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暗渠ハンター 赤坂新町五丁目下水と種徳寺のスリバチ。

霞が関から六本木まで歩くという機会がありました。
さてどんな経路で行こうか。面白い経路はないかなと
「東京時層地図」をじろじろ見ていると、マークしてなかった水路発見。
大刀洗川のちょっと南のところです。

こんなところにあったんだ、さっそく辿ってみないと!!
以前近くを散歩したことはあったんですが…。

赤坂をちょっと奥に進むとこんな建物も。
なんか私の赤坂イメージとずいぶんかけ離れた地方都市っぽい物件だなあ。
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そんな赤坂のはずれで、崖下にまっすぐ続く道がここ。
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左の高台は氷川公園です。

谷底というわけではなくて、
右にはさらに低く抉れています。
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人工の水路でわざとここに付けたのか、それとも右は造成の都合で掘ったのか。不明。

左右を鹿島建設のビルに挟まれています。
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いっそ鹿島暗渠とでも呼んでしまいたくなるような。
ん…¡?鹿島建設!?

さあこの先いよいよ、という感じの細道。
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赤坂にこんな暗渠道があったとは。
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出口にはしっかり車止め。
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素敵です。
反対側からも見てみましょう。
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ここを抜けると痕跡は消えます。
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この道、10年前に通っていた得意先に行く途中の道でした。
ここを思い出しては「あの道なんかヘンだったよなあ」と考えていたものです。
だってすぐ横に立派なと通りがあってなんだか「無駄」なような気がしてたし、
その道とはこんな車止めのある細道でつながっていたり。
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突き当り。
ここを右手に曲がっていくらしい。
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以前夜の散歩では左の奥のほうに暗渠路地らしきものを見つけことがありました。
まあつながっていると考えてもよさそうですね。

さてその先。ここをこうまっすぐ抜けていきます。
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手元の「東京時層地図」で確認できるのはこの交差点まで。
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しかしその先、ここにつながるはっきりした谷頭があります。

下図、赤いところがここまでの暗渠道、そしてその先のオレンジ色の円が谷頭です。
(GoogleEarthさま・東京地形地図さま毎度のご協力に感謝申し上げます)

1
谷頭にあるのは種徳寺というお寺。
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この境内にお邪魔する前に、裏に回り込む道があったのでそちらから行ってみましょう。
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上の写真の奥は行き止まり。崖です。
近寄ってみると・・・。
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空いたスペースにハナダイコンが咲き乱れ、
秘密の花園状態です。
谷頭最奥部となりますが、特にここで水が湧いているというわけでもなさそうです。

種徳寺の正門にまわり、お寺にお断りして中に入れていただきました。
敷地の奥に池があるわけでもないのですね…。
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そのあと、西側の崖上までが敷地(墓地)なので崖上に上がらせていただきます。
めくるめくスリバチビュー。
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さっきの最奥部秘密の花園も見下ろせます。
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お、ご近所のだれかがフキを摘んでいるようです。
同行した相方は
「その辺に生えているフキも食えるのか!?食っていいのか!」
と激しく興奮していました。

暗渠とはまったく関係がありませんが、この崖上の墓地というのもちょっと変わった雰囲気。
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なんだかちょっと荒れ気味でした。
もう古くてお墓を訪れる方もないのかな…?

さて今回の暗渠。
どこを見ても文献が見当たらず
さてどうしたものかと思っていたのです。
唯一のヒントは、最奥部の花園をライブでツイートしたときに授かったオラクル・リプ。

Tweet_3   

HONDAさんからのメンションでした。
さすがHONDAさん。しれっと「赤坂新町下水」と固有名詞を出してます…w
ですが、あとでこの名前で調べても何もヒットしません・・・。
港区図書館に行って資料を漁ってもそれ以上の手掛かりは得られず。
後日お会いする機会があったのでどこで調べたのかと伺ってみると、
ご親切にその出典をご教示いただけました。
後ほど私もその資料を当たって、補記したいと思います。

※2014.61追記:資料で裏が取れました。港区で出している「港区史」の「下水道」の項に、
この水路が文政年間の下水として「新町五丁目下水」名で載っています。
「水源は青山掃除町より流出、赤坂田町五丁目大下水へ落つ」との解説。
青山掃除町とは種徳寺のスリバチの上にあった町のことです。

さてこの谷。もっとも低いところにはこんな暗渠っぽい道がありました。
たぶん種徳寺で湧いた水はここを通って赤坂新町下水に続いていったのかと思います。
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駐車場にぬけて行きますが、
その手前に中華料理屋さんですね。
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暗渠飲み屋ということになるか…。
ヒルメシも食わずに歩いていたので
どこかで休憩を。と思っていたところ。開いていれば絶対入ったのになー。
いつか夜にきてみましょう。

ここから歩いて乃木坂に向かい、
外苑東通りでヒルメシ問題を解決しました。
「1830」とうイタメシやさんに飛び込んだんだけど、もう数週間で閉店だそうです。
煤煙問題が原因とのこと。

端的にいうと、ピザ焼いてる煙がけむいよ、臭いよ、なんとかしろよ
という苦情にあらがえなかったんでしょうね。

臭いからと蓋をされた川みたいに。

いろいろありますな。住民の方々もお店も、大変なやり取りをしてきたんでしょうね。

初めて入った店ですが、
このお店と、住民の皆様と、双方にそれぞれの敬意を表しつつビールと、ペンネ。
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より大きな地図で 赤坂・港区あたり を表示

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コメント

赤坂にこんなの残ってたんですねえ。
下町は別として、23区内はほとんど調べ尽くされたかと思ってました。

投稿: 猫またぎ | 2014年5月29日 (木) 17時20分

御意ですねー。
本文のとおりHONDAさんはご存知でしたが、近隣施設から言っておそらくスリバチ学会の皆川会長も愛でていたのではないかと思われます。

投稿: lotus62 | 2014年5月30日 (金) 12時17分

参加希望します。散歩イベント企画サラルことあれば!ご連絡ください!

投稿: 素敵な活動ですねお仲間に | 2022年8月 9日 (火) 10時37分

素敵な活動ですねお仲間に さま

コメントありがとうございます。
また、古い記事でお恥ずかしいのですが、読んでくださってありがとうございます。

残念ですが、特に「散歩イベント」を企画することもないし、まして主催者として参加者を集めてもいないのです。
申し訳ありません。

お呼ばれすることはまれにありますが、そんなときは新ブログ(http://lotus62ankyo.blog.jp/)でご紹介だけさせていただいております。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2022年8月 9日 (火) 20時36分

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