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暗渠ハンター 十条あたりから緩く遡る北耕地川①湧水の崖

北耕地川。
石神井川から板橋区内で別れ、赤羽を通って隅田川に流れ込む川。
稲付川とも言われる、石神井川を分水して江戸時代からこの辺りの農地を潤していた人工の川です。「川の地図辞典」(菅原健二 之潮社刊)によると、水害対策や流下能力増加、下水道普及などの目的で昭和42年に暗渠化工事がスタートした、とのことです。

以前HONDAさんが赤羽から環7まで遡ってこの川をレポートされていましたが、
それを見ていつか行きたいなあと思っていました。

この日は十条に用事があったこともあり、北耕地川の途中から遡ることに。
どこから川に降りていこうかなあって時に手元の地形図を見てときめいてしまったのが、この横から切れ込む鋭い刃のような谷!
Photo_3

魅力的です!もしかしたらここにも支流があるかもしれないし…という淡い期待を抱き、こっからアプローチすることに決定。

そこは、それはそれは見事な谷地形だったんですが、
Imgp4342_2

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残念ながら川跡らしきものは見られず。

この谷から北耕地川の流路に降りる直前には、「游鯉園の坂」という別な坂と交わるところがありました。
游鯉園とは、この坂下つまり北耕地川にあった川魚料理の料亭の名前だそうです。
北区教育委員会のHPによると、大正から戦前までの営業で、その前の明治期には水車小屋があったとのこと。

この坂下から、北耕地川に少しの間並行するように、南側に短い暗渠路地がありました。
Imgp4350

おお、なんかありそうですね、ちょっと奥まで行ってみましょう!

だんだん細くなってきます。
Imgp4358

もっと細くなってきます。
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左(北耕地川と反対側)は、ものすごい切り立った崖。
Imgp4360

そしてほどなく行き止まりです。
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正面は民家、そして左に階段があり、これを登るとスタートから辿ってきた谷底を囲む尾根に出ることができます。
で、まあ当然この階段を登ったり降りたりして楽しんだんですが、階段を降りて改めて気がついたのは・・・。
この崖際、湧水が流れてたw
Imgp4366_3

見てくださいこれ。
さっきの突きあたりの個人のお宅の奥から、崖から染み出した湧水が集まってこの流れになっているようです。とてもきれいで、でもそんなに多くの量じゃなくて。これは生活排水ではないようですね。無色無臭のとてもきれいな水でした。
おおーまさかここで湧水がみられるとは!

ああ、もう帰ってもいいかも。北耕地川を見に来たという本来の目的を忘れてしまいそうですw。思わぬ収穫に暫しぼんやり…。

・・・気を取り直して北耕地川の川跡に向かいます。
ちょうどこの記事を書いているときに暗渠仲間の味噌maxさんとお話する機会があって、「次の週末暗渠いきてんだけど、どっかよさげなとこね?」(実際はこの100倍丁寧な言葉遣い)とおっしゃってたので、「やっぱキタコーチじゃね?」(実際はこの15倍くらい丁寧な言葉)とこの北耕地川をお勧めしておきました。
そしたらさっそくこの週末行かれたようで、この湧水はじめとして北耕地川をたっぷり堪能されたようです。レポが楽しみですね。

とうとう北耕地川の谷に降りてきました。
(といってもさっきの暗渠路地からすぐのところなんですがw)
ここから、上流に向かって歩いていくことにします。
Imgp4368

お、この前に見える歩道は、たぶん川跡なんでしょうね。
Imgp4370

そこまでいって下流を振り返ってみると、
今来た道の横にもう一本並行した道があって、二つの道が合流していました。

Imgp4371

古い地図を見てみると北耕地川もこのあたりで二股に分かれています。このあたりの田んぼを潤すために、ところどころで枝分かれして流れていたようです。

で、まだまだ先は長いんですが、今回はここまで。
何回かに短く分けて、お伝えいたしますね。

より大きな地図で 杉並以北でまとめてみよう を表示

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2056 ・・・石神井川水系」カテゴリの記事

コメント

うわ、来ましたねー。赤羽。
游鯉園の坂は、私のところで「東京で一番好きな階段」としてあげていたヤツがある所なんですが、気づかれませんでしたか。
稲付谷だけでなく、北のもう2本の谷も、暗渠らしさはなくても地形は抜群に楽しいですよ。
赤羽は、東の平らな所も下町らしい良い飲み屋が多いのが魅力ですよね。
西で地形を楽しんだあと、東で文化を楽しむ、というのが大人の楽しみ方かとw

