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暗渠ハンター 谷戸川環八裏の支流リベンジ

(マナイタ放浪記シリーズの続きですが、今回はちょっとちがったトピックを挟みます)

もう5年も前の記事なのですが、ざざっと世田谷区の谷戸川のことを、
特にその中の、砧1丁目の、環八に沿って南下してくる支流のことを書きました。
ここに最近、地元民さんというかたからコメントをいただきました。
まさにその名の通りの地元の方で、いろいろなことを教えていただいたのです。
それで私もいてもたってもいられなくなって、改めて現場の検証に行ってきた、
という記事が今回です。

検証の結果、解ったこと・確認できたことは以下。(番号は地図と対応しています)

1 この支流の谷の谷頭は、ずっと北の東京スバル砧店のあたりまで続いている。

2 前から、「」なんでここに池があるんだ?どこに繋がってんだ?」と不思議だった、桜丘すみれば自然庭園の池は、この支流に繋がってた。

3 谷の中腹に、開渠がかろうじて残ってた。

4 昔の釣り堀があった場所の特定と、その裏の窪地の確認。

ではこれらを順番にご紹介していきますね。

1

地元民さんに「谷はスバルのほうまで確認できます」とのことだったので、
これを確認。

ほんとだ。右が東京スバル砧店。環八に面したこの店の西(写真正面)には、
うっすら谷hが見えます。
左が下流で、ここまでの谷はさらに深くくっきりわかります。
(私はこれまで気づきませんでしたが…)

Img_5770_2


そしてすみれば自然庭園。
もともとは個人宅の庭園で、平成6年に世田谷区が取得した公共施設。
地図にはここに池があるんですが、水はどこに流れていくんだろうなあ、
とずっと前からぼんやり思っていたです。
そかしここにこんなにくっきり谷筋があるからには、
ここに落ちていく、という解釈でよさそうです。
え?それは仮説であって、100%の証拠はないのだろうって?
「水の気持ちになって考えてみました。私の勘です」
(by香坂警部 on『小さな巨人』)
まあまあ、状況証拠を並べると、
まずこれ。
すみれば庭園の
中の池の端っこ。いまここには水はありませんが、
環八の向こう側の支流のほうを向いてぶつっと途切れています。
Img_5775
その途切れたところが下の写真。
森の中がこの庭園なんですが、ちょっと高台にありますね。
というか環八作るときに道路を削ったようにも見えます。
Img_5774
その反対方向、すなわち庭園のこの高低差のあるあたりから
支流の谷方面を眺めると。
 
Img_5782
正面のダイハツの右側にぐいっとした凹み(谷)があって、そこに流れ込んでいくように見えるのです。
次はまずここ。
すみれば自然庭園のはす向かい。
Img_5783
ダイハツのディーラーとメモリードホールの間の窪地に二は、
池があったそうです。
そして証言にもあった、水気のないところに今も残るその名も「リバーハイツ」!
Img_5792
そしてそのへんでふと見つけたのが。
Img_5786_2
さきの谷頭スバルにつながる谷筋に、
ひとつだけ開渠の溝が残っていたのです!
これはもうテンションマックス‼
ここでもう今日来た甲斐は十分。
ですがまだもう一ネタ。
地元民さんが教えてくださった、クリーニング吉田商会さんの横の「元釣堀」。
実は昔砧に私もいたことがあるんです。つらい思い出ですがw
そのころの記憶にもあるのよ、このへんに錦鯉かなんかのおおきな看板があったことが。
たまたまクリーニング屋さんのご主人にお話を伺える機会があったので
「このへんに昔釣堀が・・・」
って尋ねてみたら
「それうちですよ」って。
うわー。
クリーニング店と釣堀の、暗渠サイン二連荘ですわ。
 
Img_5803
そんでたしかにこの裏には、がりっとした窪地がありました。
ここもこの支流の水源の一つだったんですね。
いろんな謎が解けた数時間のトリップ。
地元民さん、情報ありがとうございました。

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