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暗渠ハンター 小さい秋と小さい暗渠見つけた。出井天然水の寂寥暗渠

こんどは、高源院と同じ寺町にある
乗満寺というお寺あたりから始まっていると思しき支流を。

まあ現地では、わかりやすくそのまんま「烏山川・乗満寺支流」
とでも呼ぼうかと思っていたんですが、家に帰って調べてみると
庵魚堂さんはこれを「出井天然水」と呼んで過去の記事にされていました
(世田谷区民俗調査団による報告書「烏山~甲州街道間の宿の民俗」(昭和56)を参考にされてこう呼ばれたそうです)
というわけで、これにならってここを出井天然水、と呼ぶことにします。
庵魚堂さんも
「天然、とわざわざことわるところが興味深い」
とおっしゃっていましたが、
天然であることがこの界隈ではよっぽど珍しかったのでしょう。
それにしても「天然水」ってどうなんでしょうw

ちょうどこの日は寺町の銀杏がきれいに色づいていました。
Imgp3942

(暗渠以外でデカい写真使うの久しぶり)

暫し銀杏を眺め、寺町の南の端っこに向かいます。

中央高速道路の下にある「寺町通り高速下」交差点から
ワンブロック西に行ったところで北に延びる道を見ると、
奥ーのほうに水路が見えます。
(奥の、突き当りの右端!)
Imgp3963

近づいてみると…。
Imgp3965

金網の向こうが上流。さらに覗き込んでみましょう。
Imgp3964

残念ながらこの先は、乗満寺の墓地区画に入ってしまい追えません…。
乗満寺を調べても、
井戸はありますが湧水や池は見つけることができませんでした。
仕方ない、これを起点に下ってみます。

下流なら、中央高速を越えて追うことができます。
ここがその続き。
Imgp3967

高圧線の敷地を掠めて下っていきます。
いい感じの荒れっぷりです。
Imgp3968

この荒涼感が、胸に滲みる…。
気温も下がってきたからか、草の枯れ具合が絶妙。
どこからかすきま風が吹いてくるような気さえしてきます。

この奥をコの字ウォークで回り込んで上流方向を見てみましょう。
Imgp3969

ぴゅう…。

さて、この続きは…と。
住宅のはざまを暗渠路地が通っています。
Imgp3970

ここまでしか入れないかな…。
ロープ張ってあるし。
Imgp3971
秋がらみのタイトルつけておいてナニですけど、
この奥の苔があまりに美しかったんですよ。
天鵞絨のようです。ここだけ梅雨か夏のようですw
手入れでもしてるのかも知れません。

というわけでまたコの字ウォークで先回り。
出口はこうなっていました。
Imgp3973

覗き込んでみます。
もう完全に私物化されていますねw
Imgp3974
それに、ちょっと秋っぽくなってきて安心…。

ここから先が、ちょっと難しいです。
細くくねった道も横からきてここに交差しているので迷いますが、
この太い道を下っているようです。
Imgp3975

これだけの太道で交通の便もよさげなのに、
わきに並んでいる家々は示し合わせたように
背を向けています。この寂寥感もたまりません。
Imgp3977

もしかしたら秋は暗渠の旬なのかも知れません。
意外と俳句の季語に「暗渠」ってあったりして。
いや、絶対ないと思うので深く調べることはしませんでした。

北烏山6-19あたりで、
この道の先はこんなに細くなってしまします(下の写真右奥)。
だいたいこの交差点のありようもかなり怪しいですね。
Imgp3978

奥に進んでいくと、車止め、
やっぱしこの道でよかったんだとちょっとホッとします。
Imgp3980

典型的な暗渠道、再び現る。
Imgp3981

さらに荒れた感じになります。
Imgp3982

なぜかこの暗渠はスタートから
妙にいいワビサビの波状攻撃をしてくれています。
ちょっとワビサビ・寂寥感&荒涼感に酔っぱらったようになりつつ
まっすぐ進んでいくと、
このガソリンスタンドの脇から甲州街道に出ます。
Imgp3985

この先イッキに下流に向かい、南烏山4丁目の
阿鼻叫喚暗渠交錯地帯をご紹介したいところですが、
実はこの場所でもう一本西から支流が合流しているようで、
次回はそこを取り上げることにしますね。

地図は前回のものをご参照くださいませ。

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2021 ・・・目黒川水系」カテゴリの記事

コメント

烏山川は、予習なしで何度か行った程度で、断片的にしか分からず、また全体が頭の中でつながっていません。
しかし、今回の場所は行ったことがあって大体分かりましたね。
最後の写真の少し前の右側に、すごく細い側溝の抜け道があったのが印象に残っていますけれども。

あと、八幡山3-19あたりで合流しているように見えるルートは分かりますか?
八幡山駅のすぐ西を通っている(ように見える)やつ。
ネットでこのルートを報告している例はまだ見たことがない気がしますけど。

投稿: 猫またぎ | 2011年12月 5日 (月) 20時14分

お、猫またぎさんこの辺いかれたんですね。
>最後の写真の少し前の右側に、すごく細い側溝の抜け道があった
あーこれは完全に見逃しましたorz。 でも右っていうと、次回取り上げるここの西に並行する暗渠につながっているのかな…。
>八幡山3-19あたりで合流しているように見えるルート
これも、わかんないですー;;;この辺りは行ったことがありません…。
でもGoogleSVで見たら・・・うひゃひゃこれめっちゃおもしろそうな暗渠ですねえ!!!
ぜひご報告しておしえてください!

私も全体像がつながっていないので、今回のシリーズは妄想全開で挑んでみますw

投稿: lotus62 | 2011年12月 5日 (月) 20時25分

「八幡山3-19あたりで合流」これは追々取り上げようと思ってます。
私有の橋が残ってたりと面白いルートで、かつちょっと曰くを秘めていそうな暗渠です。
ちなみに以前Twしたら、速攻でうさぎねこさんに場所を当てられました。さすが。

投稿: HONDA | 2011年12月 6日 (火) 00時21分

連続コメント失礼します。
やはりHONDAさんはご存じでしたか。
「私有の橋」って、甲州街道近くのあれですね!
一度見たら忘れられないあのすごいの。
記事、今から楽しみです。

あと、「世田谷の川探検隊」さんも当然ご存じかと思いますが、サイトで触れられていないのが不思議でならないのですが。

投稿: 猫またぎ | 2011年12月 6日 (火) 09時07分

■HONDAさん
おお、楽しみにしてます。
SVで見てもすごいヘンな暗渠でしたし、「曰く」と聞くとまた一層惹かれます。
さすがうさぎねこさん、知り尽くされてますねw

■猫またぎさん
>「一度見たら忘れられないあのすごいの」
うわ、期待がどんどん高まりますねw
っていうか早くさくっと見にいっちゃおうかなw

投稿: lotus62 | 2011年12月 7日 (水) 09時37分

また無用にあおってしまいまして、申し訳ありませんw
でもここはGoogleSVも通っていないし、航空写真でもよく見えないので、行ってみるしかありません。
場所は、「上高井戸一丁目」交差点のやや西、甲州街道の北側を西に向けてさかのぼる暗渠をたどると出会えます。
では、行ってらっしゃいww

投稿: 猫またぎ | 2011年12月 7日 (水) 12時16分

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