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暗渠ハンター 桜台と早宮。石神井川の二つの小さな支流暗渠。

春先に図書館で手に入れた練馬区の古い白地図(水路入り)。
これで私の練馬区暗渠ライフに勢いがついて今に至るのですが、
そんな中での小さな断片をお送りしましょう。

練馬区桜台6丁目、石神井川沿いにある高稲荷神社付近の暗渠と、
その対岸の暗渠をご紹介します。
この二本、右岸にあるものを高稲荷支流、左岸は後述しますが知久医院というお医者さんのすぐ横を通ってるから、知久医院支流、とここでは仮に呼ぶことにします。

Photo

google earthさん、東京地形図さん、いつもありがとうございます。

1 高稲荷支流

新大橋という橋のたもとに廣徳寺という寺があるのですが、
その東から水路の痕跡が追えます。
っとその前に。
廣徳寺の西側の塀は、こんな、はっとする作りになっています。
Img_0440

一瞬、水路?しかも段々水路?? かと心ときめかせてしまいますが、
どうやら単なる意匠(なのか…?)のようですね。

このお寺の東側の住宅地の奥。
さきの地形図を見ても判る通り、川の氾濫原と高台とのキワを流れています。
この右側の住宅地の奥がそれ。
Img_0441

キワに進む道は5本ほどありますが、全て行き止まりでヨコの連絡がありません。一本一本行き止まりまで行ってキワを確認するコの字ウォーク(むしろ今回はヨの字ウォークに近いか)で進みます。

これがキワにあった水路。
Img_0442

水は流れていないようですね。
Img_0443

その他のキワは、水路が見えなかったりひとんちの駐車場の奥だったり。まああまり積極的に覗き込むことは慎んだ方がいいような感じでした。
5本目は公園のとなり。突き当りには水路の上部を埋めたようなものがあり、これが公園に続いています。
Img_0447

この公園の上の高台(下の写真の右手)が、高稲荷神社。
52

練馬区HPによると
この高稲荷神社の下、つまりこの公園は昔大きな沼だったそうです。

この公園のさらに東は、農地。的なところ。
Img_0458

公園と同じくらい(もしくはそれ以上)に低いので、こっちまで沼が拡がっていたのかもしれません。

2 知久医院支流

次は対岸。こちらは早宮1丁目。
地形から言って、農業用水だったのだと思います。
それはそうと、「早宮」って、なんか少女漫画家の苗字みたいじゃありませんか(これは個人の感想です)?

始まりは、知久医院という地域密着型(たぶん)医療施設の横。
にゅ、っと急に顔を出します。
Img_0463

しかも未舗装、土が被さる暗渠です。
Img_0464

進んでいくと、真ん中は幅狭のコンクリ蓋暗渠!
その横を土が覆っているではありませんか。
Img_0466

所々蓋の端っこが割れていたりして風情があります。
Img_0468

これは意外な、貴重物件ですね。少々興奮しました。
進んでいくと段差を越える階段が出現します
Img_0471

雑草もなくこぎれいですが、どうやら除草したばかりのようです。
普段はきっと草深く入るのさえためらうような、孤高の状態なのかも知れません。
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未舗装はワンブロックのみ。
次のブロックはアスファルトで続きます。
Img_0474

緩いカーブを曲がって車止めがあり、このブロック終了。
Img_0478

次のブロックでは、崖下を縫っていきます。
Img_0482

そしてこの階段で暗渠は終了。
Img_0483

右の金網部分を通って直行する道に突き当たります。
階段の上から振り返ってみましょう、
Img_0484

一瞬この道は盛土なのかなとも思いましたが、
周囲は同じような低い場所も見当たりません。
氾濫原の低地に面した高地のどこからか湧いた水が集まってできた流れがあったのかも、知れませんね。

【後日追記】実はこの記事を書いて予約投稿にしたあと、もう一度付近を再訪しました。
そしたら、この知久医院支流には上流・下流共に続きがありました。
おそらく石神井川のあげ堀として、川の北側の崖のキワを巧妙に這わせて流していたようです。下流はなんと氷川台駅を越えて湿気味橋付近まで続いていました。

こちら、上流の崖際を流れる水路。

Img_3510

そして先も取り上げた、知久医院横未舗装暗渠。
すでに草ぼうぼうです。

Img_3534 

そして氷川台駅近く。

Img_3551 

さらに、石神井川合流付近。このまま続いて石神井川にぶち当たりますが、その少し下流に湿気味橋があります。

Img_3567 

修正後の地図は下記をご覧ください。

より大きな地図で 石神井川周辺 を表示

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2056 ・・・石神井川水系」カテゴリの記事

コメント

なんと、
これはまた、小生が中学から大学入学前までに住んでいたエリアではないですか。

知久医院支流が圧巻ですね。
このような水の使い方(使いまわし方)があったんですね。

その子供の頃は、大雨が降るとすぐにこのあたりの石神井川が氾濫していたことを思い出します。
とはいえ、その風景を見に行った記憶はありません。多分、親に止められていたか、そもそも興味がなかったか....

投稿: Weekend Outdoors | 2012年9月 9日 (日) 00時33分

なんとなんと、偶然にもそんなご縁のある所でしたかw!
そうですか、氾濫もあったんですね。この辺りはおそらく川に沿った田園地帯ですものね。地域の方々は川の恵みと共に川の「怖さ」もしみじみ感じられていたんでしょうね…。

ところでこの知久医院横の支流。医院から下流に向かっては特に大地ぎりぎり・場所によってはちょっと勾配を登るくらいのようなので、相当水の勢いもあったあげ堀なのではないかと思いました。
まだウラは取れていませんが、おそらく球技場の向かい辺りには大きな堰があったのではないかと思います。

投稿: lotus62 | 2012年9月10日 (月) 09時13分

おお、この北側の「知久医院支流」は行ったことありますが、こんなにたどれるとは知りませんでした。
1回しか行ったことがないので、突っ込みが足りなかったですね。

南側の「高稲荷支流」は全く知りませんでした。
ありそうもないと思ってスルーしていましたね。
難しいものです。

で、この辺は、「東京西北部の中小河川」さんのサイトの中の「練馬区内の残存用水路」があちこち紹介しています。
http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/1259/neri/neri.htm
このページはずいぶん参考にしましたよ。

南側をもう少しうろつくと、1ブロックのみ残存するコンクリート蓋があるんですね。
下の地図で確認できます。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&ll=35.747784,139.66062&spn=0.002991,0.004249&t=m&z=18&brcurrent=3,0x6018ed04c15c8251:0x365cb8def06300a7,1&layer=c&cbll=35.747784,139.66062&panoid=7YDCoUNeGBbvZy9P_C2exQ&cbp=12,269.98,,0,22.5

投稿: 猫またぎ | 2012年9月10日 (月) 20時37分

情報ありがとうございます。
私もこの辺の暗渠は、全然独力でなくって
記事冒頭の白地図、それに先々月くらいに谷戸ラブさんがツイートしてくださった
練馬区水路地図(縮尺が大きいので目を皿のようにして眺めてますw)を参考に目星をつけて回っております。

「東京西北部の中小河川」さんのサイトも拝見しました。知久医院の横もしっかり載ってましたねー。さすがです。
ここのコンクリ蓋、これは全くノーチェック!こんど行ってみてみます!!

投稿: lotus62 | 2012年9月11日 (火) 09時17分

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