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暗渠ハンター 蛇崩川・下馬 ふたつの支流たち①

また蛇崩川の支流のお話を。
ほんとは、谷戸前川を調べてたんです。
もう2年くらい前に行ったのですが、
知識も経験も不十分だったので、
途中の谷に分かれる支流や
ほんとうに奥まで伸びている源流のことなんかを調べようと。

で、地形図見てたらそのちょっと北にある蛇崩川へと延びている
けっこうな谷の存在が気になりまして。しかも二つも。
それがこれ。場所は世田谷区下馬。

周辺地形図をどうぞ。
いつもながらgoogle earthさん、「東京地形図」さん、
どうもありがとうございます。
Photo

一つは、放送大学や学芸大附属の敷地があるすぐ横を抉る谷。
(ここを流れていた川を仮に「下馬西支流」と呼びます)
そして、そこからちょっと東に行った下馬5丁目を貫く谷。
(やはりここを流れていた川を仮に「下馬東支流」と呼びます)

こんな立派な谷があるなら、
しかも蛇崩川につながっている谷ならきっと流れがあったはず!?
と思って、さっそく現地に行ってみました。

まずは放送大学に近い、「下馬西支流」の探索から。
もう1本の下馬東支流は次回でご紹介します。

谷頭付近を品川用水が通っているので、
たぶんここから流れがあったはず、
とあたりをつけてまずは品川用水との交点の有無を探してみます。

果たして。
ありました。
Imgp1005

この右の道沿いに品川用水。
そして左に分かれていくのが今回の
「下馬西支流」です。
ちょうど「野沢の水車橋」のちょっと下流のあたりです。
ではさっそくこの谷にダイブしてみましょう。

ここを入っていくと、次の車道との交差の先には
こんな怪しい道が続きます。
いやもうこれは道ではないですね、突き当たっちゃうし。
Imgp1003

ここからさっきの支流を振り返ると、
Imgp1002

そう、この支流は砂利道から始まっているんです。

この先は丁目のブロックの真ん中を突っ切る格好で続くので
しばらくコの字ウォークで追跡します。

2つ前の写真の、ブロックの反対側はこれ。
なぜか象の像が金網を守っています。
Imgp1000

町会会館やマンションなど大きな建物で水路はいったん消えますが、
途中から、柵で囲まれた暗渠空間出現。
Imgp0993

いつみても、こんな柵とその向こうの閉ざされた細長い空間にドキドキします。
Imgp0994

これを反対側のブロックに回り込むとここ。
Imgp1007

お。左手のアパートに猫さんがいますね。
ども。初めまして。
Imgp1011

猫さんに警戒されつつも
この暗渠の奥を覗いてみます。
Imgp1009

うーん、このほったらかし感が
胸に刺さります。

ここまでほぼまっすぐに延びてきたこの川ですが、
この猫の前でかくんと左に曲がっていきます。
曲がった後はこんな。
Imgp1012

道路左側が水路跡です。

このまま行って、公園がみえてきたらその公園の向こう側を
今度は右に。
ジグザグ流下ですね。
Imgp1013

公園の向こう側の道はこれ。下馬6-39というあたり。
左側が水路ですね。
Imgp1016

ワンブロック行くともう一回、左に曲がります。
Imgp1017

この写真の道の奥、右側に注目。
小さく、緑色のごみネットがみえますね…。
それがこれ。
Imgp1019

そう、また右に曲がります。
しかもブロックの途中で。
その先は未舗装のいいかんじのほったらかし空間、
再び現る。
Imgp1020

さあまたコの字ウォークで反対側へ。
Imgp1021

この区間は、カギがかかってるけど金網にドアが付いていますね。
だれがどんなときに入るんだろう…。

また奥を覗きこんでみます。
Imgp1023

うーん、
草いきれ充満するサンクチュアリですね、さながら。
でももう蚊がたくさんいそうな気がする。
蜘蛛の巣なんかも張ってるかもしれない。

…入ってみたい、でも見るだけでもいいかも、
なんてちょっと心が揺れてしまいますw

さてこの位置はもう結構な車の通るバス通り。
川の行くえもちょっとわかりづらくなってきます。
ですがどうせまたジグザグだろ、と思って
低いほう目指してバス通りを西に向かいます。

おお、お米屋さん&洗濯屋さん、そして豆腐屋さんと
わかりやすい暗渠サインが固まっとるわい、
Imgp1027

と思って振り返ってみると…。
Imgp1024

おー!!!
階段を下りて続く暗渠!

ちょっとちょっと、この階段というギミックが、新たなアトラクション感を盛り上げますね。
こんななんですよ!!!
Imgp1025

さっそく階段を下りて振り返ってみます。
Imgp1028

んー、いいですね!

では先に進みましょう。
Imgp1029

護岸も味があります。
Imgp1030

この暗渠、上流から変化があっていいなあ。

正統派スタイルの車止めを越えて、
Imgp1031

「だれからも背を向けられてる感」の高い道を抜けていきます。
Imgp1032

かつて流路に降りていくのに使った?階段。
Imgp1033

こんな区間も、下馬5-25あたりでおしまい。
その後もういちどジグザグって、
太い道に出ます。
Imgp1037

ここを北に歩いたら、
すぐに蛇崩川に行きつきました。
Imgp1044

んー、谷地形だけを頼りにやってきましたが、
ちゃんと暗渠が見つけられてよかった…。
しかも予想外に変化のある流れで、
満足でしたー。

では次回はこの少し東の谷へ!

