暗渠ハンター 暗渠の見方の多様性
まずは告知です。
日本地図学会が発行する
「地図 空間表現の科学 VOL.53 特集 地学教育における地図の活用」の
おしまいの方に、拙稿を1ページ掲載いただきました。
タイトルは「私を暗渠に連れてって」です。
昨年G空間EXPOでお話させていただいた内容をコンパクトに書き下ろしたもので、
この時同席のみなさんも寄稿されています。
お手に取る機会があれば、ぜひご覧ください。
上の冊子には、日頃から私が感じている
「暗渠の愉しみ3大要素」的なものを書かせていただいています。
いっぽう先日お台場で開催された
地図ナイト「地図と暗渠のムフフな関係」でご一緒させていただいた本田さん。
本田さんは、ここで暗渠を楽しむ「3つのエレメンツ」として、
このようなお話をされていました。
(下は本田さんのスライドを元に改めてlotus62が作図したもの)
なるほどなあ、まとめ方が洗練されているなあと横で伺っていて感心したものです。
同じフォーマットで私の「暗渠の愉しみ3大要素」を述べると、こう。
本田さんの分類と私の分類をちゃんと比べてみると、
括りの名前が違うだけで、括られたナカミはだいたい一緒でした。↓
そうそう、当日の檀上での本田さんの口ぶりでも、
本田さんが1番に挙げた「ミクロなスケール」は、関心が薄いご様子。
たぶん本田さんのブログや著作を拝見しても、
3つめに挙げた「タイムラインのスケール」に一番興味がおありだし、
だから造詣も深いのだろうなあ…。内容も格調高いし。
対する私は、本田さんのいう「ミクロなスケール」が一番好きなんですよね。
私の括りでは「景色」。
だからきっと、「暗渠サイン」一覧を作ったり、
「暗渠ANGLE」とか作ったりしてるし、
また過去のトークでは「暗渠を何かに見立てて遊ぶ」ことをしてみたり、
そんなこといをしてるんでしょうね。
2番目に好きなのは「ネットワーク」で、
本田さん仰るところの「マクロなスケール」ですね。
そんで一番興味レベルの低いのが「歴史」、「タイムラインのスケール」となります。
お話を伺いながら、自分と似ているところ・違うところがよくわかって
とても面白かったです。
そうそう、本田さんのお話はその後
「そんな暗渠に、自ら身を置いて感じてみよう」
「自分が水となり川となって、かつてそこに流れていた川を辿ってみよう」
と続きます。
ここ、かなりぐっときました。
檀上にいながらもメモ取ったくらいに。
いつも読んでくださる方々も、
みなさまなりの捉え方、萌えポイントをお持ちだと思います。
なんか、そんなふうにたくさんの人がいろんな見方をしていくことが、
そしてそれを出し合って話し合ってみることが、
暗渠界の発展に繋がっていくんだろうなと思うのです。
そのうち「暗渠2.0」とか「次世代型暗渠観」とかすごいニューウェイブが起きるかも知れないし。
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