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暗渠ハンター 出井川きまぐれ漂流③どうにもならない広い道暗渠

前回の続きで、志村三丁目の駅方面に向かいます。
どっか適当に食事できるところはないかなあと
駅前に近づいていくと駐輪場の横に…。
ああ、これ見ちゃうともう
ヒルメシどころではなくなっちゃうではないですか…。
Imgp8547

志村3-26-21というあたりですね。
近くにゃ銭湯まであって、
もうこの暗渠を放っておくわけにはいかなくなりました。
Imgp8549

先に言っちゃうと、
今回の行程も去年猫またぎさんがすでに記事にされているところでした

ここからはこの暗渠を上流にむけて追っていくことになります。
この暗渠こそ、前回前々回と触れてきた出井川の本流です。
前回前々回では、
ここより上流の出井川と出会ってきたわけなんですが、
ちょっと考えると混乱…。
つまり、この出井川は大雑把にいうと、
東から西に流れる川なんです。

…「川の地図辞典」によると出井川は、
西に流れるので「さかさ川」とも呼ばれた。とのこと。

これすごくわかります、私も
家に帰って調べるまで、他の東京の川がそうであるように、
西から東に向かって流れているのかと思いましたから・・・。

ちなみにこの出井川、
前々回①で扱った出井の泉や
前回②の見次公園の池、
そして今回ご紹介する前野川を合わせて
東→西→北へと方角を変えながら新河岸川に流れ込んでいます。

暗渠化は1971(昭和46)年。
上空に蓋のようにかぶさる首都高速5号線の建設に伴って
暗渠になったそうです。
ただし、急速な宅地化に伴って昭和30年ころには、
すでに川は工場排水・生活排水になっていたとのこと。

駅前自転車置き場脇の暗渠は、
駅の向こう(西)側までまっすぐにつながっていました。
Imgp8551

Imgp8552

西端を回り込むように公園があり、
この公園を暗渠が抜けていくようです。
Imgp8553

回り込みながら
都営三田線の高架を潜ります。
あ、川があった証拠だ。
Imgp8554

プレートには「出井川橋梁」と
しっかり書かれていました。
Wikiで調べると、
都営三田線の巣鴨-志村(現高島平)間の開通は1968年。
ということは、かつては開渠であった出井川を見下ろしながら
都営三田線が走っていたことになります。
そしてこの橋脚も、水面の見える出井川に架かっていたんですね。

高架を越えるとクリーニング屋さんも。
Imgp8556

その先は、志村第四中学校の横を通って南下します。
Imgp8555

この先がそれなんですが、
手前の妙に明るい緑色の小屋も気になりますよねw
なんのためのものかはよくわかりませんでしたが、
「管理者 東京都下水道局」という
プレートだけは確認できます。

とにかく学校の横はまっすぐ。
よく見りゃ右は学校、左は団地ではないですか。
これまた典型的な暗渠道ですね。
Imgp8559

首都高5号線にぶつかる手前のでっぱりマンホール。
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猫またぎさんもこれに釣られてましたねw
と思ったらろっちさんが最近ご自身のブログで
「飛び出すマンホール」と命名
されていましたw

5号線を越えると、流路は一瞬わかりづらくなります。
まずは連続麻雀牌マンホールの出現。
Imgp8562

これがあるところは川が交差したりして
ちょっとややこしいことになっているはず。
実はここは出井川の支流・前野川が合流するポイントです。
出井川はここから東にさかのぼって見次公園方面へ。
そして前野川は南の谷を遡っていくことになります。

まあ結果から言うと、いったん私はここで
前野川の流路を間違えます。
ここ南に出ているくねくね道かと思って辿ったのですが、
途中まで行ってわかりました。

では、正しい流路の合流点を確認し、そこから前野川をさかのぼっていきましょう。
Imgp8573

なんと、さきほどの連続麻雀牌を起点(写真奥)にして、
間違えて辿ってしまった細いくねくね道のわきにこのような
「どうにもならない広い道」が
伸びているのです。

どうにもならない、というのは、
この道の両端(長さは300mくらい)は
このようにデカい車止めで閉じられているのです。
Imgp8569

いままで「車止めによって侵入を阻む道」といえば
せいぜい幅は1.5mくらいのもんでしたが、
ここはその常識を覆す幅広さです。車道2車線分以上は
余裕でありますね。
しかもここ、暗渠ですからw
もしかして今まで見た「車止めから続く暗渠」では
一番幅広かもしれないです。

この「どうにもならない広い道」は、
こんなふうにどうにもならなく続きます。
Imgp8570

やっぱりみんなどの家もこの道にお尻を向けて
建てられています。
Imgp8572_2

なんという半端ぶりでしょう。
Imgp8573_2

21世紀もすでに10年経っているのに、
この「近代っぽくなろうとしてほっぽり投げられた前時代感」は…。
廃墟を見て感じる気持ちに少し似ているけど、
廃墟よりはもっともっと身近で日常感があります。
でもちょっとだけ、指先にできたささくれのように感じる違和感…。