投稿: 猫またぎ | 2012年1月31日 (火) 09時35分

はい、実際には赤羽エリアには行けず、十条からの行き来だったんですけどね。ちょっとした遠征気分でしたw
そういえば猫またぎさんの「東京で一番好きな階段」、あんなに楽しく拝見させてもらってたのにいざ現地では気がつかないという…wもったいないことをしましたorz。(でも改めて猫またぎさんの「東京で一番好きな階段」ページを楽しませていただきましたよ!)
そうそう、稲付谷の北はやっぱり地形図観てるとうずうずしてしまう場所なんですが、まだ断片的にしか行けていないんですよー。あ、その時は朝から東のまるます屋さんで楽しんでから向かってるんですけどねw

投稿: lotus62 | 2012年2月 2日 (木) 11時42分

lotus62さん、北上してきましたね!
染み出しの暗渠路地は未踏でしたので、一層ワクワク致しました~
十条、人間くさくて魅力的な界隈です・・・

「まるます屋」さんは朝から飲める所でしたっけ。。?
赤羽は地形的にもディープで、行ったら最後溺れそうな気がします。インドのように。
泊りがけで探求したい感じですね。

投稿: 谷戸ラブ | 2012年2月 2日 (木) 17時21分

はいはーい、十条、西口も東口も独特ですよねぇ。
で赤羽ですがはい、まるます屋さんは朝からイケますw赤羽インド説は面白いですねww
高校の時、卒業して赤羽で一人暮らしを始めた部活の先輩から「あそこは学生の住むところじゃねえ、ほんとに怖いところだぞ」と聞かされていました。まあ尤もかもしれませんが今の私にはワンダーランドですw

投稿: lotus | 2012年2月 2日 (木) 18時21分

1939年赤羽の生まれ、川のすぐそばの香取神社あたりまでは何回もきましたが、川があったなんて知らなかった。見られる立場にあったのに。無念残念!!今頃探索してます。

投稿: かわ探しや | 2012年2月10日 (金) 11時21分

>かわ探しやさま
コメントいただきまして、どうもありがとうございます。
お近くでお生まれになったのですね。もし何か付近でご存知のことがあれば、ぜひまた教えてください!東京生まれでない私のような者にとっては、かわ探しさまのような方の情報がたいへんありがたいです。
どうぞ今後ともお気軽に、遊びにきてくださいね。

投稿: lotus62 | 2012年2月10日 (金) 11時28分

返信ありがとうございます。私の生まれは北耕地の北側の弁天道りの谷です。亀ヶ池というのがあってやはり侵食谷です。こちらは資料も文献もなくて川の扱いになってません。流れていた川はすでにコンクリート護岸でドブ状でした。その他細かい湧水などしっています。北耕地川の谷は上からのぞくととても深くて恐ろしいものでした。

投稿: かわ探しや | 2012年2月10日 (金) 16時45分

かわ探しやさん、どうもありがとうございます。
貴重!な情報です。
亀ヶ池。
そしてドブ!そうなんですよ、もう近所のみなさんの認識はすでにドブ、なんですよね。
私も現場でお話を伺う時は、「このへんに川がドブがありませんでしたか?」とよくお尋ねしますw
細かい湧水もあるんですね…。いまでも湧いているんでしょうか?
谷も深かったんですね。
すでに農業用水としての役割を終え、埋められる直前の様子がそんなだったんでしょうね。
興味深いお話、どうもありがとうございました!!

投稿: lotus62 | 2012年2月11日 (土) 15時41分

>>lotusさん
お久しぶりです。

十条界隈は我が地元です。住所は板橋区なんですがw
通勤で環七のバスに乗るため、毎日根村用水(稲付川上流)を横切っていたりしてます。
よく見知った風景が写真になってて嬉しいです。


あの崖下の細道、私も行ったことありますが、入っていくのにちょっと勇気が要りましたw
まさか一番奥に階段があるとは思わなかったので驚いた記憶があります。登った先も、やや「?」な感じだったりして。


↓こーゆー情報って行っってからの後出しだと微妙かもしれませんがいくつか。

tokyoriverさんの記事の方にもコメントしましたが、最後から2番目の写真の場所はセンターが川跡で、歩道が川沿いの細道だったみたいです。
goo地図のS38でハッキリ確認できますので。

遊鯉園の坂を下り切ったあたり、本流の北側に小さな湧水があります。
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.43.13.893N35.45.55.713&ZM=12
もう少し北へ行くと、鳳生寺方面からの暗渠もあったりして面白いですよ。

