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暗渠ハンター 新金線暗渠めぐり①暗渠と貨物線の共通点

春先に、新金貨物線を辿ってきたんです。
新小岩と金町を結ぶ貨物線で、もちろん旅客車両が通らない、
せっせと貨物だけを運ぶ線路。
一日数回しか列車が通らないけど、しっかりと川崎方面と千葉方面の
貨物の受け渡しに機能している新金線。

私は鉄ではないので、
あまり貨物線のことを考えたことがありませんでした。
しかし暗渠を辿るようになって、
なんだか貨物線のこともすごく気になってきています。
そんなんで以前も隅田川貨物ターミナル駅
梶ヶ谷貨物ターミナル駅を記事にさせていただいたことがありました。

私の感じる、暗渠と貨物線の共通点は…
・普段意識しないので見えないけど、しっかりと土地に刻み込んだネットワーク(どこかとどこかを結ぶ線)が存在してること。
・そのネットワークを知ることで、自分の脳内地図に新しいレイヤーが掛かってうれしいこと。
・周りの人々はあまり直接日常的にその恩恵に預かっていないので、概ね有難がられてはいないこと。
・それだけに、存在自体が至って純粋なような気がすること。

などなど、なんですよね。

それに今回の新金線は、かつての農耕地帯を走っており
すなわち古の用水路があちこちにみられるという
暗渠と貨物線の複雑なハーモニーが楽しめる場所。

だから、出かけてまいりました。

結構長いんですよ(いや、貨物線としては短いのかしら?)、
全長が8.9Km。
そんなんで数回にわたってご報告をしていきます。
あ、もうちょっと新金貨物線について
詳しくお知りになりたい方はぜひWikiを…。

スタートは金町から。
はじめは新金線にきっちり沿うのではなく。
多少内側を歩きます。
それは、このへんに行きたかったから。
上下之割用水、という用水の跡がこの道路。
Imgp9827

ここに原田橋という橋が架かっています。
Imgp9828

そしてこの道を南下していくと、
暗渠界では墨東名所の誉れ高い「大堰枠」にたどり着きます。
ここは以前猫またぎさんも記事にしておられたし
マナイタ学会主催のF澤さんも
「大堰枠ってのがあってね!」と興奮して話しておられたところ。
昔の水路の交差点なんです。
それも七叉路。

猫またぎさんがかなり詳しくレポートされているので
ここではあまり触れませんが、
この交差点からは今でも数本の暗渠を確認することができます。
ここや、
Imgp9832

ここや、
Imgp9833

こことか、
Imgp9834

あっちとか。
Imgp9836

さて、ここから西に向かって、
新金線にアプローチしていきます。
せっかくですから、
新金線まで行くのにも暗渠を通って。
大堰枠から延びる用水の暗渠。
Imgp9838

いったいこのバイクが纏うカバー的なものは
どうしてしまったんでしょうw
Imgp9839

イメージとしては、
縄文時代の何か雨乞いっぽい祀り事において
ボロ布を着て踊る骨ばった村の若人、みたいな。

行く手が行き止まりになります。
Imgp9840

そう、それは新金線にぶつかるから!

金網フェンスに道は遮られますが、
用水だけはその先まで続き、
今となっては枯れて埋められてしまった
みずみちが見えます。
しかもその上を新金線が通っているミニ鉄橋です!
Imgp9841

いよいよ新金線。
ここからちょっと南下したところに踏切があるので、
そこまで行ってみましょう。

踏切に立ちます。
Imgp9844

金町から数えるとここが2番目の踏切。

そしてこの踏切も、また別な川跡が交差しているのでした。

Imgp9846

この川跡は、もう何にも利用されず単なる
「よくわからない空き地」になっていますね…。
ここも、
「誰にもありがたがられない」
「みんなに放っておかれている」場所。

その一本南の線路と交差する道路も用水路が通ります。
Imgp9848

車道から階段を降りて暗渠道に降りることができます。
できすぎ、くらいの舞台装置ですねw

実はここは、今年の冬に「マナイタ学会FW」で
日もとっぷり暮れたころに通ったところ

無事昼間に再訪できました。

さて、先は長いので
新金線に沿ってどんどん南下しましょう。

国道6号線を越えると、
すぐにある建物が「紋どころ」「助さん格さん」…。
Imgp9859

むむむなんだこれはと思いましたが、
民間がやっているグループホームのようです。
一度みたら忘れられませんな…。

そこを過ぎるとまた新金線を横切る水路跡が
姿を現します。
Imgp9860

すっかり埋められ水もない川(用水)。
こんな光景を見てよく思い出すのが
高橋幸宏さんの「left bank」という歌です。
リンクはアコースティックバージョン。

オリジナルバージョンは「EGO」という90年代に発売されたアルバムに収録。
当初は私の方の具合wもあって、
なんだか重い曲だなーと思ってましたが
聴けば聞くほどカラダに馴染んでくる佳曲です。
「この川はいつからか 水が流れてない…」
という歌い出しで始まる、暗渠好き必聴のナンバーだYO!

