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暗渠ハンター<脱構築版> 鮫河の菩薩

【前口上】
かつて取り上げた場所も、語り口やスタイル次第でリサイクルできるのでは? と思ったわけでもないですが、他所で「暗渠なんて殆ど興味ない人たちに向けて暗渠や川跡のことを書いてみたらどんな反応が来るか」という実験のために書いた文章を、暗渠ハンターの夏休み特別企画として、不連続で載せていくことにします。

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尾根道である新宿通り、四谷三丁目辺りから若葉の谷を下っていくのが鮫河(赤坂川、桜川とも言われる)だ。
水源は、谷頭付近の日宗寺近辺。これに、そして西の高台下の若葉公園の湧水を集めた支流が総武線の手前で合わさって流れていく。さらに信濃町から続く千日谷の流れが合わさる現・南元町公園辺りは大きな湿地だった。ここに架かっていたのが、鮫河橋。
この後この流れは赤坂御所の敷地に入り、溜池方面へと向かっていく。

日宗寺下に住む古老の話では、大雨が降ると上の寺の池にいるコイや金魚が流されてきたという。
また鮫河周辺には昔からたくさんの小規模な住宅が密集しており、その生活排水もおそらくここに流されていたはずで、今でも鮫河に向かって何本も「どぶ」の跡のようなものが確認できる。
昔はそのどぶに蓋がなかったので、雪の日は足元を見誤ってどぶに落ちてしまうことも多かったらしい。
どぶは戦後に蓋が掛けられ、今はさらにアスファルトで埋められている。
どぶの傍らに立つ古い観音菩薩さまは、きっと蓋のないころからその景色を見てきたことだろう。

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