不思議だなあ…。

でもこの幅広車止めを越えると、
きちんとした遊歩道(クルマも通れるw)チックな
道路になっています。
Imgp8567

これをまっすぐ行くと、
おうおう、団地わき、道の真ん中にパイロンみたいに
立つ連続i型車止め。
Imgp8575

だんだん狭い道になってきます。
ってこれ、橋跡じゃね?
Imgp8576

これ護岸跡じゃね?
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こりゃ間違いないですね、
ほぼ同じ幅の歩道が二本あって、
その真ん中に護岸みたいなコンクリと金網。
なかなか心躍る景色でした!ある意味名所。
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気が付けば
もう結構な渓谷に差し掛かっているようです。
Imgp8579

だんだん蛇行もきつくなってきますね。
Imgp8586

お。この左がわを見てみると、
中途半端なスペースと、
そこに積まれたU字溝。
Imgp8587

この道に細い支流暗渠もつながっているようですが、
この先は行き止まり。
Imgp8589

あ、これは井戸の遺構ですね。
Imgp8590

道端にうっちゃれてます。

この先は痕跡も見出しづらく、
ちょっと苦戦します。
Imgp8593

まあ洗濯屋さんがあるからここってことでいいかw
Imgp8594

ちょっと広い道に交差します。
あ。これはきっと前々回で通った
「前野町を流れる支流」のはじまりの近くの道です。
富士見街道。

Imgp8595

ここで終わりにしよう、もう帰ろうと思っていましたが、
なんだか道路の向こうにはもう少し登り道が続いているようです。

む。
ちょっと行ってみるかと思った矢先に
赤い三連星登場。(<なんか二つの要素が混じって間違った言い方になってる気がする)
Imgp8596

この先の緩い坂を上っていくと、
またあった。
Imgp8597

この先はこんなふうに続きます。
うーん、アリだな。ここ。
Imgp8598

ですが「これは暗渠!」とそこはなとなく主張できるのは(<その弱腰じゃ「主張」って言わねーよw)
この写真の奥に見える車止めまでですね。

ここから先は細めの路地が2本にわかれ、
東武東上線沿いを通る太い車道(ときわ通り)にぶつかります。
そこはもう尾根筋の道でおそらく頂上、
ということになるのでしょう。

さて、これで出井川シリーズはおしまい。

ヒルメシをいただくのを忘れた私は。
ここではっと空腹に気づきます。ほぼ上板橋駅付近。
ちょっと離れているけど、
環7を南下して野方駅に向かい、
先日行って感動した野方食堂に行ってきました。

いやーこの日も美味かった。
大晦日の昼間(といっても14時すぎ)って、
なんか不思議な客層でした。
掃除の邪魔よ!かなんか言われて家をつまみ出された風の
オヤジさん2人連れがもう相当出来上がっていたり。
なんか近所で同棲してます、年賀状書きの合間に部屋着のまま
食事しに来ちゃったみたいなカップルとか、
定食にプラスしたレバ刺しをアルコールなしで
二皿お替りするキャバ嬢風女性とか…。

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コメント

やっぱり前野川のこの幅広暗渠部分は面白いですよねえ。
ワタシ的には東京の暗渠の中でも屈指の名所だと思いますがいかがでしょうか。

前野川の最上流部は、私と違う場所に行っておられたようですが、このあたりくまなく歩いていたつもりが、知らない場所も多かったので、ちょっと驚いています。

とにかく今回の記事、面白かったですね!

投稿: 猫またぎ | 2011年2月14日 (月) 11時42分

確かに、私の暗渠概念を揺さぶられるような物件でしたねーw
この場所の未来にも非常に興味をそそられます。

この方面には全く土地勘がないので、
そのぶんいつもと違った楽しみかたができたような気がします。

投稿: lotus62 | 2011年2月15日 (火) 13時31分

実にすばらしいレポートありがとうございます。
じ、つ、わ志村四中の横の道ですけど、校庭側に暗渠があるらしいんですよ。
今は短距離の練習コースになっているんですけどね。
微妙にオフセットされてやしてね。

今度、ぜひ飲みながら歩きやしょう。

投稿: よっちゃん | 2011年2月24日 (木) 12時45分

よっちゃんさま
すみません、すっかりお返事書いた気になっていて、
こんなにレスが遅くなってしまいました;;;;ごめんなさい。
校庭側に暗渠とは!!! 
貴重すぎる情報、どうもありがとうございます!!
怪しまれないよう文化祭等のタイミングで潜入、ってことですかね・・・?
こりゃ見てみたいですねー。

投稿: lotus62 | 2011年2月28日 (月) 11時32分

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