カテゴリー「2041 ・・・呑川水系(上流3支流)」の記事

暗渠ハンター 柿の木坂支流の源・芳窪で見つけた小流

今回は芳窪のお話をしようかと。
カケダシの頃に、呑川の上流をなす3つの支流を訪ねたことがありました。
深沢支流駒沢支流、そして柿の木坂支流

柿の木坂支流は緑道となっていて、その先端の芳窪と言われるエリアで終わっています。
緑道をそのまま延長した先には環7と駒沢通りが交差する野沢の交差点があって、
その付近はまさに品川用水の流路だったので、
「ああ、また品川用水からの落ち水があって、それが源流になってるのね」
とそれだけで私の中では「おしまい」にしていました。

それが…。
去年世田谷の川探検隊のオリジナルメンバーでもあるまさぼうさんとお話する機会があって、まさぼうさんに芳窪のお話を少々伺ってみました。
その時
「なんかね、芳窪から、果樹園みたいなところに繋がって消えていく流れがあるんですよね…」
と仰っていたのがとても気になって、その「果樹園みたいなところ」を探しに行ってきたんです。

まあまずは何はともあれ柿の木坂支流に到着。
これからここに桜や花梨が咲いたりするんでしょうが、この時はまだ冬の真っ盛り。
(冬も「真っ盛り」っていうんだろうかw)
ちょいとさびしい感じですね。
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詳しく「果樹園みたいなの」の位置も伺わずにいたので、
とにかくここいらへんを歩き回るしかありません。
川筋でなく、ここに続く谷を攻めてみると、
結構思わぬ収穫もあるものです。
崖の中腹に横たわる排水溝とか。
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やはり崖の中腹の駐車場に残る井戸とか。
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こんな地価が高そうな所なのにぽっかり空いた空き地とか。
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ここは、日本大学生物資源科学部の土地だそうです。

おお、これまた環七から柿の木坂支流に下る崖の中腹、支流方向に向かっていく道に車止めがありました。

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もしかしたらここにも小流があったのかも知れません。
と思って反対方向(つまり崖上である環七方面)をふと見ると…。
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果樹園みたいなところです。
冬で木の枝がかなりさびしい感じですが、もしかしたらほんとに果樹園なのかも知れません。これか!?探していたものは!!

しかも、この正面の門だか小屋だかみたいなのところの足元はちょっと窪んでいて、なおかつ橋のような構造物が見えます。
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これだ!これに違いありません。
あとで調べたらここは「根岸グリーンガーデン」という、目黒区で2か所しかないぶどう狩りができる果樹園ということでした。
まさぼうさん、見つけましたよ!!

さっそく果樹園の反対側、上流に回ってみます。
果樹園の上は駐車場になっていました。

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駐車場の奥に少し低くなって果樹園が見えます。

さて上流はどうなっているかな、と回れ右。
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ありました!小さな川跡が金網の向こうに延びています。
…うう。うれしい…。すごくうれしいです。
金網の向こうはこんなふうに、暗渠がひっそりと誰からも相手にされずに続いていました。
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コの字ウォークで先回り。
あ、ここだ、ここです。
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ちょっと奥に入ってみましょう。
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こんなふうにさっきの場所から繋がっています。
ここから振り返って上流をみればこんな。
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この荒び加減もたまらなくツボに入ります。
これは細いながらも、いや細さゆえの味わいがある暗渠です。
呑川上流の3本では、支流の支流のバリエーションが豊富な深沢支流がダントツで好きでしたが、ここを見つけて柿の木坂支流の好感度が一気に上がってしまいました。
そのまんまですが、便宜上「呑川柿の木坂支流の芳窪果樹園支流」と呼ぶことにします。

しかし芳窪果樹園支流の川跡が見られるのもここまで。
あとは痕跡見当たらず。

芳窪果樹園支流の延長線上には、東京電力の変電設備がありました。
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もしかしたら、ここも川と関係があるかもしれません。
ジュクジュクした湿地で、ちょっと利用に困っていた土地なのかも。前々回の記事で「水気の多い土地は電気が逃しやすい」とも学んだので、それに関係があるのかも。
それにしてもこの電力設備は資材置き場にもなっているようで、こんな工場のタービンみたいな大型部品もちょっと惹かれてしまいますw
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隣にはクリーニング屋さんもあるし。
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もうここは環七沿いです。この尾根を越えるわけもないでしょうから、芳窪果樹園支流に上流が続いていたとしてもここが限度ですね。
(因みに環七の東側には、蛇崩川の支流の出発点・鶴が久保があります)

