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暗渠ハンター 小田急線地下化で、だいだらぼっち川が新しくなる!?

北沢川の下流に下北沢方面から合流する支流がいくつかありますが、
今回は下北沢西支流、通称だいだらぼっち川を取り上げます。
HONDAさんも「東京の水」で環7の窪み含めて「だいだら坊の足跡」のことを書かれていました
そう、ここは世田谷区でも「だいだら坊伝説」と結びついた歴史民俗学上重要な川の一つです。
(世田谷区におけるだいだら坊伝説の重要性は、世田谷区中央図書館内ビデオライブラリのこれ関連充実度が証明しているのではないでしょうかw)

ですが今回はその民俗学的要素はざっくり削ってのご紹介w

そんじゃ、さっそく現地に。
井の頭線の北側を通って新代田方面から下北沢方面に向かうと、深い谷に一度おりてまた登らなければなりません。
その谷がまさにこの下北沢西支流・だいだらぼっち川。

新代田駅の近く・羽根木1丁目にかつて住んでいたことがあるんですが、当時はいつも新代田駅を使わずにこの谷を下って登って下北沢駅を使っていました。
もちろんここが川だったとは全く知らずに。
関東平野の端っこの起伏がないところで育って、東京に出てきて初めて住んだのがここだったので、この適度に激しいアップダウンが物珍しかったのかも知れません。
重い荷物をもっている時でも、へーこらいいながらも新代田駅を使わずに基本的にこの道を通っていました。好きだったんでしょうね、この地形が。

というわけで、だいだらぼっち川の水源からでなく、途中から当時のコースで谷にアプローチ。
新代田から下ってきた谷底がここです。
Imgp3491

写真の「止まれ」の標識のところを左右に横切るのが川跡。
この「止まれ」を右に折れて下流に向かいましょう。これがだいだらぼっち川。
Imgp3492

お。連続麻雀牌型マンホールもありますね。

この上流ですが、「下北澤通史」(昭和61年 佐藤敏夫)によると、
水源に近い蓮見氏(代田6-27)の証言として以下のような内容が書かれています。

・代田6-18と6-16(このあたり縄文遺跡)の間は窪地でこのへんから水が染み出しているらしく云々・・・。(lotus注:ここが水源の一つ、なんでしょうね)
・守山小学校(代田6-21)の東側に細長い池があり、長さは十間くらい。子どもが始終そこで遊んでいた。(lotus注:水源のすぐ下流のところです)
・戦後地主がそこを分譲するというので、馬車が石炭がらを運んできて周辺を埋めていた。
・代田6-27と6-8の間に幅二尺くらいの浅瀬が流れていた。川に沿って田や畠が続いていた。夕立などがあると川沿い一帯が水浸しになった。
(lotus注:これがちょうど、この写真のあたりですね)

下流に進み井の頭線に近づくと道は二股に分かれます。
右が流路。
Imgp3493

この先の井の頭線との交差がこの川のハイライトでしょう。
Imgp3495

開渠、一瞬開渠です。すこしだけ水が流れていました。
Imgp3496

そして踏切を越えて反対側も見てみましょう。よいしょよいしょ。
Imgp3498

こちらも開渠。
Imgp3505

反対側よりもたくさんの量の水が流れています。
それは、ここで直角に交わっているこの「支流」のせい。
Imgp3503

井の頭線に沿って開渠の側溝が新代田駅方面からやってきます。それも結構な量の水を湛えて。
HONDAさんも先の記事で触れられていまいたが、結構きれいな水なので駅のほうにどこか湧水でもあるのかも知れません…。

その先はもうどう見ても川になんか見えない住宅地となります。
Imgp3507

ここらへんは周りから比べてぐっと低い地帯。
Imgp3514

上の写真は世田谷代田方面。
一段がくんと下がっていることがわかると思います。
小田急線横に以前たしかエグザス、だったでしょうかフィットネスクラブがあったのですが、そのあたり近辺に水がたまって池となっていた頃もあったようです。

そしてだいだらぼっち川は小田急線の下を抜けて南下。
その先は代沢5-33と35の間を抜けて行きます。
ここでまた先ほどの「下北澤通史」(昭和61年 佐藤敏夫)から意訳引用します。
<著者の佐藤敏夫さん、一発変換しようとすると「砂糖と塩」になっちゃうんだよなあ…w>

代沢5-28の燃料店主さんのお話として、
・代沢5-36あたりは戦前、少年がなんとか飛び越せたくらいの幅、1.5m程度で平時の水深は30cmくらい。しかし岸から水面まではもっと深く、10段の木の階段下るほどの深さだった。階段の下は洗い場に使われていた。

とのこと。水深はさほどでもないけど、堤から水面までがぐっと深く掘り下げられていたようです。今回写真はないですが、今でもこのエリアは細く蛇行しちょっとした暗渠路地風になっています。このへんに昔「三福林」っていう安くて旨い定食屋さんがあったんだけどなあ、ずいぶん前になくなっちゃいました。私的に下北で安メシといえばここか一番街蜂屋だったんですがね…。はぁー。

で、その先は茶沢通りを越えて森厳寺川に合流し北沢川本流へと向かっていきます。

話は戻って、小田急線を越える前のところ。
かつてあったフィットネスクラブも今(ってかちょっとまえの2011年11月時点)は取り壊して工事中でした。井の頭線下北沢駅方面から大きく眺めてみましょう。
Imgp3521

この写真でも、右手一帯が大きく窪んでいるのがわかりますね。

近くに寄ってなんの工事何だろうなあと表示に目をやると…。
Imgp3518

そうか、小田急線が今複々線化に伴って地下化を進めていますが、さらにそれに伴ってここの元あった下水管(たぶん、だいだらぼっち川の流路を暗渠化して利用した自然流化式のものでしょう)を一段低く通しなおす工事のようです。
だいだらぼっち川が、暗渠化されて以来の大きなリニューアルを迎えている、というわけですね。
(しかも図からするとサイフォン式で小田急線をくぐるようですね。工事後はここに連続麻雀牌型マンホールが姿を現すかもしれませんね)

それにしても完了は平成26年かあ…長いわw

では、今回の下北沢西支流 だいだらぼっち川、ANGLEでどうぞ。

Photo_2

そして地図。

より大きな地図で 北沢川と世田谷の支流 を表示

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2021 ・・・目黒川水系」カテゴリの記事

コメント

小田急沿いのフィットネスクラブといえば向ヶ丘遊園の小田急と二ヶ領本川の交差地点にもあるなーと思いました。
プールがあるからなんでしょうかね。私の中で準暗渠アプリな存在で気になってるんですけど、フィットネスクラブはプールと違って現代の施設だから果たして川沿いである必要があるのか、謎な感じです。そして取り壊されたあとに何ができるのか、これも興味津々です!

投稿: 大石俊六 | 2012年1月28日 (土) 22時50分

でもたくさん排水が出ますもんね、大アリだと思います。
平塚橋あたり、戸越銀座のどんつきの中原街道を越えたところにも昔池があったのですが(この池を避けて、旧中原街道は微妙に湾曲しています)、
今そこにはスイミングスクールがあるそうですし!
そしてここは今後何になるんでしょうね。でもこの下水道工事と同時に工事をやってるから、下水関連施設でしょうかねえ…
それとも責任上小田急が買い取って小田急関連施設?小田急プールとかできないかなw

投稿: lotus62 | 2012年1月29日 (日) 17時40分

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