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暗渠ハンター 「暗渠本」アウトテイク!田柄川の水源

そろそろ『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩本田創編・著 洋泉社(ブログの左枠中程をご参照ください)の発売も近くなってまいりましたので、
プロモーションというわけではないですが(いや正直言うとそうなんですが)、ちょっとそれ絡みのお話を。
この本の中で、私は「エンガ堀」と「田柄川」のページを担当させていただきました。
まあ本編は本で読んでいただくとして、何回かに分けてそれらの「アウトテイク版」を書いていくことにします。

田柄川は、田柄用水として田無に端を発し、(←”田”で頭韻を踏んでいるみたいですな)
富士街道をずずっと下ってきて
西武池袋線・石神井公園駅あたりから北上し、
三原台・土支田あたりの谷をうねうねと通って、
光が丘近辺に来るころには本来の自然河川とくっつけられてて、
さらに光が丘を越えて田柄を通るころには
田柄川・田柄用水と二本に分かれて一帯を潤していた、
という、自然河川と人工用水でパッチワークみたいに構成された川です。
ANGLEで田柄川・田柄用水の全貌とを表すとこうなります。フクザツ。

 ※因みに今回は、流れを表す縦のバーの色を、人工用水は赤、自然河川は青としました。
ただし上下で真ん中辺の笹目通りあたりは、土支田付近の湧水を合わせていたり用水開削以前は雨の降ったときだけ流れる枯れ川だったという説もあるので赤でも青でもなく赤青マダラ、が正確なのかも知れません。

 ※現れる暗渠アプリケーション(暗渠サイン)はオレンジの丸で示しました。

Angle

『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩』では田柄辺り土支田あたりからを環八を越えるあたり、つまり縦軸の下半分を中心にご紹介しているので、
田無の水源付近から上半分はズバッとカットしています。
ここではカットした上半分を今回取り上げてみましょう。
また、原稿では田柄周辺で北からやってくる二本の支流のことも取り上げましたが、その下流で合流する南からの数本の支流については触れませんでした。それも、回を変えてご紹介していきます。

田柄用水は、玉川上水から分水された田無用水のさらに分水。
その分水地点は田無駅のそばにあります。

奥に続いているレンガ敷きのところが田無用水。
そこの真ん中に車止め的な丸太的なものが建っていて、ここが田柄用水の起点となっています。
Img_4819

レンガ敷きから、蓋暗渠に。
Img_4820

なんとも素敵なはじまりです。ここからしばらく蓋暗渠が続くので、
蓋暗渠ファンには断然お勧めしたいコースです。
途中新青梅街道、所沢街道などでかい道が複雑に交錯するところでは一瞬川筋がわからなくなりますが、北原町に入ってしまえばまた蓋暗渠が出現するので、ここまでくればもう迷うことはないでしょう。

蓋暗渠上の「止まれ」。
車止めはポールや柵みたいに具体的だけど、人止めは抽象的です。
Img_4829

さすが用水、畑に囲まれた開放的な場所を涼しい顔で進んでいきます。カーブなんかでたまに工法切り替わっているところも面白い。
…きっと杉並区だったたここも同じ蓋素材を使って美しく仕上げるんだろうなあ…。
Img_4832

しかしここはここで、周りが開放的な分なんだか「パースペクティブ」とか「見晴らし」といったような普段暗渠に居る時は考えないような言葉が、
自然に頭に浮かんできてしまいます。
みてくださいこの奥行きとヌケを!
Img_4834

お、縁石付のバージョンも出現です。
Img_4839

保谷町5丁目入ってから蓋暗渠はこのように何度か変態するのですが、
その後はもっと面白いことになります。

こんなふうに、蓋暗渠のまま車道より「一段」高くなるんですねえ。
Img_4845

なんだか車道の脇に設置された「動く歩道」みたいに!
なんと未来的!! …動かないけど。
この「動く歩道みたいな動かない歩道」が、結構長い区間続きます。
途中の、「蓋掛け後の建った住宅の事情」で消滅してしまっている箇所があるものとてもおもしろい!
Img_4857

暗渠上に売場スペースを拡大している意欲的な小売店。
これを見て松庵川を思い出しました。
Img_4870

蓋暗渠上に自販機も。
Img_4875

ちょうどこの時はキバナコスモスの真っ盛り。
これだけ蓋暗渠が長く続くと、いろんな種類の付加価値が加わった蓋暗渠が見られますね。
Img_4893

横断歩道を挟んで90度曲がるアクロバティックな蓋暗渠。
Img_4895

けっこうぐにゃぐにゃというか、かくかくというか、方向を変えて保谷のあちこちを潤してきた田柄用水ですが、ここでおおむね南に進路を変えた後は富士街道にぶつかり、富士街道とともに石神井公園駅まで道路と同化してまっすぐ続くことになります。
その続きはwebで、じゃなかった新刊『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩』で!

おっとそうだ、富士街道とともにまっすぐ続く田柄用水ですが、
その間の見どころを二つほど。

ひとつは、新青梅街道と交差する「富士町交差点」近辺。
ここで田柄用水は小さく北に「凸」状に進みます。
何かを避けるためだったのでしょうね。
新青梅街道沿いのマンションの裏手に、一瞬だけ
「動く歩道みたいな動かない歩道」
が出現します!
Img_4900

それと、富士街道をまっすぐ行った練馬区石神井台8丁目にある
「けやき憩いの森」。
今は空堀ですけど、ここでは田柄用水のかつての姿を見ることができます。
Img_4916

Img_4910

個人的には田柄川はこのあと・富士街道を外れてから
もっともっと面白くなるなあと思っています。
特に田柄4丁目あたりで北からくる支流とかもう最高…。
というわけで、もう一度言っちゃいますが
その続きは新刊『地形を楽しむ東京「暗渠」散歩』で!

どうぞよろしくお願いいたします。

より大きな地図で 田柄川 を表示

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コメント

相互リンク、ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします^^

投稿: YKK | 2012年11月19日 (月) 23時46分

YKKさん、リンク張らせていただきました、よろしくお願いいたします!

投稿: lotus62 | 2012年11月20日 (火) 09時04分

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