« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2015年11月

暗渠ハンター 西荻の南北の車止めを比べる展示、でした。

さて、前回に続きまして今回も、終了した展示のご報告。
11月3日~23日まで、西荻窪の街を挙げてのアートイベント「トロールの森」の
一プログラムとして参加したのが、「西荻北暗渠博物館」と題した展示です。
名義は、『暗渠マニアック!』共著の吉村に加え、
唯一無二の下水道フォトグラファー白汚零さんとの3人トリオで。
物販も豊富に取り揃え、タスカフェというお洒落cafeのスペースを存分に使わせていただきました。
おいでくださったみなさま、ほんとうにどうもありがとうございました。
こちらもたぶんもう皆様の目に触れることはないかと思いますのでw
出品したパネルのいくつかをご紹介しておきますね。
こちらも全体の企画やタイトルは吉村の制作です。
展示場所が西荻の北口のカフェだったので、
西荻北口をフォーカスしよう、または西荻の「南と北」という分類を意識しよう、
という趣旨での組み立てです。
博物館だけに、いろんなコーナーを取りそろえたのですが、
私はその一角として
「西荻の、南北の車止めを比較してみる」というコーナーを作りました。
題して「西荻、南北『車止め』対決!」です。
以下一部のパネルを使ってご紹介し、ましょう。
まずはこれ。

1

そしてここから南北比較です。
まずは北側。
2
強引ですが「北側の車止めはスマート」として、
6か所の車止めを挙げました。
4
5
そしてこんどは南側。
こちらは「無骨」をキーワードにしてやはり6か所ご紹介。
3
10
11
こんなふうにして。
で、せっかくなので、お好きな方を投票してもらう形式に。
これが投票用紙と結果です。
20151123_114132543_ios
「無骨な南側」の圧勝w
作った私が南側のファンだったので、
自然と写真やキャプションにチカラ入ったのかも…。
ご協力、ありがとうございました!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

暗渠ハンター 阿佐ヶ谷の蓋を愛でる展示、でした。

11月の5日~8日までの短い期間でしたが、
『暗渠マニアック!』共著の吉村と共に
ぶらっとりー阿佐ヶ谷というところで
「阿佐ヶ谷暗渠迷路」と題したパネル展を開催いたしました。
おいでくださった皆様、どうもありがとうございました。
既に展示は終了いたしまして、
もう皆様の眼に触れることはないかと思いますのでw
この場で出品したパネルからいくつかご紹介しておきますね。
全体の企画、タイトルは吉村の制作です。
展示場所が阿佐ヶ谷だったので、
というか阿佐ヶ谷の街全体でやっているアートイベントの一つとして
展示場所をお借りしたので、
阿佐ヶ谷の暗渠の魅力をご紹介するという主旨でした。
そこで、スペースを半分ずつ吉村とシェアして私が作ったのは、
「阿佐ヶ谷の暗渠でも特に蓋暗渠に着目してご紹介する」コーナーです。
こんな3枚のパネルを導入に使いました。
2
3
4
そして、各「名所」の写真をこんなふうに
キャプション付きで並べていく体裁です。
8
9
12
こういう、展示という形式は初めてでした。
それなりに製作費もかかってしまうのですが、
自分の考えや写真をこんな「かたち」にするってのもなかなか楽しい経験でした。
改めまして、観にいていただいたみなさま、
ご協力くださいましたみなさまに、お礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

暗渠ハンター 『暗渠サインランキングチャート』ちょっと更新

先日、船橋のくまざわ書店さんとの柏書房さんとのコラボ企画で、
『暗渠マニアック!』愛読者の方々へのお礼として
「暗渠マニアック的宮本川ツアー」を実施いたしました。
ご参加いただいたみなさま、くまざわ書店さま、柏書房さま、
どうもありがとうございました。
ツアーもつつがなく終了し、有志で(全員でしたがw)飲みに行ったときのこと。
懇親のさなかに参加者のお一人、野村有俊さんから
「こんなところも暗渠サインといえるのでは?」と
いくつかごご指摘をしてくださいました。
それは、
①電車の車両基地
②ごみ収集所
③火葬場
④清掃工場 
についてです。
私の『暗渠サインランキングチャート』も、
かねてから「少し更新しなければ」、と思っていたので、
これを機会にひとつずつ、
ここで検討していきたいと思います。

