« 暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。 | トップページ | 暗渠ハンター<脱構築版> 「鉄道島」と品川用水 »

暗渠ハンター <脱構築版>抱きしめたいほど愛おしい、名もないどぶのことなど。

【前口上】
かつて取り上げた場所(や、書こうと思って放っておいたと場所)も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの年末年始特別企画(ホントは時間がなくて短編しか書けない時の企画)として、不連続で載せていくことにします。

********************************************

せっせと都内の川跡を廻っている。
やみくもに廻ることもあるが、やはり事前に調べあたりをつけて、
「今日はここの川を廻るぞ」と勇んで探しにいくことが多い。当然そのほうが効率的だし。
しかし、稚拙ながら都内の主要な水系もおおむね把握し、
「どのへんにある水路は何川水系」と支流レベルでわかったつもりでいても、
それでも「なんだこれ」という水路に出会うこともある。
今回のこれがそんな水路だ。

Img_7780
中板橋23-4にある暗渠。
この流路を示した資料は手元になし。
だがここは地形から言っても間違いなく石神井川の支流水路の跡であろう。

写真の奥には5つのマンホールが連続で穴を穿っている。
(ちなみにこの5つのうちの一組は「おしくらマンホール」)
この形態はまず直下に下水道管が通っている徴だし、
この大変珍しい「5連」という不自然な工事跡は、なにか「ワケあり」の証拠だ。

写真をさらに注意深く見ていただきたい。
道の手前のほうに横に一本、梁のようなものが通っているのが確認できる。
これはおそらく近年までここが「はしご式開渠」の水路で、
ある時期にアスファルトで蓋をしてしまった痕跡。
しかし石神井川の支流としての記録は、どこを探しても見たことがない…。
単なる住宅街を貫く排水路の一つで、たぶんある時期に「くさくて不衛生だから」という理由で、無理やり蓋をされた「どぶ」に違いない。

そんな「どぶ」とて、思いもしなかった暗渠に出会うときは、いつも胸がときめく。
こんなところで、ひっそりと生きていたか、水を流していたか、
せっせと臭い水もがんばって流下していたか。
そう思うと、
なんだか握手したいような一言あいさつを交わしたいような抱きしめたいような…。

都内の暗渠を廻る楽しみは、
「私しか知らない」小さなどぶのような水路の発見にあるのかもしれない。

*****************
元記事は…これから書きますw

|

« 暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。 | トップページ | 暗渠ハンター<脱構築版> 「鉄道島」と品川用水 »

2056 ・・・石神井川水系」カテゴリの記事

2080 ・・・暗渠・川筋で拾ったかけら」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/156279/48750210

この記事へのトラックバック一覧です: 暗渠ハンター <脱構築版>抱きしめたいほど愛おしい、名もないどぶのことなど。:

« 暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。 | トップページ | 暗渠ハンター<脱構築版> 「鉄道島」と品川用水 »