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2013年9月

暗渠ハンター JR脇に水路!高浜埋め忘れ川(仮)。

もしかして今日ご紹介する水路は、
あまり誰も取り上げていないところなんではないかなあ。
背伸びしなくては見ることができない、
ギリギリ山手線内で見つけた開渠のお話をします。

でもそこまで行くにはちょっと話が長いんですが、
お付き合いください。

前回の湧水水質調査では、成覚寺に行きました。
都営地下鉄三田線・泉岳寺駅のすぐそば。
実はこの測定のあとは、昼ごはんに高浜橋に行こうと決めていました。
さらにわくわくすることに、泉岳寺から高浜橋に歩いて行くには、
高さ1.5mという低ーいトンネル、というかガード下を通っていかねばならないのです。
このガード下、低いだけでなくやたら長いんですよ。200m以上あるらしいです。
ここを通るのも楽しみのひとつでした。
低くて(たぶん)暗くて長い。
なんか暗渠とも通じるところがあるではないですか。

そのガード下の入口がここ。
東海道線高輪ガード、という名前らしいです。
Img_0020_2
むわー。タクシーも屋根の提灯ギリギリですよ。
ある筋では「提灯殺し」という愛称で呼ばれてるみたいです、このガード下は。

もう橋裏も見放題。
Img_0022_2

いい眺めです。

見上げていると、ちょっと引っかかることが・・。
Img_0026_2

場所によっては、水面の照り返しのような光が橋裏に反射されていて、
なんだか線路付近に水の気配。
3日くらい前にちらとにわか雨程度のお湿りはありましたが、
水たまりが残るくらいには降ってないよなあ…。
かすかな疑問が浮かんでくるのです。

しかし長いんだこのガード下は。
Img_0031_2

向こう側が見ないんだもの。全然。
途中、側溝に激しく水が流れ出ている箇所がありました。
地下水が流れ出ててるんだろうなあ。

Img_0030_2

どばどばと激しい水音がガード下に響いてるんですが、
以外にクルマの交通量も多いのでかき消されてしまいます。

ようやく出口。
なぜか出口には仔猫含む3匹の猫さんたちが。
Img_0032_2

なんかパイプに「成ってる」みたい。
どうやら出口にある高浜公園というところに猫だまりがあるようです。

ガード下をくぐり抜けるとすぐにあるのが高浜運河。
新幹線の車両基地への引き込み線、そしてなんと首都圏の貨物線の二路線が
この高浜運河の上をとおります。
Img_0089_2
ここは橋裏ファンにはたまらんすよ。

猫だまりのあった高浜公園は、ちょっと東西に細長いんですが、その公園の片方はモロ高浜運河のはしっこに接続。
Img_0047_2

上の写真は、高浜運河から振り返って
高浜公園の端っこを撮影したものなのですが、
公園の端っこに二つほど丸い合流口がちょっとだけ見えます。
拡大画像でどうぞ。
Photo_2

なんなんでしょう…。この公園は暗渠上にあるのかしらん。

とまあその疑問はちょっとそっとしておきます

さてさて高浜橋の昼ごはん。
ここは以前夜にきた場所

なんだか夜はハードルが高そうだから昼にきてみたいなあと思っているうち、
何軒かは店を閉じているといううわさも入ってきて、
そろそろちゃんと行かなきゃなあと決意したわけです。
(以前猫またぎさんがレポートをツイートしてくださったことも大きなきっかけでした)

第一候補で狙っていた「シーパラダイス」は準備中でした。
夜はやってるのかな…。
Img_0055_2
ネオンの看板ばかりが目立ちますが、
この焼き肉屋さんの名前は「芝浦ホルモン」。
どうやらシーパラダイスという名前は2階にあったバーの名前らしいです。
2階はすでに営業していない、とのこと(2階にいらした方の直接情報)。
そこでもう1軒だけ残る「はるみ」に。
Img_0071

なんと店前には「連続麻雀牌マンホール」が。

もう見事に運河っぺりのお店です。
Img_0062

店内はたいへんにいい雰囲気でした。
Img_0067

いただいた「はらみ焼肉定食」(withビール)。
Img_0068
うまかった…(小並感)。
いや、うまかった…(万感の思いをこめた小並感)。

せっかくなので、帰りも同じガード下から。
しかしガード下っつよかトンネルですよ。
こうしてテキスト打ってる今も何度か無意識に「トンネル」って打ってしまってそのたび修正してます。

こつこつと洞窟のようなガード下を長い間歩いて、
出口の山手線内に戻ってきました。

Img_0017

そんで、なんとなくなんとなくこの道の両側のコンクリをそれぞれ
覗いてみたんですよ。
…そしたら。
まずは向かって左側、田町側です。
Img_0095

うぇー!衝撃の開渠!
じぇー!ってこういう時に使う言葉なんだろうなと思います。
なんと山手線の内側に沿うように川が。
写真は撮れませんでしたが、
この開渠はガード下の道を暗渠でくぐっているようです。
そう言われればこのガード下入口の道。
暗渠部分の舗装がへんですわ。
Img_0115

