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2014年2月

暗渠ハンター まんじゅう台地に水が湧く

前回に引き続いて横浜の泉区あたりのことを。
それにしても「泉」区ってだけで萌えますよね。

もともとのきっかけは前回書いた通り、
「かながわの川」(神奈川新聞社かなしん出版)ではありました。
しばらくはこの本を片手にスマホ地図を眺める至福の時を過ごしていたのです。
こういうときの地図は断然マピオン派です。
だって町境がとても見やすいから。

あちこち(机上で)見て回るうちに。私の心の針を激しく振り切らす物件を見つけました。
Photo
(スマホ版mapionから転記)
なんすかこの区界!泉区と戸塚区の区界。
まるでまんじゅうみたいですな。

拡大した地図には
「米軍深谷通信隊 米軍戸塚無線送信所」
と書かれています。
そうかやっぱり通信基地。

よく似たまんじゅう境界、行田にもありました。
そして暗渠や川もあったりしたもんだから、
味噌maxさんやnamaさんが記事に取りあげてらっしゃいました。

さてさてさっそくググってみると
ここは「深谷通信所」と呼ばれるところらしい。
旧日本海軍の通信施設で、敗戦を機に米軍の管理になったのですって。
しかもその丸敷地の東には「宇田川」なんて川もあるじゃん!
この区界を味わって、その後宇田川遡るコースで一日をエンジョイしようぜ!
ってなノリで出かけたわけなのです。
まずここに行って、そのあと宇田川遡上の果てに前回の
「黄金沢(仮)」と出会ったというわけなのですね。

ここには正直言って
「区界」「丸いまんじゅう地形」「(少し)軍事遺跡」
くらいしか期待してなかったのですが、
実は黄金沢(仮)に負けないほどの大収獲があったのでした。

さてそれでは、いっしょに現地に赴いてみましょう。

********************

東京からまず戸塚駅に向かって、そっからバス。
「二軒屋」というバス停で降り、
北上して現地に向かいます。

Img_0005
まんじゅう外周の道路にすぐつくので、それを反時計回りに歩いてみます。
おお、円の中央方向をみるとさっそくなんだか電磁波系のものが。
Img_0007

まんじゅうの中は、ちょと小高く膨らんでいてなんだか何でもない原っぱ。
ほんとにまんじゅうみたいです。
そしてところどころのブロックは「家庭菜園」的なエリアになっています。

あるところはこんな。
Img_0010
そしてあるところはこんな。
Img_0011
地図でみるとこんなことになってるそうです。
Img_0012

しかも私が今立ってる「現在地」が区界だっつのが萌えます。
私はいま区界にいるー!心の中で誰かに向かって叫んでしまいます。

お。まんじゅうの奥にとうとう米軍の通信機器っぽいものが見えてきました。
ヘリコプターの羽根みたいなやつ。
これも送電線鉄塔に似てどこか禍々しい。
Img_0014

この区界の外側は戸塚区の汲沢というところ。
「ぐみざわ」という読み。グ・ミ・ザ・ワ。
まんじゅうの隣にはグミ。
Img_0016

まんじゅう円の中はたんなる原っぱかいね、と思っていると、
やっぱり「ここは米軍のまんじゅうなんだよ」という現実に引き戻されます。
Img_0020

地元民に開放された農地の中を、
たぶん昔通りの地割なのでしょう曲線を描いた石柱が
遺跡のように続いて行きます。
Img_0024

こんな不思議な一角も。
なんかあそこにちょっと似てない?
Img_0023

なるほどまんじゅうは実はこうなっとるんかねーなどと長閑な景色を
呆けつつ眺め歩きます。
Img_0025

そんな呆け頭の視界に突き刺さるように現れる一枚のメッシュ。
Img_0026

なんとまんじゅう円の中からなんだか水路がやってきて、
ここに注いでいるようです
まあここからは、
すぐ東を流れる宇田川に注ぎ込むことは容易に想像できますが、
はてここまでのこの流れはいったいどっから来るのでしょう。
ちなみにこの深谷通信所の真ん中は地形的にも
ほぼフラット。
まんじゅう的なふくらみはありますが、明確な谷や山があるわけでもありません。

まんじゅうう円の中に入ってこの先を追ってみることしましょう。
クリーク、というにふさわしい流れが続いています。
Img_0027
それも結構な水量。
いったいこの水はどこからくるのでしょうか。
あるところまで行って振り返ります。
Img_0028
水はとてもきれいです。
足元に土管がありますが、これは今の私の位置からの背後につながっています。

さあ反転して上流を見てみましょう。

これですよ。
Img_0030
こんなナチュラルな流れは東京では見られませんね・・・。
いったいどっから流れてくるんでしょう。

上流に向かいます。
Img_0033
ここでじゅくじゅく湧いてます。
なんと、こんな平坦まんじゅう台地で水が湧いているとは…!

