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暗渠ハンター 玉名川に流れ込む樹木谷の池を見た。

玉名川のことを。

以前カケダシのころ、八芳園から追ってみたことがありますが、これはあまりにもテキトー過ぎました。

その後2年以上月日が流れましたが、その間に八芳園の南にある明治学院大学のさらに南、白金台2丁目・玉名川の主水源となっていた玉名池の跡を「スリバチ・フライデーズ(スリバチ学会のサブユニット的存在で、金曜が休日の方々中心のフィールドワーク・グループ)」の方々にご一緒させていただいて探索したりもしてみました。
(だからといって最初の記事に訂正やら追加やらしていないところが非常にユルいんですが・・w)
その他、梶山公子さんの書かれた「歩く渋谷川入門」を読んだりなどしていつかさらに玉名川についての見識を深めるべくフィールドワークの機会を伺っていたところ、たまたまこの近くに用事もできたので、勇んで現地にGO!

ただし限られた時間しかなかったので、的を絞って明学キャンパスの桜田通りを挟んだ反対側、高輪1丁目を水源とし清正公前交差点付近で本流にあわさる支流をターゲットにしました。
このあたりは大変地形的にも面白いですね。
高輪台交差点からヘアピンカーブを描いて三田用水は北上してきますが、もちろんその道は尾根筋。そこから西に向かって急斜面が続くのがこのあたりの特徴です。
素敵。

「もしかしたら何箇所か水源があるかもなあ」と思って、敢えてあらかじめ水源を特定せずに出かけたので、
これは!?と思う崖を見つけては降りてみたり登ったりしてみました。
少々革靴ではきつかったけどw

そんで、のっけから話題がずれますが、高輪台駅から現地に向かう途中であったとても気になるとんかつ屋さん。仙成屋さんというらしい。
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このへんのサイドメニューが大変イカしてます。
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いつか来てみることにします!

さて本来の目的に戻ります。
三田用水から西の崖には、黄梅院、円眞寺など境内から谷底へとアプローチしてみましたが、スリバチ地形こそ楽しめるものの水源とおぼしきものは見当たりません。
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どっかもっとないもんかね決定的なところは…。
と物欲しげに歩いていると、はたして!
高輪1-26にこんな路地を発見!期待が高まります!この細さ。
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奥は方形の石畳。
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その先はジェットコースターと見紛うような旧落下階段。
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脇道もこんな塩梅でさあ。
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階段からの着地点がマンホール、ってちょっといいなあ。
しかも古い枠付きのマンホールだし。
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しかし。このあたりの斜面&谷底は墓地ばかりです。
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墓地からさらに低地に抜ける路地は結構暗渠指数高めの見てくれなんですが…。
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水源とはいわないまでも、尾根から何らかの排水路はあったのかもしれませんね。
ちなみにこの辺りは古くは「樹木谷」と呼ばれていたところ。
これら斜面一面に木が生い茂っていたのでしょうね。
そうなるともう立派な「山」ですね。

このへんをさんざうろうろしてたどりついたのが正満寺というお寺。
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リンク先のホームページも立派なんですが、この中の見出しに「住職の趣味」ってのがあって、なんだなんだと期待を膨らませてクリックすると
「アクセス権ないよ、アナタ」的に拒否られてしまう、という罠ありw

ここは、入口こそ国道1号線に面しているものの背後は厳しい崖になっています。
その崖下の窪みに墓地があるのですが、その一角に大きな池がありました。
これが玉名川のもうひとつの水源に間違いないでしょう。
(うっかり「写真を載せていいかどうか」の許可は尋ねていなかったので、掲載は差し控えますね、残念ですが… ご要望があれば個別にご覧いただけますがw)
たっぷり水量があって、池の真ん中にはごぼごぼと水が出ているようにみえます。
…でもあんまりにも立派なごぼごぼなので、たぶんフェイクだと思われ。