Photo

さあて、無事に目的のものが見つかったので、あとは適当に野沢交差点方面に向かおうかな、と歩き出します。

これは、柿の木坂支流緑道の終わりから野沢交差点に向かう道。確かにここも暗渠なんでしょうね。
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たまたまこの記事の準備中に、リバーサイドさんもここの記事をアップされていました。
ここの3枚目の写真の地点です。

せっかくだからともう少しあたりをウロウロしていたら、上馬3-10-12あたりでこんなものを見つけました。
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この、道路の盛り上がり具合…そして左の看板みたいなものの足元には…橋跡?
近寄ってみましょう。
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これ。
なんとも判別がつきづらいです。
まあ橋跡だと思っておくかw
なにせここは芳窪。一帯水の豊富なエリアだったのでしょうし。

まさぼうさん、情報どうもありがとうございました。

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暗渠ハンター 呑川深沢支流のそのまた支流開渠②草萌え尾根

前回の続きです。

6丁目11からは、この隠れていた開渠が
唐突に斜めに道路を横断することになります。
写真はとりそこねてしまったのですが、
ブロックの途中から隣のアスファルトの道路に
ずずずずいっと川跡が記されているので一目瞭然。
(あーこの写真撮れなかったのイタイなーw)
その道路に出る直前の開渠は
道路から覗き見ることができます。
かなりわかいりづらいですがww

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あ、わかんないっすかw?
私もしばらくじっと見てやっとわかりました。
これでどうでしょう?
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ほら、はしご式開渠を頭に描いてみると、
すぐにわかりますねw
実は庵魚堂さんもここに以前注目され、
記事を書かれています。
(真ん中よりしたのほう)
「擬態」とはおみごとな比喩ですw!

あとはブロックに沿ってかくかくと開渠が続きます。

暗渠がわかりやすい個所といえば、ここ。
あ!これもかつて庵魚堂さんが
「一郎支流」として紹介されていたところでないですか!!!
ここかー。
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民主党党首になりそこねちゃった政治家のお屋敷の横を通って、
深沢支流に流れていくのです。
そっか、私がいままで追いかけていたのはこの「一郎支流」だったんだw

まあ無事に合流ポイントまでこれたので、
こんどは支流のスタート地点を探しに引き返します。

前回見つけた幼稚園横の開渠からどんどんさかのぼってみましょう。
ある程度までこのはしご式開渠が見られるのですが、
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途中からその痕跡はなくなります。
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あれー、みえなくなっちゃったよw

実際もう水路を特定することは難しくなります。

ところでここは、住所でいうと駒沢4丁目。
地形的にも、すでに深沢支流からは登りきってもはや尾根筋。
(実際品川用水の流路、246も至近距離)
たぶんこのへんが水源地帯のはずです。

うっすら期待しながら、この駒沢4丁目の各ブロックをぐるぐるとまわってみました。
一か所だけ、水源付近の水路、の面影が感じられたのがここ。
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広い道になぜか車止め。4丁目6-17、というところでした。

もうこれだけで怪しすぎますねw
ちょっと奥に入ってみると・・・
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曲がり角以上の意味を持っているような曲がり角。
左手もだれかの住宅ですが、森のようですね。

もうちょっと行くと行き止まりなのですが
その手前がこれ。
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人の気配がないからか、
自然のままがすきなのか、よくわからないけど
さっきの車止め以降の道は葉っぱ散りまくりですね。
まあほったらかしw
野趣あふれる感じで私は好きですが。
秋の紅葉の時期が楽しみですw <本気。

というわけでもうみなさま薄々感じられているかもしれませんが
この駒沢4丁目の雰囲気・・・・
なんかヘンなんですよw
・まずは、全体に空気が湿ってる。よく暗渠やスリバチ底とかで感じる湿気に似ている。
・廃屋ではなさそうだが、多くの住宅でほとんど人の気配がしない。
・どこも雑草が伸び放題、でも本格的「放題」でもなくたまに手入れしてそうw
・どこの敷地もたくさん木が生えてる。そんな大きな敷地でなくても。しかもでかい木が生えてるうちが多い。
・草木に埋もれた、という風情の家ばっかり。

なんなんでしょう、ここは・・・。

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ほらねー・・・。

「その宇宙人は、家々に特殊な気体を排出する草木を茂らせて人々をこん睡状態にさせ、地球を征服しようとしていた」
みたいな話がウルトラセブンにあったら、ここででロケすると思います。ゼッタイw

