暗渠ハンター JR脇に水路!高浜埋め忘れ川(仮)。
もしかして今日ご紹介する水路は、
あまり誰も取り上げていないところなんではないかなあ。
背伸びしなくては見ることができない、
ギリギリ山手線内で見つけた開渠のお話をします。
でもそこまで行くにはちょっと話が長いんですが、
お付き合いください。
前回の湧水水質調査では、成覚寺に行きました。
都営地下鉄三田線・泉岳寺駅のすぐそば。
実はこの測定のあとは、昼ごはんに高浜橋に行こうと決めていました。
さらにわくわくすることに、泉岳寺から高浜橋に歩いて行くには、
高さ1.5mという低ーいトンネル、というかガード下を通っていかねばならないのです。
このガード下、低いだけでなくやたら長いんですよ。200m以上あるらしいです。
ここを通るのも楽しみのひとつでした。
低くて(たぶん)暗くて長い。
なんか暗渠とも通じるところがあるではないですか。
そのガード下の入口がここ。
東海道線高輪ガード、という名前らしいです。
むわー。タクシーも屋根の提灯ギリギリですよ。
ある筋では「提灯殺し」という愛称で呼ばれてるみたいです、このガード下は。
いい眺めです。
場所によっては、水面の照り返しのような光が橋裏に反射されていて、
なんだか線路付近に水の気配。
3日くらい前にちらとにわか雨程度のお湿りはありましたが、
水たまりが残るくらいには降ってないよなあ…。
かすかな疑問が浮かんでくるのです。
向こう側が見ないんだもの。全然。
途中、側溝に激しく水が流れ出ている箇所がありました。
地下水が流れ出ててるんだろうなあ。
どばどばと激しい水音がガード下に響いてるんですが、
以外にクルマの交通量も多いのでかき消されてしまいます。
なんかパイプに「成ってる」みたい。
どうやら出口にある高浜公園というところに猫だまりがあるようです。
ガード下をくぐり抜けるとすぐにあるのが高浜運河。
新幹線の車両基地への引き込み線、そしてなんと首都圏の貨物線の二路線が
この高浜運河の上をとおります。
ここは橋裏ファンにはたまらんすよ。
猫だまりのあった高浜公園は、ちょっと東西に細長いんですが、その公園の片方はモロ高浜運河のはしっこに接続。
上の写真は、高浜運河から振り返って
高浜公園の端っこを撮影したものなのですが、
公園の端っこに二つほど丸い合流口がちょっとだけ見えます。
拡大画像でどうぞ。
なんなんでしょう…。この公園は暗渠上にあるのかしらん。
とまあその疑問はちょっとそっとしておきます。
さてさて高浜橋の昼ごはん。
ここは以前夜にきた場所。
なんだか夜はハードルが高そうだから昼にきてみたいなあと思っているうち、
何軒かは店を閉じているといううわさも入ってきて、
そろそろちゃんと行かなきゃなあと決意したわけです。
(以前猫またぎさんがレポートをツイートしてくださったことも大きなきっかけでした)
第一候補で狙っていた「シーパラダイス」は準備中でした。
夜はやってるのかな…。
ネオンの看板ばかりが目立ちますが、
この焼き肉屋さんの名前は「芝浦ホルモン」。
どうやらシーパラダイスという名前は2階にあったバーの名前らしいです。
2階はすでに営業していない、とのこと(2階にいらした方の直接情報)。
そこでもう1軒だけ残る「はるみ」に。
なんと店前には「連続麻雀牌マンホール」が。
いただいた「はらみ焼肉定食」(withビール)。
うまかった…(小並感)。
いや、うまかった…(万感の思いをこめた小並感)。
せっかくなので、帰りも同じガード下から。
しかしガード下っつよかトンネルですよ。
こうしてテキスト打ってる今も何度か無意識に「トンネル」って打ってしまってそのたび修正してます。
こつこつと洞窟のようなガード下を長い間歩いて、
出口の山手線内に戻ってきました。
そんで、なんとなくなんとなくこの道の両側のコンクリをそれぞれ
覗いてみたんですよ。
…そしたら。
まずは向かって左側、田町側です。
うぇー!衝撃の開渠!
じぇー!ってこういう時に使う言葉なんだろうなと思います。
なんと山手線の内側に沿うように川が。
写真は撮れませんでしたが、
この開渠はガード下の道を暗渠でくぐっているようです。
そう言われればこのガード下入口の道。
暗渠部分の舗装がへんですわ。
じぇじぇじぇ!ってこういう時に使う言葉なんだろうなと思います。
近づいて金網のスキマから覗いたもう一枚もどうぞ。
神々しい・・・。
これらの川、ガード下の品川側がちいさな溜まりになっていいて、
カメが優雅に泳いでいました。
ここからは想像ですが、この川と溜まりは高浜運河に繋がっている
「運河の埋め忘れ」的なものなのではないでしょうか。
線路下は断続的な暗渠で高浜橋に繋がっていて、
そのためときどき水面が露出している箇所で橋裏に「照り返し」が見えるのでは?
そして高浜運河へのジョイント地点が、
出口の公園の下に見えた合流口では?
そう考えるほうが自然ですね。
さてでは、この「高浜埋め忘れ川(仮)」、
どこからどこまで続いているのか?大変興味深いですね。
最初に見た田町側は、
どうも覗いた範囲で見切れているようなのであっさり追うのを諦めます。
たぶんその先でおしまい。
では品川側は?けっこう奥まで続いているように見えますからね。
並行する道はないですが、
駐車場や公園など覗き見ポイントはがあるので
コの字ウォークで観察していきましょう。
隣の駐車場から、なるべく奥を覗き込みます。
水はたいへんきれいです。
水質調査をしたいんですがとても手が届きませんw
そして、品川側からガード下方面に静かに流れているようです。
さらに品川側に移動。マンションと小さな公園があるところから覗いてみたら…。
溝はあるけど水面ははっきりとは確認できません。
あるようなないような…。
冬にまた来るか…。
さらに先の駐車場から。
水路消滅です。
少なくとも言えるのは、
品川駅あたりから続いている水路ではなく、
その途中から現れる水路であるということ。
まあ一つのそして最もロマンあふれる推理としては、
西にそびえる泉岳寺方面の台地から集まる湧水を集めて…
ということですよね。
さて真相は…?
まあ白黒はっきりさせるのはもうすこしあとでいいか。
より大きな地図で 高浜橋 を表示
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