とすれば反対の品川側は…?
高い所から振り返って見てみると。
Img_0097

じぇじぇじぇ!ってこういう時に使う言葉なんだろうなと思います。
近づいて金網のスキマから覗いたもう一枚もどうぞ。
Img_0094
神々しい・・・。

これらの川、ガード下の品川側がちいさな溜まりになっていいて、
カメが優雅に泳いでいました。
Img_0101_2

ここからは想像ですが、この川と溜まりは高浜運河に繋がっている
「運河の埋め忘れ」的なものなのではないでしょうか。

線路下は断続的な暗渠で高浜橋に繋がっていて、
そのためときどき水面が露出している箇所で橋裏に「照り返し」が見えるのでは?
そして高浜運河へのジョイント地点が、
出口の公園の下に見えた合流口では?

そう考えるほうが自然ですね。

さてでは、この「高浜埋め忘れ川(仮)」、
どこからどこまで続いているのか?大変興味深いですね。
最初に見た田町側は、
どうも覗いた範囲で見切れているようなのであっさり追うのを諦めます。
たぶんその先でおしまい。

では品川側は?けっこう奥まで続いているように見えますからね。
並行する道はないですが、
駐車場や公園など覗き見ポイントはがあるので
コの字ウォークで観察していきましょう。

隣の駐車場から、なるべく奥を覗き込みます。
Img_0106
水はたいへんきれいです。
水質調査をしたいんですがとても手が届きませんw
そして、品川側からガード下方面に静かに流れているようです。

さらに品川側に移動。マンションと小さな公園があるところから覗いてみたら…。
溝はあるけど水面ははっきりとは確認できません。
あるようなないような…。
Img_0118

冬にまた来るか…。
さらに先の駐車場から。
Img_0121
水路消滅です。
少なくとも言えるのは、
品川駅あたりから続いている水路ではなく、
その途中から現れる水路であるということ。
まあ一つのそして最もロマンあふれる推理としては、
西にそびえる泉岳寺方面の台地から集まる湧水を集めて…
ということですよね。

さて真相は…?
まあ白黒はっきりさせるのはもうすこしあとでいいか。

より大きな地図で 高浜橋 を表示

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暗渠ハンター 目黒区中根2丁目湧水疑惑を追え!Act.2

いつになるか自分でもわからなかった
「目黒区中根2丁目湧水疑惑を追え!」の続編ですが、
意外と早く書くことになりました。
前々回でも活躍した柴田化学の水質調査キットを持って、
比較対象とする地点の調査に乗り出しましたよー。

つまり、あらかじめ「湧水」だとわかっている・言われている地点の水質と比べてみることで、
このまえの中根2丁目の湧水の真偽性を確認しようかと。

で、今回選んだのはまずここ。
泉岳寺から歩いてすぐの成覚寺。以前namaさんがレポートしてたところ。
Img_0002_2

平日の昼休みだったので、境内出店するお弁当屋さん(たぶんお寺とは無関係)の
長い行列ができていました。
(本文に関係ないけど、私にとっては今日はやっと取れた夏休み!
頭の中では「♪8月も終わり近くに取れたー短い休みから帰ってきたらー♪」
ピチカート・ファイブの曲が流れておりました。
さらに関係なくなるけど、カラオケでピチカートの初期の曲揃えてるところ少ないんだよなあ…)

お寺の奥さまにごあいさつをして、裏手の崖の湧水を測定させていただきます。
奥様に感謝。

Img_0013_2

この樋から崖の湧水が流れてきます。
Img_0011_2
先のnamaさんブログ時代とはずいぶん変わってしまいました…。
奥さまのお話では、最近まためっきり水量が減ったとのこと。
確かに、湧水のたまりの水槽(使い古しの風呂桶やシンク)の水は、
残念ながら以前よりバスクリン色になってしまっているようです。

調査はここの「第一たまり」的なところの水を使用。
こんなふうに。
Img_0008_2

結果は、もうすこしあとでまとめてご紹介します。

実は、近所でもう一か所測定を実施しました。
以前当ブログで「目黒川 上大崎猫顔支流(仮)」
(ふざけた名前だなあwこれを機会に上大崎支流と改名しようっと…)のさらに支流として
ご紹介した一本の湧水的な流れ。

これもついでに測定してきました。
もともと、中根2丁目のように「湧水みたいだけどほんとかどうかわかんない」位置付けでのトライアルでしたが、
ちょうどお隣に家を構える御宅の奥さまがいらしたのでたずねてみたところ、
間違いなく湧水、とのこと。御宅の裏の崖から湧いてこの側溝を流れているそうです。
この湧水は、昔はお宅の前にあった川(ここでいう上大崎支流)に合流して下流(五反田方面)にながれていたんですって。
因みに、さらに100mほど下流では(西からの、もう一本の上大崎支流と合流するあたり)には
米屋さんがあるのですが、そこには水車があったというお話も聞かせていただきました。
こちらの奥さまにも感謝。

