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2013年1月

暗渠ハンター つりがねエリアスペシャル!

暗渠者には比較的メジャーな場所なのかもしれません、
仙川のそば、祖師谷大蔵駅と千歳烏山駅の間くらいにある、
つりがね池。
まずは地形図をどうぞ。
GoogleEarthさん東京地形地図さん、いつもありがとうございます。

Photo

左には上下に仙川が貫き、その右側に
ぽこんとした窪みを見せているのがつりがね池(赤い点線)。
昔の地図をみると、「鐘池」なんて書いてあったりもします。
祖師谷からがくんと仙川に下った崖下にある湧水の池で、
せやがや百景という世田谷の名所に指定されているところ。
とはいえとても小さな池です。公園になってるけど、ほんとに池しかないような公園。
ですが、上の地形図のとおり地形的にはとても面白いんですよ。
池だけじゃなくってそばにある谷とか。
この崖から仙川に続く流れは、この池からのものだけでなくすぐ隣にもう一本あったようです。
今回はその二つの流れと、
周辺にある仙川の支流暗渠やおそらく揚げ堀的な暗渠をいくつかご紹介する「つりがねエリア」スペシャル、ということではじめてみたいと思います。
周辺地図はこちら。

より大きな地図で 谷戸川 を表示

1 つりがね池
まあこういうことなんですよ。
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背後はこうなってて、こっから急に駆け上がる崖がそびえます。
Img_6223

この下流はこういうふうに暗渠が続き、
Img_6235

その反対側のブロックに開渠となってこう出てきます。
Img_6241

これだけでも相当ありがたいもんが拝めてる気がします。
左側が駐車場でスペースが空いてるので、ちょっと奥まで見ることができます。
Img_6242

2 その横の谷の流れ
この流れのすぐ南にももう一つ流れがあるようで。
祖師谷5丁目公園という高台の公園の横の深い谷の下を流れているようです。
(この公園の奥が崖上になってます)
Img_6252

公園の向こうの谷底はここ。
Img_6258

もうすこし近づいてみましょう。
Img_6256

こっからまっすぐ住宅の裏を通って、ここに出てくるようです。
Img_6248

厳重に閉じ込められた暗渠。
ちょっと金網の奥を凝視してみます。
じぃっ。
Img_6249

覗き込んでいる私が立っているのは、
つりがね池のさっきの出口(7つまえの写真)と、ここは同じ道路。
この道路自体も、仙川に並行して流れる揚げ堀のような水路です。
ちょっと広くて不自然なかんじが残る道路です。
Img_6263

この道路はしばらく仙川に沿って続き、ここで合流。
大石橋(だいしばし)、という橋のところ。
Img_6281

こんなに見事に大胆に合流口があるとは思いませんでした。
水もけっこう流れ出ています。
Img_6285

3 仙川左岸のいくつかの暗渠
こんどは逆に、この道路をつりがね池からの流れの合流地点から遡ります。
するとけっこう変化に富んだ暗渠をめぐることができます。
まず見どころはここかな。
仙川べりに祖師谷公園ができているんですが、その入口のところ。
先の道路を北上すると、じみーに左に入っていく暗渠があります。
Img_6295

奥に入ってみましょう。
つきあたりはこう成っていて、奥にははしご式開渠が続いてます。
Img_6268

ここから左にももう一本分岐。それはこんなふうな蓋暗渠となって、
公園スペースから仙川へと続いていきます。
Img_6271

これはご丁寧に公園内でフェイク橋(暗渠橋?)の下を通って、
Img_6274
仙川に向かってだぁー。っと口を開けています。
Img_6277

さっきの分岐(4つ前の写真)からさらに北上してみましょう。
公園の淵を通ってはしご式開渠が続いていきます。
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その後クローズドな場所を適当な蓋がされた暗渠が続き、
Img_6300

一般道の横に蓋暗渠となって身近な存在に。
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さらに右からまた別の暗渠(源造橋からの悪水:後述)が合わさって
Img_6303