あと、十条駅から稲付川へ向かったとなると、商店街(十銀)を通ったと思うのですが、途中わずかに凹んでいるのに気づきましたか?
十条は高台ですが、十條湯のあるあたりから稲付川と石神井川の両方面に向かってソレっぽい路地が通ってるので、機会があったら是非辿ってみてくださいな。
滝野川橋(石神井川合流)付近から駐屯地の北へまわり、十条駅の少し北で支流を見た後、埼京線を横切り十條湯へ。そこから、帝京病院入口(交差点)をかすめて姥ヶ橋へ抜ける…と、うまく梯子できますw

投稿: Holive | 2012年2月12日 (日) 21時41分

うわーHoliveさん貴重な地元情報をたくさんありがとうございます!!
確かに階段登った先は、ひとんちに黙って入っちゃったような気分でしたw
>最後から2番目の写真の場所はセンターが川跡で、歩道が川沿いの細道だったみたいです。
あー、歩道と車道と逆だったんですね!そうかあ、すごく幅の広い川だったんですねー。

谷の北側にも湧水!先日コメントくださった「かわ探しやさん」のおっしゃる湧水のうちの一つなのかもしれませんね。…惜しいものを見逃しましたw

十條湯のまわり!確かにいい路地が通ってました。実は十銀は(富士山の山開きの日に歩いたことがあったので)通らずに、一本西の路地伝いに環七に向かったので偶然十條湯さんにお会いできましたw
帝京大学病院前の交差点からこの十條湯にかけての界隈は、帰り道に何本か横切っていったのですが、道幅や並木やいくつかの道の交差具合から怪しさというか暗渠指数が高めだなあと思いながら歩いておりました。

あとはあとは、次の記事のコメントでw!

投稿: lotus62 | 2012年2月13日 (月) 11時08分

「朝からまるます屋」は、その後の探索に大きな悪影響を与えるので、暗渠者にとっては禁断の木の実ですな。

「突き当たりの奥の想像を絶する急階段」ももちろんいいんですが、その近くに「カクカクした細い道を進み、小階段をいくつか登らされたあげくに崖途中で行き止まり」な路地もあって、どきどきする場所には事欠きません。

あと、一番北の八幡谷の支流の谷頭にある、「『どうやって引っ越しするのか想像もつかない細道&住宅密集地』を見下ろす階段」とかも個人的には萌えポイントです。

投稿: 猫またぎ | 2012年2月13日 (月) 18時54分

北耕地川のもう一つの支流を紹介します。ご存知かも知れませんが文章に出てこないものですから
西が丘一丁目45番地付近、梅木小の北西側から梅木小の校庭まで低い路地が続いています。45番地付近を東側を気にしながらあるいてみてください。ここは上流から探さないと勾配がゆるいのでわかりにくいです。この水源ふきんは昔の地名が「出井頭」といい、いかにも井戸の先端と思える地名です。グーグルの地図ではっきりとそれらしく描かれています。

投稿: かわ探しや | 2012年2月13日 (月) 20時32分

>猫またぎさん
禁断とわかっていて食べてしまうんですな、困ったことにw
しかも猫またぎさんご紹介されているように、萌えポイントはあちこち周りにあるんだからますます禁断の木の実がスリリングなかんじにw
いやでもほんとに、「ちゃんと」この辺を深めてみないと!

>かわ探しやさん
(では、この3連のは一つにさせていただきますね!)
教えていただいた路地は、次記事でのHolive さんのおっしゃるものともしかして同じ!? うわー、ますます見てみたくなりました!
「出井頭」というのですね。そういえば中山道の西に出井川の源流がありますよね(http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-e26c.html#comments)。
この出井と同じ、とすると、出井には西向き(出井川)とこっちの東向きと、二つの谷頭が複合しているという珍しい場所になるわけですね!すごい水量ですねー、エネルギッシュ!
(違ってたらどうしようw)

投稿: lotus62 | 2012年2月13日 (月) 20時57分

旧の中山道が尾根筋だそうですからその両側に湧水が点在してます。この付近は水関係の地名があり、もっと探せば湧水がありそうですね。姥が橋のあたりの昔の地名は稲付西山町と言い、東の方から見ると小高い山だったようです。もう少し北が稲付島下町と言い、ここに出る湧水が弁天通り(亀が池)谷の谷頭です。

投稿: かわ探しや | 2012年2月28日 (火) 09時09分

かわ探しやさん、どうもありがとうございます。
なるほど、中山道が分水嶺となって両側に、というワケですね。それに「西山」とは。以前はもっと地形を目で見て感じられるところだったのですね。昔の地名にもずいぶん水回りの手掛かりが隠れているんですね。出井川の源流が「泉町」で、電柱の住居表示を見ただけで萌えたのを思い出しましたw

投稿: lotus62 | 2012年2月28日 (火) 20時03分

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