あーそういえば松久淳って作家のwebに載ってた
高橋幸宏論が超おもしろかったんだけどなー。
もう公開してないみたいですね、残念。

えーと、ちょっとここいらで休憩させていただいて、
続きは次回にいたしますね。

より大きな地図で 新金線さんぽ を表示

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2060 ・・・用水・上水など水路系」カテゴリの記事

コメント

ほおお、すごいすごい!
まだこんなに橋跡があったのですね。
私は1番目と2番目は行きましたが、3番目と4番目は初見でした。

あと、大堰枠から北西に伸びる道も、線路の両側の道がぷっつりと途切れていて、橋跡がありそうではありませんか。
新金線すごい。
行かなくちゃ。

投稿: 猫またぎ | 2011年6月14日 (火) 11時48分

猫またぎさん
大堰枠はマナイタのF澤さんと猫またぎさんのお話を聞いていてどうしても行きたくなった場所でした。
きっかけをありがとうございました。
新金線にかかる水路は、その放置感が何ともやるせない味を出していますよね。
新金線は結構歩くには距離があるし、
猫またぎさんならきっとかかっている水路一本一本確かめに縦横にあるいちゃいそうだから、
相当時間がかかると思いますよwww

投稿: lotus62 | 2011年6月14日 (火) 13時04分

left bank、言われてみれば暗渠系歌詞ですね。すっかり忘れてました。EGOが出たのは確かビートニクス2ndの後、ミカバンド再結成の前の1988年。全体的に重い雰囲気のアルバムでしたね。

投稿: HONDA | 2011年6月15日 (水) 22時48分

突然ですがおじゃまします。

東京に住む高校生です。このブログは、ほぼ毎日拝見させていただいています。

自分も、1年ほど前から暗渠などに興味を持ち始め、ついにブログを開設する運びとなりました。

ぜひ良かったら、相互リンクをお願い申し上げます。

まだまだ至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします。

投稿: おたっきー | 2011年6月16日 (木) 00時54分

HONDAさん
重かったですね…当時はこの歌の意味がぜんぜんわからなかったけど、
こちらの歳を重ねるごとに折々でいろんな意味にとれて
ますます深い歌だなあと感心。ブリッジの「最強の敵…」のところが一番好きです。
一方ビートニクス2nd、は当時から「わかりやすくて」大好きです。

おたっきーさん
コメントどうもありがとうございます!
それから、いつもご覧いただきまして、感謝申し上げます。
ブログの開設も、おめでとうございます!!!
高校生で暗渠に興味をお持ちになるなんて、なんだか羨ましい(<意味不明w)
いったいどんなきっかけで興味を持たれたのか、私も興味津々ですw
どうぞ今後とも、よろしくお付き合いのほど、お願い申し上げます。
リンクの件ももちろん大歓迎です。さっそくこちらにもリンクさせていただきますね。

投稿: lotus62 | 2011年6月16日 (木) 09時14分

こんにちは。いつもツイッターでお世話になっております!

新金線の近くにも、暗渠があったのですね。
京成線を使って通学していて、青砥~高砂間で毎日この線の上を横切っていたのに全然知りませんでした!!
勉強不足です(;ω;)

ミニ鉄橋、めちゃめちゃカワイイ!!家に飾りたいかも笑

あと、新金線を実際に列車が走っているシーンを見たことがないのです。京成ユーザー11年目なのに...トホホ...
こうなったらもう、暗渠と列車を見に行くしかないですね!笑

投稿: 千紗 | 2011年6月16日 (木) 20時59分

千紗さん
こちらこそ、お世話になっておりますw
毎日新金線を越えて通学されているのですね。
私も今回初めて知りましたが、新金線の時刻表っつのもあるようですので、ご参考にされてみては…?(ただしこれ古いかも)
http://www.geocities.jp/tnk_ko/data/time_Chiba20100313.html
この辺は自然河川というよりは用水路がたくさんあったところのようで、かなりエキサイティングです。その残り方も、東京の西のほうだと「保護された」「隔離された」的ですがここは
「放っておかれた」「打ち捨てられた」感が強かったような印象があります。

それにしても今回は、暗渠高校生お二人からコメントをいただきました。
お二人がどんなお気持ちで暗渠と対峙されているのか大変興味深いです。
どうぞこれからもお気軽にこのコメント欄を使ってやってくださいましー!

投稿: lotus62 | 2011年6月17日 (金) 09時22分

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