①電車の車両基地
 
これは確かにそうですね。
ずっと前にここで記事にした梶ヶ谷貨物ターミナルなんて、
じぶんで蓋となって川を暗渠化してるし、
小石川や方南町の東京メトロの車両基地も川や暗渠に隣接しています。
また、すでに「バスターミナル」という項目は
『暗渠サインランキングチャート』に作ってあるし、
以前から「タクシー会社の車両基地も入れなければ」とも思っていたので、
ぜんぶを包み込む形で 「車両ターミナル」という項目名に変更することとしましょう。
②ごみ収集所 
これは疑う余地はないと思います。
実際あちこちで実例を見てきましたし。
しかし。いままで私をしてこのチャートに記入せざらしめていたのは、
「収集所って、不動産でなく動産なのではないか」
と思っていたことからでした。
このチャートに載せるかどうかの自分基準として、
「不動産であること」としているのであります。
それゆえ、「猫」や、
以前谷戸ラブさんが提唱していた「ビールケース」は載せていません。
収集所も、町内会での順番で場所が変わっちゃったりするのだろうなあ、
とすれば不動のものではないよなあ、という解釈です。
でも、少なくとも暗渠上や暗渠脇の「空いているスペース」に設置されている収集所は、
ほとんど固定位置となっているようですよね。
よっしゃ、これを機会に新たに追加することとしましょう。
以上はすべて「施設(スペース要因)」の項に。
③火葬場 
これもうすうす気が付いていましたが、
これまで検証せずに来ました。
ですが、野村さんからのご指摘をいただきちょっと調べてみました。
23区内にある火葬場は、
全9か所。 (落合、戸田、町屋、四つ木、臨海、桐ケ谷、堀ノ内、瑞江、代々幡)
このうち、暗渠横に位置するのは6か所。
開渠横にあるのは1か所、海至近には1か所。
これら水の気配が感じられないのは桐ケ谷斎場ただひとつ、
という状況でした。
文句なし、追加しましょう!
④清掃工場
これも検証したことなかったなあ。
でも確かに言われてみれば…。
と思って23区内の清掃工場をすべてピックアップして検証してみました。
結果この通り。
Photo_2
★2015.11.10追記:コメント欄のとおり、通様からご指摘いただきまして上表・本文とともに訂正いたしました。
★★2015.11.14追記:その他の修正含め、次回記事を2015.11.16の17:55にアップいたします。
★★★2016.2.22追記:さらに訂正です。世田谷の清掃工場も「谷沢川」に隣接していましたよね。
ごめんなさい、西にばかり目が行って東の川の存在を忘れていました;;;。
野村さんのご指摘どおりでした、申し訳ありませんでした。
上の表も修正いたしました。


合計21件中、海、開渠、暗渠に面していたのは15件→訂正、19件
全体の7割→9割とかなりの高確率ですね。
ちなみに。参考までに他の暗渠サインである「学校」。
暗渠とはどんな関係なのかを「杉並区の小学校」だけに絞って 数字を見てみましょう。
杉並区HPによると、
現在の区立小学校は40校。
このうち、開渠または暗渠に面している(含んでいる)ものは 17校で、
比率は42.5%です。
これに比べれば、7割とはものすごいですね。
しかし…。
表をよく見ると、これら15件のうち殆どは海、または開渠に面しており、
暗渠に、というのはわずか3件です。
前出の杉並区の小学校では、
水に面した17校のうち開渠は8校、暗渠は9校という数字でした。
うーん、これを以って清掃工場を『暗渠サイン』と呼ぶには…w
というわけで今回は「清掃工場」は保留!とさせていただきますね。
そんなこんなで、『暗渠サインランキングチャート』もバージョンアップいたしました。
Photo_2
※「施設(スペース要因)」の欄が足らなくなっちゃったので、いくつかの似たものはくっつけました。 「学校」と「団地」を「団地・学校」にしたりとか。
さて、それと、野村さんからもうひとつ重要な指摘をいただいたので
備忘録代わりに書いておきますね。
それは、『暗渠サインランキングチャート』における材木屋さん意味について。
私は材木屋さんを
「施設(川関連産業)」と位置づけ、
『暗渠マニアック!』では 「水運によって材木を運んだのではないか」としました。
しかし野村さんから
「材木屋で出る端切れは銭湯の風呂を炊く燃料となる。
すなわち、 銭湯という需要家のそばに材木屋が建った結果、
材木屋が多く出現するのではないか」
との説を教えていただきました。
なるほどー、これはあるかも!!
いつか材木屋さんに直接取材してみましょう!
野村有俊さま、たくさんの貴重なご意見を、どうもありがとうございました‼

| | コメント (9) | トラックバック (0)

