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暗渠ハンター 谷戸川のこと③かつて背中合わせに流れてた川

では今回は大蔵保育園の下流に合流する支流から追いかけてみましょう。
(しばらく暗渠の捉え方「ANGLE」についての話を書いていて、
間が開いてしまいました。今回はその話を書く前に予約投稿していたぶんです)

いったいどこまで続いているのかな。

しかしまあこの谷戸川は、訪れてみると
形態が変化に富んでいるし支流はたくさんあるしで、
とても楽しいところでした。

ですが実は昔ある時期に、
このそばに住んでいたことがあるんです。
その時期はほとんど楽しい思い出がなく、
どちらかというと初めて味わうつらいことばかりの毎日だったので、
その後この界隈は自然と近づかなくなっていました。

住んでいたのはこの谷を囲む丘のあたりで、
最寄駅との往復経路からこの谷は全く外れていた、
つまりちょっと文化圏というか商圏が違っていたので
この谷戸川にはほとんど馴染みがありませんでした。
近くにいたとはいえこの谷戸川とは背中合わせに
暮らしていたことになります。

すぐそばに、こんな楽しいところがあったんだなあ。
あのころはこんな楽しさを全く知らずに過ごしていたんだなあ。
今回谷戸川を訪れてみて、
ちょっとこの土地の認識がアップデートできました。

ビバ谷戸川。ありがとう谷戸川。

さてさて支流を遡るんだった。
ここから始めるんだった。
Imgp0419_2

美しい蓋暗渠が続き、かくんと折れ曲がって
谷戸川と平行に進むことになります。
Imgp0420

ずばっとまっすぐ。これもいい眺めです。
Imgp0421

そして今回何度も登場する水道道路にぶち当たり、
なんとあろうことかその水道道路にしばらく伴走。
Imgp0425

かと思うと不意にかくんと水道道路を越え、
その先にはなんとはしご式開渠登場。

Imgp0426

すごいな、このあたりはしご式開渠が2本並行してるワケだなあ。
Imgp0427

この先は終えなくなるので、
またまたコの字ウォークで先回りしてみましょう。

これがそのはしご式開渠の反対側。
Imgp0428

橋跡のようなものが見えますが、
川跡は金網となんか遮蔽物によって遮られております。

で、この反対側が山野小学校。
Imgp0429

前回ご紹介したように、谷戸川本流はこの山野小学校の敷地の
西側を掠めていきます。
そして下流で合流することになるこの支流は、
山野小学校の真ん中から(たぶん)発してる。

面白いですね、山野小学校。
図書館なんかで「○○○学校創立△△年史」みたいのを閲覧すると、
その学校が昔の様子が記されていたり(それこそ湧水があったり!)
卒業生の思い出文の中に近くの川の様子が書かれていたりするので、
川や暗渠の昔を知るためによく探しては読んでみたりするのですが、
この山野小学校のがあればきっとなんかわかるかもしれませんね…。
探してみようっと。

本流に戻ろうかと思ったら、
すぐそばに一直線の暗渠道もありました。
これはとても人工的だし、
すぐ近くが高台になていて(前々回の①参照、区内最高地です)
そこに大蔵給水所が構えているので、
谷戸川というよりはそこに関係する暗渠なのかもしれません。
Imgp0430

本流に戻ります。
本流のはしご式開渠はこのあと砧橋、中の橋、
Imgp0436

塔の下橋と橋を越え、
世田谷通りに出る手前でもうひとつの支流をあわせます。
ここが合流地点。
Imgp0440

支流の合流口と、そこから始まる蓋暗渠が見えるのって、
なんか「断面図」みたいで楽しいなあ。

その「断面」から続くのはこんな蓋暗渠。
Imgp0442

続く続くー。
Imgp0443

蓋暗渠の道は車線もない住宅道路でしたが、
ちょっと先の2車線道路に出るともう
行方が分からなくなってしまいます。
でもたぶん地形と、この歩道のつくりから言ってこっちかな。
一般財団法人 日本品質保証機構という、ISOとかJISとかそういう関係
認証方面をを扱ってる団体さんの敷地の横を、東に走っている模様。

まあ行き掛かり上ここは「谷戸川 品質保証支流」とでも呼んでおきますか。

本流に戻ると、
もうすぐに世田谷通りを横切ります。
Imgp0448

あ、世田谷通りにlotusのディーラーがあったw
Imgp0449

ちなみに往年の名車ロータス・ヨーロッパは今でも好きです。
非力ながら足回りのいい、デリケートな車でしたねえ。
(と「サーキットの狼」にさんざっぱら描かれてた)

でね、谷戸川は世田谷通りを越えて少し下るとまた変態。
蓋暗渠になります。
しかもみたことがないくらい幅広の蓋暗渠に。
その変態地点がこれ。
Imgp0451

ほら、この幅広感、伝わりますでしょうか。
Imgp0453

蓋暗渠区間はそう長くはありません。
この橋跡(横根橋というプレートがありました)を越えると
かくっとカーブしてまた一部開渠、はしご式開渠となります。
Imgp0454