尾根ではありますがもともとあちこちで水が染み出し、
湿地みたいになっているのでしょうか。
それでこんなに植物の育ちがいいのかな・・・。

わかりやすいランドマークがないのであまり有名ではありませんが、
ここは相当な不思議エリアですねー。

今回の行程は前回の地図を参照ください。
ということで深沢支流のさらに支流の開渠のお話はおしまいです。

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暗渠ハンター 呑川深沢支流のそのまた支流開渠①長い開渠がのみこまれるところ

以前から気になっていたのが、呑川の深沢支流からさらに延びる支流の開渠。
深沢小の近くの住宅地図にあんまり堂々と開渠が描き込まれているものだから、
いつか行きたいとずっと思っていました。
聞きなれた「深沢」という地名も、よく見るとそそられますしw
深い。沢。

というわけで、今回から数回(たぶん2回)に分けて、
その近辺をとりあげます。

本命はあくまでも深沢小近辺ですが、
この日はもうすこし南からアプローチ。
(ちょっとまえに取り上げた、大森の六郷用水を辿ってきた帰り道だったのでw)

目黒通りから住宅街を抜けて北上していくと、
こんな怪しい歩道が・・・。
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車止めがあって、
その先の歩道が途中で終わってる・・・。
道の反対側をみてみると、案の定暗渠が通っておりました。
しかも蓋暗渠!
101425

住所を確認すると、深沢4丁目25。
ふふ。ちょっと寄り道していきましょう!

蓋暗渠区間はすぐに終り、以降はアスファルト舗装が続きます。
(なんでこんな半端なんでしょうね・・・)
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かくんと曲がって鉄塔の下を掠めて延びていきます。
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さらに幾つか単純なポールの車止めが続きますが、程なくして暗渠道は終り。
やはりこれも呑川深沢支流につながっているものと思われ。
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まあここは深追いせずに、目的の開渠を探しに行こうっと!

ということで深沢小の周辺をうろついてみます。
学校敷地のすぐ隣には、
こんな「野放し公園」がありました。
Photo
遊具があるので明らかに公園なのですが、この草深さw
だれかが遊んでる痕跡もないわぁ。
なんとなく水路が近いことを予感させますね。

さらに周辺をうろつくと、
幼稚園横に開渠がみつかりました。
住所でいうと深沢4丁目3。
しっかりした世田谷正調のはしご式開渠です。
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ここを起点にして、
まずは下流を探ってみます。
地形は深沢支流に向かって緩く下っているようなのでわかりやすいです。
住宅の間に消えていく開渠を、どんどん追っていきましょう。 Photo_2

Photo_3
深沢6丁目9までは順調に開渠を追うことができましたが、
ここ以降は難易度がアップします。
消えちゃうんですよ、この敷地に。
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まわりを何度もうろうろしてみましたが、
なんか個人宅?そこに開渠がどーんと貫通?
なわけないですよね、どんだけ酔狂な家主やねんw
しこの土地、6丁目の10と11は
どうやら区の運営する農場のようです。

背伸びしてトタンの向こうを撮ってみると
610_2

開渠自体は続いていますね。
どうも地図上ではここのブロックには池もあるようです。

さて、ちょっと長くなっちゃったからまずはここまで。
次回はここから呑川までと
さらに上流に戻って、ちょっと様子がヘンな駒沢4丁目あたりをご紹介します。

今回と次回の行程はこちら。

より大きな地図で 深沢川 開渠の支流 を表示

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暗渠ハンター 都立園芸高に堂々潜入!

いよいよ都立園芸高の文化祭、「園芸祭」に向かいます。

純粋な動機で文化祭に来られているみなさんに混じって校門をくぐるのは、なんだか多少のときめきがありましたw

「私の目的はみなさんのように生徒諸君の日頃の学業の様子を垣間見たり生徒諸君が作った美味しい野菜を買うなどのことではなく、校内における水源を見つけるべく東側を中心に探索することなのである」 という目的をそれとなく表に出さないように注意を払って校門から受付まで進みます。

さて、捜索開始。敷地は真ん中で南北に高くなっているので狙いは東側半分です。

あった「水ポイント」は二つ。

一つは北東にあるプール。

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シーズンオフはバードサンクチュアリになっている模様w

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そしてもうひとつは南東にある西洋庭園の四角い池。

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位置的にはこの池が最も怪しいです。
もう人造度がかなり高くて?とも思いますが、これを反対側から見てみると・・・

