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暗渠ハンター 前野川のほんとの源流…前野川追録1

「板橋湧水跡めぐり」は終わりましたが、まだまだ板橋に夢中。
今回は、前野川のいくつかの源流をとりあげていきます。
まずは前野川について。
板橋の前野を貫いて流れ、すぐに出井川に合流するのが前野川。
出井川は新河岸川に合流し、さらに荒川に合流していきます。
前野川自体は以前この記事でご紹介していましたが、
このところ例の「いたばしの河川」(板橋区教育委員会)を読みといていて、
その源流についていくつか追加せねばならないことが出てきてしまいました。

今回は、若木1丁目の源流について。

いちばん遠いところにある源流を川の「ほんとの源流」とするならば、
前野川のそれはここでしょう。
若木1-6から始まる暗渠道。
Img_0103
一般道から階段で降りる形でこの暗渠が始まります。
Img_0105

しかしこの段差。
こういう場合は、
①ここが谷頭で最上流であった。
②さらに上流に谷が続いていたが、階段上道路を造成する時に盛土して谷を分断した

のどちらかでしょう。
実は、「いたばしの河川」でもページによってそれぞれの裏付け記述が見られます。

に近い記述は「出井川」の章に、出井川に合流する最大の支流・前野川に触れた箇所にありました。
「水源は二方に求められ、ひとつは中台側で、若木1-5番の崖下に発し」
とあります。
若木1-5とはこの暗渠の始まりよりワンブロック下流にあります。
この記述を真とするなら、この階段下の1-6はおそらく
水源より上の宅地化開発に伴って「上流に排水路を拡張した」痕跡と思われます。こんなかんじの
ですからドンズバでとは言っていないものの、の亜種と言えましょう。

いっぽうを匂わす記述は、「無名の川」の章にあります。
「名無川の水源」とはいえ前後の記述や地形からいって
この前野川源流のことを指しているのは明白なのですが、
「若木1-8荒井さんの低地から流れ出て…」という記箇所があります。
若木1-8というのはまさにこの暗渠のワンブロック上流側。
その1-8をウロウロしてみましたが、何の手掛かりも見つかりません。
クリーニング屋さんがあったくらいです。
Img_0099

暗渠のはじまりの階段上にあった和菓子屋「みげつ堂」さんで

Img_0100
柏餅など買って店先で食べつつご主人に聞き込みをしましたが、
階段下の道がある時期までどぶであったこと以外は
不明のままでした。
(柏餅美味でした。実は偶然この日は端午の節句の日)

結局正解はかわからないままです(苦笑)。
しかしこれ以上の「上流さがし」はあきらめて、
ここを下っていくことにしましょう。

しばらく典型的な暗渠路地が続きます。
Img_0109

おお!ここは川筋が今も残っていますね。
Img_0111

見事な景色です。
Img_0096

この辺りが、上述で触れた「若木1-5」です。
この左右の小さな段差から水が湧いていた、のでしょう。

またさらにこのワンブロック下流(若木1-4)についても
いたばしの河川」で言及している箇所がありました。
「戦後まで巾1m、深さ30cmぐらいの川で、石橋がかけられその下に農家の野菜洗場があった。」
そうです。このあたりかな。
Img_0089

たしかにこのブロック周辺には、路地から「水の気配」のようなものが感じられます。
Img_0092

この先、住所は中台に入って第二亀の湯という銭湯のそばを掠めながら、
暗渠は続きます。
Img_0114

緑の壁の暗渠。
Img_0116

これから先は、この記事で辿った「知っていた前野川」へと続いていくことになります。

より大きな地図で 出井川周辺 を表示

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