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暗渠ハンター 八重山諸島の暗渠とオニササのこと

今回も夏休みローカルシリーズ、ということになるのでしょうね。
社会人人生最長となる休暇を取って(取らされて)、
長い間ずっと行きたかった憧れの地・八重山諸島に行ってきました。
石垣島をベースに竹富島、西表島などに上陸。

今回はそこで見た暗渠をちらっとご紹介し、
後半は石垣で毎朝通った「オニササ」のことに触れたいと思います。

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石垣の繁華街で初めに見た暗渠。

道路がミンサー柄なのが泣かせます。

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ミンサー柄はベージュ地のものと紺地のものと2種類あるところもかわゆい!

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この柄の道路に暗渠が絡んでいるさまはほんと絵になります。

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ここを遡っていくと暗渠沿いで出会うのは、泡盛「白百合」を作っている池原酒造所。

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特定の時期時間帯では、暗渠から泡盛のいい香りが漂ってくる、のでしょうか。

このときは無臭。残念ながら。

さらに上流まで辿ると、「道の真ん中井戸」なども見られます。

Img_4388昔はこんなだったのかな。

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※「八重山写真帖ー20世紀のわだちー 下巻」石垣市総務部市史編集室 H13年 より

この暗渠に並行するように石垣の繁華街には何本かの暗渠が走ります。

地元飲み屋のおかみさんにちょっとだけお話を伺うと、
これらは「川でなく排水路」であったとのこと。

暗渠化の時代等詳細は寡聞にしてわからず。

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お次は市内からずずっと離れて島の反対側の米原ビーチあたり。
砂浜に流れ込む川の最下流がかっこよかった…。

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わかります?

流れてきた川が河口近くで砂浜に吸い込まれ伏流となるのがまさにこの地点。

この先の砂浜にはもう川の跡さえありません。

そしてこれは石垣島から船で10分程度の竹富島。

この島、ほぼ一周したのですが川にはお目にかかりませんでした。

そんな島で目を見張ったのがこれ。市街地(?)にあった水路。

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まあいちおう暗渠と言ってよかろうw

オマケ的な写真ですが、竹富にあった給水塔。

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廃墟みたいにも見えるし、バリバリ現役のようにも見えます。

さて暗渠話はここまでで以下は毎朝買いに行って食べた朝ごはん、オニササについてのお話。

以前FBにもちょっと違った切り口でのっけました。

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石垣市の繁華街からちょっと外れたところにある知念商会。

町のよろず屋さんみたいな店。

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入口近くの店のイチオシスペースがオニササ売場。

のりたまやゆかり等がまぶされたおにぎりが4種類くらい(160円)、そしてササミフライやコロッケやとんかつ、ハンバーグなどの「具」が20種類ほど(1100円前後)。

これらが横幅15尺ほどのショーケースにずらりと並んでいるのです。

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客は銘々にまずビニール袋を手にし、好みのおにぎりと具を選んでそこにin

ショーケース脇にはソース、しょうゆ、ケチャップ、マヨ等どこの家にでもあるような調味料が置かれているのでそれを好きなだけ袋にじょばじょばと注入してレジでお会計。

もともとは具がササミだけだったので「おにぎり+ササミ」で「オニササ」といいます。

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毎朝ホテルで自転車を借り5分ほど漕いでここに通い、いろんなところに持ち出して食べました。

これを袋の上からぐしゃぐしゃに揉んで握っていじくり倒し、袋に顔を突っ込んで直に食らいます。

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朝の抜けるような空の下で頬張るオニササは、声を上げるほど格別に美味いのです。

オリオンビールがあったのもおいしい感じに勢いをつけています。

島での朝飯全てをこれに捧げいろんな組み合わせで試してみました。

シソ巻ササミカツにのりたまおにぎり、マヨネーズ入りハンバーグにおかかおにぎり、

白身フライにジューシイという混ぜご飯、などなど。

共通する「コツ」として「多種の調味料を躊躇せずにどばどばぶっこみ、具が千切れ米が潰れるほどに袋を揉んだほうが美味い」ということがわかりました。

もちろんその行為も見てくれも、決して「上品」と言えた代物ではありません。

むしろその食べ方まで含めて「どうしようもなく下衆」です。

ふりかけ、ソース、しょうゆ等々複数の調味料をごちゃまぜにするという禁断の味。

徹底的にぐにゅぐにゅされ色も形もよくわからなくなったものを袋から直食いするという快感。

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…実は小学校低学年のころに歳の離れた従兄から

「お前はぶっ散らかす食い方だな」

と叱咤にも近い口調で言われたことがあって、それからというもの、
たとえ家族の前であっても「美しく食べる」ことに腐心してきました。

お皿の上のものをどんな順番で食べたら美しいか。
どうしたらごはんを白く輝かせたまま凛々しく食べ終えるか。
どれだけ魚の身を極限まで摂り骨だけを美しく残せるか。
残った骨や皮やレモンをどうやってきれいに皿上に寄せて箸を置くか等々、
独自に努力してきたつもりだし、
もちろん食事全体のマナーにも結構気を使ってきました。
いつも他者の目を意識し「何を食べても常に上品たらん」と
鎧のようなものを着けながらモノを食べてきたような気がします。

そんな私が石垣島で出会った「オニササ」は、
重い鎧を脱ぎ捨てて
本能のまま・触覚と視覚と味覚の求めるままに食べ物と戯れるひと時を作ってくれたのです。

大袈裟ですがw

なんかこれってちょっと私が暗渠と対峙するときの気持ちを
少しだけ重なる部分があるような気がします。
またあまりないような気もします。
もう少し考えてみます。

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