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暗渠ハンター 「はじめての暗散歩」こぼれ話1

文禄堂新高円寺駅前店さんでの新刊発売記念トークイベント

「水のない水辺をあるくとみえてくる話」も無事終了。
おいで下さったみなさま、お気にかけてくださったみなさま、
どうもありがとうございました。
Photo
さて、あそこではわずか10分間の持ち時間でしたので、
この新刊『はじめての暗渠散歩』についてお話できなかったこともたくさんあります。
ですので、ここで不定期にあれこれ裏話や作品への思い、エピソードなど断続的に書いていきますね。
まずはトークショーでもお話した、今回の私の収録作品の分類について。
こんなスライドでお話しました。
2

タテに軸を設け、6つの収録作品の内容について分類したものです。
(すでに『分類という病』が始まってますが ←本文参照)
上に行けば行くほど「対象物に関しての説明がメインです。
暗渠サインや車止めなど、暗渠に関して分析し、解説や説明をする内容。
いわば前著『暗渠マニアック!』で「横軸担当」として私が受け持っていた役割ですね。
下のほうは、ほとんど暗渠の説明ナシ。
ひとつの暗渠を軸にした物語です。もちろん創作でなく、ドキュメンタリーに近いのかな。
今回は蜆川と千代崎川の話がこれにあたります。
二つとも、今回のちくま文庫収録のために書きしたものです。
この二編は、ちょっとこれまでのたかやま節とは違った味わいになっています。
自分でも、書いていて「違う芸風ができた」ような達成感がありました。
もちろんこれまでも、「あるひとつの川について書く」ことはありました。
東京「暗渠」散歩』収録の作品とかとか。
ですが、今回のはなんかこう「突き破った」ような思いでした。
今振り返れば、書くプロセスからしてちょっと違っていたかもしれません。
今回のこの2編は、書き始める前に、これまでにないくらい徹底的に調べました。
ですが、結局作品に直接出てくるのは調べたことの1割くらいですかね。
9割「無駄になった」わけですが、結果的にこのプロセスが、
私にとっての「書き方イノベーション」をもたらしてくれたようです
資料をたくさん集めて、広ーいテーブルが資料でいっぱいになる(というイメージね)。
それを近寄ったり離れたりして何度も眺めているうちに、
だんだんとテーブルを縦に貫くようなストーリーが浮かんでくるような感じでした。
そっからは完成まで勢いがつきます。
もちろん文の成型には時間がかかりますが、もう書きたくてたまらない感じで思いがつんのめりながら書き続ける感じなのです。
先日『猫でめぐる暗渠』トークイベントでご一緒した猫漫画家の生藤由美先生は、
「いつもストーリーはどんって上から降ってくる」っておっしゃってたけど、
(もうひとりの登壇者・まちかど猫写真家のろっちさんも「わかる!」って言ってらしたです)
私は全然「降ってこない」w
たくさん雨が降って(たくさん資料を頭の中に染み込ませて)、
タイムラグをもってどこかのハケから水がちょろちょろ湧き出すような
(ようやくアイデアが少しずつ出てくる)かんじ。でしょうか。
前置きが長くなりましたが、まずは次回で、
そんな思いで書いた「千代崎川」の話、
「豊かさが流れてきた川 千代崎川」
の創作エピソードを書こうかと思います。

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