暗渠ハンター 競馬場を横切る板橋の暗渠

よくこの拙なるブログにコメントをくださるholiveさんという方に教わった暗渠を交えて、
東武東上線大山駅の北側にある2本の暗渠のことを書こうと思います。
(ここは暗渠吟遊詩人・yatoloveさんの「水徒然」でも取り上げてらっしゃいました
1 石神井川氷川町支流(仮)
この付近には、2本の暗渠があります。
一つは、「東京時層地図」にも載っている水路の暗渠。
こちらは千川上水からの分水が谷を伝って降りていくようなやつ。
2画面で見るとこれこれ(下の画像の左側)。
20151024_020622000_ios
これは前から気にはなっていたんですが、
今回重い腰を上げてようやく辿ってみたのでした。
千川上水からの分岐点はここ。
Img_2874

写真の足元が千川上水で、奥に向かってまっすぐに流れていきます。
写真まんなかへんの、小さい白い人が立ってるところが分水点。
ここから左へと支流は落ちていくのです。
実際現地に立つともう「川とかあったでしょ?あったよねえ?」的な
美しい谷が目の前に広がります。
下流へと進んでちらと振り返ったのがこの写真。
Img_2873
そう、道端に、水道局があるのです。
先に進んでみましょう。
不自然に広い道から左右に道が振られるY字路。
たっぷり妖しいですね。
Img_2878
さて暗渠道はどっちでしょう?
正解は、左。
下っていくと、かなりの谷間地形を楽しむことができます。
Img_2882
まあこっちの川はあまり暗渠的に顕著ではないので、
さくっと済ませちゃいましょう。
その先板橋第九小学校の横を抜け、石神井川の彎曲部分に合流。
古地図だとまっすぐ合流ですが、
現場の雰囲気だと右にくいっとまがってこっちの流路もありかな、と思います。
Img_2896
こちらは、千川上水の余水吐、といった意味合いの水路だったのでしょうか。
余水があったかどうかはちょっと疑問ですが。
2 石神井川板橋競馬場支流(仮)
さて今日のメインはこっち。
冒頭の、holiveさんとyatoloveさんのご指摘のやつ。
たぶん石神井川に落ちていく直前の経路は同じ。
しかし、ここに西から流れ込んでくるんですよね。
下流から辿ります。
この暗渠は写真の足元からこの正面のマンションにぶちあたって左折。
Img_2902
ぐるっと敷地を回り込み、この緑色のガードレールの右側をいく、と。
Img_2903_2
そして不自然に歩道が狭くなる箇所を左に。
Img_2943
(上流から下流を見ています。すなわち下流から見たら上流は「左折」)
その先には古いクリーニング屋さん。
Img_2907
薬局の角をまた左に曲がって、ここを右?
(写真では正面の、斜めに傾げて切り込む区割り)
Img_2910
このブロックを上流に、コの字ウォークで回り込むと、キタ。
Img_2911
明確な、それでいて静かな、感動的な、暗渠の光臨。
なんとその傍らには銭湯「一の湯」まで!
Img_2914_2
 
いやー鄙びてて好みの暗渠だなあ。
(好みの暗渠に出会うとしゃがむ癖)
Img_2920
道を挟んで上流にも延びています。
Img_2924
四角い蓋の前後は、うすーく凹んだ溝が続くので、
これが主たる水路かと思ってしまいますが、
蓋の下にもU字溝が通っているようなので
この薄い凹みはどうやら「U字溝のふた」のようですね。
も1ブロック続いて、最後にあらわになるのはここ。
Img_2930
さすがにこの先は進入できないのでさらにコの字ウォークを試みますが…。
崖。
Img_2936
しゃーない、これを登って、さきの暗渠の続きを覗きこみます。
Img_2938
続いている、ように見えます。
この崖下が、始点なのかな。
しかしここで湧いていたか、それともこれら周辺住宅の排水路だったかは不明。
それにしてもこの崖。
昔はどんなだったんかなと「東京時層地図」で調べてみると、
なんと板橋競馬場のトラックの真上。(赤丸が上の写真の現場)
1_2
…トラックがこんな崖の上ってありえんだろう、
全部この高さならわかるけど、
トラックをぐるっと回った反対側は、さっきまで辿ってきた低い土地だから。
いったいこれ、どういうこと?
と思って近くの図書館に入ったら、しっかり答えが見つかりました。
それは『創立50周年 中板橋のあゆみ』(中板橋町会)に載っていた記事。
これによると、
「この馬場の特色は、
日清・日露の苦い経験から平坦なコースでなく二か所に大きな起伏をつけ
馬の強脚・俊足を試すにはうってつけで、他の馬場よりもすぐれており…」

とあります。
へえー‼わざと起伏を付けたトラックを作ったんですね。
かなり特異なトラック(現代比)だったのですね…。
面白いエリアでした。
改めて、教えてくださったholiveさまに感謝です。
…おまけ。
帰りに中板橋方面にも行ったのですが、
石神井川近くの本屋さんの脇にこんな「蓋暗渠」が。
Img_2947
どこからながれてくるのやら…。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »