まあ人生いろいろありますから、
たまに朝から酒でも嗜んでみたいこともありますよね。
その気持ちの奥をさらに穿つて理由を考察するに、
単にお酒が大好きだから、というのも考えられますが、
せっかくの休日なので思いっきり非日常感を味わいたい!
というのも断然ありだと思います。
昔、私の叔父が小さな会社をやっていて、
毎年行ってるその会社の社員旅行に
一緒に連れて行ってもらったことがありました。
「ワカイシ(若い衆)」と呼ばれる、
50代~60代のじいさんが8割方を占める団体に、
大学生のほんとのワカイシの私が一人という荒くれ旅です。
栃木から3泊4日で北海道に行く、という旅だったのですが、
当然毎晩ワカイシたちは大宴会です。
日ごろのうっぷんを晴らすべく、
ワカイシたちは旅館の晩餐だけでは飽き足らず、
近くの居酒屋やらスナックやらに繰り出しての深酒。深海酒。
酒好きだけどカネもないビンボ学生の私も
そのお零れにあずからんとたまにリバースなどしながらも
最後までついていきました。
何よりも驚いたのは、1泊明けた二日目の朝。
泊まるのは6人くらいの相部屋なんですよ。ワカイシと。
二日酔いでのどが渇いたのもあったのですが、
なんだか周りが賑やかなので6時まえには目が覚めてしまいました。
すると部屋ではすでにワカイシが
備え付けの冷蔵庫からビールを取り出して
はだけた浴衣のまま朝宴会を始めていたのでした。
「おお、ヒデボ(私のこと)起きたんか、こっちにコップあっと‼」
ということでさっそく二日酔いの乾いた喉をビールで潤しました。
(これが毎晩毎朝続きました)
その時は、
「ほんとの酒好きはこうでなければいかんのか」と
ワカイシの酒を極めんとする姿勢に感動していたのですが、
なんだか歳をとって社会人人生もそれなりに長くなってくると
解釈がちょっと違ってきます。
まあ酒も好きだったんだろうけど、
ワカイシは社員旅行というただでさえ非日常な時空間を
目いっぱい非日常化したかったんだろうなあ。って。
きっとワカイシの何人かは
「うえー。もうきもちわりくて飲むのツラいんだけど、
やっぱこの無茶感がたまらないから飲んどくか!」
状態だったのではないでしょうか。
話が長くなりましたが、
そんなこんなで休日の朝酒に選んだ店がここ。
都内に数店あるようです。鶯谷とか。
朝6時からしっかり大衆食堂気分で飲める店。
さっそくビール→酎ハイとハムカツで。
これはうまい、もう一日棒に振ってもいいやと決意して
煮込みと燗酒。
付き合ってくれた(というよりむしろ積極的に今回企画を推した)相方は
やきそばにカレーを掛けたやつ。
やー朝から幸せ、これだけでデイ・トリッパーな気分。
店内は常連さんが多めです。
私らのあとに来たおひとり様の30代くらいの男性はお店の人と
慣れた言葉で朝の挨拶を交わした後、
「いつもの?」的なお店のおすすめを断って
「いあー今起きたばっかだからウーロンハイでいいわ」と仰ってました。
すげえなおいw
さてお待たせしました。ここからがやっと本編。
今回は呑川の支流である女塚川を、朝からほろ酔いで
ちらっとだけ紹介します。
女塚川に近づく途中、
こんな幻のような景色を目の当たりにして
一気に酔いがさめましたw
さて女塚川は、呑川と京浜東北線とが交わるあたりで合流しますが、
合流口付近はおそらく付け替えられてかくんかくんと
道路の沿って流れてきます。
このあたりの昔の名前が「女塚(おなづか)」。
ようやく追っかけ甲斐が出てくる地点。
行ったのはちょうどナガミヒナゲシが咲くころでありました。
それはハナミズキの咲くころでもありました。
おおーなんかこの曲線いい!
なんて言ってる場所は川が二股に分かれるポイントでした。
今回はね、両方は行けません体力&気力的に。
諸般の事情から右の流れをたどることにします。
(左のほうは池上線を越えるほどまで続いているようなのでいつか辿ってみることにします)
今回はこっちこっち。
女塚小学校の横に。下の写真のどこが暗渠でしょう…?
はい、右の植え込みのところだったようです。
植え込みがなくなるとこんな風に。まるでトリミングされた後のプードルみたい。
まんなかにそびえる電柱、もうほとんど意味がわからないですね。
(そこがすごくイイんですが)
小学校の上流でかくんと曲がります。
ここで暗渠は道の右側から左側に移るのかな。
少し進むといかにも暗渠。
さてこの先はうやむやに…
経路は分かりませんが地形的にも六郷用水の支川だったのではと思っています。
つまりあちこちに水が張り巡らされていたのでしょうね。
ミッシングポイントから少し離れたところですが、
こんな歩道を見ると「もしかしたらここも」なんて勘繰りたくなります。
それからこの団地、都営池上5丁目アパート。
まあ所詮酔眼ですからね、今回は。
そんなエリアで見たお店がこの池上通沿いの
いいかんじです。
おなかが減ってれば、あるいはワカイシが中で待っているなら入ったんだけどなあ。
しかしそもそもエルマカリって何だろう。
より大きな地図で 池尻掘・六郷用水北堀・内川 を表示
まだお申込みができるのではと思います。
暗渠ってなんだ?とムズムズしてきたあなたや、
「水」に関してご興味をお持ちのあなたににおすすめの
至福の時間をご提供します。
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