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暗渠ハンター 「はじめての暗散歩」こぼれ話8(最終回)

はじめての暗渠散歩』こぼれ話の、おそらく最終回。

(もう前回で自分の作品についてはひととおり書いちゃったから)

 

最後は、いろいろ周辺のお話をつれづれと。

 

まずタイトルですが、これがなかなか決まらなかったですね。

コラムとして収録されている、吉村の「渋谷川ホッピーマラソン」。

この時久々に4人集まるので、この日に飲みながら考えようって。

まあいろいろアイデアは出て最終的にはこの『はじめての暗渠』に落ち着きましたが、

・ゼロからはじめる暗渠

・いまさら聞けない暗渠

とかも冗談交じりで出ましたな。ほとんど「新書」のノリで。

「世の中9割が暗渠」とか「なぜできる人は暗渠に行くのか」とかも頭をかすめましたが、それは黙ってました。

 

そして表紙。

これはもう、満場一致でさくらいようへいさんに描き下ろしてもらおう、ということに。

4人とも、さくらいさんの暗渠イラストが大好きでしたし、何しろ今回はタイトル通り「暗渠好きのすそ野を広げたい」という意図の下での本なので、やわらかいさくらいさんの絵の世界がぴったりであろう、と。

2016年の『西荻ドブエンナーレ』はじめ、「街の魅力再発見装置としての暗渠」に意欲的に関わってくださっている西荻窪の街ですが、我々「暗渠マニアックス」と西荻の街を最初につなげてもらうきっかけも、実はさくらいさんのイラストだったんですよねえ。

どんなイラストを仕上げてくださるか楽しみに待っていたのですが、果たして、ああ、あそこの暗渠がモデルか!とニヤリ。

すてきなイラストを描いてくださってありがとうございます。

 

帯文。

これも、我々4人と編集さんでいろいろと意見交換をさせてもらっての結果です。

これまたみんな大好き、泉麻人さん。

まさか泉さんが書いてくださるとは…。

本の内容を伝えるとすぐに快諾くださったとのことでした。

思春期のころから好きで読んでいた作家さんに著作に絡んでいただくとは、なんと嬉しく誇らしい…。どうもありがとうございます。

 

まえがきにも触れておきましょう。

読者が最初に触れることになるであろう書き出しの一文は、

何の迷いもなく出てきたものでした。

そしてタモリさんや桑田佳祐さんの話にも触れながら

その他たくさんの有名人…みたいに書きましたが、

・アニメ監督の大地丙太郎さん

・たけし軍団のグレート義太夫さん

・ビジュアル系バンドA9 のギタリスト ヒロトさん

などが当時の頭の中にありましたね。

そして最後は「四重奏」で〆ましたけど、

いま考えてみたら「4人のオムニバスアルバム」みたいな言い方でもよかったかもしんないなあ、って(笑)。

まあ数年後にもう一度評価してみましょうかね。

 

あとがき代わりの謝辞には、

やはり書ききれない方々もたくさんいるのです。

私事で挙げれば、

・千代崎川に注目するきっかけを頂いた河北直治さん

・千代崎川取材に快く応じてくださった中田カヨさん

・そのきっかけをつくってくださった中田征毅さん

・市場橋の昔のことを教えてくださった本郷町満寿屋のおじいちゃん

・阿佐ヶ谷の川の「磁石男」のことを教えてくださった大提燈米店のだんなさん

・根岸住宅地区での記憶を補ってくれたSusan Lynn Tildenさん

・同じくそれをサポートしてくださった石黒陽子さん

・千代崎川にかかってた水門のことを教えてくれた山元町のおばちゃん

・不審者に優しい言葉をかけてくれた大平町のじいちゃん

・藤右衛門川のほとりでご一緒してきた高野竜さん

・道祖土小学校に招いてくださった増田校長

に、今回も大変お世話になりました。

そしてこれまでの恩人

・『暗渠マニアック!』で我々を導いてくださった山田智子さん

・目黒区「川の資料室」で私の暗渠リテラシーを高めてくださった新津紅さん

にも、改めてこの場でもお礼申し上げます。

みなさま、ほんとうにありがとうございました。

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