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暗渠ハンター まんじゅう台地に水が湧く

前回に引き続いて横浜の泉区あたりのことを。
それにしても「泉」区ってだけで萌えますよね。

もともとのきっかけは前回書いた通り、
「かながわの川」(神奈川新聞社かなしん出版)ではありました。
しばらくはこの本を片手にスマホ地図を眺める至福の時を過ごしていたのです。
こういうときの地図は断然マピオン派です。
だって町境がとても見やすいから。

あちこち(机上で)見て回るうちに。私の心の針を激しく振り切らす物件を見つけました。
Photo
(スマホ版mapionから転記)
なんすかこの区界!泉区と戸塚区の区界。
まるでまんじゅうみたいですな。

拡大した地図には
「米軍深谷通信隊 米軍戸塚無線送信所」
と書かれています。
そうかやっぱり通信基地。

よく似たまんじゅう境界、行田にもありました。
そして暗渠や川もあったりしたもんだから、
味噌maxさんやnamaさんが記事に取りあげてらっしゃいました。

さてさてさっそくググってみると
ここは「深谷通信所」と呼ばれるところらしい。
旧日本海軍の通信施設で、敗戦を機に米軍の管理になったのですって。
しかもその丸敷地の東には「宇田川」なんて川もあるじゃん!
この区界を味わって、その後宇田川遡るコースで一日をエンジョイしようぜ!
ってなノリで出かけたわけなのです。
まずここに行って、そのあと宇田川遡上の果てに前回の
「黄金沢(仮)」と出会ったというわけなのですね。

ここには正直言って
「区界」「丸いまんじゅう地形」「(少し)軍事遺跡」
くらいしか期待してなかったのですが、
実は黄金沢(仮)に負けないほどの大収獲があったのでした。

さてそれでは、いっしょに現地に赴いてみましょう。

********************

東京からまず戸塚駅に向かって、そっからバス。
「二軒屋」というバス停で降り、
北上して現地に向かいます。

Img_0005
まんじゅう外周の道路にすぐつくので、それを反時計回りに歩いてみます。
おお、円の中央方向をみるとさっそくなんだか電磁波系のものが。
Img_0007

まんじゅうの中は、ちょと小高く膨らんでいてなんだか何でもない原っぱ。
ほんとにまんじゅうみたいです。
そしてところどころのブロックは「家庭菜園」的なエリアになっています。

あるところはこんな。
Img_0010
そしてあるところはこんな。
Img_0011
地図でみるとこんなことになってるそうです。
Img_0012

しかも私が今立ってる「現在地」が区界だっつのが萌えます。
私はいま区界にいるー!心の中で誰かに向かって叫んでしまいます。

お。まんじゅうの奥にとうとう米軍の通信機器っぽいものが見えてきました。
ヘリコプターの羽根みたいなやつ。
これも送電線鉄塔に似てどこか禍々しい。
Img_0014

この区界の外側は戸塚区の汲沢というところ。
「ぐみざわ」という読み。グ・ミ・ザ・ワ。
まんじゅうの隣にはグミ。
Img_0016

まんじゅう円の中はたんなる原っぱかいね、と思っていると、
やっぱり「ここは米軍のまんじゅうなんだよ」という現実に引き戻されます。
Img_0020

地元民に開放された農地の中を、
たぶん昔通りの地割なのでしょう曲線を描いた石柱が
遺跡のように続いて行きます。
Img_0024

こんな不思議な一角も。
なんかあそこにちょっと似てない?
Img_0023

なるほどまんじゅうは実はこうなっとるんかねーなどと長閑な景色を
呆けつつ眺め歩きます。
Img_0025

そんな呆け頭の視界に突き刺さるように現れる一枚のメッシュ。
Img_0026

なんとまんじゅう円の中からなんだか水路がやってきて、
ここに注いでいるようです
まあここからは、
すぐ東を流れる宇田川に注ぎ込むことは容易に想像できますが、
はてここまでのこの流れはいったいどっから来るのでしょう。
ちなみにこの深谷通信所の真ん中は地形的にも
ほぼフラット。
まんじゅう的なふくらみはありますが、明確な谷や山があるわけでもありません。

まんじゅうう円の中に入ってこの先を追ってみることしましょう。
クリーク、というにふさわしい流れが続いています。
Img_0027
それも結構な水量。
いったいこの水はどこからくるのでしょうか。
あるところまで行って振り返ります。
Img_0028
水はとてもきれいです。
足元に土管がありますが、これは今の私の位置からの背後につながっています。

さあ反転して上流を見てみましょう。

これですよ。
Img_0030
こんなナチュラルな流れは東京では見られませんね・・・。
いったいどっから流れてくるんでしょう。

上流に向かいます。
Img_0033
ここでじゅくじゅく湧いてます。
なんと、こんな平坦まんじゅう台地で水が湧いているとは…!

さらに上流に流れは続いていますが、
まだじゅくじゅくポイントがあるかもしれません、
先に進んでみましょう。
Img_0037
堀は上流にも続いていますが、あまり水がなくなってきました。
Img_0038
おお、いろんな蓋が続いている!

まだ奥に続いて右にカーブしていますね。
Img_0039
しかしもうほとんど堀は枯れています。
堀の続く先まで行ってみましたが、
ここがいわゆる谷頭。

まんじゅう台地の谷頭の上から見た図。
Img_0040
このへんからというよりは、さっきのじゅくじゅくのところが
源流と思われ。
ここはきっと雨が降った時の流れではないかな。

もういちどさっきのじゅくじゅくの場を見てみましょう。
Img_0044
んんーん、いい景色ですね…。

まさかこんなとことで
湧水が見られるとは思いませんでした。
単に区界に魅せられてきた地なのに
まさか…

あんまりうれしいのでたくさん写真を撮りましたよ。

こんな美しい「川」に出会えるとは。
Img_0045

Img_0049

こんな素朴な「川」に出会えるとは。
Img_0047

まんじゅうみたいに平たい台地の、一つの切れ目に湧いた水。
いったいこの地の地下水構造はどうなってるんでしょう。

より大きな地図で 横浜市泉区 を表示

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