・京成本線・東武伊勢崎線が
束になってるあたりは古くから池が点在していたようです。
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さあ、隅田川の向こうに小菅水再生センターが見えてきました!
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次回は隅田川の左岸から!

より大きな地図で マナイタ を表示

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暗渠ハンター 大阪森ノ宮から玉造

大阪の環状線の東のほうの駅。
ちょうど大阪城がある近くにあるのが「森ノ宮」です。

ちょっとこの地まで日帰り出張の仕事があり、
仕事時間の前後にこのへんを少しだけ散歩しました。
まったく土地勘がない初めての場所。
地図の下調べさえない唐突な散歩。
所用自体は、
それに臨むのにある種の緊張を強いられるような性質のものだったので、
その前後の冷却タイムとして・・・。

JR森ノ宮駅の改札を出たところの地図で付近を確認。
駅のすぐそばにくねっとした路地があったので、
目的地と反対方向でしたがまずはそこをめざすことに。

なんのことはない森ノ宮駅の高架下の一角です。
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しかしここの奥に進むと、この路地に屋根がかぶさり・・・。
Imgp7234
これもアーケード街ていうのかな。
よくみると左下に小さな側溝がありました。

アーケードの端っこまで進んでいまきた道を振り返ります。
Imgp7236_2 
側溝は右下にまだ続いています。
アーケードを抜けると道端には護岸のような構造物が現れます。
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はたしって川跡なのか・・・。
これから待つ仕事のことを思うと、
そんなことを考えるのも億劫になってしまいました。
(珍しくげんなりモードw)
まあはるばる大阪まで来て、
わずかの時間でこういう類のものを見られればそれでいいやあ。
そんな気持ちで街歩き。

ふとJRの高架を見上げると、
それはそれは神秘的で美しいテクスチャの橋裏が。
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ちょっと気分が晴れてきたw
住所でいうと中道1-12というあたりです。

ここからは地図にも頼らず30分ほどの風来坊活動。
なんか変な窓。
いくつかの枠が塗りつぶされるように埋められていました。
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道端の販促品屋さん。
なんだか「Dream Realizer」って文句がいやに刺さりました。
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細道に入ってさらにうろうろすると、
古い建物が目に入ったので近づいてみることに。
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あ。家の前に水路っぽいものが。
デラックスな蓋つきです。
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辿ってみようと試みましたが、この両端の先に水路は見当たりません。

さて数時間の仕事が終わって帰り道。
JRの隣の駅である玉造方面を目指します。
あ、もちろんあてがあるわけじゃないんですが。
上町1-1にある交番付近で、水路らしきものを見つけました。
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どうやらこの付近には昔、お寺が集中しており
「寺町」と呼ばれたそうです。
付近には、給水塔なんだか火の見やぐらなんだか
わからない廃墟テイストの塔。
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その南側には、府営寺山住宅という団地がそびえます。
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このあとも目を皿のようにして水路を探しましたが、
もうそれらしいものを見つけることはできませんでした。

森ノ宮から玉造まではほぼ平坦で、
劇的な崖や谷はありません。
しかし、玉造から南にかけて(長堀通)の手前には
ちょっとだけ下り傾斜があります。
その玉造から長堀通に降りるところに、階段。
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下から見るとこんな感じ。
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ローマみたい!
と、言えなくもない。玉造2-16のあたりでした。

さらに並行してもう一本。こんどは細め。
Imgp7266 

ふう。もう目の前が玉造駅です。
おお。駅前からJRを見上げたらまた美しい橋裏景色が。
Imgp7268_2 

見上げてごらん橋の裏を♪
ってなこと考えてたらなんか少し元気になってきました。

東京までの新幹線で今日の仕事のレポートを仕上げようと
今日は自宅からPCを担いできています。
新幹線でPCひろげるの初めて。
よし、さくっとレポート書いて、
名古屋あたりからビールでも飲んで帰るか。

より大きな地図で 森ノ宮 を表示

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暗渠ハンター 蓋暗渠としての貨物ターミナル駅

矢上川。
川崎市から横浜市を流れる鶴見川の支流で、
全長は7キロ弱。
宮前区、タカツク♪もとい高津区、幸区と流れてきて
横浜市港北区で鶴見川に合流する川です。

この川で注目すべきは、
とてもスケールの大きな暗渠として流れる区間があるという点。
なにしろ、
梶ヶ谷貨物ターミナル駅の敷地の下を
暗渠として流れているのですから。
(貨物ターミナルを蓋にした暗渠ってこと?)

