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暗渠ハンター 横浜、野毛山あたり。その1

江戸や東京のことは
都度都度可能な範囲で調べるようにはしているので
ほんのすこしだけ知っていることがありますが、
横浜についてはほとんど知りません。
そんな浅はかさをものともせず(東京のことだってかなり浅はかだしw)、
断片的にですが横浜のことを短く2回に分けて書こうと思います。
地形・地質・歴史・風俗と深く調べた作品ももちろん交響曲のようで素晴らしい味わいがありますが、
浅はかに頼りなく奏でる素人ギター一本でも、
それなりに楽しいことだって見つけることができるのではないか…。
まあせめてお見苦しくない範囲で奏で続けてみようかなと。

なんて廻りくどくて都合のいい理屈はともかく、
その1回目は、野毛山のてっぺんの水道施設とその中腹の暗渠のことなど。

より大きな地図で 野毛 を表示

横浜は桜木町の南西、最寄りの駅は日ノ出町になるんでしょうか。
横浜の市街地を一望する市民憩いの地(推測)である小さな山が野毛山です。
Img_7075
そのてっぺんにあるのが「野毛山公園」。
そこには、「野毛山配水池」という水道施設があります。

Img_7070

江戸末期の開国・明治からの近代化に伴って人口が増加した横浜は、
ずいぶん上水には苦労してきたようです。
埋め立て地も多かったし、井戸から出てくる水は飲めたものでもなかったでしょう。
おいしい水の確保は市を挙げての大問題だったはずで、
何度かその実現に向けたトライアルを行っています。

1 明治元年、多摩川の水を引こうとしたけどうまくいかなかった。

2 明治6年、民間水道会社によって多摩川から木樋で市内に給水。しかし経営難に陥り県に事業引き渡し。木樋がもろかったようで、県は補修に大わらわ。

3 明治20年、英国人技師パーマーの指揮で、日本初の鉄管水道、横浜水道完成。津久井湖か引いた水をこの野毛山で浄水し、市内中心部に水がいきわたる。

こんなかんじで、ずいぶん苦労したようです。
さらにこのあと野毛山に作った浄水場は大正12年の関東大震災の被害にあって壊滅。
大正15年にこの山に配水池として水道施設を再建し、今にいたるとのこと。
(これら横浜の水道の歴史は、こちらのwebを参考にさせていただきました。感謝いたします)

いま、配水池施設は山のてっぺんでみることができます。このぽこんとしたやつ。
(配水池自体は地下にあるそうです)
Img_7074

現在もここから、西区全体&中区・南区の一部に水を送っているとのこと。
東京でいえばかつての新宿・淀橋的な位置付けなんでしょうね。

野毛山を北西に下っていくと、美しいV字谷が現れます。

Img_7069 

その下りの中腹にこんな暗渠が直交していました。

Img_7068

反対側はこう。
Img_7065

奥を覗きこみましたが住宅のスキマに埋もれるように続いて見えなくなってしまいます。
Img_7066

野毛山も小さいとはいえ山は山。
中腹やふもとにはそれなりに水も湧いたことでしょう。
そんな水を集めて流れる小川だったのかも知れません。
もちろんそうでなく、単なる宅地化に伴う排水路だったのかも、知れません。

次回はこの続き、
ちょっと北に移動して紅葉ヶ丘の裏側あたりから始まる暗渠道のお話を。

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コメント

こんにちは。横浜暗渠は閑静で素朴で空の広さを感じるようなところがあるなあと思います。暗渠だからさわやかって感じにはならないですけど、それこそギター一本が似合うかんじ。
私は、「野毛山は公園と動物園と文化施設があるから東京で言えば上野だな」と思っていましたが新宿も入っていたとは!

投稿: 大石俊六 | 2013年2月 9日 (土) 21時49分

俊六さん
ご無沙汰しております!言われてみればほんとですね、新宿だけでなく上野も入ってますねw
同じ神奈川とはいえ横浜の暗渠はずいぶん川崎と違った雰囲気ですよね。同じ素朴でもずいぶんベクトルの違った素朴さがありますw

投稿: lotus62 | 2013年2月12日 (火) 09時04分

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