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暗渠ハンター 元旦にいく足立区の入谷県境用水(仮)

埼玉の藤右衛門川の途中ではありますが、
ちょっとまた違う話題を。

元旦の朝。
さて午前中に軽く2014年一本目をやっときたいんだけど、
新年だしなあ、これまでの常識に囚われない新しいエリアもいいしなあ、
どこにすっかなあ
と地図を眺めていると。

川口市(旧鳩ヶ谷市)と東京都足立区の県境に目が釘付けに。

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(マピオンから転載。感謝します)

うわーすげえ。これは境界的に面白そう!
それに、北に毛長川、南に新芝川があり
これらを結んでいるようにも見えるので、
もしかしたあここは暗渠なのかも知れない…。
まあそうでなくても十分楽しそうだから行ってみようかな。
なんか年の初めの運試しみたいな意味も含めて。

というわけで、ふらっと出かけてみました。
(いや、距離的には決して「ふらっと」なところではないんですが、
ま、正月だし)

まずはこのあたりから。(青い点が当時の現在地)

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地図上のベージュの道、鳩ヶ谷街道から東はほとんど
川の痕跡はありません。
しかしまあこのあたりって、工業地帯というか
小さな工場や倉庫がたくさんあるところで、
元旦なんてほとんど人がいません。
だれーにもすれ違いませんよ…。

さて!
鳩ヶ谷街道を西に渡ったところからエキサイティングな風景が待っています。
26と19という番地のあたりですね。いかにもヘンな形ではないですか。

鳩ヶ谷街道西からの県境では、こんなガードレールが出現。

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お、これは暗渠っぽい…暗渠だといいなあ。
その先、県境が小さく曲がる軌道とともに現れたのがこれ。
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間違いありませんね。ロックオン。

地図ではここ。
20140101_104238

この県境のギザギザは果して水路が関係していたようです。
あーここにきてよかった。

この先はこうなって、
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さらに県境の上をこんな川跡っぽい歩道が続きます。

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さーこっからさらに北西に向かってかくかく地帯に突入!

こうなってました!

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(暗渠は右奥へ)

ここからも、地図の県境どおりに暗渠が動いていきます。
嬉しいことに。

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そしていったん太い道にでてすぐに西に折れていきます。
05
今日ここにきたのはほとんど気まぐれだけど、
なんと神々しいw

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その先は東京でもよく見るような暗渠道。
あ、ここ東京だったか。
もしかしたら最南端の暗渠かも!
わかんないけど。
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そんな期待にわくわくしながら前進。
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ちょっと太い道に出てその対岸をつき抜けて
このプロパンガスの棚の下を通っていきます。
まさにこれも県境のまんま!
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うんうん奥まで続いてる!
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そしてこのトラックの足元に出てきます。
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そして一般道に少しだけでたあとは、
この川口鳩ヶ谷衛生センターの敷地へと入ってしまいます

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上の写真は。下の地図の緑色の矢印から見たところ。

20140101_105639_2

次は赤い矢印から敷地を見たところなのですが…。
20140101_105653
なんだかほぼ県境の通りに道が造成してあるきがしますね。
川口市の持ち物だからか、県境を越えて建物を建てるのを
遠慮しているようです。

この敷地から抜けると、こんな土地になって
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右にある建物をぐるっとまわりこんで

20140101_105833

新芝川へと注いでいきます。
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あー、当たりでした、この新春県境暗渠。
とても満足感があります。
おそらく田園地帯であったこのあたりで、
毛長川と新芝川の水を通す用水路だったのだと思います。
まあ仮にここを「入谷県境用水(仮)」と名付けておくことにします。

じつはここから南下したところに、
もうひとつガジガジした県境がありまして。

1_2

二匹めのドジョウを狙って歩いて行ってみたものの…
どうやらここは暗渠は張り巡らされてはいませんでした。
まあところどころにはありましたけどね。
20140101_113953
このへんは鹿浜、というところらしいです。
ウマ年の元旦に鹿浜に行って馬鹿をみた、
という見事なオチにむしろ自分では満足(笑)。

それよりも面白かったのは、
当初の入谷からこの鹿浜に向かって歩いた新芝川のすぐ横。
川に沿ってこんな蓋暗渠が続いていました。
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完全にガードレールで閉じられているところが面白い!
20140101_111808

ここはかろうじて「東京時層地図」の範囲内。
(「昭和戦前期」より)
20140101_111839
あったあった、
新芝川の横に寄り添うようにあった小さな流れがこの蓋暗渠のようです。

また、鹿浜に向かうには加賀というあたりで新芝川から
首都高速川口線の高架下に移動するのですが、
この高架下も川だった模様。
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最後に「馬鹿」をみたことにも満足しつつ、
この後はバスで赤羽に移動。
ツイッターとFBでいくつか実況していたら、
浦和に住む高校時代の旧友Hが食いついてくれて、
元旦に暇を持て余す二人で一献傾けることに。
この旧友は城跡好きで、
共通しているのは土地の地形と歴史に興味があること。
同じ地形でも、暗渠目線で見たときと
城跡目線で見た時と解釈が違うのが興味深し。

また、飲んでるとき彼がぽろりと言った
「オマエがいうように暗渠が人の心のメタファーだとすると、
湧水は人から溢れ出る想いみたいだよね」
といった言葉が忘れられません。

より大きな地図で 足立区入谷 を表示

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