貨物線や貨物ターミナル駅は、
最近とても興味が湧いてきた物件です。
4月には数回シリーズで、
貨物ターミナルの隅田川駅をとりあげたことがありました


貨物線って我々の普段の生活とはあまり直接の接点がないですよね。
都心ではトンネルを通る区間がほとんどですし、
貨物駅にもあまり用事はないし。
しかしりんかい鉄道なんかも元は貨物線だったわけだし、
隅田川駅みたいにぽこっと、
広大な敷地のターミナルにでっくわすことがあるし、
思わぬところでその存在に気づかされたりします。
貨物線っていうのは、暗渠と同じテイストの
「かくれネットワーク」要素があるのではないか。
そう思うようになってからたいへん気になる存在になってきました。

そう。今回は、「巨大重厚暗渠」としての
梶ヶ谷貨物ターミナル駅を取り上げます。

梶ヶ谷貨物ターミナル駅とは・・・。(一部Wikiより)
JR貨物の貨物駅で、
トンネル区間の続く府中方面から鶴見方面の間の
一部地上に出るところに設けられた広大な敷地(あたりまえだけど)を有します。
もちっと詳しくいうと、生田トンネルと小杉トンネルの間。
開業は1976年。
現在駅業務は神奈川臨海鉄道に委託されているそうです。
貨物線だから物資を運ぶわけですが、
なんと川崎市で発生するゴミも川崎の先っちょの
浮島(工場夜景でも有名!)までせっせと運んでいるそうです。

周辺の地形をまずはさらっとご紹介。
Photo
真ん中の平らなところが駅です。
その上から下に、矢上川が交差。
そもそもこの線路自体旧陸軍が作ったといわれていますが
この広大な駅敷地も戦前から確保されていたとの説もあります。
現在、確たる資料にはまだ行き当たっておりません。

さて、では実際にこの梶ヶ谷貨物ターミナル駅にいってみましょう!
まずは敷地の下、つまり南に矢上川が出てくるところからアプローチ。
これがその矢上川の出口だ!
Imgp6885
私はこのタイプの暗渠口をみるたび、
小さい頃に見たゲゲゲの鬼太郎にできてた「野づち」という妖怪を思い出します。
今回はスケールからいっても「野づち」そのもの。なにしろデカイっす;;;。

この野づち口からはこのように矢上川が
その出口のある種の恐ろしさと対照的に、
たおやかに流れ出て下流へと向かいます。
Imgp6883

ちなみにこの野づち口に横からも合流する小さな蓋暗渠も確認。
川崎は蓋暗渠があちこちにあるから、
もうこれくらいでは取り乱さないぞw
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この蓋暗渠は西から坂を下ってこの矢上川に注ぎます。

ちょっと上流を追いかけてみましょう。
結構な坂を登ります。
Imgp6888

あ、右側が貨物ターミナルの敷地なんですが、
なんか高いところに来たから敷地が覗き見できるかも!
ってんでガードレールに登って目一杯背伸びして撮ったのがこれ。
Imgp6890
んはー。もうすこしまわりを見て廻ったら、
中の様子を伺いにいくかんねー、貨物基地さん。

そのまえにもう少し周辺をうろうろ。
駅の南西には、おそらく矢上川の支流と思しき
こんな暗渠もありました。
Imgp6896
ちょっと踏み込んでみましょう。
まっすぐに長く延びる蓋暗渠です。
途中、横の御宅が設営したであろうキウイ棚まで掛かっています。
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おお!なんかたくさんなってるーW!
Imgp6898
誰か盗っていかないのかな・・・。
この先柚子みたいな柑橘なんかもなってるところがあって、
さしずめここはフルーツ暗渠。

両端はきっちりクルマ止めで締めくくられています。
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さて徐々に近づいていきましょう。
次は、ターミナル駅を潜る前の矢上川をご覧いただきます。
ちょっと上流も開渠。
Imgp6903
川の向こう側の家々には、
それぞれパーソナル橋が架けられています。
ちょっとだけニコタマ付近の丸子川に似ていますね。
向こうに見えるのは246の高架です。

