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暗渠ハンター 駒沢公園端の路地暗渠

カケダシの頃は世田谷や目黒の暗渠から始めたのですが、
当時の私の暗渠ハンティング方針は
・まずあちこちのメジャーな川跡を辿って、大括りな水系を掴む
・そのあとで、掴んだ全体の「流れ」に則って支流などディテールを攻めていく

ということでした。

そんなんで、
当時比較的自宅に近かった呑川も割と早々に回ってはいました。
しかし、支流についてはまだまだ完璧を期せてはおりません。
まあ気が向いたときに見に行けばいいやあ、
と思っているとそうそう行けないものですが…。

しかし先日はとうとうまとまった時間を使って
呑川駒沢支流、深沢支流のさらに支流を見に行ってきました。
そんなんでいくつか断続的にそのあたりを書いていこうと思います。

しかしこれらは先達のみなさまがご自身のブログでかなり触れられていますし、
また「東京『暗渠』散歩」(洋泉社)でも地図にプロットされていますので。
決して目新しいものではありませんのであしからず。

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呑川駒沢支流は駒沢公園の北東に抜けて246手前で終わってる、
としか思ってませんでしたが、
私がこの駒沢公園内の谷を知ったのは、庵魚堂さんによる「世田谷の川探検隊」のサイト。
いつかここをしっかり歩いてみたい、と思いつつ幾星霜。
先日ようやく行ってきたというわけです。
地形図でいうとこんな感じ。
水色が呑川駒沢支流です。
GoogleEarthさん東京地形地図さん毎度お世話になります。

Photo

駒沢公園を貫く谷は二つ。
一つは緑色のもの。
駒沢公園の北西に谷頭を持ち隣接する駒沢大学
の北端および学内を通るものですが、
こちらは246あたりから谷地形は残るもののさしたる痕跡はないので省略。
Img_0020

痺れるのは、赤いほう。
その南の谷筋で駒沢公園硬式野球場の南に走るやつ。
「東京時層地図」で確認すると、今のオリンピック広場(っていうのかな)の
塔のモニュメントあたりをばっさりと斬って呑川駒沢支流に注いでいます。
Img_0032

この谷。元はゴルフ場ね。
Img_0033

公園内でその谷跡を追って上流を目指しながら歩いていくと、
Img_0037

公園敷地を外れた所に暗渠がとん、と軽やかに出現するのです。
Img_0042_10
いい暗渠の予感。
「うし!」とこころでつぶやいて入ります。
下水道台帳で確認すると、
川を転用したのでしょう、下水道が通っているようです。
(駒沢五丁目の5と3の上を通るのがこれ)
東京都下水道局下水道台帳より転記。

Photo_2

この暗渠の左手、つまり右岸は崖。
深い谷だったのですね。
Img_0046

その先にある四角いものは…。

大谷口の風呂釜支流を彷彿とさせます

Img_0047
見事に第二の人生を送る浴槽。

苔むす右岸。
Img_0053
心から美しいと思うのでした。

そして雑草。
Img_0056
アスファルトで固められ都市化のシステムに制御されながらも
どうしようもなく発露してしまう自由。
こんな暗渠を歩いていると、よく「エントロピー」という概念を思い出してしまいます。
エントロピーの増大を可視化しているわけですな。

左岸が駐車場となって少々開けた感じ。
Img_0059
でもエントロピー増大中。

ここで暗渠は終わり、右岸左岸の段差もほとんどなくなってしまいます。
すなわち谷頭付近。
Img_0063

東京オリンピックを契機に作られた公園にも押しつぶされずに
健気に残る暗渠。
いつまでも。

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