暗渠マニアック! マニア以外の方にも。
もう水無月もあとわずか。
しばらく続けてきた #水無月暗渠月キャンペーンもいちおう終了とし、
タイトルもこれまでの「暗渠ハンター」シリーズに戻そうかと思います。
おかげさまで「暗渠マニアック!」の売行きも順調(だといいな)ですが、
実はこの本は暗渠マニアだけでなく、
他の何かのマニアの方々、
あるいはそういうマニアのマニアっぷりを見るのが愉しい、という方々にも
愉しんでいただける、「マニアが、その対象についてどう考えているか」
がわかる本、というつくりにもなっています。
10年以上前に私のそばにダムマニアがいたのですが、
全然ダムに興味がない私でもその方のダム話を聞くのが愉しかった。
「ああなるほどマニアってそういう見方をするんだー!」
という発見がおもしろかった覚えが私自身にもありますし。
ところで。
発売のちょっとまえ、6/13に
全国の「スリバチ学会」主要会員が一堂に会し懇親する、
という盛大な会で、皆様の貴重なお時間を拝借し
新刊のPRタイムを頂くことができました。
今日はそのときのスライドからいくつか抜粋してお話をしましょうね
*************
会場の方々は、東京スリバチ学会はじめ千葉、埼玉、新潟、神戸など
全国のスリバチや高低差を愛する人たちです。
みなさん皆川会長を軸にして集まられた方々。
共通の嗜好としてはやはり「地形」ですよね。
そこにさらに狭いマーケットである「暗渠」の話は、
一部の人にはハマるかもしれないけど、
空振りする可能性も大です。
そこで、プレゼンテーションで使うスライドのタイトルは
「スリバチ本の成功要因と今後の趣味マーケットに関する一考察」
とし、
全員の興味関心事である(たぶん全員持っている)「スリバチ本」の
売れ行きの秘密をさぐる、的な導入にして
自然にニッチな「暗渠」に水を向けるような作りにしました。
下がそのアニメーションの抜粋です。
(マイリモコンを持ち込んだので、狭いですが準ディナーショー形式でお話しました)
「今や増刷増刷で大人気のスリバチ本ですが、
もともとは地形好き、地図好きの方々に向けられた本だったのではないでしょうか」
「それがここまで売れたのは、
おそらく街を解釈するあらたな文脈として皆に認められ、
すでに成長していた『街あるき』市場や『街まなび』市場に受け入れられた、
からだと思います」
「この市場ってどのくらいのポテンシャルがあるかというと」
「ひとつの傍証データがこれ。「ウォーキング」として街あるきを楽しむ人は、
日本で3000万人もいるらしいです」
「すると、ゆるい散歩や街まなびなど、その周囲まで含めるとまあざっと
5000万人以上いそうな大市場がここなんです。
その方々にまで受け入れられた、
というのがスリバチ本がブレイクした要因ではないでしょうか」
「つまりここ(赤いとこ)に『ホットエリア』があったということですね」
(さあ、参加者がうんうんなるほど!なんて思っている間に、
ここから強引に自分の土俵に引き込んじゃいますw
まあ酒の席ですから、いっかい頷かせてしまえばもうこっちのもの!)
「さていっぽうで、地形に限らずいろいろなマニア市場ってありますよね」
「ひとつひとつの市場はとても狭くて小さいのですが、
実はこれらを含む『マニアの面白がり方を面白がる市場』というのが
存在するのです。
これが、マニア同士、またはマニアの外側にまで広がっており、
小さな小さな各マニア市場を一つにくっつける接着剤のようにも機能しているのです」
「この3つの重なったところにやはり『ホットポイント』があるはずです!」
(冷静に考えるともうここではロジックが成り立っていませんw いきおいと言い切りだけの世界です)
(でも会場のみなさんほとんどが何らかのマニアなので、これだけで充分な共感を頂きました!)
「その熱い市場に向け正面から問うのがこの、新刊『暗渠マニアック!』。
たいへんお待たせいたしました!」
(いや、だれも待ってなかったと思うんですがねw)
(本来のタイトルから離れ離れて、いつの間にかの内容紹介に入ります)
「二人の著者の視点の違いを活かした構成になってまして、
たとえばある章はこんな感じで…」
「こんな深掘り×俯瞰のトピックがあるんですよーおもしろそうでしょー」
という具合でした。
(実際のセリフは多少異なります)
というわけで、暗渠マニア以外の方もけっこう楽しんでいただけたようでした。
本の内容も、きっと愉しんでいただけるはず!
どうぞよろしくお願いいたします。
#水無月暗渠月キャンペーン
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント