カテゴリー「2042 ・・・呑川水系(それ以外)」の記事

暗渠ハンター 洗濯屋のご主人が選んだ女塚川相生支流(仮)。

以前女塚川のことを書きました

そのときコメントで、女塚川に流れ込んでくるたくさんの支流暗渠を
ろっちさんWeekend Outdoorsさんに教えてもらったし、
しっかり昔の地図に載ってるたぶん自然河川であったろう支流も見たかったし、
というわけである日に近辺を再調査。

でも今日取り上げるここは
女塚川の支流、というにはあまりにアレなんですよね。
つまりその、
女塚川に合流してからその先の呑川に合流するまでがあっという間過ぎて。
でも流域には女塚神社とかあるから女塚川と呼ぶのも理に適っているような・・・。

まあいいやと。相生小学校のあたりを流れているから、
女塚川相生支流(仮)と呼ぶことにします。

その相生小学校付近の、クリーニング屋さん裏の暗渠。

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この植え込みが、暗渠です。

ちょうどその「クリーニングまるやま」の店主さんが
暗渠でおそうじ的なことをされていたので、いろいろお話を伺ってきました。
もちろん、「この暗渠があるから、ここにクリーニング屋さんを建てたんですよねえ」
という仮説を証明するために‼

ところがいただいたお答えは
「いや、たまたま買った土地がここだったんだよ」
とのこと。
ずるっ(坂本龍一さんが昔コントでよくやってたような感じで)。

昭和40年代開渠だった頃はよくネズミがいたドブだったこと、
クリーニング屋さんの裏口に板を掛けてこの開渠を跨いでいたこと
など教えていただきました。
まるやまさん、どうもありがとうございました。

業種は全然違うんですが、私の実家も商売家。
昭和の時代を駆け抜けた商店主の方って、どこか同じ匂いがするもんですね。

今日も時間がないのでこの辺で。

ちなみに先日拙ブログを愛読してくれている高校時代の友人(FBで繋がっている)から
「最近中身がテキトーじゃね?」的なありがたいご意見をいただきました。
(ほんとうは、あまり書く時間も取れないってことは忙しいんだろうね
カラダには気をつけようね、という意味の慈愛にあふれた意味で頂いたのだと思いたい)
図星ですw すまんHGC君!

ちょっと公私ともに(ってほとんどが仕事だけど社畜的にはそれも公私と言ってしまう)
薄氷を駆け抜けるような毎日で、なかなか記事に向かい合う時間が取れずにおります。
それでも細々と週に1回くらいはなんか言い続けますので、
どうぞご容赦くださいませ…。
ではよいクリスマスを♪

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暗渠ハンター 駒沢公園端の路地暗渠

カケダシの頃は世田谷や目黒の暗渠から始めたのですが、
当時の私の暗渠ハンティング方針は
・まずあちこちのメジャーな川跡を辿って、大括りな水系を掴む
・そのあとで、掴んだ全体の「流れ」に則って支流などディテールを攻めていく

ということでした。

そんなんで、
当時比較的自宅に近かった呑川も割と早々に回ってはいました。
しかし、支流についてはまだまだ完璧を期せてはおりません。
まあ気が向いたときに見に行けばいいやあ、
と思っているとそうそう行けないものですが…。

しかし先日はとうとうまとまった時間を使って
呑川駒沢支流、深沢支流のさらに支流を見に行ってきました。
そんなんでいくつか断続的にそのあたりを書いていこうと思います。

しかしこれらは先達のみなさまがご自身のブログでかなり触れられていますし、
また「東京『暗渠』散歩」(洋泉社)でも地図にプロットされていますので。
決して目新しいものではありませんのであしからず。

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呑川駒沢支流は駒沢公園の北東に抜けて246手前で終わってる、
としか思ってませんでしたが、
私がこの駒沢公園内の谷を知ったのは、庵魚堂さんによる「世田谷の川探検隊」のサイト。
いつかここをしっかり歩いてみたい、と思いつつ幾星霜。
先日ようやく行ってきたというわけです。
地形図でいうとこんな感じ。
水色が呑川駒沢支流です。
GoogleEarthさん東京地形地図さん毎度お世話になります。

