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暗渠ハンター 谷戸前川リベンジ前編:周辺地形と暗渠ANGLE

ずっとまえ、まだカケダシのころに、
この東京Peeling!で谷戸前川を取り上げたことがあります。
これこれ

これらでは、上流は祐天.寺駅近くの
スーパーサンワ方面に行くものとしか思っていませんでしたが、
その後庵魚堂さんがご自身のブログの中で
もっと奥の、違った上流について何回か触れられており、
私が上流と思っていたこのサンワ方面のものはいわば
谷戸前川の支流、であることがうすうすわかりました。

いつかこの「本流であるところの上流」を辿ってみたいと思いつつ
ずいぶん時が経ってしまいましたが、このたびやっと行ってきた、と。
そのリベンジマッチが今回の記事、ということになるわけです。

今回は前編として、周辺地形と、
暗渠ANGLEでとらえた谷戸前川をご紹介します。
んで次回後編として、これらの状況を写真でご紹介していく
というスタイルで行きたいと思います。

ではまずは周辺地形図からいきましょう。
google earthさん、東京地形図さん、今回も引用させて頂きます。
毎度お世話になりまして、感謝申し上げます。

Photo

水色ラインが、はじめに私が思っていた谷戸前川です。
ところが、その南側の東西に延びる谷がしっかりあって、
それが学芸大学駅の方まで、
さらに東横線を越えて駒沢通りあたりまで延びているではありませんか。
まさにこここそ谷戸前川の本流と言えましょう。
それが緑色ライン。

また、この緑ラインの左端から程なくの地点、
「駒沢通り→学芸大学駅すぐ横」は品川用水の流路でもあることから、
もしかしたら品川用水からもいくらかの水が落とされて
この谷の田んぼを潤していたのかも、という可能性もありますね。
しかしいずれにしても、今の私の手元資料には
用水と接続する水路があったという証拠も、また
この上流付近に湧水があってそれが源流となったという証拠も
どちらもないのです。
ふがいないことに。

地形図で、こんどは下流のほうを見てみましょう。
濃い青色で短い線を書き込みましたが、
ちょうどここに短くて急な谷が刻まれています。
ここにも小さな支流がどうもあったっぽいと思っています。
そしてこの小さな支流が本流と交わるエリアは
川跡と思われる道が2本並行していて、
たぶん近辺の田んぼをこの二本+αで灌漑を行っていたのだと思います。
住所でいうと中目黒3-18付近です。

ではここで2種類の暗渠ANGLEを見てみましょう。
まずは上流から下流に向かうタイムラインANGLE。

Photo_3

後程改めてご紹介しますが、
紫のラインが今回追った谷戸前川「本流」。
そしてくすんだ方が以前ご紹介した「支流」です。
(「輻輳」という地点が、中目黒3-18近辺です。
またここでは見やすさを考慮し、それ以外の支流は書き込みません)

ラインが右に寄っていて、全体に加工度は高めです。
緑道となる中流以外はほとんどがいわゆる「暗渠路地」。
アプリケーションとしていくつかの「車止め」が
「支流」や合流後のわずかの区間に見られます。

全体に開渠やそれを感じさせる区間が全くない、
所謂「通好み」(笑)の渋い暗渠と言えるでしょう。

もうひとつの暗渠ANGLEは、
暗渠・川跡のスタティックなプロフィールを表すもの。
縦を自然河川か人口用水か、と縦軸に
大元の水源に品川用水が関わっていようがいまいが、
流域に刻まれる谷が示すとおりもともとこの川は
自然河川であったはず。
ですから概括すればこの川の基本ポジションは、
下図のとおりマトリクスの右上、第1象限となるでしょう。

Photo_4

ですがですが、先ほどの、輻輳エリア(中目黒3-18)では
並行した流れを作る(作られる)ことで、
おそらくこの川は用水として機能していました。
ですのであるエリアだけを抽出すると
一時的に右下の第2象限に動く、ということも言えます。

またこれらをひっくるめて
谷戸前川を下図のように表すこともできるでしょう。
(この辺りに、ANGLEを開発しておきながら
その活用法までしっかり確立できていない開発者の優柔不断さが
滲み出ますね;;;;)

Photo_5

さて、ではいよいよ次回は
写真で各地点をご紹介していきます。

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