暗渠ハンター 目黒川三菱支流(仮)の蓋暗渠
「ぶらり品川用水のたび」の連載中ですが、
ごめんなさい、一回だけ別のトピック挿入させてください。
いえ、先日偶然見つけた蓋暗渠があったもんだから、
どうしてもそれを早くご紹介したくて。
場所は、目黒川の上流。
246(つまり池尻大橋駅あたり)と交わって以南の目黒川は
深ーいコンクリート護岸の開渠になりますが、
246より上流は暗渠。
その上を落合水再生センターから流れてくる水を使って
小さなせせらぎが作られています。
246からすぐ上流のあたりは、
特に地域の方が力を入れているらしく、春ともなれば
せせらぎの周りにはたくさんの種類の花に彩られ、
凄まじく美しい庭のようになります。
…いちいち植物の名前を書いてくださるプレートもあって、
これは大変勉強になります。
これまでこの道を通るときは、
たいていこのせせらぎや花やプレートや
カモやザリガニに目が行ってしまっていました。
つまり見るとこ満載なわけです、この区間は。
なのでなのかどうかわからんですが、
今まで目に入らなかったけど
246のすぐ北側に
しっかり支流蓋暗渠が残っていたのを見つけた時の
驚き(やっぱり蓋暗渠はうれしい、しかもこんなところで!)
や哀しみ(何度も何度もこの川沿い通ってるのに気付かないというボンクラ!)
といったらもうアナタ!
というわけで早速ご紹介を。
この日は、
一人缶ビールの飲みながら目黒川の葉桜を
鑑賞しておりました。
いやー桜の頃って目黒川は笑っちゃうくらい混雑してるでしょ、
中目黒あたりはお店がたくさんできちゃったから桜のあとでも
結構人通りが多くてアレなんですけどね。
そでも、目黒川も山手通りを越えて北側にいくと、
かなり落ち着くんですよね。
川沿いには小さなベンチもあるし…。
ほらこんな景色が静かに楽しめます。
しばし葉桜酒を楽しんだ後、
さらに上流をめざし246を越え
目黒川を北に2~300m進むと、左に突然現れる小道と段差。
この段差上の敷地は、三菱電機系の事務所や寮などが
まとまって入っている「三菱領土」となっています。
確かに支流ぽいけどね、
まあこういうのは川に向かってよくある道でもあるよね、
決め手にかけるよね、なんて思いながら進むと…。
キタ…。
いきなり始まる蓋暗渠。
住所は池尻3丁目の10。
まったく予想外の展開に小躍り。
どうもこの素材は、もう少し上流(北沢川)の、
溝が谷からきて淡島湯の横を通る蓋暗渠と同じ素材のようです。
ゆるく曲がって奥に続きます。
この曲がり感とか、そもそも蓋暗渠とか、
蓋パラダイスの杉並区あたりや
世田谷区の西部あたりでは全く珍しくないいでしょうけど
世田谷区のこの辺、目黒区との境のあたりでは
大変貴重です。
蓋暗渠は短い区間で終わり、
このカオス護岸の途中から
コンクリで塗られていました。
そしてすぐに車道とぶつかります。
車道から振り返ってみましょう。
いやー、短いけどいい蓋暗渠でしたー。
なんか、蓋をとればそこに暗渠が、流れが…
って思うと
すごく川跡を生々しく感じてしまうんですよねー。
そこが蓋暗渠のいいところなのかも。
さてこの先上流は?
南のほうに尾根道があるので、
おそらくそこからまたはそこまでの中腹から
流が出ていたのでしょう。
車道の向こうには、ちょっと怪しい敷地が残っていましたが、
立ち入りできず。
隣接の敷地から取って、ここは仮に
目黒川三菱支流
と名付けることにします。
付近には路地がたくさんあります。
きっと水路もたくさんあったはず。
目黒川とのつながりはわかりませんでしたが、
こんな道が結構ありますね。
より大きな地図で 三宿付近の支流集 を表示
以上、臨時の蓋暗渠紹介コーナーでした。
次回はまた、「ぶらり品川用水のたび」をお送りします!!!
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