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おわかりになるでしょうか・・・。奥に段丘があって、一段低いところにこの池が配されています。
つまり見立てによってはここには「谷頭」があって、そしてその直下に「水」場がある・・・。

谷頭部にはこんなおそらく水がらみの設備も。

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ポンプ小屋のようです。

「湧水をコントロールする」設備なのか、それとも「水道管からの水をコントロール」する装置なのか・・・。

しばらくこの池の周りを歩いてみます。下写真は池から件の南東の暗渠方面を眺めたところ。

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この奥の雑木林の中に足を踏み入れてわかったのですが、どうも池と校庭外の暗渠を結ぶ直線上の土だけが異様に柔らかでした。その部分だけ土の様子がちがいます。昔はここに小さな流れがあって、今はそれがすっかり干上がってしまったのでは・・・?という想像もできなくはないですね。

しかし始終決定打が見つかりません。痕跡が全くないならないで諦めもつくのですが、なまじいくつか見つかるだけに少々ヤキモキしますねw

しかしこれ以上はここで調べてみても怪しいだけなので、文化祭メイン会場に戻ることにしましたw。

懐かしいですね、こういう雰囲気。ちょっと疲れたので、PTA制作による大学芋&シュウマイ(すごい組合せw)を買って同行者とぱくつきながら校内見学。

立派なバラ園もありましたよー。すごいたくさんの種類が植えられてました。

Imgp4162 Imgp4160

白いほうのバラはすっごくいい香り。

この他日本庭園(池あり)とか、高山植物園などもあるそうです。都内とは思えないほど贅沢な自然を味わえるところでした。生徒さんも毎日楽しいだろうなぁ。

さてさて、帰宅してからはあの池の「昔の姿」を探ります。「目黒区川の資料館」学芸員さんは「そういうときは学校の創立周年記念誌を見よ」と教えてくれたのを思い出し、見つけたのがweb上の08年発行「創立100周年記念誌」です。
いろいろなことがわかりますねえ。

へえ!大正10年にはここで陸軍大演習があり皇太子殿下(後の昭和天皇)が来校されたそうです。

へえへえ!1500年代にはこのへんは兎々呂城(とどろじょう・とどろき)というお城だったそうです。

しかしあの池のことについては「昭和24年、創立40周年を記念して作られた庭園」としか情報がない・・・。今後の課題ですね。

では今日のところの結論。

前向きバージョン】

●もしたしたら、園芸高東側の谷頭から湧水があってちょっとした流れができていて、それが校庭外南東の暗渠につながり深沢川(呑川深沢支流)に繋がっていた、という可能性もないではないw。

【後向きバージョン】

●園芸東側には「メタファーとしての谷頭、湧水、おまけに流路」があって、暗渠ファンの想像力を掻き立ててくれている。

こんど図書館にでも行った時に調べてみまーす。

次回は、ここから南下した等々力3丁目、東横学園付近と満願寺の間の暗渠&開渠をレポートしようかと思います。

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暗渠ハンター 都立園芸高校に(前置き篇)

都立園芸高校の「園芸祭」に行ってきました!

それは、この過去トピの仮説を検証するためです。以前呑川支流の深沢川を訪れたとき、三島公園内のビオトープから坂上につながる暗渠を辿ってみました。すると、その先は園芸高校敷地内に・・・。果たして園芸高内東側にこの暗渠の源流となる湧水があるのか?それとも単なる排水水路か・・・?

その前にですねw、

先日庵魚堂さんのトピにあった公園に隣接する深沢神社の湧水跡を確認してまいりました。

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ほんとに公園の隣。なんで私はこれに気付かなかったんだろうと自分のフシアナ加減に少々あきれましたw。

しかし、この神社の隣、幼稚園からも坂上にかけて暗渠がつながってるんですよね・・・。単なる下水路あとなのかもしれませんが、もしかして東西の分水嶺となっている園芸高の東側に湧水や池跡なんかがあるかもしれない・・・。そう思って園芸高敷地内に潜入することを兼ねてから目論んでおりました。
そんな矢先に大チャンス到来!
園芸高では毎年11月上旬に文化祭をやってるとのことwww それが今年は11月の7日と8日だったのです。

喜びいさんで三島公園から暗渠を再び確認しながら園芸高へ!