Photo

駒沢公園を貫く谷は二つ。
一つは緑色のもの。
駒沢公園の北西に谷頭を持ち隣接する駒沢大学
の北端および学内を通るものですが、
こちらは246あたりから谷地形は残るもののさしたる痕跡はないので省略。
Img_0020

痺れるのは、赤いほう。
その南の谷筋で駒沢公園硬式野球場の南に走るやつ。
「東京時層地図」で確認すると、今のオリンピック広場(っていうのかな)の
塔のモニュメントあたりをばっさりと斬って呑川駒沢支流に注いでいます。
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この谷。元はゴルフ場ね。
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公園内でその谷跡を追って上流を目指しながら歩いていくと、
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公園敷地を外れた所に暗渠がとん、と軽やかに出現するのです。
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いい暗渠の予感。
「うし!」とこころでつぶやいて入ります。
下水道台帳で確認すると、
川を転用したのでしょう、下水道が通っているようです。
(駒沢五丁目の5と3の上を通るのがこれ)
東京都下水道局下水道台帳より転記。

Photo_2

この暗渠の左手、つまり右岸は崖。
深い谷だったのですね。
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その先にある四角いものは…。

大谷口の風呂釜支流を彷彿とさせます

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見事に第二の人生を送る浴槽。

苔むす右岸。
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心から美しいと思うのでした。

そして雑草。
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アスファルトで固められ都市化のシステムに制御されながらも
どうしようもなく発露してしまう自由。
こんな暗渠を歩いていると、よく「エントロピー」という概念を思い出してしまいます。
エントロピーの増大を可視化しているわけですな。

左岸が駐車場となって少々開けた感じ。
Img_0059
でもエントロピー増大中。

ここで暗渠は終わり、右岸左岸の段差もほとんどなくなってしまいます。
すなわち谷頭付近。
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東京オリンピックを契機に作られた公園にも押しつぶされずに
健気に残る暗渠。
いつまでも。

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暗渠ハンター 目黒区中根2丁目湧水疑惑を追え!Act.1

自転車でフィールドワークに行くときは、
特に環6や環7・環8に沿うように
板橋・練馬~大田・世田谷を南北に動くことが多いような気がします。私。

だからと言って環7とかの大きな道を使うと結構起伏が激しく、
くたくたになっての帰り道なんか、ちょっとツラいんだ
そんなときは上手に川を使うとラクができますね。
特に呑川、目黒川などなど。
この日もそうでした。目黒大田方面から北上するのに呑川沿いを選んだのです。

とはいえ、いつもの川沿いの道を単に走るだけでは面白くないので、
一本裏、もう一本裏とついつい体力を浪費してしまうのが常。
それでも新たな発見があったりするからやめられません。

東横線都立大前の駅も近いあたりの裏道の裏道で、
突然視界に入ってきたこれに「どきん!」としてあわてて自転車から降りました。
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ビルとコインパーキングの間に現れました一筋の輝ける水面…。
見た瞬間私の口から思わず出てきた独り言は、
「ナンダコレ!」です。

まず水量がある。雨水の時だけ流れができる排水溝ではなさそうです。
また、どぶにしては水がきれいすぎます。
おそらく家庭排水やなんかがここに入ってきているとは思えないほど、
この水及び溝の側面底面がきれいです。
しかし、こんなところに湧水があるという情報は寡聞にして存じませぬ。
…でも湧水だったらいいなあ。

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パーキング敷地の奥まで行って、上流を確認してみましょう。
ここが普通に見ることができる最上流端。
Img_0131

このさらに上流は、マンションの敷地となるため写真は控えますが同じような状態で
敷地の端を貫いているのが見えました。

さて、そこで地図登場。
GoogleEarthさん東京地形地図さん、どうもありがとうございます。

Photo

丸で囲ったブロックの、矢印の先がこの湧水疑惑の現場です。
なるほど、急峻な崖とはいえないまでも
西から南にかけて台地が延びておりその台地上から緩やかに
呑川に向かって傾斜ができています。
うん!アリ!!この地形なら湧水の可能性はないとはいえないでしょう。

では再び現場付近の様子を追ってみましょう。
現場のlotusさん!