さらに上流に流れは続いていますが、
まだじゅくじゅくポイントがあるかもしれません、
先に進んでみましょう。
Img_0037
堀は上流にも続いていますが、あまり水がなくなってきました。
Img_0038
おお、いろんな蓋が続いている!

まだ奥に続いて右にカーブしていますね。
Img_0039
しかしもうほとんど堀は枯れています。
堀の続く先まで行ってみましたが、
ここがいわゆる谷頭。

まんじゅう台地の谷頭の上から見た図。
Img_0040
このへんからというよりは、さっきのじゅくじゅくのところが
源流と思われ。
ここはきっと雨が降った時の流れではないかな。

もういちどさっきのじゅくじゅくの場を見てみましょう。
Img_0044
んんーん、いい景色ですね…。

まさかこんなとことで
湧水が見られるとは思いませんでした。
単に区界に魅せられてきた地なのに
まさか…

あんまりうれしいのでたくさん写真を撮りましたよ。

こんな美しい「川」に出会えるとは。
Img_0045

Img_0049

こんな素朴な「川」に出会えるとは。
Img_0047

まんじゅうみたいに平たい台地の、一つの切れ目に湧いた水。
いったいこの地の地下水構造はどうなってるんでしょう。

より大きな地図で 横浜市泉区 を表示

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暗渠ハンター (横浜の)宇田川あるいは夢の黄金沢(仮)のこと。

横浜は鶴見の図書館で見つけて
これはぜひとも手元に置いておきたい!と
その場で検索してポチった「かながわの川」。
(神奈川県高校地理部会編 神奈川新聞かなしん出版)

大変面白い本で、手元に届くとさっそく
「ああの川はこうつながっていたのか」とか
猫またぎさんが書いていたのはここか」
などと読みふけってしまいました。
書かれている神奈川の川の中でも私が特に注目したのは
「宇田川」と「目黒川」。
私のホームグラウンド東京にある
メジャー級のとおんなじ名前の川がある!

というわけでさっそくどんなものかと「宇田川」に行ってみました。
ある地点から水源を目指したのですが、その水源には驚くべき光景が‼
あったかくなるときっと草深くて立ち入れないでしょうから、
いまのうちにご紹介しておかねば、と
連載中の「さいたま市・藤右衛門川」をいったんほっぽって
こちらを取り上げることにします。

**********

そもそも宇田川とは、ってとっからいくと、
町田に端を発し横浜市と大和市・藤沢市の境を流れて
江の島に注ぐ境川(その名の通りや?)、
その支流でございます。
なんで「宇田川」っていうかっていうと、
「かつて、宇田川は村岡川と呼ばれていました。村岡は地域の郷の名で、
大正時代に川下に堤を設けた宇田氏の功績を讃えて、宇田川名が生まれました」

とのことです。
横浜市道路局のサイトより。

横浜市戸塚区と藤沢市の境あたりで合流するんですが、
さかのぼると「まさかりが淵」などの名所もあったり。
そこは諸事情のためがっさり割愛して、
今回はこのあたりから遡ってみます。

より大きな地図で 横浜市泉区 を表示

上の地図が宇田川で、下方向が下流で上が上流。上流は三つに分かれていますね。
どれが宇田川なんでしょう。

ここで先ほどの横浜市のサイトを見てみましょう。
「上流域(泉区中田町周辺)は、昭和40年代の高度経済成長にともない、
市街化が急速に進みました」
とあります。

少なくとも泉区中田町に向かうのは左のと真ん中のやつ。
これらが「宇田川」ようですね。
(この2本はすぐにまた1本に戻り、さらに上流ではまた複数に分かれます)
この先これらを遡っていくことにします。

**********

ここが真ん中の川。
Img_0077

どうも地元では宇田川よりも「村岡川」のほうが定着してるのかも。
Img_0078

少し遡るとはしご式開渠となり、
側道もなくなるのでしばし迂回。
Img_0083

上流に回り込み下流を眺めます。
Img_0085

そして、暗渠でさきに分かれたもう1本の宇田川が
直角に向かってきます。
それをたどってみると…。

Img_0086
農園蓋ですね。

こちらがそのもう1本が、並行してやってくる様子。
変わった構造の暗渠です。
Img_0089
斜めってるところにほんとの流れがあって、
真ん中の溝はおそらく一時的な雨水口、なのでしょう。

