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暗渠ハンター 出井川きまぐれ漂流①アボカド公園と「前野町の支流」

まとまった時間ができたので、
ちょっと遠くまで行こうかと。
さらに、せっかくだから
普段から明確に「今度はあの暗渠に行こう!」と
目的意識を持っているところではなく、
なんとなくぼんやりと大まかな方向だけ決めて、
そっちに向かって漂流しながら
見も知らぬ暗渠との偶然の出会いを楽しもう。
なんて思って朝から地形図を眺めていたのです。
すると、適度に遠いところに
なんか盲腸みたいにして窪んでいる小さな谷がありました。
よし、ここを目指してみるか!
と午前中のうちに自転車で出かけて行ったわけです。
(現地に行ってからはっと思い出しましたが、
そこはちょっと前に猫またぎさんがレポートしていた
アボカド公園・出井の泉公園
だったわけですが;;;;)

そこを含めて、近辺の出井川の谷をいくつか巡って参りました。
今回から数回に分けて、
その行程を「出井川きまぐれ漂流」としてお送りいたします。

まず全行程を大まかに地形図で示します。
いつもながらgoogle earthさん&「東京地形地図」さん、
どうもありがとうございます。
2

このシリーズは、右下のちいさな楕円のエリアから
矢印に沿ってお話を進めていきます。

まあ猫またぎさんが一連の支流をレポートしてらっしゃる通り、
たいへんエキサイティングなエリアでした!

さあさっそく。
山手通りを北上し、
池袋を過ぎて首都高速5号池袋線に沿って、
というかその下を北西に上がります。
そこはもうすでに出井川の暗渠。
その出井川から見上げた首都高の橋裏がこれです。
Imgp8466

なんかロシアの抽象芸術みたい。

首都高の下、出井川はこのように真ん中に緑道を残して
元川であったことを小さな声で主張しています。
Imgp8467

このへんから地図と首っ引きで
目指すヘンな地形の在りかを探していきます。
ここか?この道か?
と迷っている間に、
あっさり着いちゃいましたw
(なので出井川からここに至る流路はぜっんぜん撮影しませんでしたw
先ほどの猫またぎさんの記事に流路写真がたくさん載っていますので、
どうぞそちらをご参照ください;;;;;)

くねくねっとした道を少し登っていくと、
突然こんな開けた谷頭地形に出るのです。
Imgp8469

今朝めぼしを付けたこの盲腸みたいな谷が
公園だと知らなかったものですから、
ここに着いたときに一瞬にして
「これはあのアボカド公園だ!」と理解できたわけなんです。
情けないことにw

公園内にあった説明文によると、
縄文時代からこの泉を囲むように集落があり、
出井川の水源の一つになっていた、とのこと。
それにしてもこの地形はすごいです。
猫またぎさんが書かれていたように、
まさにアボカドを半分に切って種をかぱっととった時にできる、
あの窪みのようです。
極端すぎる!
目の前の景色をみていると、
ほんとうに「かぱ!」って音がするような気がしてきます。
「かぱ!」

崖の上からはこんな景色になっています。
Imgp8472

さーて、意外に早々に第一目的地(というか唯一の目的地)に
着いてしまい、若干途方に暮れつつ、
この西にも谷がいくつかあるようだから
どれどれちょっと行ってみっか、と移動を開始します。
いつも、事前に川跡をプロットしてある地形図~シティサイクリングマップル
を持ち歩いているのですがこの辺のエリアはほとんどノーチェックで、
さっきの出井の泉はおろか出井川さえ書き込んでこなかったのです。
なにせ「きまぐれ漂流」ですから…。

なので、地形図を頼りに谷頭をめざし、
そっから川跡があるだろうという仮説のもとに痕跡を探していく、
という旅になりました。

まず目指したのは、富士見街道から北に延びる谷の谷頭。
あとで猫またぎさんのブログを見て、
前野町というところを通っているから
「前野川」っていうのかと思いましたが、
猫またぎさんはもう一つ西の谷の川を「前野川」としてらっしゃいますね。(「川の地図辞典」でもそう定義しています)
そしてこの川は「出井川の支流 A」として扱ってらっしゃいます。
ここは先人にならって、「前野川」ではなく
「前野町の支流」と呼ぶことにいたしますw