…はい、こちら現場です。
湧水疑惑を掛けられた容疑渠は、こちらのマンションの建物裏側を抜けて
東横線方面に伸びているものと思われます。

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しかしこのブロック、目黒区中根2-15-24なのですが、
このブロックを東横線側に回り込んだところではすでに痕跡はありません。
閑静な住宅街でにわかに起こったこの湧水疑惑ですが、
周囲にお住まいと思われる通行人の方々の関心はあまり高くないものと思われます。
以上現場からでした。スタジオにお返しします。

…はい、危険の多い現場から命がけの中継、ありがとうございました。
何か動きがあれば再び中継を挟みながらレポートを続けてまいりましょう。

ふう。小芝居はやめて元に戻りましょうかw

というわけで、湧水疑惑はお手上げ状態。

そこで。
いったん家に帰って速攻ネットで買ったのがこれ。
柴田化学の「水のチェック隊シリーズ 川の水」。

これを使って、後日再訪してみます。
雨水の影響を避けるため、数日間雨が降らないときを狙って。
結構はほぼ2カ月後、2013年7月27日の午後となりました。
うん、相変わらずの美しさ。

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試薬と使って、数種類の簡単な検査ができるのがこのキット。
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さて、結果は…。

PHはほとんど中性。これは清冽な湧水とほとんど変わりません。
その他はこう。
1

ブルーの数値が、「文句なくきれい!」という数字。
緑の数値は、「ダメだこりゃ」という数字。その間に現場の計測結果を書いてみました。

ちょっとこれでは直感的にわかりずらいので、
「汚れている」数値を100とした時に現場がどの程度の「汚れ具合」なのかを
グラフにしてみたものが以下。

2

こうしてみると、
アンモニウム亜硝酸は文句なく「合格」ですね。
一方リン酸はちょっとだけ多め。このリン酸は、排水や肥料などに含まれる成分です。
もっとも厄介そうなのが、CODです。
これはちょっと多すぎる…。水中に有機物がいて、それによる汚染を示す数値です。

でもまあ、目視で確認する限り水源からは100m以上下流で測定をしています。
なおかつその間開渠でマンションの裏やこのコインパーキング横といった
「多分に都市的な環境」を経てきていることを考えると、
そりゃなんか汚れるでしょ、
と考えることもできますね。

むしろアンモニウムと亜硝酸の「とっても低い数値」がこの都会の真ん中で得られるということは、
少なくとも
かなりの確率で湧水」と考えていいような気がします。

あえてここで宣言しましょう。
目黒区中根2丁目に、『かなりの確率で湧水的な流れ』が存在している!

まあその、この水質調査キットも実は買ったばっかりで
そんなに経験値もないのでアレですが。
今後この水質キットを使ってデータを貯めていくようにします。
ほんとの結論は、その後で!
どうぞご注目くださいませ。

…では現場のlotusさん。次は中根のおいしいもの情報を…

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暗渠ハンター<脱構築版> 池上・弁天池下流、暗渠沿いの花畑

【前口上】
かつて取り上げた場所も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの夏休み特別企画として、不連続で載せていくことにします。

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池上本門寺の横、というか麓にある弁天池。
ここから呑川に向かう流れの一部を見ることができる。もちろん暗渠として。
住宅の間を抜けていき、果ては行き止まりになる水路だから、ちょっと付近の住人でもないと入りづらいところ。
しかしたまたま入口のお家の方が高枝切りばさみで庭木を手入れしていたので、
「お邪魔しまーす」と声を掛けて入っていく。
気分の問題だが、正しいことをしたような気持ち。
普段通る人もないようで、続いているのは蜘蛛の巣さえ張る路地。
しかし住宅の広い庭や本門寺の敷地と金網で隣接しているので思ったほど暗くはなく、
むしろ解放的な道だ。

この日はまだ春。本門寺敷地側には、ハナダイコンが満開。
あまり人の目に触れていない景色なんだなと思うと、贅沢な思いに。

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暗渠路地を出るときは、高枝切りばさみの方の前で満面の笑みを拵え
「ははは、行き止まりでしたー」と声を掛け、怪しい者でないことをアピールして探索終了。

