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暗渠ハンター 蛇崩川・風薫る弦巻付近の二つの支流

いま、記事にするネタがたくさん溜まっていて、
古いものからせっせと書いていくと
どうももう季節感もなにもあったもんじゃないんで、
古いネタの合間合間に「最近行ってきたところ」を織り交ぜつつ
せめて5回に一回くらいは
季節を感じるような写真を並べていきたいなと。

いえね、5月の初夏から梅雨に入る前の季節が一番すきなんです。
梅雨ほどじゃないけど湿り気があって、
新緑があちこちで芽吹いて。
その緑の香りが湿気に交じって
ふわんと漂ってくるこの気候が、
もう子供のころから好きなんです。
(だからいままで5月病にかかったことない)
この季節は昼間に歩いてももちろん素敵だけど、
夜だって同じように緑が薫るから夜も好き。

まあ今回は昼に回った暗渠のご紹介ですが、
少しでも緑の薫りなど
お届けできたらうれしゅうございます。

っつわけで、
蛇崩川の2本の支流を見てきました。
一つは、流路上にある小泉公園に注ぐ支流。

先端は、世田谷通りのすぐ南、
上馬5-19あたりから辿っていけます。
このあたり、北に烏山川、
南に蛇崩川のちょうど分水嶺になっている模様。
その山の上(いえ、山ってほど山じゃないんですが)には
小ぶりのマンションが建っていますが、
おそらくこの辺が水源だったのだと思います。
このマンションの南側には変則的な歩道があり、
おそらくここが元水路。(下写真の右半分に写ってる、かくっと曲がった歩道)

Imgp0796

その向かい、5-18のブロックでは一旦隠れてしまいますが、
さらに南の5-17のブロックでは
きちんとした(?)暗渠を見ることができます。
Imgp0793

もうちょい近寄りましょう。
Imgp0795

この暗渠、ここからずばっと小泉公園、
すなわち蛇崩川までたどることができます。
Imgp0797

Imgp0798

おお、なかなかワイルドでいい感じになってきた。
Imgp0799

完全に金網でふさがれたブロックもあるし、
抜け道みたいになってるブロックもあって
なかなか一筋縄では行きません。
そこがいいところですね、この暗渠は。
Imgp0801

お、次は入り口がふさがれているけど…。
Imgp0802

横の駐車場からすいっと入れちゃうもんねー。
Imgp0803

しかし真ん中すげえ草だなw

Imgp0805
いいですね、入り口はもう
新緑でいっぱいですよ。
緑の甘い薫りがいっぱいです。
そんな入り口から、ひっそりと暗く住宅の背中を抜けていく暗渠。
なんだか絵になります。

つぎに貫通するブロックはここ。小泉公園はもうすぐです。
Imgp0806

ここも入ってみましょう。
(やっぱり横の敷地から入れる)
Imgp0807

基本的に、未舗装です。まんなかは
忘れ去られたように砂利と土が残されています。

この季節の私の好きな草花、
アカバナユウゲショウが咲いていました。
Imgp0808

あちこちに桐の花の落ち葉が落ちています。
見上げると、小ぶりの桐の木が。
Imgp0809

よく「匂いと記憶は直結してる」といいますが、
私はいつも桐の花の匂いを嗅ぐと、
まだ小学校に入る前にうちにあった桐の木と
その周りの庭の風景を思い出します。
稼業の関係でその桐の木のそばには
オイルや重油が置かれていたのですが、
その油の匂いも連鎖的にありありと蘇ってきます。
私にとっては桐の花の匂いは油臭いのとセットなんですw

この暗渠を出ると、ゴールの小泉公園。
Imgp0811

※2011.5.23 追記:「世田谷の川探検隊」さんのページでもこの支流を取り上げてらっしゃいますが、こちらではこの支流、一部開渠だったらしいです。それももう埋まっちゃったんですね…。

さて次は、もう少しだけ上流の
やはり北から蛇崩川の左岸に注ぎこんでいただろう支流を見に行きます。

蛇崩川に北接している巻中学校の、
その北から始まります。

これ。
Imgp0813

さっきの暗渠と違って、
広くて明るい印象です。
しっかりと舗装されていて、
さっきのが
「古い昭和家屋の日の当たらない台所」だとすれば
こちらは
「メゾネットの家の白くて明るいオープンキッチン」
みたいな感じ。

しかしそれでも家々は背中を向け、
通る人もなく、
やはり「いまは誰もありがたがってくれない場所」的な風情は
同じです。
広くて明るいぶん、別なかんじの寂寥感が
高まっている気さえします。
Imgp0815

特に最近は、こういう場所にとても胸が震えるような
共感を覚えるようになってきました。
よくわからないもやもやしていた感覚を、
ちょっとだけうまいこと自分のなかで
「言語化」できてきたからかな。そうかもしれません。

同じような風情で、どんどん北に続きます。
Imgp0816

こんな調子で3ブロックほど北上し、
とうとうもう追えないところまでつきました。

Imgp0820

おそらく正面の歩道を右にちょっとだけ回り込んで、
Imgp0821

もういっかい北上し、
Imgp0822

このあたりでおしまい。
Imgp0823

弦巻1-37のブロックでした。

次回(いや、たぶん次回は大田区の「楓谷」で、
その次くらいになるかと思います。)は、
ついでに再訪してみた蛇崩川の水源(奥に2本あるうちの南のほう)のあたりを
ちょっとだけご紹介します。

より大きな地図で 蛇崩川を遡る を表示

全然本文と関係ないおまけ。

この日は一日晴れだったのですが、
夕方突然大粒の雨が降り出し、
小一時間もたたぬうちにまた晴れ間が出てきました。
その西の空には、虹色の雲が出現。
鮑の貝殻の裏側みたいな。
「彩雲」といって、吉兆らしいです。
写真がうまく撮れなかったので載せませんけど…。

みなさんに、いいことありますようにとお祈りいたします。

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2021 ・・・目黒川水系」カテゴリの記事

コメント

おお、これ、いつ行かれましたかね。
小泉公園の方は私も最近行ったばかりです。
5月3日。
ふと思い立って世田谷を歩いてみたのですが、途中から雨になっちゃいました。

投稿: 猫またぎ | 2011年5月19日 (木) 09時47分

猫またぎさん
おお、いらしてたのですね!
私は、ついこの前5/14でした。
たまにはこういう「スピード掲載」もするんですよー(笑)。

投稿: lotus62 | 2011年5月19日 (木) 10時51分

庵魚堂さんのところでも書いたような気がするんですが、小泉公園の北側、
高校の頃は開渠でした。すぐそばに友人の祖母宅があって、そこで高3のとき
つくった8mm映画の編集をさせてもらってたので、想い出深い水路なのです。

投稿: HONDA | 2011年5月28日 (土) 12時51分

HONDAさん
おー、HONDAさんも、桐の木やアカバナユウゲショウが咲いているあたりでの
開渠時代をご存じだったんですね…(あの菊坂の井戸の8㎜でしょうか?)。
それを伺うと、ここに対する親近感が1000倍くらいアップします。
ここの「川の魂」の個性が見えてくる、っていうか。

水路が埋められてしまう、って仕方のないことかもしれないどどこかやるせない、そんな気持ちでいますが、
それが「想い出深い水路」、となるとやるせなさや哀しさが思いっきり強くなることでしょうね…。

投稿: lotus62 | 2011年5月30日 (月) 09時30分

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