暗渠ハンター 「はじめての暗散歩」こぼれ話6
「車止め、集めて、比べて、分けてみた」
です。
これは今回のための書き下ろし。
ただし、この「車止め分類チャート」だけは
2016年9月から約2か月間、杉並区立郷土博物館で実施した
「荻窪暗渠展」
の展示パネルとして作ったものがベースになっています。
いつかこのチャートについてあれころ解説してみたいなあと思っていたところ、
この本の話をいただいたのでようやく書き進めたものでした。
*
やはりこれを語るには、私の本職のことにも触れねばなるまいと
「ポジショニングマップ」による分類と、いかにそれが私のからだに染み付いてしまったか、
というエピソードを入れました。
ほんと、30年前にマーケティング職に就いて以来、
この二次元マトリクスで世界を捉えるくせがついてしまっているんです。
もしかしてこういうフレームワークって構造主義の流れから出てきてるのでしょうかね。
わかんないけど。
だとしたら思い当たる節があります。
高校生の頃から栗本慎一郎が大好きだったんですよ。
彼はよく二項対立で論を構えてたし自分でも「二項対立が得意」ってどこかに書いてました。
ポジショニングマップも「二項対立と二項対立の組み合わせ」ですもんね。
その頃に病の素地が形作られたのかもしれない…。
*
まあ分類の話でしたね。
およそ『暗渠マニアック!』で展開した私の担当分もそうですし、
私が「暗渠七つ道具」と呼んでいる独自フレームワークの中の
などのやつも、
ほぼすべて出発点は「分類」ですもんねー。
おまけにさっそくここでも自分の作品を「分類」しちゃってますしね。
…だって、楽しいんだもん、分類。
*
…でも、こんな記事を愉しんでくださるかたってほんとにいるのかな、
という不安ももちろん抱えながら書いております…正直いうと。
*
さいごには車止めの値段についても触れました。
ほんとに買った方がいらっしゃれば、ぜひ手元に置いた感想などもお寄せいただければと思います。
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