っと申し訳ありませんがちょっと時間切れで本日はここまで。次回は園芸高の中で水源を探るお話をご紹介いたします。

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暗渠ハンター 呑川3つの上流③柿の木坂支流

さて、連載:呑川の3つの上流、最後は一番東の柿の木坂支流です。

同じく東横線・都立大駅前からスタート。水源まで遡ります。

駅前から程なくしてこのような緑道となります。

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ほぼ環7と並行し北上する道。これは緑道から環7方面を望んだところ。環7は高台を走りこちらは谷を走ります。

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お。道の脇には消防施設。防火水槽として貯水がありました。

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緑道は遺構を使ったような車止めが立てられています。(ホントに遺構かどうか未確認w)

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そして左側ちょっと奥には知る人ぞ知るデザイナーズマンション「泰山館」の裏側が見えてきます。こちらはちょっと変わった(<いい意味でw)物件ばかりを豊富に取り揃える「東京R不動産」でも絶賛の人気物件。いつもたくさんのお洒落物件が載っているので結構このサイト見に行ってます、私。

実はこの泰山館に私の尊敬すべき先輩が住んでおられて、何度かお家にお招きいただいたことがあるんですがそれはそれはもう素敵なお住まいでした!!!

おっと、本題に戻ります。

しばらく緑道を行くと、「芳窪街かど公園」なるスペースが現れます。そうそう、ここはもう柿の木坂支流の源流に近いところなのですが、この辺り一帯は芳窪と呼ばれる湿地だったそうです。

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程なくして緑道終了。

うーん、まだもうちょっと源流まで遡れそうです。緑道の奥に続くあの道が怪しい・・・。あの歩道の感じとか。

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行ってみます。何本かの側道は支流を思わせるものでした。

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追い続けていると、環7と246がぶつかる交差点に行き当たります。その角にあるスーパーオオゼキの裏側がこの道。

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環7のこの地点には品川用水が通っていました。(交差点から環7をすこしだけ北上して左に流路を取っています)

さて、ここで行程は終わりますが・・・結局水源の特定はできませんでした・・・。

が、改めて思った仮説はこの2つ。

●数本芳窪と呼ばれる地帯一帯が水源であった。それゆえ緑道先にたくさんの支流暗渠がある。

●品川用水と芳窪は至近距離。品川用水の落ち水も水源としていた可能性もある。(高所を走るこ品川用水・環7から坂を下ったところが芳窪)

さて、これで呑川3大上流のシリーズは終わりです。

今回の行程を振り返ります。

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暗渠ハンター 呑川3つの上流②駒沢川

昨日から始まりました連載(<自分で失笑)、呑川の3つの上流を辿る旅の2日目は、3本のうち真ん中の駒沢川です。

今回は東横線・都立大駅前から遡ってみます。

まずはこれ。都立大駅南から続く緑道は駅北を走る目黒通りを横切るのですが、そこに掛かっていた橋の残滓を見ることができます。「中根橋」。

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ここからこんなふうに緑道が続いて・・・。

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やがて昨日ご紹介した深沢川と分岐し北上。

途中はこんなとぼけたトーテムポールもw。

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駒沢公園の南東に近づくあたりで大きな通り(自由通り・八雲5丁目14)にぶつかって緑道はおしまい。

しかし普通の道路になって向こうに続いています。

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あらら、何回もツギハギしましたね。暗渠らしい出で立ちで素敵ですw。

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手元の資料では、この先は駒沢公園の中、しかも競技施設の真下を流れているように記されています。ホントかなー。という疑いの目で公園をうろついてみると・・・。

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周りよりずどんと低いところをサイクリング&ジョギングコースが走っています。

見ようによってはこれ川筋にも見えなくないし・・・これが流路だったのではないかと私は思いました。

しばし北上したところでこのコースを外れ、水源に向かっていくと、こんな道に出ます。うん、暗渠の匂いがしますね♪

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やがて再び自由通りに出る手前から、太い歩道付きとなりま す。この歩道も匂いますね♪♪

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ところが自由通りに出てまもなく、この太い歩道はぷっつりと姿を消します。

自由通りのもう数百m先は品川用水・・・。

さて水源は???