このへんが谷頭だろうと適当に考えて、谷を降りていきます。
お、さっそく出会ったのが真性おしくらマンホール!
前野町2-13-6あたり。
Imgp8475

こりゃ幸先がいいってもんでい。
と調子こくかこかぬかのうちに、
さっそく微妙なY字路に遭遇。
Imgp8477

うーん、どっちが流路じゃい?
谷底に向かう勢いと、
いくつか続いているマンホールの様子から、
Imgp8478

右側に進むことにケテイ!

お、またおしくらマンホールか?
前野町2-43あたり。

Imgp8482

互いの円周が潰されているようにも一瞬見えますが、
この円周の「欠け」はおしくらして欠けているのではなく
右側のマンホールが自己責任で欠けていますね。
惜しい!「おしくらマンホールもどき」として登録することにしましょう。

なんかここまで川跡っぽさがイマイチ希薄でしたが、
こんな支流も出ているようなのでちょっと安心。
Imgp8484

おお!前野町3-12あたりでまたまたおしくら?
Imgp8487

残念ながら「真性おしくら」ではありませんが、
島状の土台に2つのマンホールが至近距離で並んでる、
ってちょっと珍しい物件ですね。

前野町3-39、3-12あたりでかくかくっと曲がって
住宅の間を降りていく模様。

あー、実はこの辺は記憶があいまいで
断片的な状況写真しか載せられません;;;;
今度ここに行かれる方いらしたら、
ぜひこのジグソーパズルのような写真を
組み立ててみてくださいw
Imgp8490

Imgp8492

Imgp8493

Imgp8494

Imgp8495

Imgp8496

はい、もう大丈夫。
前野町3-9あたりからは大きな道に沿って流路がある模様です。
Imgp8499

この左側の歩道がそうですね。

やがて「モロ暗渠」の姿が見えるようになります。
Imgp8502

このだだっ広い歩道はなんですかー!?
Imgp8503

おおきな道と交差した後にはこんな階段登場。
おそらく交差のために盛り土されたのでしょう。
Imgp8504

味のある工場の横を通って
Imgp8505

お、洋紙店なんてものも。
水と関係があるかも!
…ないかも。
Imgp8506

やがてこんなんなって、
Imgp8507

「ビバホームズ」の横で、「前野川」ではなくて「前野町の支流」は
出井川本流である首都高の下に流れ着くのでありました。

道の左岸はちょっとした崖です。
Imgp8509

さてこれで第一回目はおしまい。

今回と今後の工程は、こちらを参照ください。

より大きな地図で 出井川周辺 を表示

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コメント

前野原温泉・さやの湯処、というところに以前行きました。
http://ei8at12so.seesaa.net/article/110166850.html
お、温泉と前野町支流に挟まれて熊野神社もある!
温泉はたいしたことなかったんで、
>近所に行く機会があれば寄りたいとは思うが、
>そんな機会は思い浮かばない。
なんて記してありますが、再訪あるかも。

投稿: えいはち | 2011年2月 5日 (土) 10時01分

確かに熊野神社はありました。
横を通りましたよ!
敷地もあまり広くない小振りの神社でした。
それよりえいはちさんの記事の「えぞいち」を見て一瞬
「えいはちという名のラーメン屋!?」とびっくりしてしまいましたw

投稿: lotus62 | 2011年2月 7日 (月) 11時25分

昨日ですね・・・ついに、「ありえないくらい重なってるおしくらマンホールを見つけたっ!!」

っていう、夢を見てしまいました。

投稿: nama | 2011年2月 7日 (月) 17時48分

猫またぎです。
今回、私がご報告した記事を改めて見てみましたが、なんか興奮しすぎてて恥ずかしいですね。

隣の「前野町の支流」は、前半はほとんど知らない場所でした。
全然谷頭まで行ってなかったんですね。

次回も全然知らない場所が多数登場するような気がします。
待ちきれませんw

投稿: 猫またぎ | 2011年2月 7日 (月) 18時35分

●namaさん
おおっと期待して前のめりになって読んでしまいましたが、夢でしたかw
それにしても「ありえないくらいに重なる」ビジュアルってどんなのw…?