合流してからは痕跡が一時的にとだえます。
横浜地下鉄ブルーラインの立野駅が間近。

その駅前に立地するイトーヨーカドーの敷地をかすめて
長後街道を越えていきます。
そこでまた開渠となって2本に分かれちゃう。

東側のがこれ。
Img_0092

そして西側のがこれ。
Img_0090
この西側の流れを上流に回りこんで下流をみたのがこれです。
Img_0097
なんかこの風景すごくいいなあ。
あの川のほとりの家もいいかんじ。

***********

その先はちょっと割愛気味に行きましょう。
これら2本の北には、中田中央公園という広い公園が。
ここで地形図をご覧ください。
Google Earth さん東京地形地図さんいつもありがとうございます

Photo

公園は緑の点線の中。
ここからは谷頭が二つに分かれていきます。
つまり二つの川がこのあたりで合わさっていると。
緑点線付近は幅広い低地となっているのがわかりますが、
おそらく昔から治水の要となっているのかもしれません。
現代でもここは治水も兼ねた公園となっていますね。
よく整備された「清流」(カワニナ育ててるそうです)や、
遊水地になる野球場があったりします。
Img_0109

ここまで来ると水源は間近。

まずは西側の「1」の谷の水源から。
水路が遡れるのはここまで。
Img_0145

この先はこんなふうな畑。
Img_0147
奥がどんと高くなって、小さな崖になっているのが解ります。
あの崖の向こうは鶴見川水系となります。

*********

中央公園まで戻って、
「2」、東側の水路を追いかけましょう。
こっちの谷のほうが奥まで続いてるから、こっちを勝手に「宇田川の本流」
と呼んでしまうことにしましょうか。
とはいえこちらも途中まで2本に分かれて上流方向に並走しているんですが。

こちらがその「本流」。
Img_0111
足元と、そのちょっと西側(左側)とに本流が流れており、
その間は畑。
これみてください。松の畑。パインフィールド。
Img_0113
段階的に「収穫」するみたいで、
左側が「よく育った松」、真ん中が「まあまあ育った松」、その右が「これから育つ松」。
門松みたいのに使うんですかね。
それとも植木屋さんとかに売られていくんでしょうか。
Img_0114

遡って行くと、あるところで2本の宇田川「本流」が合流します。
その合流先がこちら。
Img_0124
うわーもう横浜とは思えませんね。
さーてこの先どこまで追えるかな、
と不安を抱きつつコの字ウォークで上流へ。

下の写真の、畑の左側が宇田川です。
Img_0125

さあこの流れに近づいてみると…
Img_0128

これ上流方向。この先はいったい…。

さらに進んでいくと、
とうとう谷頭らしきところが見えてきました。
下の写真の左奥のほう。
正面の農道を通って左奥にアプローチ。
Img_0129

地形図で見ても、谷頭はがくんといきなり落ちる窪になっていますが、
さて実態はどんなふうになっているやら…。
ここからが本日のクライマックスです。

************

草と木が茂るその奥に谷頭があります。
冬だからマシでしょうがこれは夏には相当入るのに勇気がいるところだと思います。
たぶん普通の人はこんなところに絶対入らないし
入りたくないと思います。きっと地元の人でさえも。
そんな隔絶感満載のスポットです。

なんだか黄色いものが見えてきました。
なんだなんだ?
Img_0130

おおおおお!!!!!!!!!
これは・・・
Img_0132

Img_0133

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ほんとうに言葉を失ってしまいました。
一瞬この鮮やかすぎる黄色?オレンジ色?金色?が
自然と見る者に警戒心を抱かせるのですが、
信じられないことにその上に透明すぎるほど美しい水、
いまここで湧いたばかりの湧水がゆっくりとたゆとうているのです。
その清らかな水ごしに、まるで黄金(こがね)色の雲が見えるようです。
なんと幻想的な。なんと美しい。
夢の中に迷い込んでいます私は倒置法)。

そんな秘めたる場所がこんなところに存在するとは!
秘境です、秘境というには余りに身近すぎますが、
ここは紛れもなく秘境です。
その秘境が抱いているのは黄金(こがね)色の沢です。黄金沢(仮)。
きっと昔のひとたちはここをそう呼んだに違いない、勝手にそう考えました。