公園淵をさらに蓋暗渠で続きます。
Img_6306

これはこの先の駒沢大学野球部のグランドまたは寮のあたりを掠めて
仙川に合流するようです。
Img_6310

4 源造橋を通る悪水の流れ
次は3つまえの写真の支流の写真をいくつか。
分岐点から上流を覗きこむと、
蓋暗渠が続いているのが確認できます。
Img_6305

回り込んでみると、祖師谷保育園の敷地を囲んで流れている模様。
Img_6325
保育園の玄関口を写真奥から手前に来て、90度曲がって写真の右手に続いてきます。
(この玄関口、蓋暗渠ですよ!)
Img_6326

その先、保育園と畑の間に続く素朴な暗渠。
Img_6323

さ、ここ入ってみましょう。
素朴すぎる。中ほどまで行って振り返ってみた写真。
Img_6322

さらに先、太い車道との交差点には、こんな看板がありました。
Img_6318

源造さんが近所にいらしたそうです。
そうそう、以前「山はなくても川はある」のYKKさんや、
東京の水」のHONDAさんが、近辺のことを書いてらっしゃいます。
お二人の記事を読むと、
どうやらこの「3 仙川左岸のいくつかの暗渠」の章で取り上げている
揚げ堀のような川をかつて「類さん川」と呼んでいたようです。
※今回私は一次資料を当たれませんでしたので、「類さん川」についてはお二人の記事を全面的に参考にさせていただきました。ありがとうございます。

5 さいごは右岸もみてみよう
これまでずっと左岸を紹介してきましたが、右岸もちょっとだけ。
祖師谷公園は仙川の左岸・右岸にまたがる大きな公園ですが、
右岸側の公園の南に絶景暗渠がありました。
成城9-18あたり。
おおきなお屋敷の横に立入を拒む一本の暗渠道。
Img_6288

反対側はどうなってるかな…。やはり立入断固拒否。
Img_6289

そばまで寄って覗きこんでみると…。
柳の向こうに緑のじゅうたんが広がっていました。
Img_6290_2

ここも素晴らしい眺め。まるで京都のお寺ですよ…。

★2014.9.27追記
残念ながら上の写真の暗渠は付近の再開発のため消滅してしまいました。

以上、ひとつの川を辿る、というコースではなかったけど、
つりがね池周辺はいろいろなバリエーションの暗渠が楽しめる
幕の内弁当のようなエリアでした。

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暗渠ハンター<脱構築版> 「鉄道島」と品川用水

【前口上】
かつて取り上げた場所(や、書こうと思って放っておいたと場所)も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの特別企画(ホントは時間がなくて短編しか書けない時の企画)として、不連続で載せていくことにします。

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暗渠や川跡を描き込み続けている「マイ地図」を眺めるのはもちろんだが、
なんでもないふつうの地図を見るのも好きだ。
そんな地図を見るときは、
まず鉄道路線や幹線道路、町境などをさっと認識し
頭の中の座標軸と同期させ、
そこから川跡を透かし見るようにして眺めている、
といったプロセスが私の「認知パターン」なのだろうなと改めて今思った次第。

しかし鉄道路線だけであっても見どころはけっこうあって、
目下の私のツボは「鉄道島(てつどうじま←今作った呼び名だけど)」。
「鉄道島」とは、たとえば東田端。
ここはJR京浜東北線(山手線)と東北本線に挟まれ、
あたかも「島」のようになっているところ。

またこの辺りは「鉄道島」多発地帯で、
田端・日暮里・三河島を頂点とするトライアングルエリアにおいては、
JR線(山手線・京浜東北線・常磐線・東北本線)、京成本線、日暮里舎人ライナーが
ひとっところに入り乱れ、
たくさんの「鉄道島」がいわば「列島」を形成しているではないか。

山手線のすぐ南にも「鉄道島」があった。品川区西品川1丁目。
ここは東海道新幹線(横須賀線)とりんかい線によって切り取られた島だ。
大崎方面からくる線路のカーブが、川筋のように美しくしなっている。

