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暗渠ハンター 新刊刊行のおしらせ・詳報

新刊のお知らせです。

ちくま文庫からの暗渠本
『はじめての暗渠散歩―水のない水辺をあるく』(821円)
が発売になります。書店に並ぶのは11月10日頃でしょう。

20171105追記:新刊発売記念の著者トークショーが急きょ決定!
高円寺駅前の文禄堂さんにて!1時間だけど濃いぃトークしますよ!

かつてMIZBERINGで連載した4人
(ついこの前『東京暗渠学』を出した本田創さん・
デイリーポータルZのエースライター三土たつおさん・
吉村&髙山)の競作形式で、裏コンセプトは暗渠話の四重奏、あるいはオムニバス。
ひとつひとつのお話が、4人それぞれの個性あふれた短編集のような作りです。
初心者も入りやすいはずですし、もちろんこの面子ですからマニアにとってもお愉しみいただけます。



✳︎

 23個のトピックのうち、私は6つを書きました。
(うち3つがMIZBERINGでの初出記事を大幅にリメイクしたものです)

 『暗渠マニアック!』でおなじみの
「横軸・俯瞰スタイル」のトピックももちろんありますが、
今回は横軸・ナナメ軸など新たなスタイルで暗渠を捉えてみました。
 特に、横軸(俯瞰)系では
『車止め、集めて比べて分けてみた』で、
去年杉並区郷土博物館で展示した「荻窪暗渠展」での車止め分類マトリクスについて、
「分類という病」を軸に解説しています。

 また縦軸(深掘り)系では、
『豊かさが流れてきた川、千代崎川』で、
暗渠マニアのキーボーディスト中田征毅さんのお母様はじめ
古くから近所にお住まいの古老などへの取材をもとに、
私の米軍住宅地区での想い出を軸に小さな歴史妄想を試みました。

 今回は新ジャンル・ナナメ軸(俯瞰と深掘りミックス)系にもトライ。
『しみじみと、蜆川』では、
史実や浄瑠璃を紐解きながら、暗渠化される動機を分類し、
人や地理や存在の哀しみを歌い上げてみました(←理屈っぽい演歌みたいですね)。

 このように、私自身でも今回は「バリエーション」を意識して書き進めましたが、
これに加えて書き手が4人、ですからね。
それぞれの個性がはじけて、まさに四重奏。
「暗渠扱ってるのになんだかカラフル!」な印象の本になっているのではないか、
とゲラを読んで実感したものです。
また今回の帯文は、泉麻人さんが快諾してくださいました。
表紙はご存知、暗渠画伯のさくらいようへいさん。

 素晴らしいチームで書き進めることができました。
自信を持ってお勧めいたします!
もちろんamazonほかネットでも買えますが(まだ「予約」ですが)、
ほんとうはご自身のお気に入りの本屋さんで買っていただきたいのでリンクはナシで…。

どうぞよろしくお願いいたします!
※なお、これからいくつか仕込み中の「発売記念特典」や「トークショー」もツイッターやフェイスブックで発信してまいります。どうぞご注目ください。
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