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暗渠ハンター 谷戸川のこと①水の交差点から源流を探しに

谷戸川は、世田谷区を流れ、全長はわずか3.5kmのコンパクトな川である。
環八のすぐ西、世田谷区千歳台成城警察署付近に端を発し、環八を一旦東に越えた後
東京都水道局世田谷営業所南部第二支所の横を掠めて再び環八を西に越え、小田急線を潜って南下、かつて東山野と呼ばれていた区内最高地点(標高53.6m)の高台の下を抜けて砧を貫き、世田谷通りを越えて砧公園を横切っていく。そして終には
岡本静嘉堂の南端で、
仙川から分水される丸子川(六郷用水)と合流する河川
である。

谷戸川は短いながらなかなかに波乱万丈、その姿は一様ではなく変化に富み、上流は暗渠化されているが砧付近の中流でははしご式開渠となって水面を露わにし、丸子川と合流する下流付近でははしごすらない豪快な開渠となっている。

合流後の丸子川は、二子玉川の商業集積の北側を通過し、「河川の争奪戦  Vs九品仏川」で有名な、用賀から流れ等々力渓谷を通過してくる谷沢川と野毛で交差、その後一方は多摩川へ、そしてもう一方はポンプアップされて六郷用水としてさらに大きな水脈を作り大田区まで水を供給することになる。

今回は、そんな世田谷から大田に続く水のネットワークの一端である谷戸川を取り上げる。
「谷戸川」は、有名な「谷沢川」や目黒区の谷戸前川と一字違いだったり、「川の地図辞典」(之潮)でも丸子川と表記されていたり(しかも解説から漏れていたり)で、あまり脚光を浴びているとは言い難い(?)谷戸川のアイデンティティ強化のための一助となれば、という筆者の願いを込めつつ書き進めていくこととする。

と、いつもと違って固い出だしではじめてみたが、書いてる方もなんだかシゴトみたいな気になってくるので(それも決して悪くないがw)、
だんだんにいつもの文体に戻すことになるわけだ。いや、わけです。

まあいくつかのシリーズにして展開せざるを得なくなっちゃうんですが、
まずは上流を巡ったお話からいきましょうかねー。
(もう完全に戻った)

実際に私が辿った順、
源流に近い水道道路との交差のあたりからご紹介します。
まずはこのあたりの地形図からどうぞ。

Photo

地形図の上の方は、
環八と水道道路とこの谷戸川と、やたら絡んでるところがあるでしょう、
このあたりです。
それにしてもこの絡みはすごいですね、この交点のあたりには実は
北西からきて千歳船橋の横を通って南東に流れていく品川上水も
被さっているのです。
もう世田谷区における大・水路交錯エリアなわけです。
そこに東京都水道局世田谷営業所が建っている、
ってのも決して偶然ではないのでしょうね。

ここが、その交点から千歳船橋方面に向かう品川用水跡です。
Imgp0258

そしてこちらが、交点から環八(砧)方面に向かう水道道路。
Imgp0269

肝心の谷戸川の川跡は、この交点付近でも見ることができます。
これこれ。
Imgp0263

でも、ここを遡るのはちょっと待ってね。

その至近距離にある東京都水道局世田谷営業所の駐車場。
Imgp0268

(前後の関係からいって、
この駐車場の写真の右から奥につながるラインが谷戸川の流路のようです)

この奥、駐車場の裏側に回って谷戸川が環八に近づく流路をまず追ってみましょう。
裏側には工務店の資材置き場があります。
Imgp0272

この奥はこうなっていて、
Imgp0270

あたかも水路跡のようですね。
この先は新しめのマンションの敷地となり、
どうもこの植え込みのあたりを通って環八を越えるようです。
Imgp0271

ここを越えてからの川跡・暗渠はまた次回。
今回はこれらの上流を辿って行きます。

前の方に書いた水道道路の交点付近に戻りましょう。
これは先ほどの地点。
Imgp0264

こっから上流を目指します。
川跡は結構明確に残っているのでさほど苦労はしません。
先に回り込むとこうなっております
Imgp0262

そして回れ右。こんな具合に続きます。
Imgp0260

その先は一部真新しい暗渠道となり…
Imgp0280

こんなふうに家のすぐ横をスリリングにすり抜けたりしながら
Imgp0285

その先に続いていきます。
Imgp0286

その反対側がこれ。
Imgp0253

ここはもう環八のすぐ横で、
ここで環八を西に渡ることになります。

ちなみにこの付近には、
もうどこだか正確にプロットできなくなっちゃったけど
こんな暗渠道もご用意されています。
Imgp0287

Imgp0288

そうそう、このへんもう結構怪しいところがたくさんあって、
水源からどんどん離れていくなあと思いながらも
さまよってみたら、
この烏山川清川虹子支流の谷頭に辿りついてしまった
というワケだったんです。
さて、環八を西に渡って、この道の奥にあるのが
成城警察署です。上は希望ヶ丘歩道橋。
Imgp0341

いくつかの文献で谷戸川の水源はこの成城警察署のあたりだ、
と書かれているのを見たことがありますし、
たぶん地形的にもそうなんではないかと思います。
世田谷の川探検隊さんのwebにも
ふるい地図では成城警察署の敷地の真ん中に川が、
と記されています。

しかし世田谷の川探検隊さんの写真では
結構見事にあちこち川跡が残っていますね!

ですが、付近をうろついてみて、
本流の水源とは別にもうひとつ水源があったのではないか?
と仮説の仮説程度の確証しかないのですが
もう一本別な流れを文末の地図に記してみました。

ほんとに微地形的なものなんですが、
警察署の西の方の講演から続く流れがあったように思っています。

Imgp0342

まずは、この公園の周囲が大変怪しい…。
大きな倉庫や工場など、
広い敷地を持った住宅でない建物が林立しているんです。
Imgp0354

これはあんまり関係ないけど、
公園横の駐車場には意外な位置に井戸。
Imgp0343

保護色みたいになってるw

公園から千歳台3-8に向かってこんな
暗渠道的なものも用意されています。
Imgp0349

そしてその先で、谷戸川が環八を渡って
成城警察署に向かうところにあった
希望ヶ丘歩道橋に達するのです。
Imgp0351

おそらく成城警察署付近の水源とは別に、
こちらにも流れの源があったんじゃあないかなあ。

さて今回はここまで。
次回からは、もう一度環八を越えて下流に流れていく
谷戸川を追っていきます。

より大きな地図で 谷戸川 を表示

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2051 ・・・多摩川水系」カテゴリの記事

コメント

ここはこないだの日曜に行ってみたんですが、5枚目の写真(地図も入れて)はそこが流路じゃなくて、右に見える白い建物の右側だったように思うのですが。
つまり、建物1つ分右。
駐車場の隣ですね。

で、上流側の出口はまたちょっと印象的なことになっていたと思うのですが。
こちらも駐車場の脇です。

まあ、私も初回訪問時はボロボロにポイントを見逃し、2回目の訪問でスッキリできたので、このようにご指摘するのは気が引けるのですがww

投稿: 猫またぎ | 2012年2月14日 (火) 18時46分

>猫またぎさん
わたしの説明があまりに下手でした、私の流路認識もご指摘のとおりです!
たしかに印象的なところw

ここ、行かれたんですね!
最上流部の見解もうかがいたいところです…自信ないのでw

投稿: lotus62 | 2012年2月14日 (火) 20時59分

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