そんな西品川1丁目の鉄道島を貫いているのが、品川用水。
東京都羽村市で多摩川から取水し江戸市中に飲料水(上水)を届けていた玉川上水。
その玉川上水から三鷹辺りで分水を受け、
千歳烏山-千歳船橋-馬事公苑-桜新町-野沢
-学芸大学-武蔵小山-戸越-下神明
と尾根伝いにはるばる水を運び、ここ西品川を経て目黒川に落ちていく、
というのが品川用水である。
江戸時代から流域一帯の灌漑に使用されており、
通水後には流域の生産力(石高)が飛躍的に上がったことを
当時の資料が物語っている。
現在では、その性格上(標高の高い場所にある/人工の水路であるため)か
下水道「幹線」に転用されることはあまりないようで、
品川用水では暗渠独特の雰囲気や流れの痕跡は殆ど見つけることができない。

ところが流末も近いこの西品川1丁目では、
短い区間だが暗渠路地を辿ることができる。
鉄道島にある品川用水のなごり道。

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…ガラパゴス、と言ってはまことに失礼かもしれないが、
私にとっては有難き愛しき「島」なのである。

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すこし関連のある記事はこちら
またはこちらこちら。あるいはこちら
ちょっとはなれてこちらにも。
品川用水と銭湯のことについて書いたものはこちら

なお品川用水については、
『東京「暗渠」散歩』で福田さんがさらに詳しい記事を執筆されています。

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暗渠ハンター <脱構築版>抱きしめたいほど愛おしい、名もないどぶのことなど。

【前口上】
かつて取り上げた場所(や、書こうと思って放っておいたと場所)も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの年末年始特別企画(ホントは時間がなくて短編しか書けない時の企画)として、不連続で載せていくことにします。

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せっせと都内の川跡を廻っている。
やみくもに廻ることもあるが、やはり事前に調べあたりをつけて、
「今日はここの川を廻るぞ」と勇んで探しにいくことが多い。当然そのほうが効率的だし。
しかし、稚拙ながら都内の主要な水系もおおむね把握し、
「どのへんにある水路は何川水系」と支流レベルでわかったつもりでいても、
それでも「なんだこれ」という水路に出会うこともある。
今回のこれがそんな水路だ。

Img_7780
中板橋23-4にある暗渠。
この流路を示した資料は手元になし。
だがここは地形から言っても間違いなく石神井川の支流水路の跡であろう。

写真の奥には5つのマンホールが連続で穴を穿っている。
(ちなみにこの5つのうちの一組は「おしくらマンホール」)
この形態はまず直下に下水道管が通っている徴だし、
この大変珍しい「5連」という不自然な工事跡は、なにか「ワケあり」の証拠だ。

写真をさらに注意深く見ていただきたい。
道の手前のほうに横に一本、梁のようなものが通っているのが確認できる。
これはおそらく近年までここが「はしご式開渠」の水路で、
ある時期にアスファルトで蓋をしてしまった痕跡。
しかし石神井川の支流としての記録は、どこを探しても見たことがない…。
単なる住宅街を貫く排水路の一つで、たぶんある時期に「くさくて不衛生だから」という理由で、無理やり蓋をされた「どぶ」に違いない。

そんな「どぶ」とて、思いもしなかった暗渠に出会うときは、いつも胸がときめく。
こんなところで、ひっそりと生きていたか、水を流していたか、
せっせと臭い水もがんばって流下していたか。
そう思うと、
なんだか握手したいような一言あいさつを交わしたいような抱きしめたいような…。

都内の暗渠を廻る楽しみは、
「私しか知らない」小さなどぶのような水路の発見にあるのかもしれない。

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元記事は…これから書きますw

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暗渠ハンター 祖師谷で見つけた杉並エッセンスの蓋暗渠。

今回はリベンジ記事。
以前、谷戸川を辿った記事を書きました。
その2回目で、谷戸川から祖師谷大蔵駅方面に延びる支流を見つけたんですが、
途中の栗林で見失ってしまいました。
その回のコメントでHONDAさんから
「それは駅の北まで続いている」とのご指摘をいただき、
いつかそれを探しに行こうと思っていましたが、とうとうその機会ができたので、
今日はそのご報告。

