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暗渠ハンター 蓮根川③ 銀色の蓮根川。

蓮根川の3回目。
前回に引き続き地図を掲載しますので、全体像把握にお役立てください。

より大きな地図で 出井川周辺 を表示

赤パッケを過ぎて、かつて中台たんぼと呼ばれた肥沃なところにやってきました。

志村坂下小学校でいったん流路が消えますが、すぐに復活。
都営三田線の高架にぽっかりと川跡の空き地。
蓮根川に架かる都営三田線の高架の橋裏も楽しめます。
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よく見ると「むつみ橋児童遊園」という名前が付いています。
むつみ橋。
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児童遊園とはいうものの、
柵で仕切られたコンクリ張りの「なんだかわからない」スペース。
Img_7674

ここで何か遊びをせよ、というのも
なんだか区内児童に向けられた創作能力プログラムの一環なのかも。

創作能力開発装置としての児童遊園は、
道路に分断されながらもつづいていきます。
川筋はおおきくカーブ。
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カーブの終わりに、ちょっと変わったものが残っています。
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目盛があって、そんでハンドルをジョイントするようなところがあって…。
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水門?水位計?
何に使っていたのかわかりません…。
しかし今も使われているような風情ではないので、
やはり蓮根川が開渠だったころのものなのでは…。

之潮「川の地図辞典」(菅原健二 著)によれば蓮根川の暗渠化は1978~1883年。
それまで、昭和以降の急速な工業地化で地下水が工業用水として汲みあげられ、周辺は地盤沈下が起きていたそうです。
大雨で増水すると、合流先である新河岸川から水が逆流してきて洪水が起こっていたそうですが、汲み上げ規制と排水機所の建設によって洪水を克服してきた歴史がありました。
ここからは想像ですが、たぶんその洪水防止のための管理設備なんでしょうな。

その先は、固い土のうえに砂が捲かれた「なんでもない土地」として
暗渠が続いています。
だれからも放っておかれ、期待もされない場所。
なんだか砂が銀色に輝いて、水面のようにも見えます。
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ほら。なんだか砂の表面の模様が波のようにも見えてきます。
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こんな銀色の砂の水面地帯が結構続きます。
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遊具も全く見当たりません。
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まさに庵魚堂さんが言う「『遊び場』=土地が遊んでるところ」と同じ意味で、
じゅうぶんに遊び場。

暗渠の真ん中だけちょっと飛び出たコンクリで加工されたところも数か所。
この土地の使い勝手をさらに悪くするようにしてるとしか見えません 笑。
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さらにその先も砂でできた銀色の水面が続きますが、
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たまに現れるコンクリ加工地帯にはちょっとした違和感が…。
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その後芝浦工業大学高校の敷地に入り、敷地内で直角にまがって出てきます。

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(出てくる下流から芝浦大高を振り返ったところ。まさかこの敷地を通ってるとは…)

その後も銀色の川は続きます。
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しかし銀の水面も高島通りまで。
これを越えると、若干活用方針が変わりますね。
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遊具が出現するようになり、新宿の和泉川暗渠上にいるのとたぶん同じ豚さんが…。
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中山道にぶつかるところにあったのがこの表示。
はんのき児童遊園。
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遊園名から「橋」が取れましたね。
しかしそれよりも表示板手前のドボク系資材または
下水関連施設の一部のようなものが気になります…。

中山道を越えるとあとはほどなく新河岸川へと合流するのですが、
その短い区間はわざわざ「蓮根川緑道」と名付けられて整備されています。
…こうなるともう面白くないんだよなあ…。
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その先、大きな水門にぶつかったところが合流地点。
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その向こうには新河岸川です。
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それでですね、このさいごの蓮根川緑道の左岸には、とっても大きな「地図ではなんんも表示もなく、フェンスに囲まれたでかい土地」があるんですよ。

蓮根川が突き当たった水門から、川沿いに左に曲がる道があり、
歩行者と自転車のためだけの橋がかけられています。
その入口にはこんな表示が。
Img_7708

ここは東京都下水道局が持っている土地で、その一部を板橋区が一時借用いてるんだよ、とのこと。
うーん、これは惹かれる…。
この道を進んでみなければなりません。架けられた橋に向かって上り坂になっていますし、これを上る途中で下水道局がもっているという謎の空白スペースを確かめねば!
はたして坂の上からは見渡し放題。
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しかし、単なる荒地でした。

ひとつだけ見えたこの構造物が気になります。
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何なんだろう…この方墳みたいな、スーパーゼビウスみたいなこれ…。
もしかしたら将来的に水再生センターを作るつもりなのかもしれないですね。

結局わからないままでしたが、ここで蓮根川はおしまい。

最後に3回にわたった蓮根川の流路をANGLEで振り返ってみます。
Angle

やっぱ見どころあるいは蓮根川ならではのユニークセリングポイントは、
一番上の上流部の谷の入り組みようと、
今回取り上げたまんなか下のあたりの銀色の砂の川、
あたりですかねえ。

ちなみに今回のシリーズでは、直接引用はしませんでしたがこんな資料にもお世話になりました。
「みずみどり」いたばし水と緑の会事務局
まことにありがとうございました。感謝申し上げます。

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コメント

すみません、スーパーゼビウスに反応しました・・・。

銀色の砂の川、面白いですね。
何にも使ってないって。

投稿: Bake | 2013年3月18日 (月) 19時15分

「銀色の川」だなんて、素敵ですねぇ。

先日読んだ古い杉並新聞には、「黄金色の水路」の記事が載っていましたよ。
ま、糞尿なんですけどね・・・。

投稿: nama | 2013年3月23日 (土) 15時00分

Bakeさん
ゼビウスっぽいですよねw
川面は、もしかしたら地元の方や子どもたちには重宝してるのかも知れません。
これで土管でも置いてあったら、典型的な「昭和の空き地」ですものね。

namaさん
黄金色の水路ってのも巧いこと言いますね。ちょっとにおいそうですがw
でもね、誇張でも修飾でもなく、ほんとに銀色で何にもないところにさざ波が立ってるような道なんですよ。ほんとにw

投稿: lotus62 | 2013年3月24日 (日) 12時29分

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