暗渠ハンター 谷端川沿い湧水ものがたり わきみず通りにわきみずはあるか。
では今回は、もうちょっと下流に進んで、
5 わきみず通り
をご紹介していきましょう。
あそのまえに、谷端川鑑賞ポイントをひとつだけ。
北上する谷端川、有楽町線を北に渡ったあたりで祥雲寺というお寺の下にあるのがここ。
湧水が溜まる洗い場で、昔の写真を見てもほぼこれに似た形で洗い場があったようです。
(出典は同じく豊島区郷土資料館研究紀要の第11号「<調査ノート>豊島区の湧き水をたずねて」横山恵美)
さていよいよ本命の「わきみず通り」(と呼ばれている通りがあります)。
上流をめざしてみましょう。
板橋区南町を掠めて西に流れます。
ここで振りかえると、このわきみず通りの上にかぶさる橋裏も。
かっこいいっす。
しかし山手通りを越えると結構普通の道になってしまいます。
わきみず通り、という名がいまであ残っているのが不思議なくらい、水の匂いがしない道です。
うらに廻って谷を探します。
ありました。ここじゃないかな、始まりは。
冒頭の資料によると、
…高松小学校の西側に湧水が出て、ほぼ東に流れて谷端川に注いでいた。小川には農家ごとの洗い場があり、野菜や農具を洗った。川幅は0.5~1mくらいで、戦前まで使われていたという。足のあるウナギの伝承(ウナギを獲ったり食べたりすると死ぬという)がある。現在は暗渠となり「わきみず通り」と呼ばれている。
とのこと。
すごい。農家ごとに洗い場。ほんとうに谷端川の周囲は水の豊かなところだったんだなあ…。
わきみず通りのお話はここまでですが、そばを徘徊してたら見つけたへんなもの。
共同井戸のあと?
道路のまんなかにぽつんと。
何なんでしょう。近所の方もふつうによけて歩いてました。
いちおうこのシリーズはこれで終わりますが、
もうちょっと下流の支流の資料を見つけたので、まだまだ谷端川続けます!
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