さあこの池からどんなふうに流れ出していくのでしょうか。
外から敷地の周りをたどっていると、道路脇の衝立みたいな物体の裏に
暗渠テイストの道がありました。
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この奥の塀の向こうはまちがいなく正満寺の池の端です。
奥に進んでみましょう。
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この塀の向こう、水源。池。正満寺!
(興奮すると、助詞が邪魔になるものなのですねw)
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さきほどの暗渠道の入り口に戻ってみます。
暗渠道から正面に続く道はこんな具合になってます。
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この無駄っぽさが川跡らしさを盛り上げますね。
この道を下流方面に歩いていきます。
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お、なんか途中盛り上がってるけど橋跡でもあったんか?
右側の住宅も護岸的なものや川面に降りるのに使ったのかもしれない階段がいくつか見られます。

そしてその先。
Imgp3574

ここからは、大規模マンションが数件ならび、おそらく盛土や緑地スペース造成など繰り返され意図的に地形が変えられているようです。
しかしながら現状から察するに、流路はここから左に曲がり緑地スペースから源昌寺という寺の横または中を通って国道一号線に出るのではないかと思います。
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国道一号線の流路上には、向かいの丘から来た排水溝と思われる暗渠も。
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そして国道1号線。もうすぐそこが、八芳園の池から出てくる玉名川本流との合流地点、清正公の交差点です。
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清正公交差点手前には、こんな土地も。
左が国道、右は崖です。
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奥の建物裏に入っていくとこんな風景が。
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ここが流路だったのかも知れませんね。
それにしても崖面は見事な斜めレンガ積み。
Imgp3588

それと、ちょうど本流と合流するあたりによくわからないけど気になる物件がありました。
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上の写真のまんなか(歩道と車道の境)にある細長くて上に出っ張った排気口みたいなやつ。
近寄ってみると、上部が網状で底の方が覗けます。
共同坑のようですが、水もありますね…。
Imgp3591

溜まっているだけなのかそれとも流れているのかはわかりません。
んー、川跡と何か関係があるんだろうか。
わかりません。これは今のところ謎のままにしておくことにします。

そして流路は、本流とついに合流し国道1号線東の低い脇道に。
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住所では高輪1丁目。
盛土された国道一号線と、高松小学校の丘とに挟まれたエリアがここ。低層住宅が集まる、なんかいい雰囲気の一角です。
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井戸も健在。
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お、これは「東京の水2005」でHONDAさんも書かれていましたね
たぶん玉名川はこの辺りを通っていたのでしょうが、明確な流路はわかりません。
ただHONDAさんもリンク先のシリーズで書かれているように、水が豊富であちこちに水路があったのかも知れませんね。

ここを抜けたところ、盛土の国道1号線の下には連続麻雀牌マンホール。
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うーん、水コン協の方には「これは下水道の交差してるところ」と教わったんだけど、下水道台帳を見ても交差の痕跡はないなあ…。
やっぱりちがってるんだろうか…。

そして玉名川は再び国道一号線の西に渡っていきます。
この先まっすぐ。
Imgp3613

写真では左側が崖。崖上は都の白金職員住宅。
この崖下を縫うように古川に向かっていきます。
この歩道がきっと水路跡でしょうね。
まるでひよこのかくれんぼですなw
Imgp3615

このあとは一部ちょっとだけこの道を外れ、また戻ってあとは古川まで一直線。

私は見落としましたが、さきほどのHONDAさんによるとこの道からちょっとだけ離れるところ・立行寺の付近で橋の遺構が見られる、とのことでした。

さてあとは一気に下って古川との合流口。
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そして古川にかかる首都高速の、美しい橋裏を見上げてみましょう。
Imgp3633

…そういえば最近橋裏特集やってないなあ…。
それに、以前は橋裏とあらばぱしぱし写真を撮っていたのですが、ここ最近は
「かつての川の上に架かる橋の、橋裏」か
「単なる高架橋だけどよっぽどかっこいい橋裏」しか撮らないようになってきてしまいましたw。