より大きな地図で 蛇崩川を遡る を表示

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2021 ・・・目黒川水系」カテゴリの記事

コメント

lotus62さんはいつも意外なところを見つけられますね。
今回の場所もバラエティに富んでいてワクワクします。
「東京地形図」を利用されるようになってからさらにパワーアップされたのではありませんか?

で、すみません、またまたいつものように余計なことを言ってしまいますと、今回の地形図の左側にも谷がありますが、そちらも下馬ですよね?
なので、今回の「下馬西支流」は「下馬中支流」の方がしっくり来ると思うのですが。
それともすでに西の谷には別の支流名を付けられているのかな?
実はその西の方の谷を少し歩いたことがありまして、ほとんど川跡らしきものはなかったと思うのですが、1ブロックの区間だけコンクリート蓋暗渠がありましたよ。
下馬3-22と23の間です。
昨年の1月訪問時のことなので、今もあるという保証はありませんが。

またもや失礼しました。

投稿: 猫またぎ | 2011年5月30日 (月) 10時49分

猫またぎさん、どうもありがとうございます。
いいご質問!!!感謝しますw
地形図でみるご指摘の一番西の谷は、野沢の「鶴ヶ久保公園」というところにある
鶴ヶ久保という湧水ポイントなんです。そこから蛇崩川まで下っていく谷がそれで、
実は写真は用意してあるのですが、ここ半年ほど記事にするタイミングを逸しておりましたw
で、その谷は野沢に発してちょうど野沢と下馬の境目あたりを流れていくので、
もし名前を付けるなら「下馬」を付けずにいこうかなあ、と考えておりました…。
猫またぎさんも行かれたのですね(さすがw)。
私は去年の秋に辿ったのですが、水源以下はそれらしい歩道は見当が付きましたが、
おっしゃる蓋暗渠を見つけることができませんでした;;;。(googleSVでも確認できない?)
去年の写真でなく、改めて行って蓋暗渠探してから記事にさせていただこうかと思います。
どうもありがとうございます!!

投稿: lotus62 | 2011年5月30日 (月) 13時06分

ああ、なるほど。
最上流は野沢2丁目なので、「鶴ヶ久保公園」もあるし、やはりそうでしたか。

> (googleSVでも確認できない?)

おっとSVという手がありましたね!
ちょっと確認してみると、下流側は少し位置がずれていますが、上流側はまさに真ん前でした!
「鶴ヶ久保公園」があるブロックの右上、「グランセ駒沢大学」とその右上のブロックの間の道です。
google map上では道として描かれていないルートです。
世田谷区の工事用車止めに遮られて中には入れない、という、私の訪問時と同じ状況です。
下流側に「飛び出すマンホール」があるのも当時と同じ。
久しぶりに再確認できてうれしい気持ちになりましたw

投稿: 猫またぎ | 2011年5月30日 (月) 18時45分

猫またぎさん!!! ありましたね蓋暗渠!!
みれましたー。あーこれは気づきませんでした!!!さっそく地図だけはなおしましたw
飛び出すマンホールもあるある!
どうもありがとうございますー!

投稿: lotus62 | 2011年5月30日 (月) 19時32分

 お久しぶりです。hikadaです。
 この記事を読ませていただいたところ、この支流の上流をもっと探すべきだったと後悔しています。
上記にでてきた、下馬6-44の公園でもうひとつの水路が合流していますよ。上流は野沢3-21付近だと思いますが、もしかしたらさらに上流があるかもしれません…
 『草いきれ充満するサンクチュアリ』のようなところで以前、探検したら蚊に刺されまくりました(笑) 嫌な思い出です。

投稿: hikada | 2011年5月31日 (火) 22時59分

hikadaさん、お久しぶりのコメントありがとうございます!
おお、さらに環七方面につながる支流がありましたか!!…後悔w
なるほど地形図をよく見るとそっち方面に登る谷頭が確認できますね。
よーし今度いってみるぞー!まずは昼休みにgoogleSVとにらめっこすることにします!
どうもありがとうございます。

あそこに突入とは…それは蚊も喜んだことでしょうwww

投稿: lotus62 | 2011年6月 1日 (水) 09時55分

何とこの記事にコメントさせていただくのが3度目になってしまいました。

ちょっと昨日行ってきてみました。ここ。
この記事を読み返すこともなく、何となくこの辺りかなあ、くらいな当たりつけで言っちゃったんですが、まんまと上流は片方しか行きませんでしたw
私の場合は西側の方でしたけれど。
支谷の合流を、現地で地形だけで発見するのはなかなか難しいですね。
ということで、私も再訪しなければならなくなりましたw

「今度いってみるぞー」と書かれてますが、もう行かれましたか?

投稿: 猫またぎ | 2011年10月24日 (月) 11時09分

>猫またぎさん
あ、行かれたんですねー!特に明薬通りから階段で降りる暗渠は、たぶん猫またぎさん好みだったのではないかとw
で、リベンジ記事は7月の後半に書かせていただきました。
http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-85a7.html

この時はわからなかったのですが、このリベンジ記事の8枚目の写真の路地横にあるある方の私邸には弁天様が祀ってあるそうなんですよ。
それを含めた記事をちょうど次回アップしようと予約投稿いたしております。
(すごいタイミングでコメントいただきましたwどうもありがとうございます!)

投稿: lotus62 | 2011年10月24日 (月) 14時34分

あ、すでに記事にされているではないですか。
・・・って全然忘れてましたw
失礼しました。

この暗渠、谷筋と微妙にずれたルートになっているのが非常に印象的でしたね。(それと、もちろん階段のところも!)
その視点でいつか記事にしようかなと思っていたりいなかったりします。

投稿: 猫またぎ | 2011年10月24日 (月) 18時17分

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