さて第二調査現場はここ。
Img_0143_2

見てください、この清冽な流れ。塀伝いに奥の崖から細流が続いています。
Img_0136_2

ここから取水して、こんなぐあいに。
Img_0141_2

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では今回2か所および過去の中根2丁目の結果をまとめます。
Photo_2

●今回は「ph」も測定。
成覚寺は8.5、上大崎は6.5となっています。7が中性ですから、
成覚寺はややアルカリ性、上大崎はやや酸性といえます。
両地点は地図上ではこんな位置にあります。
(google earthさん・東京地形地図さんどうもありがとうございます)
Photo_3
右上が成覚寺、左下が上大崎。
両者でこんなphが違うのがおもしろいですね。

●続いて「亜硝酸」、機材の都合のため成覚寺では測定していません。
上大崎での数値は中根よりも小さい0.02。
一般的に「きれい」な数字とされている、優等生的な結果となりました。

●次は「COD」。
中根ではこれが大きく出てしまい、
一気に「湧水じゃねんじゃね?」疑惑の元となってしまった項目です。
上大崎では0.0。素晴らしい。文句なしです。
一方成覚寺では6.0。「きれい」の基準2.0を大きく上回り、中根の数字に近い「怪しい数値」となっていますね。
でも成覚寺、まちがいなく湧水ですから!

●お次、「アンモニウム」です。どちらも0.00。これまた文句なし。
ちなみに中根でも同様に0.00でした。

●最後は「リン酸」。
成覚寺は0.0でしたが、上大崎では0.5となりました。
これは中根よりも大きな数字ですね…。
でもここも、れっきとした湧水ですから!!
(「これ大豆ですから!」って田中麗奈が言うSOYJOYのCM、結構好きでした)

さあ、数値だけだと直感的にわかりずらいので、前回にならって
「汚れている」とされる数値を100として、それぞれの結果を%表示にしてみましょう。

Photo_4

なるほどねえ…。

今回の「れっきとした湧水」と比べてみると、
中根2丁目の数字はそんなに「湧水とは間違ってもいえまい!」
というものではないことがわかります。
イケるじゃん、中根2丁目!

中根2丁目も「湧水である」とした場合、現時点で言えるのは、
①亜硝酸・アンモニウムはどこも極小値を示している。
②COD、リン酸は場所によってバラつきがある。

ことですね。

今後も測定をしていきますが、見どころとしては
①の低さは、湧水の必要条件となるのかもしれんな。
②はどのみちバラつきそうだ。どのくらいばらつくか楽しみだぜ。

ということでした。

ということで、Act.2での結論。
Act.1では「かなりの確率で湧水的な流れが存在している!」としましたが、
さらに確実性が上がって
『中根2丁目に流れているのはおそらく湧水ですわ』と言わせていただきます。

※参考ですがこんなデータ、おもしろそうです:港区による利水関連の調査レポート

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暗渠ハンター 若木のきれっぱし暗渠

暗渠仲間で暗渠吟遊詩人(←ごめんなさい、いま勝手に命名しました)の谷戸ラブさんが書かれているブログ2回も登場していた、
若木の暗渠。

一度この近所に行ったのですが、場所がわからずじまい。
2度目の挑戦でやっとわかりました。
Img_0133

今日はこのお話を手短に。

まずはここの地形。
Google earthさん東京地形地図さんとを使って確認すると、
やはり蓮根川に向かって下る谷の途中。
もともとは蓮根川の支流のひとつだったのだと思います。

次は東京都下水道台帳を見てみると…。
なんとこの道の下には下水道さえ存在しない、
カラ暗渠(という言葉はどうも自己矛盾を含んでいるような気がしますが)。
さらに、なんと公道ではなく私道でした。

これは贅沢だなあ。
この私道に沿って数軒の家が並んでいるのですが、
確かに、写真の入口付近のお宅では
「スペースがあるなら庭として使っちゃおうかな、でも公道との境目だしなこれ」的な
ある種のはじらいやためらいのようなものが感じられましたが、
奥のほうのお宅ではもう
「このスペースおれんち。もうおれんちの一部として飼い慣らしてあるモン」的な
圧倒的なプライベート感がありました。

その時は絶対公道、という思い込みがあったにせよ、
覗いてしまったことを申しわけなく思います。
この場をお借りして、懺悔いたします。

昔ここはどんな姿だったのでしょう・・・。
昭和38年のgoo地図で確認すると、
この私道の先から蓮根川に合流している水路のようなものは確認できますが、
そこは今はすでに他の宅地。
水路など見る影もありません。
その水路の元になっているのがこの私道。
すでに私道脇には数軒家が連なっていて明確に確認ができませんが、
それこそ、この住宅の横を流れるたんなるどぶだったのかもなあ。

今では下水道につながることもなく、
また蓮根川からも切り離された、根なし草。
まあ近隣住民のみなさんには
なんだかありがたがられ、かわいがられているようなので、
無事に第二の人生でなく暗渠生いや、第三の水路生か?を
生きているようです。

とてもおだやかに。

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