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暗渠ハンター 原宿にある、もうひとつの清水川。

もう3ヵ月も前のことになりますが、
渋谷駅前の渋谷川の「蓋が開いてる」っていうんで観に行ってきました。
これは見ておかないと。
かなりtwetterをはじめとして世間の耳目を集めた事件だったので、
ここではあえて詳しく触れませんが
記念に一枚だけ載っけておきます。
Img_0004

ちょっと覗き込みづらかったですが、いい景色でした。
あんまりいい景色なんで、「沿岸」にあった「築地銀だこハイボール酒場」で
昼間っからたこ焼きにハイボールで乾杯。
渋谷川を眺めながらの特等席でした。
Img_0021

それでも飽き足りず、
今度はヒカリエの上のほうに上って眺め愛でてみました。
Img_0026

さてせっかく渋谷に行ったので、
前から断片的にたどっていた渋谷川の短い支流にも寄ってみるか、
ということで今日の本題に。

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ここは4年前にもHONDAさんが「神宮前三丁目・渋谷川謎の支流」として
とりあげてらっしゃるところです。

その後、この「謎の支流」については渋谷川研究の第一人者
渋谷区郷土資料館の学芸員でらっしゃる田原光泰さんが
『「春の小川」はなぜ消えたか』(之潮)
のP54であっさりと「清水川」と書いてらっしゃいました。
この表記「清水川」を引用をさせていただきます。

清水川といえば、
namaさんがつい最近ご自身のブログで、
高田馬場にある神田川の支流」を紹介していましたが、
そんなわけで以下こちらは「もうひとつの清水川」のお話を。

さて前出『「春の小川」はなぜ消えたか』P54では、
<宅地造成によって、本来の水源よりも上に水路が延びていく現象>
を取り扱っており、
その例としてこの清水川がとりあげられています。

これを私は
【水路の上流拡張現象】
と呼ばせて頂きいくつかの暗渠の解釈に利用させて頂いております。

例1/暗渠ハンター もっと知りたい妙正寺川。蓮華寺支流と大和3丁目支流
例2/暗渠ハンター 立会川・清水池のさらに上流があった!?①
例3/暗渠ハンター 愛心幼稚園の西に続く、その先暗渠
結構この【水路の上流拡張現象】で解釈できる水路は
都内には多いな、というのが私の実感です。

今回レポのはじまり(合流点)はここから。
渋谷川の「原宿橋」。神宮前3丁目29のブロックです。
Img_0039
ここに立つとどうしたってこの原宿橋の遺構、親柱に目が行ってしまいます。
そこに、写真奥からやってくる支流暗渠が一本。
近寄り分け入ってみましょう。

奥に入ると濃密な暗渠感。
Img_0040
車止めにも相当年季が入ってます。
ってか相当ほったらかしな感じが。
Img_0041

閉ざされ具合がいいですね。
初めて来たときは夜だったのですが、夜はさらに雰囲気いいです。
まだわずかな距離ですが、来た道を振り返ってみます。
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賑やかな渋谷川本川の通りとは隔絶された世界ですね。

この先は行き止まり。
Img_0043

一般宅の住宅のような何かに遮られます。
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さーてこっから先が勝負ですね。回り込んでみましょう。
次のブロックから川筋をみます。
Img_0045
道路の先に窪みあり。あそこだ。

ここが窪み地点。下流方向です。
Img_0046

その反対側、上流方向。
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さらに上流ブロックにコの字ウォークを続けてアプローチ。
ここですね。
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んで回れ右すると
Img_0050
…消えた。

次に流路を覗けるのは妙円寺の境内です。
Img_0085
スリバチ学会で言うところの「スリボチ」。

妙円寺境内の窪みが谷頭。本来の水源はここであるはず。
ではここで先程の
『「春の小川」はなぜ消えたか』(之潮)
を参照させていただきましょう。
Img_0054
(『「春の小川」はなぜ消えたか』(之潮)より)
この図では、水路は妙円寺境内をジグザグに抜けています。
そしてこの谷頭を抜けて下(上流・方角としては南東)に
水路が続いています。
田原さんは、これが
<宅地造成によって、本来の水源よりも上に水路が延びていく現象>
の事例であるとこの本で紹介されています。

では、その水路は今…

ありました。
谷頭の延長線上に住宅区画をぐさりと不自然に切り入る暗渠。
Img_0057
この暗渠の入り口手前には
「塗りつぶされたマンホール跡」。
Img_0056

中に入ります。
Img_0058
かくんと曲がります。
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右側(左岸)は駐車場になっていて視界良好。
Img_0060
この暗渠がふつうの地面からがくんと下がっているのが一目瞭然。

ここで突き当り直角に右に曲がります。
その突き当りに大谷石の護岸のようなものが見えますね。
Img_0061
アップ。
Img_0082

この駐車場を出た後一度左に曲がって、
この路地を直進。
Img_0066
なるほど、それっぽいですね。

ここいら一帯は
・「明治42(1909)年地図ではすでに住宅区画が整備され」
・「昭和3(1928)年に部分的に付け替えられた」
と前述『「春の小川」はなぜ消えたか』に書かれています。

かわったマンホールの多い道です。
コウボ菌の出芽みたいなのも。
Img_0070

格子状のも。
Img_0072_2 

暗渠道はその先のT字路で終了。
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さらに上流に暗渠らしさは残ってないかと探してみましたが、
決定打あらず。
こんないい味の家ならありましたが。
Img_0075

それでは、次回はまたまた「藤右衛門川」にお付き合いください。

より大きな地図で 渋谷付近の渋谷川支流 を表示

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2011 ・・・渋谷川水系」カテゴリの記事

コメント

lotus62様
相互リンクありがとうございました。今後ともよろしくお付き合いのほどを。
さて、本件の清水川、車止めは以前のままのようですが、その上流の宅地はずいぶん小ぎれいになってしまっているのですね。
かつての面影がなくなっていてちょっとがっかりです。
そうそう、かつての面影といえば、物置のようなもので流路が遮られている部分、あそこはあまり変わっていないようですね。
雑な舗装で、雑草というか苔というか、下に水の存在を感じる空間でした。
回り込んでみると、その上流側がきれいなので、流れを辿るのに苦労した記憶があります。

投稿: わんじん | 2014年5月 5日 (月) 23時55分

わんじんさま
以前の清水川をご存知なのですね!「かつての面影」を見てみたかったです。ぜひいつか詳しく教えてください‼
リンクの件、こちらこそどうもありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2014年5月 6日 (火) 06時59分

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