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暗渠ハンター ぶらり品川用水のたび①星薬科大横の水路と戸越銀座

さて前回まで三田用水を扱ってたので、
その流れでしばらく品川用水をやってみようかなと。

実は品川用水はとびとびでいくつか行ってるんですが、
今回は武蔵小山あたりから、
大崎あたりで目黒川に合流するところまで、数回に分けてご紹介します。

そもそも三鷹あたりから玉川上水の分水として流れ来、
千歳烏山から千歳船橋、農大の横をすり抜けて
桜新町を通り、学芸大から武蔵小山への流れくるこの用水は、
武蔵小山駅を過ぎたあたりで大きく二つに分かれて流れます。
ひとつが平塚橋をとおって戸越公園方面へ、
そしてもう一つは百反道路を通って大崎で目黒川へ。
今回は後者のルートを行き、
周辺の分水や湧水などもご紹介していきます。

また、途中では思わぬところでこの分岐がまた再合流していたり、
なんて場所もレポートしていきます。

しかしまあ今この導入文を書いてて改めて思いましたが、
ずいぶんダイナミックなところを流れてくる用水なんですね、
品川用水は。

水を遠くまで運ぶために人工的に尾根を利用して通した用水・上水。
そして尾根の間にできる谷戸に端を発し、
低いところに向かって谷を削りながら流れていく自然河川。
よくこの二つは動脈と静脈みたいにたとえられる密接な関係。

品川用水の流路でも、そのすぐそばから流れ出る川がたくさんあります。
水無川(中川)、丸子川谷沢川烏山川蛇崩川
呑川の深沢支流柿の木坂支流羅漢寺川
桐ケ谷川(仮称)、などなど。

これら水源に用水からの落ち水があったかどうかは
改めて検証が必要ですが、
地形から言ってもやはりどこかでなにがしかの「流入」があっても
不思議ではないと考えます。

…真偽のほどは後々の検証に譲るとしても、
こんな城南・城東の主要河川の間を縫うようにして流れていること自体
ある種の感動を覚えてしまいます。
じーん。

そういえば初めて「川(用水)と銭湯の位置関係」を
プロットしたのも
品川用水だったなあ。

・・・・・・・・・・

前置きが長くなってしまいました。
そんでは、今回のスタートはここ。
以前桐ケ谷川の時にもご紹介した、
武蔵小山駅南にある分岐点、
朝日地蔵前にあるマンション「ハイム・ジゾー」wから。

Imgp7946

こっからまっすぐ自転車で荏原方面に抜けるつもりでした。
ところが…。
途中ですれ違った見ず知らずの自転車の人のポケットから、
ぱたん、っと大きな音を立ててケータイが落ちるのを
見てしまったんです。
怖いですねえ、
その人、イヤホンで音楽聴きながら自転車に乗っているもんだから
そんな自分の音にも気が付かず…。
それに片耳だけならいざ知らず、
自転車で両耳ふさいで運転ってやっぱ危ないと思う…。
自転車って身軽だけどそのぶん無防備ですからねー。

で、そんな状況をほっとくわけにもいかず、
すれ違った後Uターン、落ちてるケータイ拾って、
結構なスピードで反対方向に走り去る持ち主の自転車を追いかけました。
もー。世話が焼けるw
持ち主は脇の路地に入っていきます。
大声を出しても無駄だろうから、
私は必死に立ちこぎで追いつくしかない。

ひーこらしながらやっと追いつき、息も絶え絶えに
「これ落としましたよ」と声をかけたら、
(だれやねんこいつ!)的な顔から一瞬にして
(あらま!ほんとだこりゃびっくり!)的な顔に変わり
ひとことお礼のことばをいただきました。

ふう、ひと仕事でしたな。
でももうちょっと感激してくれてもいいだろうになあ
などと自己中心的な感想が湧いてくるのを
理性でおさえつつまわりをよく見ると、
「これ暗渠じゃね?」的な光景が広がっているではありませんか!
おわ、むしろこっちが感謝でしたね。
Imgp7949

荏原2丁目5のあたり。
Imgp7948

どうも短い用水路または生活排水の跡のようでした。
Imgp7952_2

並行して3本くらいあって、ちょっとした
(ある意味)にぎやかさのある暗渠銀座的たたずまい。
…まあこれをして「にぎやか」とは、
暗渠マニアくらいしか言わないと思うけど。

こりゃ予定外の収穫です。

予定外の収穫はもうひとつありました。
以下は、はやばやと載せる今回シリーズの行程。

より大きな地図で 品川用水・朝日地蔵から を表示

メインでたどろうと思っていたのは、
左から右にほぼ地図上水平に流れる
品川用水なのですが、
実は星薬科大学の北のはじから始まる
へんな形の水路を発見。
それがこれです。
Imgp7953

Imgp7954

星薬科大の塀に沿って車道より1mほど高いところに
「歩道」が。
よくみりゃこの歩道、蓋がされている水路であると気づきます。
歩道はしばらく続いたあとは車道と同じ高さになりますが、

Imgp7959

ある地点で唐突に終わってしまします。

Imgp7960

このときは予習不足で
???なんじゃこれ???
という感じだったのですが、
帰ってから「関東中世水田の研究」(日本経済評論社 高島緑雄 著)という資料を
ひもといてみると、
ここも分水が通っていたらしいです。
そればかりか、
朝日地蔵のところで一旦別れたもう一本の品川用水の分水と合わせて
真ん中へんでくっついていたらしいんです。
そしてそのくっついてるところ、
上の地図では「荏原保健センター」のあたりが
池になっていた!とあります。

現在の中原街道のすぐ北側に旧中原街道が走っているんですが、
この古道をよく見るとちょうど「荏原保健センター」あたりで
曲がっています。
これがその池を迂回した跡!なんとー!!

さらにあろうことか…。
この池が水源となり、中原街道を挟んで向こうにまっすぐに続く
戸越銀座の谷を刻んだらしいのです!
(尤も戸越銀座の谷は今はまっすぐですが、
昔はもうちょっとよたって流れていて、
商店街を整備する時に今みたいにまっすぐに道を通したとのこと)
おおお。

そうだったのかー。
戸越銀座を取り上げた時の記事末尾に追記しておきましたが、
この資料に行きあたったときは
ほんと感動しましたー。

あ、結構文字数いっちゃったんで、
今日はこのくらいで。
次回もお楽しみに!

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2060 ・・・用水・上水など水路系」カテゴリの記事

コメント

星薬科大裏の「登って降りる歩道」は見たことがあって、ちょっと気になってました。
品川用水の分水だったのですね。ははぁ。

ところで、揚げ足をとるようで嫌なのですが、やはりあえて言いますと、「武蔵小杉駅」→「武蔵小山駅」、「中原海道」→「中原街道」(3ヵ所)ですよね。
私も最近「南部線」→「南武線」の指摘を受けまして、指摘された方が有り難いということを感じていましたので。

投稿: 猫またぎ | 2011年4月26日 (火) 09時19分

猫またぎさんどうもありがとうございます!
(自分のテキトーさにあきれつつw 恥;;;)
早速修正させていただきました。
ほんと、ご指摘感謝ですー。

さすがあの歩道までご存じだとは。
それにしてもどんな構造でこんな形になっているのかは不明のままです。
まさかサイフォン式?
これもいつか関係者の方に遭遇できたら尋ねてみたいです。

投稿: lotus62 | 2011年4月26日 (火) 10時13分

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