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暗渠ハンター つりがねエリアスペシャル!

暗渠者には比較的メジャーな場所なのかもしれません、
仙川のそば、祖師谷大蔵駅と千歳烏山駅の間くらいにある、
つりがね池。
まずは地形図をどうぞ。
GoogleEarthさん東京地形地図さん、いつもありがとうございます。

Photo

左には上下に仙川が貫き、その右側に
ぽこんとした窪みを見せているのがつりがね池(赤い点線)。
昔の地図をみると、「鐘池」なんて書いてあったりもします。
祖師谷からがくんと仙川に下った崖下にある湧水の池で、
せやがや百景という世田谷の名所に指定されているところ。
とはいえとても小さな池です。公園になってるけど、ほんとに池しかないような公園。
ですが、上の地形図のとおり地形的にはとても面白いんですよ。
池だけじゃなくってそばにある谷とか。
この崖から仙川に続く流れは、この池からのものだけでなくすぐ隣にもう一本あったようです。
今回はその二つの流れと、
周辺にある仙川の支流暗渠やおそらく揚げ堀的な暗渠をいくつかご紹介する「つりがねエリア」スペシャル、ということではじめてみたいと思います。
周辺地図はこちら。

より大きな地図で 谷戸川 を表示

1 つりがね池
まあこういうことなんですよ。
Img_6222

背後はこうなってて、こっから急に駆け上がる崖がそびえます。
Img_6223

この下流はこういうふうに暗渠が続き、
Img_6235

その反対側のブロックに開渠となってこう出てきます。
Img_6241

これだけでも相当ありがたいもんが拝めてる気がします。
左側が駐車場でスペースが空いてるので、ちょっと奥まで見ることができます。
Img_6242

2 その横の谷の流れ
この流れのすぐ南にももう一つ流れがあるようで。
祖師谷5丁目公園という高台の公園の横の深い谷の下を流れているようです。
(この公園の奥が崖上になってます)
Img_6252

公園の向こうの谷底はここ。
Img_6258

もうすこし近づいてみましょう。
Img_6256

こっからまっすぐ住宅の裏を通って、ここに出てくるようです。
Img_6248

厳重に閉じ込められた暗渠。
ちょっと金網の奥を凝視してみます。
じぃっ。
Img_6249

覗き込んでいる私が立っているのは、
つりがね池のさっきの出口(7つまえの写真)と、ここは同じ道路。
この道路自体も、仙川に並行して流れる揚げ堀のような水路です。
ちょっと広くて不自然なかんじが残る道路です。
Img_6263

この道路はしばらく仙川に沿って続き、ここで合流。
大石橋(だいしばし)、という橋のところ。
Img_6281

こんなに見事に大胆に合流口があるとは思いませんでした。
水もけっこう流れ出ています。
Img_6285

3 仙川左岸のいくつかの暗渠
こんどは逆に、この道路をつりがね池からの流れの合流地点から遡ります。
するとけっこう変化に富んだ暗渠をめぐることができます。
まず見どころはここかな。
仙川べりに祖師谷公園ができているんですが、その入口のところ。
先の道路を北上すると、じみーに左に入っていく暗渠があります。
Img_6295

奥に入ってみましょう。
つきあたりはこう成っていて、奥にははしご式開渠が続いてます。
Img_6268

ここから左にももう一本分岐。それはこんなふうな蓋暗渠となって、
公園スペースから仙川へと続いていきます。
Img_6271

これはご丁寧に公園内でフェイク橋(暗渠橋?)の下を通って、
Img_6274
仙川に向かってだぁー。っと口を開けています。
Img_6277

さっきの分岐(4つ前の写真)からさらに北上してみましょう。
公園の淵を通ってはしご式開渠が続いていきます。
Img_6297

その後クローズドな場所を適当な蓋がされた暗渠が続き、
Img_6300

一般道の横に蓋暗渠となって身近な存在に。
Img_6302

さらに右からまた別の暗渠(源造橋からの悪水:後述)が合わさって
Img_6303

公園淵をさらに蓋暗渠で続きます。
Img_6306

これはこの先の駒沢大学野球部のグランドまたは寮のあたりを掠めて
仙川に合流するようです。
Img_6310

4 源造橋を通る悪水の流れ
次は3つまえの写真の支流の写真をいくつか。
分岐点から上流を覗きこむと、
蓋暗渠が続いているのが確認できます。
Img_6305

回り込んでみると、祖師谷保育園の敷地を囲んで流れている模様。
Img_6325
保育園の玄関口を写真奥から手前に来て、90度曲がって写真の右手に続いてきます。
(この玄関口、蓋暗渠ですよ!)
Img_6326

その先、保育園と畑の間に続く素朴な暗渠。
Img_6323

さ、ここ入ってみましょう。
素朴すぎる。中ほどまで行って振り返ってみた写真。
Img_6322

さらに先、太い車道との交差点には、こんな看板がありました。
Img_6318

源造さんが近所にいらしたそうです。
そうそう、以前「山はなくても川はある」のYKKさんや、
東京の水」のHONDAさんが、近辺のことを書いてらっしゃいます。
お二人の記事を読むと、
どうやらこの「3 仙川左岸のいくつかの暗渠」の章で取り上げている
揚げ堀のような川をかつて「類さん川」と呼んでいたようです。
※今回私は一次資料を当たれませんでしたので、「類さん川」についてはお二人の記事を全面的に参考にさせていただきました。ありがとうございます。

5 さいごは右岸もみてみよう
これまでずっと左岸を紹介してきましたが、右岸もちょっとだけ。
祖師谷公園は仙川の左岸・右岸にまたがる大きな公園ですが、
右岸側の公園の南に絶景暗渠がありました。
成城9-18あたり。
おおきなお屋敷の横に立入を拒む一本の暗渠道。
Img_6288

反対側はどうなってるかな…。やはり立入断固拒否。
Img_6289

そばまで寄って覗きこんでみると…。
柳の向こうに緑のじゅうたんが広がっていました。
Img_6290_2

ここも素晴らしい眺め。まるで京都のお寺ですよ…。

★2014.9.27追記
残念ながら上の写真の暗渠は付近の再開発のため消滅してしまいました。

以上、ひとつの川を辿る、というコースではなかったけど、
つりがね池周辺はいろいろなバリエーションの暗渠が楽しめる
幕の内弁当のようなエリアでした。

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コメント

類さん川の周囲にはたくさんの暗渠があるんですね。
実はこの類さん川は私が最初にブログ執筆のために歩いた川です
(それ以前の数年は、諸先輩方のサイトを参考に歩いていました)。

で、そうなんですよ! 類さん川の説明板も祖師谷公園内にあったのですが、
一次資料はないんです。この上祖師谷郷土研究会もよくわからないのです。
まぁ、地元の郷土史料研究者の方が立てたのかもしれません。
私の地元にも似たような説明板があります。

投稿: YKK | 2013年1月28日 (月) 23時34分

YKKさん
おお、記念すべき暗渠なのですね。
説明板は、なにかこう、不意に天の方から解きづらいクエスチョンを投げかけられたような、そんな気分にさせられますw
看板の設置にもそれなりにお金がかかるでしょうに、
そんな楽しみを我々に与えてくれた上祖師谷郷土研究会の方々に感謝したい気分ですww

投稿: lotus62 | 2013年1月29日 (火) 09時00分

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