私が近所に住んでいたなら、
このあまりの神々しさに毎日お参りしたくなるほどです。

状況をカラダで飲み込むと、
出会いがしらの警戒心はすっかり消えていることにに気づきます。

黄金色は雲のようなクラゲのような
ムーピー(手塚治虫「火の鳥」参照のこと)のような不定形。
小枝で突っつくとバラバラに崩れてしまいます。
それがまるで柔らかな結晶のように水底でゆらゆらと踊っています。

さて少々現実に戻って、
この黄金色の物体の正体は…?
答えは水友達であり偉大などぶ研究家の俊六さんのサイトにありました。
ドブ川雑記帳」。
ここの「オレンジと油」のページ。

この記事向けに要約すると、
・この沢の湧水はどうやら鉄分を多く含む。
・この沢ではその鉄分を利用して生きる「鉄酸化細菌」がゆっくりと仕事をしている。
・その仕事の結果として鉄さびが生まれ、沢の底にふんわりとたゆとうている。
・それが「黄金沢(仮)」たらしめている。

俊六さん、どうもありがとうございます。

この沢の出口から奥を見たところ。
Img_0135
沢の中から生えている木。
Img_0131
水は、どこからかどばどば、ではなく
こんなあちこちのところからにじみ出るように湧いています。
Img_0136
じゅくじゅく。

一番奥のじゅくじゅくはもっとも水量が多いような気がしました。
Img_0139

黄金沢(仮)の奥から出口方向を見たところ。
Img_0138_2

どうも写真の力量の限界もあってうまくここの魅力が伝えられません…。
インスタグラムでの短い動画も貼っておきます

ぜひここは、暗渠好き・湧水好きなみなさんにもその目でご覧いただきたいです。
暖かくなると草木や虫などがすごくなりそうなので、ぜひ今のうちに。
ほんとうに、アスファルトの道路から100mちょいの、
畑の端っこの茂みの奥にある身近な秘境です。

そのアスファルトの道路から名残惜しく黄金沢(仮)を振り返ったところ。
下の写真の右から左に宇田川源流が流れています。
Img_0140
右の奥が黄金沢(仮)。
最寄り駅は相鉄線の弥生台になります。
ぜひいまのうちに。

***********

けっこうこの日は歩いたのですが
(ここの前にも興味深いところがあったので後ほど記事にてご紹介しますね)
ここでアドレナリン大放出し体力も見かけ上復活してきました。
ですので宇田川の上流のうち一つ東の沢にまで足を伸ばしてみました。

そこは、御霊神社。
Img_0152
崖を使った境内の中から水が湧き出ています。
Img_0157
そのすぐ下流には橋が架かり「村岡川源流」と彫られています。
ねえ、やっぱ「宇田川」って地元では定着してないんじゃない?
宇田氏大丈夫か?

そのさらに下流側。
権五郎党、という集団がカワニナを保護して
ホタルを養っているようです。
Img_0154

ホタルの夜も見てみたいですが、
そのころに来るとあの黄金沢(仮)に分け入るのも難儀だろうな。

一度近いうちに、
今日はまさか使うまいと思って家においてきた
「水質調査キット」を持って再訪しなくちゃな…。

※20140215追記:猫綱さまから、twitterでこんなお知恵をいただきました。
1

へえー‼

製鉄遺跡・・・。ちらとwebで調べてみても、いくつかでてきますね。
やっぱり鉄の土地なのか。
猫綱さま、どうもありがとうございました。

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暗渠ハンター 彩の国 藤右衛門捕物帳③身元(水源)不明の2つの事件(支流)

不定期連載、浦和は藤右衛門川のシリーズ、
今回は地図中の「青の3」と「青の4」行ってみましょう。

なんか前回がクライマックスだったかな、
みたいな気分が自分にあるので、
あとはささっとね、行きましょうね。

前回までは、下流から遡って
道祖土小の右方面に進む支流(「青の1」と「青の2」)でしたが、
青の3」は道祖土小から左に分かれていく支流です。

ここがまさにその分かれ道(合流地点)。
奥から「青の2」がやってきてこの地点で合流。

Img_0102

そして今立っている地点の左方向から「青の3」がやってくるわけです。
はい、これが「青の3」。
Img_0103
大胆にも道祖土小の敷地を突っ切っていく
逞しき蓋暗渠です。