●猫またぎさん
いやいや、あの興奮にすごく引き込まれましたよ!
おかげで私もこの公園を目の当たりにしたときはテンション一気に上がりましたw
それと。(もう予約投稿で次の記事出ちゃったけど)あんまり期待しすぎないでくださいねーw
何しろぼんやりした気まぐれ旅ですからw

投稿: lotus62 | 2011年2月 7日 (月) 21時07分

いや、懐かしいですね。昭和50年3月まで前野町1丁目に住んでいました。現在のビバホームズ横の暗渠部分は、私が幼稚園だった昭和43年頃は、暗渠化されておらず臭いドブ川でした。出井川本流もそうでしたが。その後、出井川本流で首都高速の工事が始まった頃には、支流は全部、蓋がされていたような。
この支流の前野本通から上流部分、まだドブ川だった頃、小学校の仲間同士でドブ川の縁を歩いて川越街道付近まで行った覚えがあります。ドブ川の傍の中小工場のおじさんに声かけられながら・・

投稿: 元住民 | 2012年9月29日 (土) 22時43分

元住民さん
当時の現地をご存知の方からのコメントは、ほんとに貴重でありがたいです!! 出井川や前野の川の姿が、臭いにおいと共に目に浮かんでくるようです…。
そうか、この首都高はオリンピック後数年してからの建設だったのですね。
小学校の時分での川歩きはドブ川と言えど楽しかったでしょうね。実は私も小学校1年生の時にドブ川土手で遊ぶのが好きでした。ふざけすぎてランドセルのまま川底に転落したことがありましたが、ものすごい臭いは数週間消えませんでしたw
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2012年10月 1日 (月) 09時08分

こんにちは。私は、板橋区議会議員の中妻じょうたと申します。
9/8〜9/10の豪雨で板橋区にも浸水・冠水の被害が出たのですが、それらの被害のエリアは、暗渠となった出井川沿いであることがわかりました。
出井川について検索していたところこの記事を発見したのですが、非常に緻密に調査をされていることに大変感銘を受けました。

いま今回の被害についての記事を準備中なのですが、そこにおいて、本記事を引用させていただくことと、この「出井川周辺」のGoogleマイマップのKMLデータを利用させていただくことをご許可いただけませんでしょうか。
どうかよろしくお願いいたします。

投稿: 中妻じょうた | 2015年9月12日 (土) 22時05分

中妻さま
ご連絡ありがとうございます。また、被害にあわれたみなさまには、心からお見舞い申し上げます。
お役に立てることがあれば、どうぞご活用ください。
ただ、個人の趣味で作ったデータなので間違いや見過ごしなど多々あるかと思います。その点どうかご容赦いただければと存じます。
それら正誤の責任を負う意味でも、データの出所(リンクまたは「東京Peeling!」というブログ名)を明記していただければどうぞご自由にお使いいただければと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2015年9月13日 (日) 07時53分

早速のご快諾、誠にありがとうございます!
ブログ名およびリンクを明示して引用させていただきます。
暗渠の確認方法などについていま一度役所に確認しますので、記事の公開は週明けになります。
どうぞよろしくお願いいたします!

投稿: 中妻じょうた | 2015年9月13日 (日) 08時02分

こんにちは。中妻です。
こちらの記事を引用させていただいたブログ記事を公開しました。

板橋区の浸水エリアから見えてくる「隠された真実」 | 板橋区議会議員 中妻じょうた
http://nakatsuma.jp/2015/09/2453/

ご確認いただければと思います。

この度は本当にありがとうございました!

投稿: 中妻じょうた | 2015年9月14日 (月) 15時24分

中妻さま
ご丁寧にご報告、ありがとうございました。また、リンクもありがとうございます。
こんな拙いブログですが、少しでもお役に立てたならうれしいです。

投稿: lotus62 | 2015年9月14日 (月) 15時49分

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