高架を越えればターミナル駅の敷地の西端に。
敷地に沿って矢上川が北端に回りこんでいきます。
Imgp6901
右側絶壁のコンクリ護岸の上に築かれているのが
ターミナル駅の敷地。

なにしろ過去、貨物ターミナル駅に入ろうとして
きっぱりと拒絶されたことがありますからね

もう私にとって貨物ターミナル駅は「ヒミツの要塞」的な、
非常にハードルの高い存在なわけです。
今回も
「ハードル高いけど、隙あらば入ったる!」的な意気込みで来たのですが、
その気分がいやでも盛り上がる風景です。

上の写真で奥に入口が見えるように、
矢上川は一旦暗渠になりますが、
そのすぐ先で再び開渠がもうすこし続きます。

その間に、金山橋という橋が架けられ
敷地の向こう側とこっち側がトンネル道路で結ばれています。
あまりに広いので、近隣に住まれる方にとっては
こういう「連絡通路」がないとちょっと不便ですもんね。
その、ターミナル駅の敷地の下に通るトンネルがこれ
Imgp6894
上に超幅広な線路群が通っている、ある意味橋裏w 

さっきの金山橋の先で、矢上川がターミナル駅の下に潜って
冒頭の「野づち」からでてくる、ということになります。

さあこのへんで綿密な周辺調査は終了。
いよいよ本丸に向かいます!
どこまで見えるかな・・・。

とはらはらする思いで「入口」に向かいますが、
なんか道なりにするっと奥まではいれちゃいますね・・・。
なんだなんだいったいこの円滑具合ったらなんだ?
と思ったらまさかの展開。
なんと貨物ターミナル駅の入口の先には、
ロイヤルホームセンター」という
ホームセンターが堂々営業中ではないですか!!!

必要以上にびくびくと緊張してしまいましたね。
でも入口にもっとデカデカと「ホームセンターこちら」って
書いといたほうが絶対いいと思う。
ここ来ようと思ったら絶対迷う!

さらに幸いなことに、
ホームセンターの駐車場が屋上にもあるのでここに登ると
隣接の梶ヶ谷貨物ターミナル駅が一望できるのです!!!!
おおーなんてすばらしい!!!
鉄分の高い暗渠モノのみなさま、お待たせしました!
ではしばらく屋上からの眺望をお楽しみください!
これが「蓋暗渠としての貨物ターミナル駅」ですよー!!!!

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おお。よく見たらコンテナが塔屋看板のモチーフになってた。
かわいいぞ。
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クライマックスも終えて敷地からでようとしたとき。
屋上でなく店前にも駐車場があるのですが、
その駐車場と貨物ターミナル駅敷地の境目にも
コンテナモチーフ(っつかコンテナの現物ですわw)で
仕切られていました。
Imgp6918
写真ではわかりづらいかもしれませんが、
このコンテナ、区画の仕切りのためだけに並べられています。
粗野ともいえるし合理的ともいえる。
だってこのコンテナとコンテナの間は1mくらい空いていて、
その気になればフツーにターミナル駅の敷地に入れちゃうんですから。
なんか緩くねw?
なんかこういうところが川崎っぽい感じがしますw

より大きな地図で 梶ヶ谷貨物ターミナル を表示

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橋の裏側萌え ちかごろ橋裏事情

大阪に出張にいってきました。

夕方入りで遅くまで仕事をし、
翌朝7時すぎの新幹線で東京に帰る、
という余裕のない哀れ系出張wですが、
まあ朝はちょっとは早く起きて暗渠でもさがしてみっかと。
仕事は大阪の中心地に近いところであったのですが、
泊まったところは知る人ぞ知る十三。
なんでここかっつうと、
別に好き好んでではなく、
会社でこの付近のとあるホテルの格安チケットをくれるからなのです。
(なんと1泊2千円!!!)