それでは、久々に暗渠ANGLEを。
細い線は玉名川本流、
太い緑色の線は今回のメインである樹木谷からの支流です。

Angle_2

そして地図。

より大きな地図で 般若苑から三田用水、玉名川 を表示

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2011 ・・・渋谷川水系」カテゴリの記事

コメント

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

正満寺の池、見たいです。以前、あの塀のこちら側で、あきらめたので(笑)。
高輪台の台地はいいですよね~~。江戸都市域の出入り口の一つで、峠道の風情があって、大好きです。

投稿: sumizome_sakura | 2012年1月10日 (火) 01時14分

sumizome_sakuraさん

どうぞ本年もなおのことよろしくお願いいたします!
玉名池跡散策の時も、ごいっしょさせて頂いてどうもありがとうございました。つい最近のことのようですが、あれからもう1年以上も経っているんですね…w
正満寺の池は鑑賞用に少々作り込んであるようですが、
その窪みようなどなかなか味のあるところでしたー。

投稿: lotus62 | 2012年1月10日 (火) 11時38分

高松中学校出身の方から、玉名川のことで面白い話を聞きました。
高松中の校庭には”血洗いの池”の名残があるとされ、それはHONDAさんも書かれています。
http://blog.livedoor.jp/tokyowater/archives/50104557.html
じっさい、その方の在学中は、プールの脇にひっそりと、あまり整備されていない池があったそうです。
で、校舎整備に伴って池は近年なくなってしまったのですが、なんと、もっと前は校庭全体くらいの広さ
(200mくらい)の大きな池だったと言われているそうです。
興奮してすぐさまgooの航空写真を見ましたが、昭和38年の校庭はきれいなもので、
昭和22年は畑みたいになっていて、池の場所の特定はできませんでした。
が、これ、玉名川の水源のひとつですよね?しかも、かつての池の大きさからすると、結構なお得意様ですよね?w
玉名川のこと、まだよく知らないので、すでにどこかで言及されていたらスミマセン。(一応ググったけど書いてないようだったので。。)

投稿: nama | 2012年1月23日 (月) 15時05分

おお地元情報ですね、とてもありがたいです!
今回は高松中には立ち寄らなかったし、言及もしていません、大丈夫ですw
そんなでかい池だったんですか…。高松宮家のおうちだったらしいので、その庭園の名残だったんでしょうかね…。
そりゃもうたいへんなお得意様だったはずですよね、あそこ高台だからきっとこっちに流れてきたはずですし!
そっか、今度図書館で高松中の創立○○誌とか見つけてみますね。感謝!
ご出身の方にもよろしくお伝えください!

投稿: lotus62 | 2012年1月29日 (日) 17時27分

再びだいぶ過去記事へのコメントですみません。
先日、港区の図書館で”港区近代沿革図集”というものを読んでいたら、この正満寺の池のことが載ってました。
池の名は扇池といい、この扇池から引いて白金村字東名光の耕地に注いでいた水路を”扇池用水”と呼ぶようでした。

・・・もともとこの界隈は土地勘がないのですが、先日のスリバチで歩いたので、そのことを思い出しながら再読するとコリャおもしろ~い!ww

投稿: nama | 2012年8月22日 (水) 11時35分

古くても全然問題ないデスよ!
そうですかこの池には名前があったんですかー。
私の調べでは全然引っ掛ってきませんでした;;;。扇池!扇池用水!!
ところでこれをヒントにちょっと調べてみたら、東名光、西名光、名光という三つの町名が合わさって「三光町」になったとのことでした。光と付くのは、ホタルの名所だったんですって。へぇー。
横道にそれましたが、そうなると三光町の東を流れる扇池用水とは玉名川そのもの、だったんでしょうねえ。
私も自分の記事なのに再読して面白がることができましたw

投稿: lotus62 | 2012年8月22日 (水) 16時55分

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