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暗渠ハンター 渋谷の渓谷、はしご式開渠の跡

これまたちょうど2年前のカケダシの頃、渋谷の「渓谷」を堪能する、
という趣旨で渋谷区鉢山町、鶯谷を流れる三田用水鉢山分水を
拙い記事にしたことがありました
先日(といってももう数か月前)にまた通りかかった時に、
新たな発見をしたことがあるので、
今回改めて要所要所をご紹介いたします。

渋谷川への合流口と、そこから西に延びる未舗装暗渠、
そしてにその先鉢山中のあたりまでについては、
半年ほど前にやはり記事にしたことがありました
この辺りはざばっと割愛し、途中中流あたりから参りましょう。

ここは有名な「水路」。
Imgp9740

この水路に道が交差するたびに、
ちょっとした階段を昇り降りして上流へと続きます。
Imgp9742

やがて、マンションの裏路地に入っていき、
一旦行き止まりとなります。

変形コの字ウォークで上流を探ると、
また流路が現れます。
Imgp9746

付近に古くからお店をやってらっしゃる風情の
「鳥岡」さんという鳥肉屋さんがあったので、
Imgp9749

テイクアウトの焼鳥を買いつつお話を伺ったところ、
この鉢山分水、営業を始めた40年前にはすでに
暗渠化されていた、とのこと。
1970年にはすでに…ということは、
ここも東京オリンピック頃に一気に整備されたのでしょうか。

ちなみにここの焼鳥は注文したあとに生肉から焼き上げるところ。
15分くらい待つことになりますが、
さすが鶏肉専門店だけあって安くて美味、ですー。

この先を進んでいきましょう。
Imgp9751

この暗渠道はこの先の階段でおしまい。
ここを登ると、鉢山交番前の交差点に出て、
その先は暗渠らしい暗渠は見られなくなります。
Imgp9752

実は発見というのは、
ここなんです。
地味なんですけど。

この付近の路面の状態をよーくご覧ください。
Imgp9753

Imgp9754

ずいぶんくたびれたアスファルトに
等間隔で出っ張りがあり、横に線が入っている様子が
おわかりになるでしょうか…?
そう、はしご式開渠を埋めた跡、なんですね。
写真ではイマイチですが、
ここを歩くと見た目にもわかるし、
足裏の感覚でも十分に「はしご」の出っ張りが感じられます。
「鳥岡」さんがおっしゃる40年以上前、
かつてこの川が開渠だったころは、はしご式だったんですね。
(もちろんその前は「はしご」さえなかったでしょうけど…)

この辺りはもう単なる「暗渠路地」だと
ずっと思っていたので、ちょっと嬉しい発見でした。

そうそう、本編と全く関係ないですが、
鉢山交番交差点には、
なんだかいい感じのデリがありましたっけ。
「メゾン・ド・スリジェ」
おお、ググってみたら基本的にレストランで、
かの「さとなお」さんもおすすめしてたわ。
この日の晩ごはんは、
ここでテリーヌやらなんやら買い込んで、
さっきの焼鳥といっしょに食卓に並べて一杯やりましたw
うまかった。

さあ、こっから三田用水まではまっすぐ。
Imgp9757

でもなあ。
三田用水の通る旧山手通りからは、
この道かなり落差があるんですね。
なにしろ旧山手通りの下にトンネル作って
この道が続くくらいですから。
ですが古地図を見てもやはりしっかりここから
「まっすぐ」で分水しています。
もしかしたらもともと山手通りからは斜面が続いていて、
この辺の開発をした際にその斜面をばさっと切り崩したのかも、
しれません。

トンネル上の旧山手通りに行くには、
今ではこんな、ちょっとした回り道をすることになりますが、
Imgp9761

結構この道(左半分の道)も
「川の流れがあったかも」なんて思えるくらい
怪しいカーブを描いています。

今回の地図はこちら。

より大きな地図で 三田用水猿楽分水・鉢山分水 を表示

そして、三田用水・鉢山分水のタイムラインANGLEはこちら。

Photo
今はこの点線のような遷移をしていますが、
かつてはしご式開渠があったときは、
タイムラインは一気に左に振れていたんだろうなあ。

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2011 ・・・渋谷川水系」カテゴリの記事

コメント

わたしはこれを、ゆるアスファルト暗渠、と呼んでいます。

投稿: nama | 2011年8月 5日 (金) 15時10分

そうでした!「ゆるアスファルト暗渠」!!
コレでしたね。
http://kaeru.moe-nifty.com/ankyo/2009/12/post-9633.html

投稿: lotus62 | 2011年8月 5日 (金) 15時38分

本日、所用で「東急トランセ」のバスに乗り、初めて鶯「谷」を実感しましたw
暗渠みちは、通りすがり鉢山交番のところでちょろっと見ただけでしたが。。。
旧山手通りは見事に尾根筋で、用水を通してたのも納得しました。

記事の「この水路に道が交差するたびに、ちょっとした階段を昇り降りして上流へと続きます。」を見て、
「垂直方向に蛇行するすごい河川」という、すごい表現を思い出しました。(「東京の河川」なるHPで百々女木川がそう紹介されてました)

投稿: Holive | 2011年8月21日 (日) 22時31分

>Holiveさん
「垂直蛇行」って強力ですねw(たしかに百々女木川はジェットコースターみたいです)
そっか、東急トランセのバスだとこのへんが手軽に「観光」できるかもしれませんね。渋谷のすぐ横にあれだけの「山と渓谷」があるってのも面白いですよねー。

投稿: lotus62 | 2011年8月22日 (月) 10時35分

鳥岡w
懐かしすぎる、
30年前に家で焼き鳥を食べるときはいつもここで買っていました。
グーグルマップで当時の場所を探り当て、
店名をググり、こちらのページに行き着きました。
ノスタルジックな気分にさせて頂き有り難うございます。

投稿: パル | 2014年3月24日 (月) 00時03分

バル様、コメントありがとうございます。
そして、鳥岡様に代わりまして、思い出していただき感謝しますw
そうですが、かつてのヘビーユーザーでらっしゃいましたか、お楽しみいただけたようで何よりです。
どうぞ今後ともご贔屓にお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2014年3月24日 (月) 12時53分

1枚目の写真の辺り、ここは昔ドブ川だったそうです。
私、1966年生まれですがすでに暗渠になっていました。
大正生まれの父はドブ川だったころを知っています。ちょろちょろとした川だったそうです。
父の話では祖母は、西郷山公園辺りに滝壺があり、海水浴を楽しんだとのこと。
現在は滝のような面影はありませんが・・・。
鶯谷1号階段も私の子供の頃は名称がなく、もっとベコベコした階段でした。
鳥岡さんの鳥も美味しいです。いつの間にか周囲の家がなくなり駐車場になってました。
鶯谷町 川 で検索しててたどりつきました。ちょっと一言どころか沢山書きこんでしまい
失礼しました。

投稿: うぐいす | 2016年12月20日 (火) 17時24分

うぐいすさま、ご来訪&コメント、どうもありがとうございます!
そうですか、お父様はどぶのご記憶もあるのですね。
それと、これこれ!
>西郷山公園辺りに滝壺があり、海水浴を楽しんだとのこと
落差のある水路で遊ぶ子供たちの写真は、渋谷区の白根記念博物館だったかで観たことがありました。
あれをリアルで体験されていたとは…。
そしてもしかしたらあの写真がおばあさまだったりしたらもっと驚きですね。
とても貴重な、嬉しい情報をありがとうございました。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2016年12月26日 (月) 12時02分

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