« 暗渠ハンター 小平J-walk ③小川のような用水と蓋暗渠 | トップページ | 暗渠ハンター 江古田川と千川上水の接点いろいろ。 »

暗渠ハンター きたくほうろう。滝野川3丁目支流の護岸。

北区中央図書館に用事があったんです。
その前の時間、ちょっともてあましてたので、西ヶ原、滝野川あたりを歩いてみました。
地形図では結構谷があるし、地図上では結構くねった道もあるので、
きっとどこかに暗渠があるんじゃないか、そう思って今回は特定の流れをめざすわけではなく、行き当たりばったりの文字通り「暗渠ハンティング」に出かけたわけです。
こちら周辺地形図。GoogleEarthさん、東京地形図さんいつもありがとうございます。
3

狙いをつけたのは、
●あまり有名な流れもなさそうな
●でもしっかり谷が刻まれていて、
●何本かの道も適度に蛇行している、
この地形図の「フィールドA」と「フィールドB」です。

1 千川上水伝いにアプローチ
まあなんとなく出発は埼京線の板橋駅。
千川上水のあとから散策を開始します。
埼京線を渡ってくるのは意外と地味なロケーション。
Img_5686
ここ、「どこが流路かなー」とうろうろしてたら
近所の不動産屋さんのご主人が親切に教えてくださいました。

千川上水専用マンホ。
Img_5683

千川上水跡は、やっぱり盛り上がってます、地形的に。

みてこれ!正面建物の右側に向かって千川上水。その左右が低くなってますね!
ってよくわかんないか…。
Img_5688

あ、大径マンホール跡もありました。
Img_5689

久々のスニーカースケール発動です。

まっすぐ行って昭和通りにぶちたるところ。その交差点の名も
「掘割」!
Img_5695_2
ここに小さな碑が残っており、千川上水はここで二手に分かれます。
Img_5701
ひとつは、まっすぐ巣鴨商店街を通って六義園にいくルート。
そしてこっから左に曲がって王子の製紙工場に行くルート。

六義園方面に向かう岐路上にある小さな公園には、
「千川上水調節池跡」という案内板があり、
ここがもともと江戸市中に水を配する前にゴミを沈殿させておいた池の跡だということを教えてくれます。
Img_5697

そして公園内には、明治期に作られた
六義園方面への水を調節するバルブも健在!
Img_5700

ここからはフィールドAに向かおうと、王子方面に千川上水を下っていきます。
千川上水に架かる首都高速道の橋裏もどうぞ。
Img_5716

途中にあった、井戸跡上の消火器。ここに置きたくなる気持ちはわかる。
Img_5718

2 「フィールドA」に降りるも成果は…
千川上水が直角に曲がって北上を開始するところ・都電西ヶ原四丁目付近で一旦千川上水にサヨナラ。
ちょうど西ヶ原四丁目駅付近が谷頭になっており、このあたりからフィールドAに降りていきます。
しかし…ほとんどくまなく歩いてみましたが、成果はありませんでした。
地形としては面白いんですけどね。小さなどぶが何本かあったでしょうが、その痕跡はことごとく消えていました。
あとで北区中央図書館で調べたら、「滝野川」という郷土史研究誌の第7号に、ここだけは川としての地図記載があったところがここ。
Img_5745

滝野川第三小横のぐにゃぐにゃ道です。小さい地図だったので水源は不明ですが、このフィールドAのどこかから流れてきて、石神井川に落ちていく流れです。痕跡がほとんど消えていうようで今回は見つけられませんでしたが、どこかに流れがあったという確証だけは得てきました。
※あとでnamaさんから「このへん逆川が流れてたところだよ」とあっさり指摘を受けましたw そっか、流れはちゃんとあったんですねww

3 「フィールドB」で見つけた美しい護岸暗渠
次はフィールドBに向かいます。西巣鴨駅のちょっと北、千川上水が中山道と交差して東に向きを変えるあたり、
前述した「首都高速の橋裏」のあたりには石神井川に向かう谷頭があります。
その谷頭にあった銭湯、滝野川浴場。
Img_5715

なんか幸先いいかんじ。
周辺には、フィールドAでは全然見られなかった暗渠路地が何本か見られます。これが断続的にでも続いてくれれば、大まかな流れが把握できるのですが…。
これは滝野川3丁目15あたり。
Img_5748

周辺にいくつか暗渠路地らしいものが見つかりますが、
その行く先の矢印が一定方向ではないため苦労します。
そのうち決定打が見つかりました。ここ、滝野川3丁目26。
Img_5757

ここは段差のある窪地になっており、いままで見つけた暗渠路地はここに向かって水を集めてきているようです。
いくつかのパズルピースが頭の中で繋がる瞬間。
「暗渠があるのを事前に知っていて、そのフィールドワークに行く」ことが多いのですが、
今日は久々に「暗渠があるんじゃないかと思ってそれを発掘にいく」コースでした。
そんなときならではの愉しい瞬間です。

窪地からは確かな一本の流れとなって石神井川方面に向かっていきます。
Img_5761
堂々とこの道に玄関を造るおうちはすべて暗渠後に建てられたものなのでしょう。昭和30年代のゼンリン住宅地図を見てもこの流れは記載されていません。相当昔に暗渠化されてしまったようです。

この暗渠は滝野川3丁目30あたりで一気に熱くなります。
…護岸が…護岸が残っているんです!!!
Img_5766

この護岸が見えるエリアが結構長くて、軽くめまいがしそうです。
Img_5767

Img_5768

素晴らしい眺めです。まるでだだっ広い芝生の公園を歩いてたらなぜかマツタケが生えているのを見つけてしまったような気分。ってそんなところに生えているのは毒キノコでしょうが…。
Img_5774

ほんとうに美しい景色です。
3丁目50のマンション敷地にぶち当たるまでこの護岸は断続的に続きます。
Img_5778

その後もマンション敷地のブロック、紅葉小学校のブロックを越えさらに大きな道を横断し、滝野川北保育園のブロックを通って紅葉橋ちょっと下流のここで、石神井川に合流するようです。
Img_5794

フィールドAでは成果は少なかったけど、フィールドBでの成果はなかなかです。
このフィールドBで見つけた暗渠(もうすでに見つけられている方も多いかと思うのですが…ちょっとおこがましい言い方で申しわけありません;;;)は、
「石神井川 滝野川3丁目支流(仮称)」と呼ぶことにします。

4 おまけ
最後に合流点周辺の付帯情報。
滝野川3丁目支流の流路の横に、バスターミナルがありました。
Img_5783

流路をはさんで反対側には、四本木(よもとぎ)稲荷神社。
ここは以前古墳だったそうです。そのなかに、おそらく弁天様を祀っていると思われる(枯れてるけど池と橋があったから)社がありました。
Img_5786

では今回のフィールドワークの地図をどうぞ。

より大きな地図で 滝野川3丁目支流 を表示

|

« 暗渠ハンター 小平J-walk ③小川のような用水と蓋暗渠 | トップページ | 暗渠ハンター 江古田川と千川上水の接点いろいろ。 »

2056 ・・・石神井川水系」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 暗渠ハンター きたくほうろう。滝野川3丁目支流の護岸。:

« 暗渠ハンター 小平J-walk ③小川のような用水と蓋暗渠 | トップページ | 暗渠ハンター 江古田川と千川上水の接点いろいろ。 »