1 どこに続くかわからない「外道」暗渠
まずは小田急線・祖師谷大蔵駅の近辺を洗います。
駅の南のみずほ銀行横にさっそく暗渠道発見。
Img_6340

おお!?キミか?キミなのか?
裏側にまわってみます。こう続いていました、銀行の敷地伝いに。
Img_6345
その出口がこうなってて、
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なんとこの出口には「おしくらマンホール」が!
しかも形が違う大小の「ゆきだるま」みたいな珍しい形!
Img_6347

しかしここからは痕跡を絶ってしまうのです。
地形的には緩やかに谷戸川方面に傾いているようですが、
その道筋がわからない…。
それに、今回の宿題である冒頭の「栗林」にはちょっと距離的に辿りつきそうにありません。
釣りの世界では、その日狙った獲物以外の「釣れてしまった」獲物を
「外道」なんて呼びますが、まさにこれは「外道」でしたね。
(そもそも釣り素人である私からすると、どんな獲物でも釣れるとうれしいので
なんだか「外道」という言葉にかなりの違和感があるのですが、敢えてこの言葉を使ってみます。外道呼ばわりしても、この暗渠、雰囲気とか大好きです)

2 そしてメインへ
うれしい「外道」と戯れつつうろうろしていたら、問題の栗林に行きつきました。
Img_6355

さてこっからが勝負。蓋暗渠がこの写真の真ん中をまっすぐ奥に伸びていますが、
前回は左から回り込んで観察し、この先で見失ってしまいました。
まだこの時点ではぼんくらな私は、
この延長線上に暗渠が続いていくものと思い込んでいます。
まあ今日はゆっくり勝負をかけてやろうと、
栗林の右側をぐるっと回りこんでみることにします。

千歳船橋駅と祖師谷大蔵駅を小田急線に沿って走る道路を歩いていると…
うわ。ばっくり開く異世界の入口が…。
Img_6365

でも位置的にここはないよなあ、これも「外道」かなあと思いながら、
とにかく入ってみることに。
まあ多少の勇気は必要でした。クモの巣張っててもいいくらいの、
長い間人が通った気配のない「影」のような道です。
Img_6368

突き当たりは、件の栗林。
Img_6369

支流の支流が合流するのかな、と栗林を覗きこむと…。
Img_6370

がーん!!!
「栗林を直進」かと思い込んでいたこの暗渠は、
栗林のはしっこでなんと直角にまがってこちらに向かって続いているのでした!
ああー。世の中何がおこるかわからない。一寸先は闇。転ばぬ先の杖、さえ役に立たないような意外な展開でした。

そうとわかればこの先は!? さっそく引き返してこの上流を見にいくのだ!
とテンションあがった私ですが、
ここまでうっかり自転車で入ってきてしまっており、
道が細い上にここで行き止りなので自転車が転回できません…。
今来たまっすぐ道を、うねうねと方向が定まらないハンドルさばきでバックで戻ります。
これは人に見られたくない姿…。

さきほどの入口にもどって、小田急線高架下に向かう暗渠の続きを確認。
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よーし高架の向こうに回り込むぜい!

続きはわりと簡単に見つかりました。
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入ってみると、細い道を蓋暗渠が延々と続くという
まるで杉並区みたいないい雰囲気の暗渠道!
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これは素晴らしい!