場所は、大田区池上1-16付近。
以前ろっちさんも取り上げてらしたところ

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暗渠ハンター<脱構築版> 環七から異世界へ。

【前口上】
かつて取り上げた場所も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの夏休み特別企画として、不連続で載せていくことにします。

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大田区南馬込、なんと環7の歩道から覗き込める場所に開渠発見。

これは、南馬込1丁目の台地から横須賀線を横切り、時計回りに大地を下って環7横に出てくる川跡。

この後、東馬込の谷からの支流、馬込小学校付近の谷からの支流らとあわさって
池尻堀(山王の台地からながれでる川)と合流し、さらに内川・六郷用水と合流して、昭和島あたりで東京湾に流れ込む。

…あなたの身近なところにも、異世界への入口が拡がっているかもしれません。なんて、「世にも奇妙な物語」風のナレーションが頭の中に響いてくるようだ。

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元記事はこちら

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暗渠ハンター<脱構築版> 小池から流れる小川の跡。

【前口上】
かつて取り上げた場所も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの夏休み特別企画として、不連続で載せていくことにします。

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大田区にある洗足池はそこで湧いている水のほかに、
東の谷から「長原の流れ」、
北東の谷から「貉窪の湧水の流れ」、
北の谷から「清水窪の湧水の流れ」、
西の谷から「出穂山の下の湧水の流れ」と
4か所の水が流れ込んでできている。
池を出た水は洗足池駅のガード下をくぐって呑川へと注ぐのだが、
洗足池駅から横須賀線の高架あたりまは「洗足流れ」と呼ばれる綺麗にせせらぐ開渠が続いている。

洗足池は23区内でも有数の大きな池だが、
この「大きな池」に対して、すぐそば・長原駅の南の谷を下りたところに小池と呼ばれる「小さな池」がある。
小池とはいえ堂々たる大きさで、数年前まで釣堀があった。
現在は自治体が買い上げ小池公園として整備・解放されている。

この小池からの流れもまた、
大きなほうの池から流れ出る「洗足流れ」に合流している。
しかし「洗足流れ」とは対照的に、小池からの水路は現在暗渠化されて住宅の裏をひっそりと「流れて」いるのだ。
かつて水を湛えていたその水路は土で埋められているが、
途中のある地点からはコンクリの護岸と護岸に垂直にはしごのようにわたされている補強用の梁がわずかに確認できる。
かつて川であった事を遠慮がちに主張するように。

近所の方のお話では、開渠であった頃は雷魚などの魚がたくさん棲んでいて、雨が降ると水路から水が溢れ出し一面沼のようになった、という。

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元記事はこちら

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暗渠ハンター 見過ごしそうな小さな谷 呑川・平支流

一連の呑川シリーズの最後の回です。
まずは地形図をどうぞ。
いつもながらgoogle earthさん&「東京地形地図」さん、
どうもありがとうございます。

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呑川を上っていくと、
大井町線・緑が丘駅の手前で暗渠となり、
その北東横線・都立大学駅を越えて
柿の木坂支流と駒沢支流&深沢支流とに分岐するまで、
まっすぐな緑道となって続きます。
その間にある小さな谷に短い暗渠が残っています。
これを「平支流」と名付けましょう。

いえ、ちいさな谷で比較的たいらだから、
という理由ではなくって、
このあたりの住所が「平町」というところなんですよ。

ではさっそく。
平支流に行く前に、まずは
「呑川 開渠・暗渠のさかいめ」のところを。
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奥が上流です。
正面にゴムのだらんとながーいカーテンに覆われた向こうから
暗渠が始まります。
でかい。
すごくでかい。
なんだか入ってみたいようなみたくないような、
不思議な気持ちになります。

そして東京工業大学の敷地の間を通って
東横線とぶつかるまで緑道、というか遊歩道というか、
北上していくのですが・・・。
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中根小学校を過ぎたあたりで、
上流に向かって右手に車止め出現。
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車止めの向こうは暗渠道でなくて開けた駐車場なので、
よほど注意していないと見過ごしてしまうのでご注意を。

ここから平支流を辿っていきましょう。

駐車場の向こう側に行ってみます。
ほうほう、平町2-21にある、これが流路かいな?
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「ほうほう」で思い出した必然性のない豆知識ですが、
「ほうほうのていで逃げ出した」みたいな言葉がありますが、
このときの「ほうほう」ってなんのことだかご存じですか?

