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暗渠ハンター 貉窪をこえて洗足で「弁天橋」をみた。

以前、洗足池に流れ込む何本かの上流を探しに行ったんですが,、そのひとつとして大井町線北千束駅そばを掠めて環七に延びる「貉窪」を散策しました。

で。しばらくたってから、ドブ川研究家(?)の俊六さんのブログにレィルウェイライフさんという方が、
「洗足駅のそばに池と橋があって、その谷筋は洗足池につながってるかもしれない…」というコメントをされているのを見て、これはいつか行かねば!確かめねば!と思っていました。
今回は、その貉窪と洗足駅そばの池とそれに繋がる川筋について、レポートします。

まずは前回の貉窪の谷頭を探しましょう。
環七に西から東にぶつかるのはここ。
Imgp5366

環七は盛土されたような高台を通っていますが、この流れはその下にぶつかり低いまま。
高台・環七から貉窪の低い支流を見下ろします。

この低い流れが、環七の内側のどこにつながっているのかどうか・・・。
古地図をみると、貉窪の続きの谷頭がちょっとだけ環七内側に張り出しています。
それを探してみました。
地形から言って、ここのようです。
Imgp5370

昭和大学歯科病院の横。ここ。

ではここで、地形を確認しましょう。
いつものように、google earthさんと東京地形図さんに感謝しつつ。
Photo_4

先の写真の環七内側のところは、上の図貉窪楕円形の右上の端っこです。

で、レィルウェイライフさんが指摘されていたのは地形図中の「厳島神社」近辺のこと。
どうもここは、環七内側から新たに始まる谷の途中にあり、
そのまま立会川方面に流れていくようですね。
つまり地形図で谷を辿っていくと、さっきの貉窪とはちょっと別の谷筋のようです。
おそらく環七の尾根(厳密には現環七と微妙に左右にズレがありますが)がもともと分水嶺になっていたのか…。

さてそれでは、この新たな東に流れる谷の谷頭を探してみよう!

環七から内側をじろじろ見ながらあるくと、一目瞭然で「ヤバい」感じの路地が見えます。
Imgp5367

ここを入っていきましょう。路地の出口はこんな。
Imgp5369

うーん、ワケありげです。たぶんここからドブのような流れが始まっていたのでは。
その先は、住宅ブロックを無視してわずかな高低差をおうことになります。
じつはここはそんなふうに住宅ブロックの真ん中を目黒区と品川区の区界が走るちょっとかわったところなのでした。
この写真。
Imgp5375

敷地の両側に、左は目黒区洗足二丁目27、右は品川区小山七丁目16の住居表示が見えますね。
水路があったとすれば、さっきの路地からこの区境を走って厳島神社横まで続いているのでは、と思います。

この区間の資料はほとんど持っていないのですが、
一部先日発売されたばかりの
凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩」にちょうど載っていたので参考にさせていただきました。

住宅の合間を抜けてきた区界(おそらく川跡)は、洗足駅そばの五叉路に出ます。
下写真の、左の幅広の建物の右端、そこが区境。
Imgp5377

この五叉路を下っていくと、
Imgp5378

この先で目黒線の洗足と西小山の間にでるのですが、その直前に目をぱちくりするような光景に出あいます。
この道に右から交わってくる道があるのですが、そっちを何気に見てみると。
Imgp5379

橋跡!
これかー。
親柱には「べんてんばし」の名が。昭和39年1月竣工とも刻まれています。
Imgp5382_3

道路上も、あきらかに橋の名残を物語っています。
これは決してフェイク橋ではないでしょう。

Imgp5381

もちろんこの橋の隣に、件の厳島神社の弁天池があるわけなんです。
Imgp5384

これ入口。

鳥居をくぐればすぐに池。
こんな住宅地のまんなかでは意外なほど大きな面積。
Imgp5386

立派な橋もあります。
Imgp5385

さっきの公道上の橋はこの奥です。
Imgp5389

古地図を見ると、この池のと隣あうもう一つの池が、この橋の向こうにあったようです。
おそらくその池どうしは小さな水路で繋がっていて、その水路を跨いでいた橋なんですね。
ちなみに橋の向こうは駐車場と小規模なアパート。残念ながら池など見る影もなし・・・

その後は目黒線を越え、目黒線の北側を並行して西小山まで。
ここも目黒区と品川区の区境ですね。
Imgp5396

西小山駅付近になると、道というより住宅の裏を掠めて立会川まで向かったようです。
Imgp5405

この裏側すぐが、立会川。
この立会川緑道についてはつい最近リバーサイドさんが書かれていました。

さーけっこう今日は頑張ったからおひる休憩。
西小山の駅前商店街にあるからあげチェーン店「縁」にてごはん。
Imgp5407_2

いや、ほかに昼間から飲める店なかったんでw
ビールやトリスハイボールを少々、ナンコツのピリ辛揚げ少々、鶏肉からあげ少々をいただいたんですが、結構盛りがあるんでナンコツは食べきれず、お持ち帰りをさせていただく羽目に。
でも美味かったっす!

店を出たら、「あ、いた!」みたいな、飼い猫を隣の商店街で見つけたような変な感覚で蓋暗渠発見。
Imgp5408 

追っていくと、一度かくんと曲がったものの銭湯「平和湯」に行きつきました。

Imgp5410

なるほど、排水溝でしたか。

ということで、くだんの池と谷筋は、貉窪から洗足池に流れる川筋とは別物、
立会川に注ぐ支流でした。
まあ便宜上これは「立会川 厳島支流」と名付けておくことにしますね。

より大きな地図で 洗足池・小池 を表示

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2031 ・・・立会川・内川水系」カテゴリの記事

コメント

あの五差路を下ると橋跡でしたか!
この谷はあまり痕跡がなくて川跡らしくないと思いますが、すごいものが残っていたんですねえ。
昭和39年にしては新しく見えますが、改装されたのでしょうか。

投稿: 猫またぎ | 2012年3月 1日 (木) 17時53分

猫またぎさん、ねえ、こんなところに橋跡があるとは思いもよりませんでした。
実はここについてはあまり資料を見つけられていなくて、S39年以降の変遷についてはまわよくわかってないんです。新しいようにも見えますし、親柱は外壁(?)だけ塗り替えたのかも知れません…。

投稿: lotus62 | 2012年3月 2日 (金) 09時30分

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