経費節減の折ですからね、これは使わない手はないと。

当然のように仕事終わりで中心地で飲んで、
やっとお役御免となって十三にきました。
そんな深夜ではなかったので、周辺をちょっとだけさんぽ。
明確な暗渠は見つからなかったのですが、
こんな橋裏がありました。
もじゃもじゃ。
101020
植物がからまってる模様。
ただしあとから場所がわからん;;;;

そんな風に夜は更けて翌朝。
新大阪からそんなに遠くないので、
がんばって早起きしておおまかな方角の見当をつけて歩き出します。

ちなみに、朝の十三の駅前はこんな。
写真ではわかりませんが、
すでに飲み屋がたくさん開いています。
すでに飲んでる人も大勢います。
なんてナイスな街。赤羽よりすごいかもしれないw
午前中に東京で会議がなければ絶対店に入ってたな。
Imgp6231

駅から、国道176号線伝いに北上してみました。
暗渠はひとつもありませんでしたが、
今回はいい橋裏に出会えました。
まずはこれ。
101021
176号線は多くの区間で高架になっているのですが、
ちょうど地上を走る阪急神戸線をまたぐところでの
176号線の橋裏です。
緑の橋裏のソリッドな構造もいいですが、
鉄道をまたいでいるところがなんともそそられます。
跳ね上がった踏切棒がほどよいアクセントに。

今回すごくよかったのがこちら。
101021176
176号線が山陽新幹線と交わるところ。
つまり、2重の橋裏交差点!
おまけにさっきの176号線は、
ここでは黄色へと色を変えています。
この交差具合がなんともステキです。
しかもこの色のコントラスト!美しい!!!

もっと歩きたかったのですが、
どしゃどしゃ雨が降ってきてしまってやむなくタクシーをつかまえて
新大阪へと向かいました。

暗渠は探せなかったけど、いい橋裏見られたなあ。

ちなみに。
ひっそりと公開しているのですが、
このブログの標準機能のひとつである「マイフォト」
(左側の欄の下のほう)に
橋裏のメモ

というのと
おしくらマンホール&すばる座状マンホールメモ

というのを作ってせっせと写真をコレクションし始めました。
ご興味があるというキトクな方はぜひごらんください。

・・・橋裏のほうは特に、
孤独に始めたにも関らず最近何人かの方から
「私も橋裏好きです」という表明をしていただいております。
どうも橋裏の時代がやってきたかなとw

そんな中のお一人、
スリバチフィールドワークで出逢ったヤマサキさんは
たんまりと橋裏写真をコレクションしてらっしゃいました。
あんだーざぶりっじ

すげえ!この方には負けるw

ちなみにヤマサキさん、
あの「all about」でファイナンシャル系のガイド役もなさっています。

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暗渠ハンター 運河の交差点から高浜橋へ

タイトルは暗渠ハンターですが、今回は暗渠ナシ。
そのかわり、天王洲近辺の運河をご紹介します。

浜松町からモノレールに乗って天王洲アイルで下車、北に向かいますとすぐにぶつかるのが天王洲運河。ここには立派な水門がありました。

Imgp0537
なんかセミの顔みたいですね。夜だからなおさら迫力があります。

実は今日の第一目的は、運河の交差点を眺めながらこの天王洲で地ビールを飲むことでした。天王洲運河に「ふれあい橋」というありがちな名前の橋があるのですが、
Imgp0545
この橋のたもとにある「TYハーバーブリュワリー」という店がありまして(写真奥がそれ)

そこは天王洲運河と高浜運河の作る運河の十字路のすぐ横のお店。
テラス席あり。
(以前ブラタモリでもロケに使ってました)
まずはここでビールです。

ところが思いのほか混んでる!!! 
テラス席が空くまではウェイティングバーでちょい飲みします。
客層の年齢も高めで落ち着いてるし、
ウェイティングバーとはいえ天井が高くて居心地すっごくいいです。
・・・・大衆酒場でなくたまにはこういうテイストのお店もいいモンですね。

ここでは、数種類のビールを小さなタンクで自家醸造。まずは3種のビールがちょっとずつ飲み比べできるセットを注文します。これこれ。
Imgp0540
どれもうまい!
結局30分ほどここで待つことになり(全然苦にならなかったけど)、
やっとテラスに移動。
(しかしビールはちょい飲みで済むわけはなく
結局大きいジョッキ数杯を既に飲んでいますw)