「這う這う」なんですって。
ていは「体」とか「態」とか。
なるほどねー這う這うとはねー。

すみません、本文とは一切関係ありませんでした。
この後の伏線ですらありません。

さて。迷いながらもその反対側・上流を見ると。
Imgp8385

いえーい。これで間違いなさそうです。
入っていけないので、コの字ウォークでこの先を見に行きます。

見事にスリムな暗渠となって、続いていますね。
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これは下流方向を見ていますが、
この奥には入っていけそうなのでもう少し下流側に近寄ってみます。
おおーぅ。
奥にはこれまたスリムなはしご式開渠が続いていました。
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さてこの反対、上流側はどうなっているか。
振り向いてみます。
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ちょっと太い道になり、その端っこを細々と登っていく暗渠。

これを奥に進んでいくと、
右側はちょっとした崖。
そしてその崖面があたかも護岸のようです。
Imgp8390

さらにその奥はこんなふうに、再び手の届かないところへと
・・・ああ。どこに行くんですかー。
廃材利用みたいな格子(しかも倒れないように
古タイヤで支えられてるw)の向こうには、
一段高い水路が構えてありました。
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ここから上流はもうほとんどマボロシみたいなものなんですが、
消えていった暗渠は奥の方でかくっと右の方に曲がり、
谷頭を目指していくようです。
平町2-17-25あたりで、
その「曲がったあと」の流路らしきものが確認できます。
奥が下流方向です。
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そしてこのさらに上流方向は・・・。
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こうして住宅のなかに消えていくのでした。

距離は短いのですが、
小さいながらもしっかりした谷を下っていくさまが
どことなくかわいらしい暗渠です。
前回・前々回の奥沢支流や東玉川支流が
サカナでいえば「鮭」とか「鱒」だとすると、
ここは「タナゴ」みたいな。
って全然わかりづらいたとえですねw
いや、さっき突発的に鮎の塩焼きが食べたくなっていただけなんです・・・。

より大きな地図で 呑川平支流 を表示

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暗渠ハンター 開渠は続くよどこまでも!! 呑川・奥沢支流

前回、この地形図の下の「呑川 東玉川支流」をご紹介しましたが、
今回はこの上の「奥沢支流の谷」を。
いつもながらgoogle earthさん&「東京地形地図」さん、
どうもありがとうございます。

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さて、東玉川支流を登り切ってまた呑川に戻り上流を行くと、
またまた大きめの合流口が見えました。
Imgp8340

やはりここから西の方面に行く支流の谷の始まりです。
前後してしまいまいたが、
この谷を縫う川、ここから奥沢付近まで遡ることになるので、
この支流を「呑川 奥沢支流」と呼ぶことにします。

合流口を素直にトレースして遡っていこうとすると、
こんな道になります。
Imgp8342

うーん、これでいいのか若干の不安が残りますね・・・。

でも大丈夫。
ほら、歩道が暗渠っぽくなってきました。
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ちょっと行くと奥沢公園。
Imgp8346

まっすぐの暗渠っぽい部分がここで消えますが、
たぶんここは右折でしょう。もうカンだけどw

たぶんこの道でよさげです。
あ、足元には「おしくらマンホール」が!