その先は家の間を遠慮がちに進む都内でもよく見られる路地裏蓋暗渠。
Img_0108

このへんの車止めは
こんなふうに「にょろにょろ」みたいに立ってるタイプが多いですな。

その先は赤い蓋暗渠。
Img_0112
後で気づきましたがここは浦和区と緑区の区界をなしているようですね。

緑区道祖土1-24のブロックを出ると、
川跡は一般道に紛れてしまいます。
Img_0119
しかし地形を頼りにまだ上流が追えますね。

このおそらく右端を通っていたのではないかと。
Img_0120

大東小学校のあたりまでは微妙に谷地形が残っており、
なんとか探っていけるのですが、
さすがにこの先は痕跡も薄くなりギブアップ。
Img_0130

さらに先は木崎1丁目に入りますが、
ここは北側の別な川との分水嶺となります。
特定はできぬものの、
水源はこのあたりではありましょう。
木崎1-15。
Img_0134

こちらは大東という町をざっくり下ってくるので、
かつこの下には「大東雨水幹線」という暗渠が通っていること後で知ったので
藤右衛門川「大東支流」(仮)と呼ぶことにしましょう。

*********************************************************

続いて「青の4」。
これは、さきの「青の3」の水源がさらに奥で特定できないものかと
うろうろしているときに見つけました。
こちらは上流から辿っていきます。

やはりこちらも水源が特定できませんが、現れ出でるはここ。
木崎2-32というブロックからいきなり水路が始まります。
Img_0142

この上流は人んちになってたりでもうお手上げ。
ここから下っていくことにします。

県道65号線っていうのかな。
そこにぶち当たって開渠は短く終了。
Img_0139

道路の向こう、
ウエルシア薬局浦和木崎店の横から暗渠に。
Img_0138

始まりは印象的な四角蓋が埋め込まれています。
Img_0154

護岸のようなものが残っていますね。
Img_0157 

横から支流も合流。
Img_0159

大東2-10で車止め登場!
Img_0161

そして大東1-33では蓋暗渠となりますが、
フェンスに囲われて上をあるけなくなってしまします。

Img_0167

一瞬金網から解き放たれ住宅地で自由の身となりますが、
Img_0169

ふたたび金網の彼方に。
Img_0173

大東1-40でマンション横に現れて、
Img_0180

この煉瓦風の歩道になって続きます。
Img_0183

木崎中学校の横を通り抜けるところにあった、
なにか下水道装置的なもの。
Img_0186

実はこの道を越えるところで、北西から一本支流がやってきます。
当日は時間がなかったので後回し…。

この写真のまんなか奥に続いてるやつがそう。
Img_0188

この奥からきて、このあと下流に進む道の下には
「神花雨水幹線」という暗渠が埋まってます。

ここを越えると、はっとします。なにせ真っ赤なんです。
さっきの「大東支流」(仮)では、赤というよりエンジ色の蓋暗渠がありましたが、
こちらは「真っ赤」なアスファルト暗渠です。
浦和だからか?レッズなのか?
Img_0187

デーハー。

道端の花(ランタナですかね)を撮ろうと思ってるのに
激しく自己主張してくる暗渠。
Img_0190
こんな強烈な自己主張をしてくる暗渠がほかにあっただろうか。いや、ない。(即答)

さらに続きます。
Img_0192

おー、このへんでやっと地味な暗渠になったか。
Img_0194

とほっとする間もなく、油断すんなよとばかりに真っ赤復活。
Img_0195

いつの間にか町名が「瀬が崎」に変わっています。
含蓄のある地名ですね。瀬が崎。

ここはちょっと不思議。
前後の関係から言ってもこの赤いアスファルトが暗渠のはずですが、
隣の道に車止めが設けられています。
Img_0199

いつまでも赤く。
Img_0208

はじめは目がちかちかしてしまいましたが、
やっと感覚が赤に馴染む頃、流れはここにやってきます。
Img_0214

そう、藤右衛門川がいくつもに別れ始める、
駒場運動公園です。

このカーブの先で合流。
Img_0216

ここは、神花雨水幹線となっていること、
そして藤右衛門川の上流4本を回ってきましたが突出して
「お化粧」の厚い支流だったこと、
そして合流地点が浦和レッズの本拠地球場であることから、
藤右衛門川「神花レッズ支流」(仮)と呼ぶことにします。

いよいよ次回は藤右衛門川の最大の支流、「天王川」に。

より大きな地図で 浦和 を表示

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