こういう適当な舗装も魅力的です。まるでモダンアート。
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さあこの先、自転車に乗った私は無事通りぬけられるのでしょうか(笑)。
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難所が続きますが、却って嬉しくなります、私。
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直線でずばんと続いてきたのですが、残念ながらここで蓋暗渠はおしまい。
祖師谷1丁目32-1。
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いやーこれは素敵な充実感。
しばらく余韻に浸ってから、この先を探します。

かなり妄想が入りますが、ブロックの左右を行き来しながらどうやらここまで辿れそう。
祖師谷1-31-5あたり。
Img_6388

「東京時層地図」でも先ほどの蓋暗渠での水路は確認できますが、
ここは記されていません。
また、起伏的に見ても、ギリギリこのへんまでは遡れそうなかんじ。
もちろん湧水を源にした水路ではなく、
宅地化に伴って造られた排水路だと思います。

いずれにしろ、宿題をきちんとおわした感じがあって、よかったよかった。
教えていただいたHONDAさんに改めて感謝いたします。

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暗渠ハンター 開けまして、落合川湧水あれこれ。

「川の地図辞典(多摩東部編)」(菅原健二・之潮…記事末参照)を眺めていて、急に行きたくなった落合川。とその脇を固める南沢湧水群。
自宅から自転車で半日ほどかけて行くにもいい距離だったので、気軽にそして唐突に出かけて行ったのが始まりでした。

1 落合川の源流あたりのこと

小金井街道沿いの東久留米中央町郵便局あたりで、街道に直交するのが落合川です。この交点から見る落合川上流は、開渠の体ですがほとんど水が流れていません。
Img_5231

しかし下流方向は打って変わって水が豊富。 Img_5230

そのわけは、路傍の案内板にておなじみアースくんが教えてくれます。

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いくつかの地域から雨水幹線が接続されてきていて、
この地点から落合川に放流されているようです。なるほど。

さてここから基本的には下流に向かって行こうと思っているのですが、
上流端も近そうなのでまずはそちらを確認してみることにします。
100mほどさかのぼると、こんな看板がありました。

Img_5234

「上流端」…って珍しい表示だなあ、と独り言をいった瞬間、思い出した!!!
これはいつぞやHONDAさんが記事にしてた川だ!
ああーここかここだったかと現地にきてようやっと理解をしましたw
…いつもこんな感じですな…orz。

この水源は当然この奥にあるようですが、
「川の地図辞典」によるとこの「上流端」看板地点の北にある
八幡神社方面からの湧水もあわさって流れを作っていたようです。
なるほど境内からこの地点にむかってはこんなに下ってますね。
Img_5239

では気になるさきほどの「上流端」のさらに上流端は…?
回り込んで先を見に行ってみましょう。
裏にある工務店敷地の横にしっかりと溝が続いています。
Img_5242

しかし小さなカーブを描いて、奥のブロックにつながる前のここで溝は終わり。
Img_5246

このさらに奥のブロックは小高い土地となった駐車場があります。
Img_5244

もうここで痕跡は途絶えますね。
念のためさらに奥のブロックまで行ってみました。
しかしそこは、すでに「一本北側を落合川に並行して流れる別の川(楊柳川)が作る谷」が作られていて、つまり分水嶺を越えてしまうことになります。
その、「北の川(楊柳川)」への谷の入り口がここ、八幡第七緑地でした。
Img_5248

単純に地形から考えると上のような話なのですが、
実際ここはもっと複雑なことになっています。
小平市方面からの小川用水の流末がこのへんまで引かれていて、
北の川(楊柳川)につながっていた、
そのため北の川は「小平排水溝」とも呼ばれていた、
と前述の「川の地図辞典 多摩東部編」に書かれています。
「川の地図辞典」中の地図を見ると、その小川用水の末流は、
二つ前の写真の駐車場あたりで左右にわかれ、ひとつは北の川(楊柳川)、
もうひとつはこの落合川へとつなげて描かれています。
現地でさらっと見た限りはその痕跡を見つけられなかったので
今回はこれに詳しく触れませんが、
いつか小平市方面から小川用水を追ってきながら
この痕跡探しにチャレンジしようと思います。

落合川本流に戻りましょう。
とはいってもボリュームの関係で流域を順繰りにたどることはしません。
落合川の水はとっても美しいのですが、
Img_5257
その澄んだ流れを作っているのは周辺から集まってくる沢山の湧水。
このあとはその湧水ポイントをご紹介する形で進めていきましょう。

