« 暗渠ハンター<脱構築版> Far east man。 | トップページ | 暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。 »

暗渠ハンター 開けまして、落合川湧水あれこれ。

「川の地図辞典(多摩東部編)」(菅原健二・之潮…記事末参照)を眺めていて、急に行きたくなった落合川。とその脇を固める南沢湧水群。
自宅から自転車で半日ほどかけて行くにもいい距離だったので、気軽にそして唐突に出かけて行ったのが始まりでした。

1 落合川の源流あたりのこと

小金井街道沿いの東久留米中央町郵便局あたりで、街道に直交するのが落合川です。この交点から見る落合川上流は、開渠の体ですがほとんど水が流れていません。
Img_5231

しかし下流方向は打って変わって水が豊富。 Img_5230

そのわけは、路傍の案内板にておなじみアースくんが教えてくれます。

Img_5228
いくつかの地域から雨水幹線が接続されてきていて、
この地点から落合川に放流されているようです。なるほど。

さてここから基本的には下流に向かって行こうと思っているのですが、
上流端も近そうなのでまずはそちらを確認してみることにします。
100mほどさかのぼると、こんな看板がありました。

Img_5234

「上流端」…って珍しい表示だなあ、と独り言をいった瞬間、思い出した!!!
これはいつぞやHONDAさんが記事にしてた川だ!
ああーここかここだったかと現地にきてようやっと理解をしましたw
…いつもこんな感じですな…orz。

この水源は当然この奥にあるようですが、
「川の地図辞典」によるとこの「上流端」看板地点の北にある
八幡神社方面からの湧水もあわさって流れを作っていたようです。
なるほど境内からこの地点にむかってはこんなに下ってますね。
Img_5239

では気になるさきほどの「上流端」のさらに上流端は…?
回り込んで先を見に行ってみましょう。
裏にある工務店敷地の横にしっかりと溝が続いています。
Img_5242

しかし小さなカーブを描いて、奥のブロックにつながる前のここで溝は終わり。
Img_5246

このさらに奥のブロックは小高い土地となった駐車場があります。
Img_5244

もうここで痕跡は途絶えますね。
念のためさらに奥のブロックまで行ってみました。
しかしそこは、すでに「一本北側を落合川に並行して流れる別の川(楊柳川)が作る谷」が作られていて、つまり分水嶺を越えてしまうことになります。
その、「北の川(楊柳川)」への谷の入り口がここ、八幡第七緑地でした。
Img_5248

単純に地形から考えると上のような話なのですが、
実際ここはもっと複雑なことになっています。
小平市方面からの小川用水の流末がこのへんまで引かれていて、
北の川(楊柳川)につながっていた、
そのため北の川は「小平排水溝」とも呼ばれていた、
と前述の「川の地図辞典 多摩東部編」に書かれています。
「川の地図辞典」中の地図を見ると、その小川用水の末流は、
二つ前の写真の駐車場あたりで左右にわかれ、ひとつは北の川(楊柳川)、
もうひとつはこの落合川へとつなげて描かれています。
現地でさらっと見た限りはその痕跡を見つけられなかったので
今回はこれに詳しく触れませんが、
いつか小平市方面から小川用水を追ってきながら
この痕跡探しにチャレンジしようと思います。

落合川本流に戻りましょう。
とはいってもボリュームの関係で流域を順繰りにたどることはしません。
落合川の水はとっても美しいのですが、
Img_5257
その澄んだ流れを作っているのは周辺から集まってくる沢山の湧水。
このあとはその湧水ポイントをご紹介する形で進めていきましょう。

2 弁天池

まずはここ。弁天池。
Img_5251 51
といっても現在では、池跡を利用した釣堀、弁天フィッシングセンターとなっております。
このHPにはちょっとだけ昔の弁天池のことに触れていて、
園内には江戸時代からの弁天碑も残っているとのこと。
店主の方にお話を伺うと、この釣堀は昭和48(1973)年に営業を開始したそうです。
もしかして湧水なのですかとお尋ねしましたが、
「これだけの水量は湧水では無理でしょう」とのお答え。
園内の説明板によると、
1848年に水車を回すために川の横にこの堀を掘った
的なことが書いてあり、ここが湧水による池だという記述は見当たりません。
注意深く見ると「川の地図辞典」にも確かに
「ここで池の南からの湧水を」合わせと書いてあるので、
この池と湧水とは分けて考えるべきなのでしょうね。