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なんか保護色みたいに道路に馴染んでいますが、
これは互いの外郭が交わっている「真性」ではないですか!!!
奥沢1-19-15にありました。

こんな暗渠道が続き、奥沢中学校の横を通り
突き当りをかくんと左に曲がります。
Imgp8350

ずんずん進んでいくと、奥沢1-30の角から左前に見えてくるのは・・・
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じゃーん!!!!
金網フェンスに囲まれた、蓋暗渠!!!!!
これまでの道から90度左にひん曲がります。
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これだけでもびっくりしたのですが、
この先10数m先でまた90度、こんどは右に曲がるのです。
それがなんと…開渠だー!!!
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このまっすぐっぷり!見事すぎます。
どこまでも永遠に続いていくかのようです。
マジしばらく見とれました・・・。
こんなところにこんな立派な開渠があったなんて!!!
ああーありがたいありがたい。自由が丘なんてもうすぐそこですよ、
そんなところによく残っていたもんだ;;;。

さきの蓋暗渠はこの写真の右のやつ。
Imgp8357

これが私の足元でかくんと曲がって見事な
直線はしご式開渠となっているわけです。
このまっすぐっぷりもすごいなあ。
住民のみなさん毎日こんなの見てるんだなあ。
かなーりうらやましいです。

このはしご式開渠は、奥沢3-22までまっすぐ続きます。
ここが開渠終点。
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この先は、微妙に蓋がされているんだか
あいてるんだかというマージナルな感じになります。
でもやっぱりまっすぐな「開渠感」は続きます。
なんか、川跡感が露わではないですか。
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その先、3-20と24の間で残念ながらこの「まっすぐ感」は終わります。
さっきの続きの3-20の方面はこれ。
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そしてその反対側3-24は、こう。
Imgp8368

これをまたまっすぐ追いかけていきますと。
Imgp8370

自由が丘~奥沢~雪が谷大塚を結ぶ自由通りにぶち当たります。
正面は行き止まり。城南信用金庫の敷地に入ってしまいます。
その入り口はこんなふうになっています。
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集金から帰ったと思しき銀行員さんがいらしたので、
「ここ、入ってもいいですか?」と尋ねてみましたが、
「いや、私にはなんとも・・・」というお答えだったので
すっぱりあきらめました。
数時間前に雷王さん(数回前の「立会川プリンセス支流」参照)から頂いた金言を胸に、節度を持って・・・w
(いえいえ、普段でもちゃんと節度は持ってますからねww)

と、ここで今来た道を振り返ると、
なんと対面には「テント工場」が!!!
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俊六さんがおっしゃっていた、
「暗渠沿いにはテント工場が多い」説を裏付けるものなのか!!??
さてさて、城南信用金庫の裏手にまわって見ましたが、
あいにく流路は見当たりません。
(この日は流路上にクルマが停まっていたのでわかりませんでしたが、
後日Google ストリートビューでみたら延長線上に流路跡あり)

さらに道の反対側にもそれと思しきものが見当たらなかったので、
付近探索。
一つとなりのブロックにあったのは、
松の湯という銭湯。
Imgp8374

うん、この前の道が流路だったのかもしれないなあ・・・。
じつはこの日辿れたのはこのあたりまででした。
まあ地形図であとから見ても、このへんが限界でしょう・・・。

ちなみにこの付近にあった、道端の堂々とした井戸。
Imgp8376

井戸に手を振られながら(というふうに見えたw)、
もと来た道を戻ってはしご式開渠を再び鑑賞し、
呑川に戻ります。

さて、後日手元の資料をあたってみました。
「関東中世水田の研究」(高島緑雄)という冊子によると、
・1877年の地図ではこのあたりに「下沼部村溜井」というのがあって、
それが奥沢を経由して呑川に向かっている。
・この溜井は目蒲線田園調布駅の
北150mあたりの線路敷き下に埋没している

としています。谷の存在と経路からいって、
ここで言っている呑川に向かう水路は、おそらく今日のこれ、
だと思われます。
しかしこの溜井の存在がどうにも????ですね・・・。
確かに田園調布の北に窪みはあるんですが、
これ呑川につながるにはひとつ尾根を越えなきゃなりませんよねえ・・・。
この資料、すっごく読み応えあっていい資料なんですが、
ということでちょっとここだけは私が読み違えかもしれませんが
腑に落ちずにおります・・・。

また、この支流の関連webをググってみたら、
やっぱり庵魚堂さんが世田谷の川探検隊にて、
詳しく触れられておりました。
私が追った上流に加えて実はもう一本、
この支流の上流の流れがあったそうです…。
わかんなかった…w。