テラス席からテーブル越しに見た運河方面の画像がこれだ!
Imgp0541 
うーん当ブログでは違和感さえ感じられるようなアダルトオリエンテッドショット(?)。

そこそこ飲んだので、やはりこれは運河を散歩していかないと。
ということで、北、高浜橋方面に歩き出しました。
ふれあい橋を北にわたって高浜運河に。そこからみた運河の交差点がこれです。
Imgp0550
ちょうど、宴会も終わりに近づいた屋形船が東京湾から係留所に帰るところですね。
何艘もの屋形船がこの交差点を通り過ぎていきました。

高浜運河沿いに北に向かうといくつもの橋裏が鑑賞できます。
しかし私のデジカメではあまりに暗すぎて映像に限界が・・・。
それでも強引にご紹介します。
まずは楽水橋。
Imgp0553

次は御循橋。
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色合いや構造が、なんだかおもちゃみたいですね。

次は新港南橋。これはほとんど載せても意味がない写真になってしましました。
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浜路橋の上には、ちょうど新幹線の高架がかかっています。
天王洲のさらに先、大井埠頭に新幹線の操車場があるのですが
その「新幹線の寝床」につながる一種の引込み線ですね。

その高架の橋裏もどうぞ。
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さあ、いよいよ高浜橋はもうすぐです!
高浜橋手前でもう一度さきの新幹線引き込み高架をくぐります。
その橋裏がこれ。
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そしてこれが高浜橋。
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え?よく見えない?・・ごめんなさいw
右が橋で、左の円柱は水道管です。

これがむき出しで対岸に渡されています。

橋を渡ると有名なホルモン屋さんが集まる一角に。
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有名な、ツッコミどころ満載の「シーパラダイス」のネオンですね。
写真ではうまく写っていませんが「夢広場」とか「ソウル・東京・ニューヨーク」とかそういうワンダフルな文言が散りばめられている、れっきとした焼肉やさんの搭屋看板です。
店は空いていました。
ほんとうは入ってみたかったんですが、
数人いるお客様がみなヤンキー系の方々ばっかり、しかも常連風だったので、
あまりに敷居が高くて入れまてん;;;;。いつかランチで食ってやる!

この橋のたもとの住宅は、その造り自体にも目を見張るものがあります。
家の中に水道管が突っ込んでいたり、基礎土台が川のなかだったり・・・。
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これらの焼肉やさんや家を見ているだけで、かなりハイになることができますw

さて、充分高浜橋を堪能したので品川駅に戻ることにします。
高浜橋から港南3丁目方向を望む。
Imgp0599
おお、これはわれながらいい出来の写真です。
高浜橋・哀愁の水道管の向こうには
眠りに着く新幹線の通り道高架、
そしてはるか港南の高層マンションには運河を見下ろしながら暮らしを営む家々の灯り・・・。うーん・・・

まあ自画自賛はこれくらいにして。
品川駅に向かう途中には芝浦水再生センターがあります。
その近くで見つけた「おしくらマンホールモドキ」。
同心円状マンホールのおしくらは珍しいので、もうちょっとくっついてくれたらおしくらしてたのになあ・・・。
Imgp0606

道から水再生センターのパイプ群が覗けます。
むほぉー!化学工場みたいで素敵!!!
さっきの写真でマスターした「夜景モードで数秒シャッターを開放!」テクを使って写すと、まるで昼間みたいな写真がとれました!
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Imgp0615

おおーなんかさっきから神光臨!ってかんじの写真が5枚に1枚くらい撮れてないw?

とデジカメのモニターを見ながら現地では興奮してましたが、
家に帰ってみてみると全然たいしたことがなかったですw

暑い夏の夜でしたが、
運河の交差点でビール→運河の橋裏→高浜橋不思議エリア→水再生センターの化学工場風パイプと
海風を感じながらの盛りだくさんのさんぽは、
なかなか贅沢なPeeling!コースでした。

より大きな地図で 高浜橋 を表示

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橋の裏側萌え 2010年第2回橋裏特集

さて、今回は久々の橋裏特集、いかせていただきます。
過去記事調べてみたら、暗渠物ばっかしで今年に入ってまだ1回しか橋裏を扱ってなかったんですね・・・。全国の橋の裏側萌えのみなさま(<何人いるんだw?)、たいへんお待たせいたしました!