3 瓢箪池

ちょっと下流に下った右岸に注ぐのは、瓢箪池。
落合川のすぐ南に小さな池があり、
さらにその南のかつての岸壁の下にこじんまりとした池があります。
Img_5264_2
崖下でいかにもみずが湧きそうなところですが、水量が少ないのかあまり水は澄んではいませんでした。

4 南沢湧水


次はもう東京を代表するような一大湧水地帯、南沢湧水群です。
これだけで数本記事になるくらいに広くてきれいでたくさんの見どころがあるので、今回はさらっと触れるだけ。
なにしろ東久留米市でもこれだけ推してますし
東京にこんな場所があるなんて、知らなかったですよ…。
お弁当を持って一日過ごしたい場所です。

Img_5278

Img_5284

南沢湧水を合わせた落合川はますます透明度が上がったような気がします。
Img_5290

5 竹林公園

ここも東久留米市自慢の湧水地。なにしろこれですから。
Img_5305
竹林の下の谷頭から、清冽な水がもうだくだくに湧き出ています。
Img_5309

もちろんこの湧水もすごくいいのですが、
ワタシ的にはこの湧水地から落合川につながる水路も気になるところ。
あんなに派手(というか万人受けするルックスというか)だったのに、
落合川までは段丘のつくる住宅街の崖下を地味目に流れていきます。
Img_5300
なんか芸能人の家に遊びに行ってパジャマ姿を見てしまったような感じ。

Img_5298

そしてこれが合流口です。左のほうに見える高架は西武池袋線。
Img_5294

6 寮の池・立野川

西武池袋線を過ぎてしばらく下り、
浅間神社あたりで合流してくるのがこの寮の池の湧水と立野川です。

寮の池は、すぐ南の段丘にある池。
窪地にある墓地の間にあって池というにはひっそりしている佇まいです。
Img_5365

一方立野川はこれまた一本で十分記事になるくらいの長い流れで、
さきほどの南沢湧水群の丘向こうに端を発し、
落合川と並行しての南の谷を伝って来る川です。
やはり美しい透明は水を湛えて、
西武池袋線沿いにある自由学園の敷地を突っ切って流れてきます。

住宅街と通りながらも、こんなきれい!
Img_5352

それでも都市河川らしい景色も見られたり。
Img_5355

このあたりが上流端です。
Img_5327

たぶんこの「消火栓」の裏がわあたりの林の中で湧いているのでは、と思いました。
Img_5328

立野川が落合川に合流する地点では、北から弁天川という短い川も合流しています。
今回は時間の関係で辿れなかったので、弁天川についてはまた後日。

さて、落合川はこの少し先で、さいかち窪を起点とする黒目川に合流します。
黒目川については、リバーサイドさんが2013新春企画として大々的に取り上げられるそうなので、楽しみです!

なお、この黒目川との合流点では今大規模調整池工事が行われているようです。
Img_5369_2

でかい。よそものなので、建設の是非はおいておきます。
Img_5371

さて2013一発めの「暗渠ハンター」記事でしたが、ほとんど開渠になっちゃいましたね。
でもまあ、「開けまして」おめでとうございますということで。
どうぞ本年もよろしくおつきあいくださいませ。


より大きな地図で 小平あたりの事情 を表示

|

« 暗渠ハンター<脱構築版> Far east man。 | トップページ | 暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。 »

2070 ・・・その他水系」カテゴリの記事

コメント

ブログを記事にする前から、宣伝して頂いて有難うございます。
(Tweetして期待されちゃったかなあ(笑))

落合川はかなり素晴らしい場所みたいですね。
黒目川歩きの続きとして、年始休暇中に出かけてみようと思っています。
この記事を参考にさせて頂き、色々巡ってみたいですね。
(今からワクワクしています)

投稿: リバーサイド | 2013年1月 1日 (火) 17時50分

リバーサイドさん、ヘンにハードルあげちゃってたら申し訳ありません;;;
穏やかなお天気になるといいですね。
上流部は河原もはらっぱになっていたりするので、おひるごはんなど河原で広げられるとまた楽しいと思います!

投稿: lotus62 | 2013年1月 3日 (木) 21時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 暗渠ハンター 開けまして、落合川湧水あれこれ。:

« 暗渠ハンター<脱構築版> Far east man。 | トップページ | 暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。 »