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暗渠ハンター 山手線内の未舗装暗渠 渋谷川金王支流

前回の記事に続いて呑川の支流を書きまくろうと思っていたんですが、
そのまえにちょっとこれだけ書いておこうと思った記事を。

三田用水鉢山分水が渋谷川に流れ込む手前(並木橋あたり)に、
都心では珍しい未舗装の暗渠があります。
先日渋谷・恵比寿近辺をぶらついていた時にツイッターでつぶやいたら、
暗渠先輩のHONDAさんから
「その近くに未舗装暗渠がありますよ」と教わり、
しっかり目撃することができました。
(HONDAさんどうもありがとうございました)
なるほどなあ、都心では確かに珍しいよなあこのタイプは・・・
と痛く感心していたのですが、
つい先日、付近の山手線内で同じような未舗装暗渠を見てきましたので、
今回は新春特別撮って出し企画!としてそのレポートを。

並木橋よりもっと北側、
渋谷駅南で開渠になったばかりの渋谷川に注ぐのが
今回取り上げる支流。

金王八幡神社の前を通って青学の横まで遡れるのですが、
これをここでは仮に「金王支流」と名付けます。
後日このあたり(渋谷区東や恵比寿近辺)
の支流状況については詳しくレポする用意があるのですが、
これまた後日。
今日はてっとり早くこの金王八幡あたりから遡りましょう。

金王神社の参道入り口と社の間を通って上流は続くのですが、
ここには川跡はもうありません。
写真奥の駐車場あたりが、
若干凹んでるかなーくらいの感じ。
Imgp8677

この上に登っていくと、六本木通りに出ます。
それがここ。
Imgp8678 

信号を渡って北側に。
このビルのあたりが怪しいかなー。
Imgp8679 

でもまだ決定打がありません。

しかしビルの裏の道を入ったところには、
Imgp8681_2 

ありました。
右、つまり北に延びる川跡発見。
Imgp8682

これが見事に「未舗装物件」です。
住所でいうと渋谷2丁目3-19。

さあ、こいつを遡っていきましょう。
土が露わになって敷地の合間に続いています。
Imgp8684

だんだん砂利気味になってきます。
Imgp8685

そして突き当りの個人宅の庭のようなところに消えていきます。
Imgp8686

ちょうどこのお宅に人がいたので、
勇気を出してお話を伺いました。
「私は詳しくないので、ここに住んで長い姉を呼んできますよ」
とわざわざお姉さまをお呼びいただき、
短いインタビューをさせていただくことができました。
それによると、
・子供の頃(筆者の推定では30~40年前?)は川というよりドブ、でした。
・そのころこのあたりは田畑ばかり。この先の水源はわからないけど、
たぶん青山学院あたりでは?

とのことです。
貴重なお話を、どうもありがとうございました。

このお宅の裏の道に回ってみると、
もう川の痕跡はありません。
Imgp8689

もう一本裏にまわると、そこはもう246です。
つまり尾根道。
(ちなみにこの尾根の向こうは元青山病院の池
そしてその向こうは渋谷川の本流です)

そして246に沿ってすぐ東には青山学院。
(青山学院の中には、この金王支流の東隣りを流れる
笄川の水源もあるとされています)

先ほどの方がおっしゃったとおり、
水源は246に出る前にくいっと曲がってこの青学の敷地内に、
というのも確かにありえますね・・・。
(横断歩道の向こうが青学)
Imgp8690

また宿題が増えましたw

【2013.1.8追記】
「歩く渋谷川入門」を書かれた梶山さん主催のツアーに参加してまいりました。
こちらは梶山さんが書かれた報告サイトです。
(楽しかったです。梶山さん、どうもありがとうございました)

この支流の源流についての興味深いご考察が満載。
ここではいくつかの証言や地図から、
・源流は246を越えた湿地。
・さらに元青山病院の池に繋がっていたのではないか

という説も提示してらっしゃいます。
246が分水嶺であろうという固定観念に縛られていた私には斬新でした。
なにも直接繋がっていなくても、
向こう側の湿地からの水がこちらがわにじくじくと滲み出していた、
ということも十分考えられますよね…。
以上、当記事の補記として引用させていただきました。

より大きな地図で 渋谷付近の渋谷川支流 を表示

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2011 ・・・渋谷川水系」カテゴリの記事

コメント

へぇー、あんな位置に未舗装暗渠!
土地勘ありそでなさそなところだなぁ・・・

とか、ぼうっと見ていたらこれ、去年自分が行こうとしてたもののひとつです!
あるく渋谷川入門にも載ってるやつで、近くに用事があったので併せて行こうと思って、プロットしてあったのでした。
・・・こんな暗渠感があるとは、正直思ってなかったので、あああのとき無理してでも行けば良かった!と若干後悔。良いとこですね~!!
(始点はわたしの地図だともうちょっとズレてます。)

投稿: nama | 2011年1月11日 (火) 14時31分

実はこれ、今年の1月2日に行ったんです。
正直いって私もここに来るまでは、
どうせ開発が進んで暗渠感の薄い道になってるんだろうなあ、
暗渠サインが見当たらなくても川跡さえトレースできればいいや、
くらいに思っていて、記事で取り上げるつもりはありませんでした。
その、当初期待値の低さもあってか、
これは新年から幸先いいぞとw喜び勇んでかかせていただいたものです。
始点、ずれてます?もしかして青学敷地内でしょうか…?

投稿: lotus62 | 2011年1月11日 (火) 17時59分

おおっ!こんな未舗装区間が残ってたんですね。
もうなにも痕跡がないものとばかり思って、行ってませんでした。
金王八幡の境内には、橋の欄干がどこかに置いてあったはず。

投稿: HONDA | 2011年1月12日 (水) 20時49分

ああー、鉢山口分水の未舗装暗渠の節はほんとにありがとうございましたー!!!
あれを見てスゲエと思っていた1週間後にこの暗渠と出会えたので、
なんだか興奮してすぐに記事にさせていただきました。
(その割にあんまし反響よくないので、みなさんタイトル読み間違って下ネタかと勘違いされスルーしたかなあ、なんて雑念にとらわれておりましたw)
金王八幡に橋の欄干!なんと!!
こんどぜひ境内まで入ってみようと思います!!

投稿: lotus62 | 2011年1月12日 (水) 21時03分

戦前のころの証言で,渋谷金王町といえば湧水が豊富だったということです。
(渋谷区立渋谷図書館の郷土コーナーで探してみてください)

「東京山の手物語」
長谷川徳之輔 著(2008年)
http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/tokyo_yamanote.html
にも「小さな井戸には掘りぬき井戸があり、夏はスイカを冷やしていた」とあります。

いまでは暗渠化というか、下水道化されていると思います(金王神社の辺りを通って渋谷川下流の方へ続く下水道)

投稿: 一地元民 | 2012年4月 1日 (日) 04時19分

一地元民さん
コメントどうもありがとうございます!
また、大変興味深いご本も紹介いただきまして、ありがとうございます。
目次を拝見して、もうたまらなくなり早速通販で購入させていただきましたw
あの山にたくさんの清水が湧いている風景、見てみたかったですねえ…。
どうぞ今後ともお気軽にコメントいただけると嬉しいです!!

投稿: lotus62 | 2012年4月 2日 (月) 11時13分

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