まずはこれ。
駒沢通り、槍が崎から中目黒に降りてくる坂の途中に掛かる橋・新道坂橋の裏側。

Photo_3

もすこしアップでどうぞ。
Photo_4

どうです!?
美しいでしょう!!!!この洗濯板みたいな見事な縞模様。

ちょっと似たタイプでこちら。JR五反田駅横から見たJRの橋裏。
Jr

まるでエーゲ海の橋裏のような白さが眩しい・・・w

もういっちょ「洗濯板縞」タイプ。タテヨコの違いはありますが。
芝浦・重箱掘から内陸に入ったところに架かるJRの橋裏。
100725jr

さきほどの白い橋裏と並べると、より一層カラフルさが際立ちますね。

この「洗濯板縞」をもっとシンプルにしたタイプがこれ。
東京駅近く、日本橋川に掛かる常盤橋の上に見える首都高速の橋裏。
Photo_5
橋脚のファン、ってのはいるようですが、私はやっぱり橋脚よりもこの橋の裏側がすきですねえ・・・。

これもシンプルな洗濯板縞タイプですね、大塚駅東側のJRの橋裏。
100731

さて次は、もうちょっと複雑な模様のやつを。
こちら浜松町・日の出桟橋近くを通る首都高の橋裏。
1008012
縞目が粗いので、縞の奥の構造までよく見えます。
格子状の模様が美しいですねー。

もう少し格子が強調されると、こんな。
新木場駅前に架かるJR京葉線の橋裏。
100808

さて今度はより複雑に、ナナメのグリッドが入ったパターン。
上の橋裏から至近距離、こんどは新木場京葉道路の橋裏。
100808_2

ご近所でも味わいがこんなに違うんですね。

そしてナナメグリッド入りのカラフル版。
川崎は稲田堤付近の多摩川沿線道路の橋裏。
Photo_6

だんだんと凝った見え方の橋裏模様になってしまいましたが、
最後にぐっとシンプルな「スケルトンタイプ」をご紹介して終わりにしましょう。

まずこちら。これも芝浦・重箱掘付近を通るモノレール高架の橋裏。
100725
もう線路むき出しですw
この潔さが却って魅力!

もうひとつのスケルトンタイプはこれ。
JR恵比寿駅と目黒駅の間、長者丸踏切から見上げた山手線の橋裏。
Photo_7
すっかすかですね。
もうすでに「橋裏」というより単なる「線路裏」w
ちなみに足元には三田用水白金村分水が通っています。

最後の最後のスケルトンタイプはこれ。
Imgp6152

あれ、右端が欠けてますね・・・w
ゆりかもめ終点・豊洲駅の先端部分。つまり作りかけですw

ふぅー。一気にいくつかの橋裏をご紹介してしまいました。
いやー橋の裏側ってほんとにおもしろいですねー。
いろんな模様になってるんですねー。
きっと作った人は観賞用になんて考えていないんでしょうけどね、
その「意図しなかったけどできてみたらすごく味わい深い」ってところがまた魅力です。

どうでしょう、お楽しみいただけましたでしょうか!?
え?楽しかったですかそうですかよかったですw

・・・次回はまともに「暗渠ハンター」シリーズに戻りますので・・・ごめんなさいでしたーw

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暗渠ハンター 神田川のはじまりを見にいく

平日に一日だけ夏休みを取って、
みなさんが働いている時に真昼間からぐびっとビールを飲むのだ!
と午後の3時頃向かった先は吉祥寺のいせや井の頭公園店。

あいかわらす趣のある店内です。

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焼鳥と煮込みなど定番メニューをアテにして、
猛暑の昼間に(しかも平日!)飲むビールは格別!!

さすがに店内はとても空いていました。!
ひとしきり飲んでもまだ夕方にもならないw

うれしさのあまり、ほろ酔いでさんぽでもするか、と。

しかしまあ吉祥寺エリアといえば、井の頭公園、
井の頭公園といえば神田川のスタート地点ではないですか!