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暗渠ハンター 石川台から環8に向かう呑川・東玉川支流

呑川をさかのぼって中原街道を越えるあたり。
池上線の石川台駅あたり。
このへんは予定ではスルーのつもりでしたが、
おやおや。連続麻雀牌マンホール。
Imgp8307

そしてぱっくりとした大きめの合流口。
Imgp8308

これは、寄り道せずにはいられません。
合流口から西、つまり自由通りや環8の方面に向かって
ゆるい斜面になっている模様。
家に帰ってみてみたら、こんなふうにこの谷と、
もうひとつ北の谷と二つの谷が。
今日はこの下側の、「東玉川支流」をご紹介。
次回はこの上の「奥沢支流」、いきますからね。
いつもながらgoogle earthさん&「東京地形地図」さん、
どうもありがとうございます。

Photo_3

さっそく川の西側に暗渠発見です。
Imgp8309

入っていきましょう。
Imgp8311_3

フェンスが白くて新しくて見通しがいいから、
なんかさわやかな暗渠ですな。
これぞ自由が丘!
(ってまだそんなに自由が丘まで近くないんですけどなんとなく・・・)

石川台から自由が丘に通じる幹線に出る手前。
怪しい三角地と、手前にまたまた連続麻雀牌マンホール。
水コン協の方の話では、
この連続麻雀牌マンホールがああるところは
サイフォン式に川が交差するところ、
とのこと。
ざくっと下水道台帳を見ると、
まあ自由が丘方面から来る合流管と呑川が交差する・
ってことなのかな・・・。
Imgp8312

さて、今回の暗渠は、ここから東玉川を抜けて自由通りを越えて、
環8の手前、東玉川2丁目27まで確認できるので、
これを「呑川 東玉川支流」と呼ぶことにします。

それをこっから追いかけて行きましょうか。
幹線道を渡ってからは、ちょっと住宅の敷地の間に隠れていきます。
Imgp8313

じつはこの石川町2丁目と東玉川1丁目の境目は、
大田区と世田谷区の境目でもあり、
また呑川に向かって平坦になっているよころなので
数本このへんにはあやしいところもあるのはあるのですが・・・
こんなところとか。
Imgp8315

しかし今回はたぶん本流(<根拠なしw)である、
石川町2-26の間を抜けるルートを採用。文末地図のとおりです。
住宅の間をこんなふうに上流に抜けていきます。
Imgp8317

金網の向こうをもうちょっとよく写してみましょうか。
Imgp8318

この反対側が、こう。
Imgp8319

この片側の歩道が暗渠になっているようです。

おおー味がある階段。
Imgp8320

あ、足元には「おしくらマンホールもどき」が。
Imgp8321

この先は、こんな暗渠道が続きます。
Imgp8323

そして間もなく自由通りとの交差。
あ、行く手になんか変化がありますね。
Imgp8324

近づくと・・・。
あ、階段と暗渠ですね。
Imgp8326

あーその先は入れないや。
世田谷で、こういう出口も入口もない、
どこにも行けない暗渠を見ると、
「ねじまき鳥クロニクル」を思い出すようになってしましました。
こういうところで猫を探していたんでしょうか。
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あ。「真性おしくら」ではないけど、
こういう大小のコンビネーションのおしくらはなんかかわいいなあ。
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で、さっきの暗渠の続きです。
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そしてこういって、
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最上流部ではこれまでの西への進路を
かくっと北に変え、
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よくみりゃこれ、蓋暗渠ですねえ。そうとう年季入ってます。

環8の手前のあたりで終了。

実は地形図をよーく見ると、
この北西のブロック東玉川2-31あたりに妙なくぼみが見えるのですが・・・。
グーグルマップで見てもちょっとここに何があるかはわからず・・・。

今回の行程はこちら。

あ、地図にもう一本、北にある石川台中のとこにも一本暗渠歩道があったのですが、
今回はしょうりゃくー。

より大きな地図で 呑川東玉川支流 を表示

●公開後の猫またぎさんのコメントの通り、
庵魚堂さんの「世田谷の川 探検隊」でもとうの昔に取り上げている川跡です。
こちらでは、私が気づかなかった面白い「ベニヤ雨水ます蓋」もご覧いただけます。