実は歩道が消えるポイントで、同じようなレンガを使った私道(?)が左に伸びていました。奥の大規模マンション入口に続くアプローチのようです。

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これがまた緩い勾配を登るような感じで続いています。

雰囲気からして(<根拠になってないw)この上が水源だったのではないかと思いました。

もちろん距離から言っても品川用水からの落ち水、という可能性もあるかと思います。

さて、これから資料をあたってみることにします。

などと疑問や課題が出ましたがそれはほったらかしにして帰三軒茶屋の立ち飲み屋さんに寄って帰りましたw

お店を出てから「なんて名前の店なんだろ?」と看板を見たら、そのまんま「たちのみや」w。

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さて今回の振り返りです。


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暗渠ハンター 呑川の3つの上流①深沢川

呑川は、緑が丘駅付近で久品仏川を合流する前は、三つの川に別れて水源を構成しています。

今回はその3つの水源を辿る旅・その①として一番西側の深沢川です。

深沢川の源流は、田園都市線・桜新町と246号線(玉川通り)の間の地点といわれていますが、桜新町駅地上を通っていた品川用水からの落ち水が・・・という説もあります。

実際今でも確認できる暗渠の先端と品川用水はわずか100m強の距離ですからね・・・。

で、もし品川用水の落ち水から流れを作っていたとすれば、それはこの辺りです。丁度桜新町の駅真上にあたります。

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ここから南に下ると、途中から暗渠が確認できます。こんな。

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この「暗渠スタート地点」を品川用水方面に振り返ってみたのがこれ。

なんか笑っちゃうくらい唐突に始まりますね。

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さて、早速深沢川を下りましょう。

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246と交差する地点では、橋が残っています。新桜橋。

この橋の直前で一瞬開渠になります。金網越しに開渠を写したのがこれ。

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写真としては少々厳しいかw こんな風にこの開渠を覗き込む人ってどれくらいいるのかなぁ、とはこのとき思った素朴な疑問・・・。

246を越えるとまた暗渠が続くのか!?と期待していきましたが、

246向こうは結構長い距離を開渠が続きます。ちょっと拍子抜けw

(とはいってもたぶんこの開渠部分は水流の一部で、この下に暗渠があるんでしょうけど・・・その証拠にほとんどこの地点には水流がありません。)

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あ、いきなり銭湯発見。もう廃業されているようです。

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たぶん支流。いい坂ですねー。右も左も緩く長い坂が続き、いい感じの谷底感を味わえます。

深沢4丁目付近に右手に公園がありますが・・・・あ。池だ!湧水かも!?と思って見に行くと池のほとりにこんな石碑がありました。

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「三島の洗い場跡」です。

そか、湧水でなくて水のたまりがあったようです。この付近を物色すると、丘の方面にこんな穴。この水は他所から流れてきている様子。

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※追記:この水はこちらから流れてきていました。

というわけで、少しだけ深沢川を離れてこの支流を追っ掛けてみます。

地形的には支流方面は追いやすく、高い土地に向かってみます。

途中こんな遺跡(!?)も。うーん;;;;なんだろ・・・。

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さて池の上流と思しきところには三島幼稚園がありましたが、その裏側には・・・。

あった!人の通行を拒むような狭い暗渠です。

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この上流に回り込んでみます。まだ続いています。

が、さらに人の通行を拒むような・・・。

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また上流に回りこみます。

するとたどり着いたのは都立園芸高校でした。

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後日googleで見ると構内に池があるようです。そこから来てるようですね、この流れは。

高校はこの辺りでは高い場所にあり、高校の向こうはまた下に傾斜しているようでもあるので間違いなさそうです。

また深沢川に戻ります。

しばらく行くと右手に商店街「エーダンモール深沢」と交差します。

「エーダン」ってなんだ?「営団」?

まいいかw。

この商店街の道路は真ん中をへこませてありますね。

やはり川筋かも知れません。

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あ、こんどは消防署だw。やっぱり大量の水の利用を考えるて、川筋の側に配置したんでしょうね・・・。

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これは右手を並行して走る目黒通り方面を望んだところ。

目黒通りは高台を通っています。それで、こんな風な見事になだらかな坂を深沢川からのあちこちで見ることができます。

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さて、終点。②で取り上げる予定の駒沢川との合流地点です。

パノラマでどうぞ(<あんま意味ないけど)。

左が辿ってきた深沢川、右が駒沢川です。

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※ちなみに※

呑川についても暗渠大先輩の庵魚堂さんが「世田谷の川探検隊」で詳しく書かれております。今回も私としては「まず現地に行く。んで ブログに書く。その後『世田谷の川探検隊』はじめ他の方の記述をじっくり参照させていただいて自分とに相違点を確認し、今後の課題にする」方針で一連の記事を書くことにいたします。現地や周辺の情報をお持ちの方、どうぞ「それ違ってるよ」的なご指摘いただけると大変ありがたいです。

しかし自分で廻ったあとに庵魚堂さんの記事を読むとほんとにおもしろい;;;。

では今回の行程を振り返ってみましょう。

より大きな地図で 呑川上流①深沢川 を表示

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