というわけで勇んで井の頭池に出発。
昔はここに7つの湧水があり、七井の池とも呼ばれていたそうです。
その中の最も奥の谷頭にあるのがこの「お茶の水」。

覗き込むと水が湧いているようにも見える水面ですが、
どうもフェイクくさいなあ・・・。

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ここを起点に、井の頭池を下流に向かって歩いていきます。

気がつくと広い水面に夕焼けがかった空が映りこんでいとうつくしや・・・。

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池のほとりには、白と黒の猫が狛犬(?)のように佇んでおりました。
こんなのも連想させますねw

Imgp9819

池のまわりをみると、当たり前ですがこの池がえらい「谷底」にあることに改めて気づかされます。

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池のはしっこにやってきました。井の頭線・井の頭公園駅もすぐそこです。
ここにあるのが「神田川」という石碑。こっから神田川がはじまるよという意味、ですよね。

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井の頭池から、神田川の流れが滔々と始まっています。
この水が落合やら飯田橋やら万世橋あたりまでずーっと流れて行くんですね・・・。

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この始まったばかりの神田川は、すぐに井の頭線の高架をくぐります。

Imgp9830

この高架の橋裏が、またいい感じでした。私の「橋裏萌え写真館」に追加w!

1007302

夏休みの一日の、夕焼けがはじまる頃に神田川のはじまりを見に行く。というお話でした。

・・・あ、暗渠がでてこなかったか今回はw


より大きな地図で 井の頭公園神田川始点 を表示

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橋の裏側萌え 2010年第1回橋裏特集<動画付き!>

今回は暗渠ハンターでも工場萌えでもなく、ひさびさの橋裏萌えのお時間ですー。
暗渠ハンターの記事でも折に触れ一部小出しにしてきましたが、今日は橋裏特集なのでとっておきの蔵出しネタも!!
まずはじめにご紹介するのはこれ。
本ブログ初公開の橋裏動画!
なんつってもですね、橋裏は動画がおもしろい!!!
橋裏に近づいて、橋の下をくぐる刹那に一瞬見える裏側の美しいことこの上なし!!
実は私去年の初夏に、知人のボートに乗り込ませてもらって
舞浜~小名木川~隅田川~日本橋川~神田川~お台場とクルージングを楽しんでまいりました。
そのときボートから見た橋裏がもう感動的な光景だったわけです。
(尤も同乗者4人中橋裏を見て喜んでいたのは私だけでしたが)
それでは、川の水面と橋裏のコラボ動画をお楽しみください!隅田川にかかる永代橋をくぐります!!!
 
いかがでしたでしょうか・・・。
もしかして、橋裏動画が病みつきになりそう・・・。そんなあなたに向けてもう一本!
同じく隅田川は隅田大橋をくぐる動画です!
・・・と思いきや、1記事に2本の動画をウプする方法がわからなかったので、
これはまたのちほどwww
 
では以下は静止画でw
中伊豆、というか南伊豆、天城峠を越えて下田に向かう途中に、
早咲きの桜で有名な河津という谷あいの町がありますが、
そこの谷上から谷下に向かう、ループになっている美しい橋があります。
2
 
その橋裏。
珍しいループのしかも二枚刃攻撃の威力を見よ!
5
 
 
はい、以下は小振りのネタ、いきまーすw
 
最近の記事でもご紹介しましたが、
こちは南千住と隅田川駅の間を通るつくばエクスプレスの橋裏。
基調色がブルーで、どこかヨーロッパっぽいモダンな橋裏です。
Exp
 
そしてこれは山手通り中目黒付近から西に向かう野沢通りにかかる陸橋の橋裏。
無骨でシンプルなルックスは、これまたどこかモダンです。
アールデコのように洗練されていますね。
Photo
 
橋裏は、俯瞰するだけでなくディテールも楽しめます。
こちらは東京駅のすぐ北に掛かる鉄橋の橋裏。
この鉄橋ならではのごつごつリベットが、
どこか巨大ロボット(特に昭和30~40年代)を彷彿とさせます。
Photo_2
 
同じ質感はここでも楽しめます。
田園都市線、二子多摩川駅から多摩川にかけて掛かる鉄橋の橋裏。
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さて、最後に「橋裏ではないけど、橋裏的なもの」をふたつほど。
ひとつめはこちら。天井です。
東京メトロ銀座線・神田駅に隣接する古い地下商店街。
天井を這うパイプ群が橋裏的。さらに化学工場的でもあって萌え。
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そしてこちら。
中野区あたりの変電所から、電線がまとまって延びているのを見上げた図。
橋なんてどこにもありませんが、かなり橋裏エッセンス入ってますなあ。
Photo_3
 
というわけで、不定期連載・東京Peeling橋裏特集、でした!

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