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暗渠ハンター 呑川・久が原支流は図書館敷地を駆け抜ける

呑川を挟んで反対側、
久が原の谷を流れてくる支流をご紹介します。
まずは地形図をどうぞ。
いつもながらgoogle earthさん&「東京地形地図」さん、
どうもありがとうございます。

2011.8.2追記:猫またぎさんのご指摘で、以下の地図に間違いがありましたことをお詫び申し上げます。図中の「久が原支流」は猫またぎさんがおっしゃるところの「呑川蟹久保支流」であり、ほんとうの「久が原支流」は図中の下のまんなかへんに刻まれる谷を流れます。申し訳ありませんでした。猫またぎさん、ご指摘ありがとうございます。心から感謝いたします。

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ご承知の方も多いかもしれませんが、
呑川の新幹線と国道1号線に挟まれる区間は
合流口の豊作地帯。
呑川のまわりには碁盤の目状に道路が整備されていますが、
そこに両脇の尾根から下ってくる自然流下式の
「合流管」が通されているのでしょう。
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その中でも今回は、
右岸方面にもっとも奥行深く辿れそうな川をご紹介します。

国道1号線との交差から2本目の橋、「北の橋」から
久が原方面への流れをここでは勝手に
「呑川 久が原支流」と呼ぶことにして、
その「北の橋」から上流を遡ってみましょう。

橋からはしばらくまっすぐ暗渠が続きますが、
久が原5丁目の交差点をすぎて少し行くと、
いよいよ横道に逸れていきます。
ほらきた、車止め。
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なんかパチンコの釘みたいに
複雑にクルマ止めてますね。
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さあこっから本格的な暗渠のはじまり。

横切る道を越えて続きます。
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しばらくまっすぐ行くのですが、
途中でかくんと曲がるので、ゆくえがわかりづらくなります。
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私も「突きあたったら曲がるもの」と考えていたので
いったん間違えちまいましたが、
よくよく付近を観察すると、
ここは突きあたりの公共施設(図書館)の敷地を突っ切って
その反対側に続くようです。

・・・後日、たまたま会社の同僚Tくんの実家がこのそばだとわかり、
彼に尋ねてみたところ
「そうすね、このへんは子どものころよく遊んだところです。
この道はまだどぶ川が流れていました。
んで、この図書館の向こう側に続いていたと思います」

との証言。
そっかー。そのころ見てみたかったなあ。

んで、これがその突きあたりの図書館の裏口。
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この敷地の中を通って
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この図書館の表側の道に続くようです。
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そして図書館を回り込んで、
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この祠の前をかすめて、
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キター、ここにつながるわけですね。
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この先は不自然に広い歩道になって
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道はT字路になって突きあたるので、
ちょっとまた迷います。
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うーん、地形の傾斜からいってまっすぐなんだが、
ここは通れないな。
突きあたりを右に行って、すぐにまた奥の左に入る道があるので
これを進んでみましょう。
この古いおうちの右の道。
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ほんとにここに続かなあと多少不安になりつつも・・・
でも、これは間違いないでしょう。
ようやくこの水路あとを見て確信しました。
久が原4-14-2のあたり。
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よこに何本かこんな水路跡を見ることができます。
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こんな道を通りますが、
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もう一回だけクランク状にまがって
ライラック通りという大きめの通りに向かいます。
その手前の道沿いのお宅の庭で、ご主人とおぼしき方が
犬のお世話をされていたので思い切って
お声がけしました。
「もしかして、ここは昔川でしたか?」
「そうそう、川というよりどぶね。
もともと私道だったんだけど、15年くらい前に
クルマが通れるようにって、区が買い上げて
そんでどぶがなくなってこんな舗装道になったんだよ」

そか、やっぱりここが。
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まもなく、ライラック通り。
ここが尾根道のようです。
左に行って、すぐ右に曲がると
池上線の久が原駅。
今日の行程は、こんなかんじ。

より大きな地図で 呑川上池台支流と久が原支流 を表示

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