そしてこのあとはしばらく近づけなくなって、
Imgp0458

砧公園の中へと吸い込まれていきます。
Imgp0461

さらに砧公園をおそらく自然の川っぽく流れ、
公園から出た谷戸川は岡本静嘉堂まで下り、
丸子川と合流することになります。

ってことで、今回の谷戸川のシリーズはここでおしまい。

より大きな地図で 谷戸川 を表示

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2051 ・・・多摩川水系」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰しております。
なんとっ、現在の生活圏ですわ、ここ。
しかも、私の勤務先まで出てきてます。ははは。
(ちなみに社名が違ってますので、密かに訂正してね。^^)

投稿: う○○ねこ | 2011年7月14日 (木) 00時46分

う○○ねこさん
コメントありがとうございます!!
(社名、ごめんなさい;;;早速訂正させていただきました;;;)
谷戸川のお近くなのですね、すごく水(川とか湧水とか)環境のいいところにお住まいなんですね。
本文でもちらと触れましたが、
私がずっとまえ住んでいたのはウルトラマンの近くでした。
こんな川がすぐ近くにあったなんて、ほんと全然気がつきませんでしたー。
(というか気がついていたとしてもその頃の私にはここの良さがわからなかったと思いますが)
川の近くの商店街もいい感じですよね。

投稿: lotus62 | 2011年7月14日 (木) 09時39分

訂正ありがとうございます。
お礼に補足情報です。^^

1~8枚目で追っていらっしゃる暗渠ですが、あれはたしか、
谷戸川本流から出て、再度本流に合流していると思いました。
増水したときに溢れないように、水を逃がすためにつくられた
分水路(でいいのかな?)と聞いた覚えがあります。

(山野小学校を卒業した子のお母さんから聞きました。)

投稿: う○○ねこ | 2011年7月18日 (月) 13時08分

う○○ねこさん
補足情報どうもありがとうございます。
(そもそも間違えてた私が悪いのですが;;;;)
山野小を経て違う水脈が、あの距離であの高低差のなさで並行、というのはやっぱり不自然ですものね、
なるほど分水路!それは合点がいきます。(地元情報、という意味でも大変ありがたいです)
どうもありがとうございます。
それも含めて、これまで足が遠のいていたエリアでしたが
もう少し通ってみようかなと思いました。

投稿: lotus62 | 2011年7月19日 (火) 09時44分

lotus62さん、こんばんは。
こちらへの書き込みは初めてだと思います。よろしくお願いします。

品質機構の支流ですが、「ちょっと先の2車線道路に出るともう」の先がgoogleマップでは開渠で表示されてますので、良かったら見てみてください~
「アドレス(URL)」の部分にgoogleマップへのリンクを貼りました

投稿: Holive | 2011年7月19日 (火) 21時50分

Holiveさん
お待ちしておりましたwお名前はかねがね拝見しておりました。
コメントいただきうれしゅうございます。
地図のリンク、ありがとうございました。
ほんとですね、くっきりですね。
まったく詰めが甘い自分にがっかりですが
(せめて記事で地図描いてるときに気がつけよとw)、
再訪する楽しみができました。

今後ともお気軽に遊びにらしてくださいね。

投稿: lotus62 | 2011年7月20日 (水) 10時13分

昨日、谷戸川に行ってきました。
こちらのサイトがよい予習になりまして、楽しく見てこれました。

改めて感じることは、世田谷の川探検隊さんのサイトでは、ほぼ100%網羅されているということですね。
さすが、というか当然かも知れませんが。

本流の山野小学校脇にぽっかりと開いている合流口(に見えたもの)、あれが分水口だったというのはびっくりな情報ですね。
小学校をぐるっと回っても何もなかったので、私もlotus62さんと同じ結論を現地では出していましたが、まさかあそこが出発点とは・・・。

最後に、本流が開渠になる直前の城山通りの歩道に、東から合流してくるかの如きコンクリート蓋があったのですが、これが何だったのかが今の最大の疑問です。
世田谷の川探検隊さんも触れていらっしゃらないようですし。
私は下流から上流に向かったのですが、これが本流の正規のルートと間違えてしまいましたよ。
(googleSVでも確認できます)

投稿: 猫またぎ | 2011年9月12日 (月) 16時23分

猫またぎさん
こんなものでもお役にたてていただいてうれしいです。
世田谷の川探検隊さんの公開してらっしゃる情報には、まさに舌を巻くばかりです。
フィールドワークで「おお!」という物件に出会っても、家に帰って調べてみるとすでに世田谷の川探検隊さんのサイトにしっかり載っていた、なんてことは何度もありましたw
それにこの上のほうのコメントでは世田谷の川探検隊さんが師と仰ぐう○○ねこさんからも貴重な情報を教えていただきましたし。ありがたいことです。

さてご指摘のコンクリ蓋暗渠。私はてっきり
「小田急線を越えるときに本流が高架下の公園を挟む形で二股になって流れ、また開渠で合流する」のかと思って見過ごしていました。
googleSVで見ると、ちょうど水道道路のところまで続いていますね。
しかも水道道路にはサイフォン式で水路が交差する徴の「連続麻雀牌型マンホール」も。
水道道路先の高地には給水所がありますので、それと関係してるのかもしれませんね…。
うーん、何だろ…。
このご指摘、積み残しとさせていただきます;;;w

投稿: lotus62 | 2011年9月12日 (月) 20時02分

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