2 弁天池

まずはここ。弁天池。
Img_5251 51
といっても現在では、池跡を利用した釣堀、弁天フィッシングセンターとなっております。
このHPにはちょっとだけ昔の弁天池のことに触れていて、
園内には江戸時代からの弁天碑も残っているとのこと。
店主の方にお話を伺うと、この釣堀は昭和48(1973)年に営業を開始したそうです。
もしかして湧水なのですかとお尋ねしましたが、
「これだけの水量は湧水では無理でしょう」とのお答え。
園内の説明板によると、
1848年に水車を回すために川の横にこの堀を掘った
的なことが書いてあり、ここが湧水による池だという記述は見当たりません。
注意深く見ると「川の地図辞典」にも確かに
「ここで池の南からの湧水を」合わせと書いてあるので、
この池と湧水とは分けて考えるべきなのでしょうね。

3 瓢箪池

ちょっと下流に下った右岸に注ぐのは、瓢箪池。
落合川のすぐ南に小さな池があり、
さらにその南のかつての岸壁の下にこじんまりとした池があります。
Img_5264_2
崖下でいかにもみずが湧きそうなところですが、水量が少ないのかあまり水は澄んではいませんでした。

4 南沢湧水


次はもう東京を代表するような一大湧水地帯、南沢湧水群です。
これだけで数本記事になるくらいに広くてきれいでたくさんの見どころがあるので、今回はさらっと触れるだけ。
なにしろ東久留米市でもこれだけ推してますし
東京にこんな場所があるなんて、知らなかったですよ…。
お弁当を持って一日過ごしたい場所です。

Img_5278

Img_5284

南沢湧水を合わせた落合川はますます透明度が上がったような気がします。
Img_5290

5 竹林公園

ここも東久留米市自慢の湧水地。なにしろこれですから。
Img_5305
竹林の下の谷頭から、清冽な水がもうだくだくに湧き出ています。
Img_5309

もちろんこの湧水もすごくいいのですが、
ワタシ的にはこの湧水地から落合川につながる水路も気になるところ。
あんなに派手(というか万人受けするルックスというか)だったのに、
落合川までは段丘のつくる住宅街の崖下を地味目に流れていきます。
Img_5300
なんか芸能人の家に遊びに行ってパジャマ姿を見てしまったような感じ。

Img_5298

そしてこれが合流口です。左のほうに見える高架は西武池袋線。
Img_5294

6 寮の池・立野川

西武池袋線を過ぎてしばらく下り、
浅間神社あたりで合流してくるのがこの寮の池の湧水と立野川です。

寮の池は、すぐ南の段丘にある池。
窪地にある墓地の間にあって池というにはひっそりしている佇まいです。
Img_5365

一方立野川はこれまた一本で十分記事になるくらいの長い流れで、
さきほどの南沢湧水群の丘向こうに端を発し、
落合川と並行しての南の谷を伝って来る川です。
やはり美しい透明は水を湛えて、
西武池袋線沿いにある自由学園の敷地を突っ切って流れてきます。

住宅街と通りながらも、こんなきれい!
Img_5352

それでも都市河川らしい景色も見られたり。
Img_5355

このあたりが上流端です。
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たぶんこの「消火栓」の裏がわあたりの林の中で湧いているのでは、と思いました。
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立野川が落合川に合流する地点では、北から弁天川という短い川も合流しています。
今回は時間の関係で辿れなかったので、弁天川についてはまた後日。

さて、落合川はこの少し先で、さいかち窪を起点とする黒目川に合流します。
黒目川については、リバーサイドさんが2013新春企画として大々的に取り上げられるそうなので、楽しみです!

なお、この黒目川との合流点では今大規模調整池工事が行われているようです。
Img_5369_2

でかい。よそものなので、建設の是非はおいておきます。
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さて2013一発めの「暗渠ハンター」記事でしたが、ほとんど開渠になっちゃいましたね。
でもまあ、「開けまして」おめでとうございますということで。
どうぞ本年もよろしくおつきあいくださいませ。


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